古くは石原裕次郎さんの「タフガイ」に始まり、「しょうゆ顔」「イケメン」など、「カッコイイ」を表現する言葉も基準も、時代とともに大きく変化を遂げています。ここ最近では、木村拓哉さん、福山雅治さん、そしてヨン様・・・等々、国内外問わずトレンディ俳優、歌手の名が、男前の代名詞としてしばしばテレビや雑誌で頻繁に取り上げられています。でもある人は「カッコイイ」と言っても、またある人にとっては、別にそうは思わないといった事も多々あります。では、「カッコイイ」とは一体何を指しているのでしょうか?そこで今回は、単に容姿や年齢に左右されることのない、「カッコイイ男性」とは何かについてお尋ねしました。
「カッコイイ」 = 「優しい」 X 「決断力」
皆さんは「カッコイイ」にどんなイメージ抱いているのでしょうか?まず、「カッコイイ」にふさわしい修飾語を挙げていただきました。堂々の1位は、「優しい・思いやりのある」(49.7%)でした。「見た目を重視するのはもう卒業、それよりスマートで自然な優しい心使いを感じた時、この人カッコイイって感じる」(女性50代)など、外見ではなく、自然と相手のことを思いやれる内面の「カッコ良さ」をあげる声が、ほぼ全体の半数の方から寄せられました。
2位は、1位に追随して「決断力がある」(46.4%)です。「決断力や行動力がある人がカッコイイと思う。顔が良くても、モタモタしているようじゃちょっと格好悪い・・・」(女性30代)など、仕事やプライベートで様々な問題や状況に直面した時に、的確に白黒を判断できる力が求められていることが分かります。しかしながら、1位の「優しさ」と2位の「決断力」を兼ね備えている理想の男性は、そう多くはいないのでは?案外、「優しさ」と「優柔不断」は紙一重なもので、相手を思うばかりに「決められない」、こんな経験をしたことのある男性もきっと多いことでしょう。本当の「優しさ」には、相手を思いやる気持ちから、時には厳しい決断を自分、そして相手に強いることができる精神的なタフさも必要なのかもしれませんね。
男性は、仕事に直結した「決断力」「知的」を重視!
男女間では、「カッコイイ」のイメージにどんな違いがあるのでしょうか?まず、男性が抱く「カッコイイ男性」は、「優しい・思いやりがある」を上回って、総合2位の「決断力のある」(男性=47.2%)を重視する方が大変多いようです。また3位には「知的な」(男性=36.4%)が選ばれ、「知的でセンスが良く、仕事をバリバリこなせる、タフガイ」(男性50代)など、「仕事」をこなす「頭の良さ」をあげる回答が多数寄せられました。同様に、男性ランキング6位にも「指導力のある」(男性=28%、女性=17.1%)があげられている事からもうかがえるように、「仕事」を踏まえた回答が男性ランキングに目立ったのも特徴でした。
女性は、「優しさ」「包容力」が理想のパートナー?
一方で、女性が選ぶ1位には、断トツで「優しい・思いやりがある」(女性55.9%)、次いで2位に「決断力のある」(女性=45.4%)と、ちょうど男性ランキングの1位と2位が入れ代わった形となりました。また、見逃せないのは3位の「包容力がある」(女性=41.2%、男性=26.7%)です。「自分の意志をもっていて、包容力があり、この人なら将来安心できると思える人」(女性20代)など、すべてを許し受け入れられる器の大きさを持った男性を、女性は「理想の男性像」として求めているようです。中には「やっぱりうちのダンナ様みたいな人。もしリストラなんて事態に直面したとしても、家族を養ってくれると確信できる。私や子供たちのすべてを無条件で受け容れてくれる」(女性50代)など、包容力のある理想的なベストパートナーを見つけた羨ましい女性もいるようです。
若い世代では「クールな」、60代以上では「健康的な」「さわやか」
さて世代間では、「カッコイイ」のイメージにどんな違いがあるのでしょうか?20代の若い世代で目立った回答が「クールな」というイメージでした。「カッコイイ」の俗語として若者の間で頻繁に用いられ、「落ち着いた」、「冷静な」など「大人みたいでカッコイイ」といった意味合いとして使われる事が多いようです。いわば、「カッコイイ大人への憧れ」と捉えることもできるかもしれません。その反面、世代が高くなるとともに「さわやかな・清潔感のある」「健康的な・元気な」という声が増加し、実に60代以上では「さわやかな・清潔感のある」が43.3%、「健康的な・元気な」が33.3%と、いずれも高い支持を集めていました。若者が「大人」への憧れを持つ一方で、年齢とともに「若さ」に「カッコ良さ」を感じる大人も多いことが明らかとなりました。
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「カッコイイ」男性は仕事ができる
以上のことから、「カッコイイ」のイメージは男女、世代間でも異なっている事が分かりました。では次に、実際の男性の行動や振る舞いの中で、「カッコイイ」と感じられる瞬間について具体的に見ていきましょう。堂々の1位は、予想通りかもしれませんが「仕事をバリバリこなしている」(49.6%)でした。「やっぱり仕事をしている時はカッコイイと思う。普段は楽しい感じの人でも仕事になると目がキリッとなって、そのギャップが良い」(女性20代)など、漁や狩猟がメインであった遠い昔から、そして今なお、男性の魅力はやはり「仕事」なのかもしれません。
男性は「仕事」+「夢」、女性は「仕事」+「家庭」
しかしながら女性からは、「仕事」以外に、さらに4位の「奥さんや家族を大事にしている」(女性=38.8%、男性=23.5%)をあげる声が目立ちました。「仕事はもちろんバリバリこなすが仕事中毒ではなく、一方で家庭も大事にする男性が女にとっては魅力的に映る」(女性60代)など、「仕事」+「家庭」をバランス良く両立できる能力を求める女性が多いようです。その一方、男性からは「夢を持っている」(男性=39.4%、女性=26.1%)を支持する回答が多くあげられました。「年齢に関係なく、いつも夢を持って前進している人」(男性30代)など、私欲なく人と比べず、夢や目標に向かって情熱を持ってまい進する姿勢に、男が男に惚れる「カッコ良さ」を感じる男性が多いことがうかがえます。
今回はいつもとはちょっと趣向を変えて、「カッコイイ」という言葉の持つイメージについて伺ってきました。こうして見てくると、「カッコイイ」は決して外見の良し悪しを指す言葉ではなく、その人の行動や生き様、そして内面的な性格や実質的な成果によって共感を得るものではないでしょうか。従って「カッコイイ」には定義がなく、人によって感じ方や捉え方が異なっていても当然なのかもしれません。「自分にない才能があること」(女性30代)の声のように、自分にない考え方、能力などに触れ、影響され、そして尊敬できる人物に出会った時に、人は「カッコイイ」と心から感じるのでしょう。最後に、皆さんに今、最も「カッコイイ」と感じる著名人を選んでいただきました。断トツの1位は、最近、世界一を達成した「イチロー選手」。そして2位にも、同じくメジャーリーガーで大活躍した「松井秀喜選手」があげられました。「仕事」は一流、「夢」は自分で持っているばかりか、多くの人々に「夢」を与えている彼らは、言うまでもなく、「カッコイイ」という言葉がよく似合う人物といえるでしょう。