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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

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ガーデニングしていますか?

ここ最近、ガーデニングや、家庭菜園を楽しむ人びとが急増しています。こうした背景には、エコロジーや自然回帰の意識の高まりが少なからず影響しているのではないでしょうか。休日に土に触れることで、仕事で溜まったストレスが解消され、癒されるという人もきっと多いのでは?そこで今回は、皆さんのご家庭のガーデニング事情について聞きました。

全体の2人に1人が「現在、ガーデニングをしている」と回答

まず、どのくらいの皆さんがガーデニングをしているのでしょうか。「室内でポインセチアや観葉植物を育てている」(女性30代)、「なす、きゅうりを庭の一角で作っている」(男性30代)など、「(ガーデニングを)現在している」と回答した人は49.8%。さらに「以前していたが、今は行っていない」という声も17.1%を数え、全体の66.9%の人がご家庭でのガーデニングを経験されていることが明らかとなりました。世代別で「現在している」という声を見てみると、20代では37.0%に留まったものの、30代46.4%と年齢ととも増加し、60代以上では20代の倍近い68.9%にも達しました。いわば、年齢とともに植物への関心・興味が増す傾向があることがうかがえます。

ガーデニングをしている?

SA(単回答)

「仕事が忙しい」「場所がない」「虫が嫌い」など、様々な理由から挫折したという声も

全体の17.1%を占めた「以前していたが、今は行っていない」という人は、なぜ現在、ガーデニングを行っていないのでしょうか。主な理由は「ガーデニングをしたいのはやまやまなのですが、留守をする間の世話が出来ないので・・・」(女性40代)、「仕事が忙しいから育てる暇がない」(男性60代)など、世話をする余裕がないという人。「狭い賃貸アパート住まいなので、やりたくてもできない」(男性40代)、「(ガーデニングが出来る)ベランダ付きのマンションに引っ越ししたいが、防犯上不安なので」(女性20代)など、住宅事情からしたくても出来ないという人。さらに「青虫が大量発生!!!農薬を使うわけにはいかず・・・。それ以来、ガーデニングに挫折」(女性40代)など、植物に発生する虫が嫌いという声や、中には「植物を育てるのに向いていないから。何でも枯れてしまう・・・・」(女性30代)という声まで、様々な理由からガーデニングを休止したり、挫折した人も少なくありませんでした。

「庭」ばかりではなく、「ベランダ」「玄関口」などちょっとしたスペースでもOK

■ガーデニングの場所は?

1 64.6%
2 ベランダ 36.4%
3 室内(窓辺、リビング、キッチンなど) 21.0%
4 玄関口 16.7%
5 屋上・ルーフバルコニー 3.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

皆さんは日ごろ、どこでガーデニングを行っているのでしょうか。最も多かったのは「庭」(64.6%)でした。「家の庭に15本の柘植の木をはじめ、30種類ぐらいの植物を植えている」(女性60代)、「春に一戸建てになり、ガーデニング初心者。はまってしまい、毎日のように何かを植えている」(女性20代)など、一戸建てにお住まいのご家庭では庭に土のあるスペースが多く、DIY作業で花木・庭木の植栽をはじめ、花壇や畑づくりに挑戦している人が目立ちました。続いて、回答が多かったのは「ベランダ」(36.4%)。「ベランダで蘭を育てている。毎年、花が落ちて、また花芽が出るとウキウキする」(女性40代)、「バジルをバルコニーのプランターで」(女性30代)など、マンション、団地住まいの人はベランダの限られたスペースの中で、鉢やプランターを利用して植物を育てているという声が多数寄せられました。そのほか、3位「室内(窓辺、リビング、キッチンなど)」(21.0%)、4位「玄関口」(16.7%)が挙げられ、庭ばかりではなく、日当たりが良いちょっとしたスペースを利用してガーデニングを楽しんでいる人が案外多いことがうかがえます。中には「自宅前の遊休地を借りて、茄子や胡瓜を育てている」(男性40代)など、近くの畑や市民農園を借りて、本格的に野菜づくりに励んでいる人もいました。

