物流の効率化
アサヒビールでは、改正省エネルギー法※1に対応して、従来はビール類のみであった物流工程におけるCO2排出量の把握範囲を、全アルコール飲料へと拡大しました。同法の定める特定荷主として、全アルコール飲料の物流工程における総輸送距離の短縮をめざし、拠点間の転送比率の低減や物流拠点の集約による直送比率の向上などを推進し、CO2排出量削減をめざしています。
2010年度の「輸送量×(かける)輸送距離」※2は前年度比約0.9%増、CO2排出量は前年度比約3.2%減と、削減することができました。なお、改正省エネルギー法に対応したデータは、2006年度から算出しています。
※1 改正省エネルギー法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)
地球温暖化防止に関する京都議定書の発効を踏まえ、エネルギー使用の合理化を一層進めるため、エネルギー消費量の伸びの著しい運輸分野における措置などを内容とする。2005年8月公布、2006年4月施行。
※2 輸送量×輸送距離
対象範囲は、ビール類+その他酒類(焼酎、低アルコール飲料他)
輸送量・輸送距離の推移(対象:ビール類+その他酒類(焼酎、低アルコール飲料他))
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 輸送量×輸送距離 | 863,476 千トン×km |
801,118 千トン×km |
756,038 千トン×km |
696,836 千トン×km |
702,833 千トン×km |
| 輸送エネルギー | 1,472千GJ | 1,361千GJ | 1,279千GJ | 1,183千GJ | 1,133千GJ |
輸送にともなうCO2排出量の推移(対象:ビール類+その他酒類(焼酎、低アルコール飲料他))
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| CO2排出量 | 100,433 トン | 92,757 トン | 87,162 トン | 80,617 トン | 78,049 トン |
| CO2排出原単位 (酒類売上KLあたり) |
37.9kg/kl | 34.9kg/kl | 33.9kg/kl | 32.2kg/kl | 31.8kg/kl |
物流会社環境負荷データ(アサヒロジ株式会社、エービーカーゴ東日本株式会社、エービーカーゴ西日本株式会社)
| 項目 | 2006年度 | 2007年度 | 2008年度 | 2009年度 | 2010年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 走行距離数 | 走行距離 | 14,175千km | 15,062千km | 16,869千km | 13,095千km | 10,008千km |
| トラック輸送に係る 燃料購入量 |
軽油 | 3,882kl | 3,987kl | 2,667kl | 2,953Kl | 3,346kl |
| CNG | 47千m3 | 48千m3 | 53千m3 | 89千m3 | 44千m3 | |
| トラック輸送に係る CO2排出量 |
CO2排出量 | 10,375 トン-CO2 |
10,655 トン-CO2 |
7,176 トン-CO2 |
8,018 トン-CO2 |
6,806 トン-CO2 |
| トラック輸送に係る CO2排出原単位 |
CO2排出原単位 | 0.732 kg-CO2/km |
0.707 kg-CO2/km |
0.425 kg-CO2/km |
0.612 kg-CO2/km |
0.680 kg-CO2/km |
RFIDシステム活用による物流の効率化(アサヒビール)
アサヒビールは2009年9月から、料飲店で樽生ビールを注ぐ時に必要な炭酸ガスボンベを無線ICタグで識別・管理するシステム「RFID(Radio Frequency Identification)」を関東エリアで導入しました。従来は、炭酸ガスを充填したボンベを充填事業者からアサヒビールへ運び、個々のボンベを識別・確認してから料飲店のお客様に向けて出荷していました。RFIDによるシステムを活用することで、個々のボンベの所在や入出荷履歴をアサヒビールと充填事業者の双方が遠隔監視・管理でき、充填業者から料飲店への直接納入が可能になりました。
これによって、ボンベの輸送距離を短縮し、輸送に伴うCO2排出量を従来比で70%以上削減することができます。今後、全国各エリアでの導入に向けてシステムの標準化を進めていきます。