毎週アンケート

【第92回】アンケート結果:2005年7月6日〜7月12日

野菜足りていますか?
野菜の不足感じる?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)1,919人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2005年7月6日〜7月12日
野菜足りていますか?

1日に必要な野菜の量は約350g。生活習慣病予防に野菜摂取が大切なことは、今さら言うまでもないことですね。とはいえ、欧米と比べ野菜をたくさん食べていると言われてきた日本人も、ここ最近では食生活のグローバル化や多様化に伴い、その生活スタイルも変わり、現代人の野菜不足が指摘されているのも事実です。そこで今回は、皆さんの野菜との付き合い方についてお尋ねしました。

男性人気ナンバー1は「キャベツ」、女性は「ジャガイモ」

皆さんの好きな野菜は何でしょうか。性別で見てみましょう。男性の人気ナンバー1は「キャベツ」(男性=89%、女性=86.4%)でした。「実家が農家で見た目は良くないが完熟のおいしい物を食べることが多く、ほとんど好き嫌い無く食べられる。特にキャベツやレタスはドレッシング等も使わずそのまま」(男性40代)、「野菜は生より炒めて食べるものの方が好き。中華に使うキャベツやニラが好物」(男性30代)など、煮る、炒める、そして生と料理のバリエーションが豊富な「キャベツ」は、意外にも男性人気の高い野菜となっていることが明らかとなりました。続いて2位にも「レタス」(男性=88.9%、女性=87.1%)が挙げられ、1位同様にサラダの定番である葉物類の人気の高さがうかがえます。また男性ランキングで見逃せないのが4位の「大根」(男性=87.4%、女性=86%)。「大根はおでんの具として最高」(男性40代)など、男性にとっては居酒屋の「おでんのスター」としても外せない野菜となっているようです。

男性:人気野菜べスト10

1 キャベツ 89.0%
2 レタス 88.9%
3 ジャガイモ 88.7%
4 大根 87.4%
5 タマネギ 86.5%
6 キュウリ 85.7%
7 長ネギ 84.0%
8 ほうれん草 83.9%
9 モヤシ 83.5%
10 トマト 82.5%

女性:人気野菜べスト10

1 ジャガイモ 89.5%
2 グリーンアスパラ 87.1%
2 レタス 87.1%
4 キャベツ 86.4%
5 ほうれん草 86.1%
6 大根 86.0%
7 タマネギ 85.8%
8 キュウリ 85.2%
8 トマト 85.2%
8 茄子 85.2%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

一方、女性の人気野菜のトップは「ジャガイモ」(女性=89.5%、男性=88.7%)でした。「ジャガイモが一番好き。ホクホクしていて、どんな料理にも合うから・・・」(女性30代)、「ジャガイモやカボチャはホクホクしていて美味しいし、煮てもサラダにしても食べられる所が良い」(女性20代)など、割合、調理が簡単で食べ方や料理のレパートリーも広がるといった声が多数寄せられました。同様に、女性だけに目立ったのが2位の「グリーンアスパラ」(女性=87.1%、男性=77.8%)。「ブロッコリー、アスパラは味に癖が無く、食感も好き」(女性40代)など、人気野菜の共通点は料理のしやすさ、癖の無さや、ホクホク、シャキシャキといった食感が大変重視されていることが分かります。

嫌われ野菜ナンバー1は「セロリ」。「香菜」「新野菜」が上位を占める

では反対に、皆さんの嫌いな野菜は一体どんなものでしょうか。嫌われ者の1位は、やはり「セロリ」(男性=34.2%、女性=38%)でした。「セロリはあの匂いが嫌い。それに味も苦いだけで美味しくない」(女性20代)、「大人になってからは、ほとんどの野菜が美味しいと感じるようになったが、セロリだけは口に含んだ時のツーンとした匂いが好きになれない」(女性60代)など、独特な香り・匂いと、やや苦みのある味が苦手といった回答が多数寄せられました。続いて「モロヘイヤ」(男性=30.5%、女性=33.6%)、「パセリ」(男性=28%、女性=35.2%)、「クレソン」(男性=29.2%、女性=29.9%)と癖や香りの強い香菜や、ここ数年でスーパーマーケットの店頭で目にする機会の増えた新野菜を挙げる声がランキングの上位を占めました。まだ食べ慣れていない独特な味や、料理法が分からないといった「食べず嫌い」も不人気の要因となっていることがうかがえます。