食べる楽しみが一番!ガーデニング人気のトップは「野菜類」

では、具体的に皆さんはどんな植物を育てているのでしょうか。堂々のトップは「野菜類(トマト、なす、きゅうりなど)」(55.2%)でした。「トマト、ナス、キュウリ、枝豆、トウモロコシなどの他に、今年は小玉スイカに挑戦しました」(男性60代)、「プチトマトやピーマンをベランダで育て、食べている。子供がそれを見て、野菜がどのようになるのかを知る機会になればと考えている」(男性30代)など、栽培の楽しさはもちろん、収穫を期待して野菜を育てているという声が多数寄せられました。同様4位に「ハーブ類(バジル、ミント、レモングラスなど)」(35.3%)、6位にも「果実(ミカン、柿、ビワ、ブルーベリーなど)」(25.1%)が挙げられ、ここ最近のガーデニングの傾向は花草を観て楽しみながら、食べられる植物を育てること、いわゆる「キッチンガーデン」の人気が高まっていることがうかがえます。続いて、2位は「草花(シクラメン、ポインセチア、パンジーなど)」(46.7%)、3位「花木・庭木(ツツジ、モクレン、バラなど)」(39.6%)。「毎年、夏になるとニチニチソウを植えている。手入れも簡単で長く咲くので大好きな花」(女性20代)など、色鮮やかな季節の花のガーデニングを楽しむ声も目立ちました。以下、5位「観葉植物」(34.6%)、7位「多肉植物・食中植物」(24.6%)が続きました。

■どんな植物を育てている?育てていた?

1 野菜類(トマト、なす、きゅうりなど) 55.2%
2 草花(シクラメン、ポインセチア、パンジーなど) 46.7%
3 花木・庭木(ツツジ、モクレン、バラなど) 39.6%
4 ハーブ類(バジル、ミント、レモングラスなど) 35.3%
5 観葉植物(インテリとして置いているグリーン) 34.6%
6 果実(ミカン、柿、ビワ、ブルーベリーなど) 25.1%
7 多肉植物(サボテン、アロエなど)・食虫植物 24.6%
8 熱帯花木(ハイビスカス、ブーゲンビリア、蘭など) 12.6%
9 スプラウト類(カイワレ大根、クレソン・ラディッシュなどの芽) 8.1%
10 盆栽・コケ玉 5.3%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

世代別ではいかがでしょうか。20代、30代では「野菜類」「ハーブ類」といったキッチンガーデンを支持する声が圧倒的であったものの、年齢とともに「野菜類」は次第に減少。代わって、50代を境に急増したのは、鑑賞を重視した「草花」「花木・庭木」でした。中でも「家の周りにツツジを植えている」(女性60代)など、60代以上では「花木・庭木」(20代=19.7%、60代以上=72.7%)を挙げる声が7割を超え、同じガーデニングとはいえ、世代間で育てる植物の種類に大きな違いがあることがうかがえます。

世代別:育てている植物は?

MA(複数回答)/n(有効回答数)

ガーデニングの魅力は「季節感」を実感し、自然を愛でる気持ちの芽生え

大変多くの人がガーデニングに夢中になっていることが明らかとなりましたが、では、その魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか。最も回答が多かったのは「季節を感じ楽しむことができる」(52.6%)でした。「一番は季節感があること。身を持って、旬の良さを感じられて、それによって心穏やかになれる」(女性60代)、「季節ごとに咲く花が楽しませてくれる」(女性30代)など、日ごろの生活の中で感じられにくくなった旬や季節感を、ガーデニングを通じて実感するという声が多数寄せられました。同様7位にも「天候や気温など、自然に対する関心が高まる」(12.4%)が挙げられ、私たち人間が自然界で生きていることを改めて思い出させてくれます。中でも「今年の香川県のように雨が少ないと、猛暑で枯らせてしまうものが続出してしまった。どうにもならないもどかしさを覚える」(男性50代)など、特に猛暑の続いた今夏は、例年以上に水対策に苦労した人も多かったのではないでしょうか。

■ガーデニングの魅力は?

