不適切な飲酒の撲滅
はじめに
アルコール飲料は、長い人類の歴史のなかで、日々の暮らしに喜びと潤いをもたらすとともに、お祝い事など人生の節目でも、大きな役割を果たしています。私たちは、そのようなアルコール飲料の生産・販売に携わっていることを、大変誇りに思います。
しかしながら一方で、アルコール飲料が不適切に飲用されることで、個人や家庭そして社会にさまざまな問題が生じることも、よく認識しています。そこで私たちは、酒類事業を中核とした企業グループとして、不適切な飲用による問題を排除し、アルコール飲料を通じて、多くの人々と喜びや感動を分かち合うために適正飲酒を推進し、社会から信頼される企業として活動していきます。

基本方針
アサヒグループは、酒文化の健全な発展を目指すとともに、アルコール飲料の特性を認識し、適正飲酒の推進に組織的かつ継続的に取り組むことにより社会的責任を果たし、人々の健康で豊かな社会の実現に努力してまいります。
行動指針
- 適正飲酒のための正しい知識の普及に努めます。
- 販売活動に当たっては、関連法規や業界自主基準並びに当社自主基準を遵守します。
- 飲酒運転、未成年者飲酒、妊産婦飲酒、イッキ飲みなど不適切な飲酒による問題の予防に努めるとともに、社会的な取り組みにも積極的に協力し支援を行います。
- アルコールと健康に関する医学的研究の推進に取り組み、あわせて対外的支援を行います。
- アルコール飲料を取り扱う企業グループの一員として、社員自ら適正飲酒の正しい知識を持ち、あわせて責任を自覚して行動します。またそのための社員研修や自己啓発に積極的に取り組みます。
啓発活動
アサヒグループは、「不適切な飲酒の撲滅」をCSR活動における重点テーマの一つと位置づけています。
アサヒグループ適正飲酒推進の為の基本方針及び社員飲酒ルールを策定し、その内容をWEBサイト「人とお酒のイイ関係」に掲載しています。文章とイラスト、具体的なデータを基にした研究事例を織り交ぜながら、危険な飲酒方法を戒め、健康的にお酒を楽しむ為のポイントを、わかりやすくご紹介しています。
アルコール研究の成果を外部へ発表(アサヒビール)
アサヒビールでは、飲酒による社会的・健康的諸問題の発生予防と、よりよい飲酒文化の構築を目指して、アルコール代謝やその生理的な影響を明らかにする研究を推進しています。その取り組みについて広く社会の皆様に知っていただくとともに、アルコールの生理・医学的な研究を専門に行っている研究者の方々からご理解やご意見をいただくために、研究成果については積極的に社外に発表しています。
2011年度は、日本医科大学との共同研究によって、アルコール代謝の男女の違いについて詳しく解析し、得られた成果について欧州アルコール医学生物学会、日本アルコール・薬物医学会、日本臨床栄養学会で発表しました。また、久里浜アルコール症センターとの共同研究によって、飲酒後の酔い感と平衡機能の関係について検討し、日本アルコール薬物医学会で同センターが発表しました。
このように、個々人のアルコールに対する体質や飲酒に関する諸条件が、アルコールの代謝や生理的な変化にどのように影響するのかを詳しく解析し、その研究成果をもとにしてお客様へ適正飲酒を啓発していきます。
工場での「お酒の楽しみ方講座」開催(アサヒビール)
アサヒビールは2011年4月から、工場見学と組み合わせた「お酒の楽しみ方講座」を取引や交流のある企業・団体に提案し、新入社員研修や職場でのレクリエーションの一環として開催しています。
講座は主に「健康的な飲み方」「問題飲酒とは」「お酒の席でのマナー」という3つのテーマで構成し、お酒の功罪を取り上げ、エタノールパッチテストも交えて、適正飲酒を考える機会を提供しています。2011年度は、全国で30近くの企業・団体から1,000名を超えるご参加をいただきました。