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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

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ハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート

野点(のだて)の現場はとにかく魅力的なんです。他になかなか言葉が見つかりませんね。 きむらとしろうじんじんさん

自分で作った焼きたてのお茶碗で、お茶を楽しめる移動式のカフェ。きむらとしろうじんじんさんが行う野点(のだて)は、そんな旅回りのお茶会です。こうしたアイデアも斬新なら、190cmの長身にハイヒール、ドレス、頭に立っている茶筅・・・と、その出で立ちはさらに斬新。一度見たら忘れられない強烈なキャラクターに扮し、行く先々でほのぼのした時間を提供するじんじんさんに、野点の魅力とご自身の幸せ観について伺いました。

パフォーマーでもあり、アーティストでもあるんですが、
僕的には「野点屋さん」なんです

まず始めに、じんじんさんの肩書きについてお聞かせください。

「じんじんさん、肩書きなんてしましょうか?」って聞かれた時、いつも迷うんですよ。もし、「野点屋さん」という肩書きが一般的に通じるのであれば、僕的にはそれが一番有難いんです。でもチラシとかに載せる場合、それだけじゃなかなか理解されないじゃないですか。そうなると、野点をなんと捉えるかという話になってしまう。「ただの屋台やし、お客さんに楽しんでもらってなんぼの商売です」という時もあるし、「路上パフォーマンスです」という時もあるし、「野点の風景全体をひとつの作品として捉え」てもろうてもええんやろし・・・。だから、肩書きにしても陶芸家っていう時もあるし、美術作家っていう時もあります。さらに、パフォーマーとかアーティストとか・・・、正直、野点屋さんが無理なら何でもええわって感じです(笑)。

じんじんさんが行っている野点とは、どういったものなのですか?

コンロ、窯など野点に必要な道具を積んでリアカー移動

まず大小2台のリヤカーを引いて現場に行きます。大きいリヤカーには、お茶碗を焼く窯と窯たき道具、燃料のプロパンガスと、お茶用のお湯を沸かすコンロが積んであって、要するにここは窯場とお客さんがお茶を飲む場となる訳です。小さい方のリヤカーには、色づけをする釉薬(うわぐすり)と素焼きのお茶碗などが積んであり、こちらは絵付けの場になります。だいたい15〜16種類の茶碗を現場に持って行くんやけど、事前に京都の自宅で土こねて、ろくろ引いて、素焼きまで仕上げておきます。現地では、お客さんに好きにお茶碗を選んでもらい、それに色付けしてもらって、それを大きい方のリヤカーに積んである窯で焼きます。830〜840℃ぐらい、ちょっと温度が低い焼き物なんで、窯から引き出して、いったん燻して、水の中にジュッとつけるだけでもう冷えちゃうんです。あとは煤(スス)を落としたら、その場でもう使える状態になります。そのお茶碗に抹茶を点て、カウンターでお客さんに召し上がってもらう・・・これが野点です。

それまでの自分の経験を全部リヤカーに積んで
路上に持ち出したかったんでしょうね

じんじんさんの今のスタイルが確立された背景についてお聞かせください。

陶芸は大学で6年間専攻していまして、野点を思いついたのも、もちろん焼き物をやっていたということ、そして、「楽焼き」という焼き方を知っていたことが大きいですね。焼き上がってくるプロセスが見てるだけでもめちゃめちゃおもろい・・・だから、外に持ち出したくなったんだと思います。お抹茶に関して言うと、僕は正式なお作法って習ったことがないんですね。実際、野点にはお抹茶の先生たちもお客さんで来たりするんですけど、その方たちからも「じんじんさん、それでだいたい合うてるで(笑)」と言われたりするので、まあええのかなと。実は始めた頃は、コーヒー、紅茶、梅昆布茶、カモミールティー、そしてお抹茶と積めるものはすべて積んでいたんです。で、結果としてお抹茶が残ったのは、あの味を個人的に好きだったことと、とってもポータブルなんです。他の物はすべて“がら”が出ますけど、お抹茶の粉は溶けて無くなりますから…。野点をやろうと思ったのは、突然、ポンッと思いついたんです。全体像を。リヤカーに窯積んで公園とか行って、そこでお茶碗焼いて、それでお茶飲んでもらえたらええなーと。まあ、陶芸の経験、この後でお話しますがコミュニティーセンターやクラブパーティーの経験・・・それまでの自分の経験を全部リヤカーに積んで、とりあえず路肩に自分の現場を作りたかったんだと思います。

独特なメイクやファッションを思いつかれた理由は?

大学を出てからしばらく焼き物から離れ、友人たちとインディペンデントのアート/コミュニティーセンターの運営をしたり、HIV/AIDSに関するNGOの活動をしたり、その活動と関連して京都のクラブでパーティーを主催したり・・・。要するに「人寄り場」の運営をしていた時期があるんです。その頃、こうした活動やクラブパーティーの中で、一番濃密に一緒に仕事をしたり、遊んでもろたりしていたのがドラァグクイーンの方々。僕のメイクや衣装は別に僕が思いついたものではなくて、彼、彼女たちに習ったものが、ゆっくりと野点に合うように変化したものですね。ただ、自分がドラァグクイーンかと聞かれると正直「?」なところもあります。ドラァグクイーンってもっと限りなく厳しくて、情深くて、下世話で上品なはずっ・・・というイメージ・幻想があるもんで、僕の場合はゴージャスな衣装を着て地道な作業しているだけですから(笑)。

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プロフィール

きむらとしろうじんじんさん

1967年新潟生まれ。京都在住。身長190cm。1995年から、その場でお茶椀が焼けてお茶も飲める陶芸屋台カフェ−野点(のだて)をスタート。以来、日本全国の様々な路上・空地・公園で絶賛開催中。

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きむらとしろうじんじんさん

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