1 季節を感じ楽しむことができる 52.6%
2 安心・安全な野菜や果物が食べられる 35.6%
2 世話をしたり、育てる課程そのものが楽しい 35.6%
4 ストレス解消・心が癒される 29.0%
5 庭や家の中が明るくなり、家の雰囲気が良くなる 27.0%
6 趣味として没頭できる 13.3%
7 天候や気温など、自然に対する関心が高まる 12.4%
8 育てるのが難しい植物を成長させる達成感 10.9%
9 水やりや土いじりなど、良い運動になっている 8.8%
10 近所や親類に収穫物を贈る喜び 5.7%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

環境や食に対する問題を背景に「安心・安全な野菜が食べたい」という声も増加

続いて、回答が目立ったのは「安心・安全な野菜や果物が食べられる」(35.6%)。「野菜栽培では無農薬で、化学肥料を与えてない新鮮な野菜が食べられる」(女性40代)、「レタスが高騰しているので家計を助ける為にも、プランターレタスを植えている」(女性30代)など、経済的で、かつ安全な野菜を自分で作りたいと考えている人が増えていることがうかがえます。その反面、「ルッコラを植えたら、収穫前に虫に食べられた。残っていた葉を収穫したが、葉裏にびっしりと虫がついていたのを見て、夢にまで出てきた。それ以来、ルッコラは怖くて植えられない・・・」(女性40代)、「雑草抜きが大変。野菜に影響があると嫌なので 除草剤は使っていません」(女性40代)など、無農薬栽培の苦労を実感したという声も寄せられました。そのほか、同率2位「世話をしたり、育てる課程そのものが楽しい」(35.6%)、4位「ストレス解消・心が癒される」(29.0%)が挙げられ、世話に苦労が絶えない分だけ、植物から得る喜びや感動もひとしおのようで、ある意味、「ガーデニングは子育てと似たもの」と言えるかもしれません。


世代別ではいかがでしょうか。前述した通り、20代、30代に「野菜類」「ハーブ類」を育てるキッチンガーデンが人気だったことからもうかがえるように、若い人たちがガーデニングに魅せられるのは「安心・安全な野菜や果物が食べられる」という理由が大きいようです。ところが年齢が増すとともに「安心・安全な野菜や果物が食べられる」という声は減少し、それに代わって急増したのは「季節を感じ楽しむことができる」「ストレス解消・心が癒される」という声でした。若い人たちが目に見える安全や安心を期待する一方、熟年層では精神的な安らぎや穏やかな生活を求める傾向が見受けられ、世代間でガーデニングに対する取り組み方に差がありました。

世代別:ガーデニングの魅力は?

MA(複数回答)/n(有効回答数)

今回は、皆さんのご家庭のガーデニング事情について聞きました。「(ガーデニングを)現在している」という人は全体の2人に1人以上を数え、大変多くの人びとがガーデニングを楽しんでいることが明らかとなりました。 今回のアンケートを振り返ってみると「家のベランダでミニトマト、しし唐、茄子、青しそなどを毎年作っている」(女性40代)など、食用野菜を育てるキッチンガーデンを実践するご家庭が増えていることが判ります。特に20、30代の若い層では、草花の鑑賞による楽しみ以上に、安全で安心な食を求めてガーデニングを始める人が少なくなく、今日のガーデニングの在り方がひと昔前までとは大きく変化しつつあることがうかがえます。こうした背景には、地球環境や食糧に対する様々な問題が、少なからず影響を与えているのではないでしょうか。とはいえ理由はどうであれ、私たちが土に触れ、植物を育てるということは決して悪いものではありません。天候、気温、虫や肥料のやり方など、常に植物や自然の顔色を見ながら生活をすることは、本来の人間の能力であり、姿であるような気もします。ガーデニングをきっかけに、いま一度、自然との付き合い方を見つめ直していかがでしょうか。