男性:嫌いな野菜ワースト10

1 セロリ 34.2%
2 モロヘイヤ 30.5%
3 クレソン 29.2%
4 パセリ 28.0%
5 パプリカ 20.9%
6 カリフラワー 19.3%
7 オクラ 17.3%
8 カボチャ 13.8%
9 ブロッコリー 13.3%
10 青じそ 13.0%

女性:嫌いな野菜ワースト10

1 セロリ 38.0%
2 パセリ 35.2%
3 モロヘイヤ 33.6%
4 クレソン 29.9%
5 カリフラワー 20.0%
6 ニンジン 15.1%
7 パプリカ 13.3%
7 オクラ 13.3%
9 ニラ 12.9%
10 小松菜 12.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

約7割が野菜不足を実感、特に「緑黄色野菜」を敬遠

不足を感じる野菜類は?

※SA(単回答)

では皆さんは、日ごろの生活の中で十分な野菜を食べていると実感しているのでしょうか。「野菜を十分に摂っているので、不足を感じない」と自信を持って断言した方は全体の31.3%に留まり、残りの約7割近くの方が野菜不足を感じているようです。具体的にどのような野菜類の不足を感じているのかを伺ってみたところ、最も回答が多かったのは「緑黄色野菜」(30.4%)。既に上で見てきたように、嫌いな野菜の上位に挙げられた「パセリ」「モロヘイヤ」「クレソン」「オクラ」「ニンジン」「ニラ」「青じそ」「小松菜」は、どれも「緑黄色野菜」に含まれる野菜にあたり、一方、好きな野菜に挙げられた「キャベツ」「レタス」「キュウリ」などは、癖の少ない「淡色野菜」であることが明らかとなりました。最近のヘルシー志向で、毎日、野菜を食べることを心がけているという方も多いかもしれませんが、知らず知らずに「緑黄色野菜」を避け、「淡色野菜」ばかりを食べているといった方も少なくはないようです。そもそも「緑黄色野菜」とは、見た目が青み、黄色みの濃い野菜のことを指すわけではなく、可食部100g当たりのβ-カロチン含量が0.6mg以上の野菜を分類したもの。β-カロチンが生活習慣病予防に効果が高いことから、厚生労働省では1日120gの「緑黄色野菜」摂取を推奨していますが、癖があり食べづらいため、どうしても「緑黄色野菜」を敬遠してしまうという方が多いのも現実のようです。

野菜不足解消は日々の食事から…と考える人が案外多い!?

こうした現代人の野菜不足を補うには一体どうすれば良いのでしょうか。その解決策について、皆さんに好ましいと感じている方法を伺ってみたところ、堂々1位は「野菜だくさんのスープや、味噌汁を作る」(36.7%)でした。「余った野菜を何でも入れ、野菜具沢山スープを作って飲む」(女性30代)、「野菜を茹でる時に栄養価を失わないように、水の量を少なめにして蓋をして蒸すようにしている。残ったゆで汁は捨てないで、味噌汁を作る時に足している」(女性20代)など、野菜の栄養素を逃がさずに吸収できるスープや、味噌汁から補うといった声が多数寄せられました。続いて2位にも「必ず野菜を取り入れたおかずを毎日1品以上作る」(30.6%)が挙げられ、普段の食事からなるべく栄養素を摂取したいと考えている方が多いことがうかがえます。

■「不足している」と感じる野菜を補う方法は?

