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CSR・環境活動

社外取締役メッセージ

風通しの良い風土を強みに、
多様な人材が活躍できる仕組みづくりを

それぞれ特長ある事業会社が集まったアサヒグループは、非常に風通しに優れている明るい企業と感じています。“多様な知の組織”を目指す中、外部から積極的に人材を受け入れ、トップダウンとボトムアップの双方向で、多様な人々が自由に意見を言い合う風土が育ってきています。

そうした素地を持ちながらも、もう一歩踏み込んで取り組んでいくべきと考えるのが女性の活躍推進やダイバーシティの促進です。

ワークライフバランスを実現する制度はかなり整備されてきていますが、制度を整備することが目的ではなく、その結果として女性が活躍できることが目的です。それには出産・育児を超えて働き続けること自体が目的なのではなく、女性の活躍を促すよう「期待」し、「機会」を与え、「鍛える」という3つの“き”に重点を置いた仕組みづくりが求められています。具体的には女性社員を積極的に育成する上司を増やし、女性を新しい分野に投入していくような取り組みも必要でしょう。

また、アサヒグループは、各事業会社で女性管理職数の目標値を掲げて取り組んでいますが、絶対数が足りていない状態です。たとえまだ経験が浅いと考えられるような場合でも、まずは役職を任せ、登用数を増やすことを優先していけば、必然的に職場の意識が変わってきます。今はそうした思い切りも必要なのではないでしょうか。

国内での多様化推進の経験を、グローバル展開にも活かして

海外でも精力的にM&Aを続ける現在、アサヒグループには新たな次元でのダイバーシティ推進が不可避となっています。多くの従業員が従来とは全く異なる価値観の人と協働せざるをえず、グループ全体が大きな挑戦に直面しています。国内で女性の力を活かすことができない企業が、グローバルで多様な企業文化を受け入れていくことができるとは思えません。グローバル化の試金石が女性です。急速に国際化が進む状況を踏まえても、アサヒグループの一層の女性の活躍推進は欠かせないのではないでしょうか。

同様に、事業会社間のインクルージョンも確実に進めていくことが大切です。アサヒグループは各事業会社が個々にさまざまな魅力を持っており、そのシナジーをどう活かしていくかが問われています。健康で豊かな暮らしを支えるという一本の軸のもと多様性を力に変え、その経験を海外展開にも活かしていくことに期待します。

一般に、成長ステージにある企業は“違い”に対し、寛容で柔軟な対応がしやすいといえます。順調に企業成長を続ける今こそチャンスです。従業員一人ひとりが国際舞台に挑んでいく意識を高めて、いっそうの多様化推進に力を尽くしていただきたいと願います。

アサヒグループホールディングス(株)
社外取締役
坂東眞理子