 
1 野菜だくさんのスープや、味噌汁を作る 36.7%
2 必ず野菜を取り入れたおかず(煮物、炒め物など)を毎日一品以上作る 30.6%
3 サプリメントや栄養補助食品から栄養を補給する 14.2%
4 毎日、野菜ジュースを一杯以上飲む 12.4%
5 外食時、お弁当購入時に必ずサラダを注文する 8.7%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

20代では「サプリメント」「野菜ジュース」からの摂取も目立つ

世代別に見てみると、「野菜不足」を実感しているのは20代、30代の若い人に多いことが分かります。同時に「サプリメントや栄養補助食品から栄養を補給する」(20代=18.6%)、「毎日、野菜ジュースを一杯以上飲む」(20代=16%)など食事以外の摂取方法を挙げる声も目立ちました。こうした背景には「自炊をする時間が無いので・・・」(男性20代)の声に代表されるように、仕事が忙しい、未婚の1人暮らしのため野菜が買えない・・・など、単に野菜の味や匂いが好きか嫌いかといったことだけではなく、購入、保管や調理の手間といったことも野菜摂取を妨げる大きな問題となっているようです。

不足を感じる野菜類は?

「販売サイズ」「価格」で野菜購入を躊躇

好き嫌いといった問題以外に、野菜購入や摂取を躊躇される原因はどこにあるのでしょう。最も回答が多かったのは「家族が少ないため、袋売りや販売サイズの大きい野菜は使い切れない」(22.1%)でした。「腐りやすい野菜は敬遠してしまい、あまり食べない」(女性30代)など、近頃では1人暮らし向けの少量パック、バラ売りをしてくれるスーパーマーケットや八百屋さんも増えているとはいえ、ちょっと欲しい野菜が袋詰めされていて、しょうがなく購入を諦めたという方もいました。続いて2位は「生野菜の値段が高く、必要と思いながらも購入を敬遠してしまいがち」(21.8%)でした。「天候よって、値段が異常に高騰する時には悩む」(女性50代)、「ゴーヤーや、その他食材の良さがテレビで取り上げられると途端に注目され、値段の高騰、品切れで購入が不可能になる」(女性30代)など、「販売サイズ」「価格」や「品切れ」・・・等々、野菜購入は必ずしも個人の好みだけに左右されず、状況により購入を諦めている場合もあるようです。昨今では「無農薬を買いたいが、どうしても食費が高くなってしまうのが難点」(女性20代)、「国産のものは値段が高くて、買いたくても買えないことがある。外国産が悪いわけじゃないけど、口に入れるものだから安全管理には気をつけたい」(女性30代)など、鳥インフルエンザ、BSEと次から次に問題が明るみとなる食品の安全に対する不信感も、食品購入の足かせとなっているようです。

■購入や調理を考えた時に頭を悩ますことは?

 
1 家族が少ないため、袋売りや販売サイズの大きい野菜は使い切れない 22.1%
2 生野菜の値段が高く、必要と思いながらも購入を敬遠してしまいがち 21.8%
3 調理ができない、または野菜の調理レパートリーが乏しい 16.5%
4 家まで持ち運ぶのが嵩張り重たい(特に、雨の日や夏の暑い日など) 14.4%
5 冷蔵庫に余裕がなく、野菜の保管にいつも困る 13.5%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

今回は皆さんに野菜の摂取についてお話を伺ってきました。食文化のグローバル化、ライフスタイルの多様化や女性の社会進出に伴い、家庭内における食事も次第に変化していると言われます。アンケートからも「野菜」、特に「緑黄色野菜」嫌いや不足が思った以上に多いことがうかがえる結果となりました。こうした背景には、味や香り・匂いといった味覚のほか、販売サイズ、調理の手間、保管、価格や安全性・・・等々、私たち現代人から野菜摂取を妨げる多数の要因が挙げられ、その問題は決して単純ではないことを改めて実感させられます。これから夏に向け、野菜の美味しいシーズンとなりますが、少なくとも天候不順により食卓から野菜が消えることだけは避けたいものですね。

 
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