品質方針・保証体制
品質方針
基本理念

「すべてはお客様のために」
私たちは、原料調達から生産、物流、流通・販売に至る全ての活動において、安全で高品質・オリジナリティーあふれる商品・サービスをお届けし、お客様の満足を追求し続けます。
行動指針
- 「安全」を最優先とし、お客様にご安心いただける商品・サービスをお届けいたします。
- お客様の声に真摯に耳を傾け、商品・サービスに反映するとともに、適切な情報を積極的に提供します。
- アサヒグループの一人一人が、お客様の立場に立って誠実に行動します。
- ISO、HACCPなどの国際的な規準や考え方を取り入れ、また、海外の活動にあたっては、各国の品質情報を十分に把握し、品質保証に取り組みます。
- 品質に関連する法令を遵守することはもとより、グループ各社が各業界の自主規準を遵守します。
品質保証体制(アサヒビール)
アサヒビールでは、お客様からお寄せいただいたご意見などを、原材料調達や生産、物流、流通・販売など、サプライチェーン全体を通じた品質保証活動に活かしていくために、部門やグループ会社を横断して品質保証活動に取り組む組織・監査機関を設置しています。
アサヒビールの品質保証体制
グループ品質会議
「グループ品質会議」には、アサヒビール(株)、アサヒ飲料(株)、アサヒフードアンドヘルスケア(株)の関係部署および(株)エルビー、和光堂(株)、天野実業(株)の各品質保証部門が参加(2010年末現在)し、2カ月に1度開催しています。同会議は、各社の品質保証業務の推進と品質情報の共有化、グループ品質方針の立案やグループ各社の品質保証戦略の構築に加えて、各社の品質保証戦略を中期経営計画や年次計画に組み込んで推進していく計画づくりにも取り組んでいます。また同時に、これまで起こった品質トラブルの再発防止に向けて品質情報の共有化も進めています。
グループ品質方針を実践していくために、食品会社にとって必要な管理項目を「品質保証要求事項」として2008年度に明文化しました。この「品質保証要求事項」は、アサヒビールの「太鼓判システム」「品質リスク要因ゼロ」を組み入れ、「文書管理」「Q情報(お客様からのお問い合わせ)」「食品衛生」「購買」「生産活動」「改善」などからなる100項目近くにのぼります。2010年度はこれらをグループ各社が達成していくための支援計画に沿って、「新商品開発プロセス確認会議」「表示審議会」の仕組みの展開などの支援を実施し、各社が要求事項を満足できるよう取り組みました。


グループ品質会議の体制

グループ品質会議の主な取り組み(2010年度)
- グループ品質保証要求事項の達成支援計画について
- 輸入原材料・加工品の品質保証について
- 異物検査機運用管理指針について
- 品質不具合(自主回収事例など)の再発防止について
品質会議(アサヒビール)
アサヒビールは2003年、品質保証体制の充実をめざして、品質管理上の問題点を社内の関係各部門が協議しながら解決していく社内横断組織「品質会議」を立ち上げました。
品質委員会の様子
アサヒビール品質会議の主な討議事項(2010年度)
- 資材の品種改良について(缶蓋など)
- 出荷期限・賞味期限規定の見直しについて
- 品質不具合(国産品・輸入品の中味・外装・表示トラブルなど)の再発防止について
品質監査
アサヒグループは、1996年から品質保証部が主体となって、アサヒビールの工場を対象に品質監査を行っており、1999年以降はその対象をグループ各社の本社・工場および外食店舗に拡大しています。また、2006年からは、製品保証センターも監査担当に加わっています。
品質監査では、内部監査規程に定める監査基準に従い、品質システムの運用状況を確認しています。現状では、各社間、工場間で運用状況にレベル差があるため、この差を埋めるとともに、グループ全体での品質向上をめざしていきます。
品質監査対象
| 2008年度 | アサヒビール本社・工場、ニッカウヰスキー本社・工場、アサヒフードアンドヘルスケア本社・工場、日本エフディ社、エルビー東京社※2、エルビー名古屋社※2、隅田川ブルーイング社※1、アサヒビール園本社・店舗※3、アサヒビールコミュニケーションズ本社・支店、アサヒビールアネックス社※1、仙台ニッカサービス社、北海道ニッカサービス社、ヘテ飲料社(韓国)、杭州ビール社(中国)など |
|---|---|
| 2009年度 | アサヒビール工場、ニッカウヰスキー社、サントネージュ社、さつま司社、和光堂社、天野実業社、日本エフディ社、和光食品社、(株)エルビー(2009年度はエルビー東京社)、アサヒフードクリエイト社、うすけぼ社、北京ビール社(中国)など |
| 2010年度 | アサヒビール工場、アサヒフードアンドヘルス社、和光堂社、天野実業社、日本エフディ社、エルビー東京社※2、エルビー名古屋社※2、アサヒフードクリエイト社、アサヒビールモルト社、アサヒビール園社※3、アサヒビールコミュニケーション社、シュウェップスオーストラリア社など |
※1 2010年1月1日にアサヒフードクリエイト社と合併し、隅田川ブルーイング社、アサヒビールアネックス社は消滅
※2 2011年1月1日にエルビー東京社とエルビー名古屋社は経営統合し、現在はエルビー社
※3 2011年4月1日からアサヒフードクリエイト社と合併し、アサヒビール園社は消滅
製品の安全保証を担う「製品保証センター」
アサヒグループは、製品の品質保証分析を担う専門組織「製品保証センター」を設置しています。同センターは、微生物の検出・同定や異物・異味異臭分析、DNA解析などの高度な技術を駆使してグループ製品の品質を分析し、その安全性を保証する役割を果たしています。
各種分析技術の研究開発は「食の安全研究所」が担っています。製品保証センターは、食の安全研究所が考案した分析法や、新たなリスク物質などに関する知見を適宜適用しながら分析業務にあたっています。
2010年は、品質保証に必要な分析体制を強化する目的でさまざまな取り組みを実施しました(下表参照)。今後も同研究所と連携しながら新規技術を獲得・導入し、お客様に安心していただける製品を提供していきます。そのために、関係部署との連携をさらに強化し、持てる分析技術を有効に活用するとともに、最小限のコストで最大限の品質保証を実現するため、分析業務のコストパフォーマンスをモニタリングする仕組みをつくっていきます。
2010年における製品保証センターの主な取り組み
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| 原材料・処方データベースの整備 | 原材料の品質情報一元化を推進しました。これにより、分析モニタリング計画作成の際や品質トラブル対応の際の情報源としてより活用しやすくしました。 |
| 緊急対応力の強化 (新規分析機器の導入) |
品質トラブル時に使用する可能性の高い新鋭の分析機器を導入することで、緊急対応力を強化しました。新規導入した機器は、平常時は農薬分析などの微量成分分析に使用し、分析作業の簡易化・効率化に役立っています。 |
| Q解析力の強化 (薬物解析システムの導入) |
労力を要する薬物混入Q(医薬品、家庭用品など)の解析について高度化・効率化を図りました。 |
| 新規微生物検査技術の導入 | 主に食品の有害菌に関する検査手法を導入することで、グループ食品会社への支援体制を強化しました。 |
「トータルフレッシュマネジメント活動」の展開
安全でおいしいビールを多くのお客様に味わっていただくために、「鮮度」に徹底的にこだわった「トータルフレッシュマネジメント活動」を展開しています。
これは、ビールというデリケートな性質※をもつ製品について、製造後の保管から配送、販売店や飲食店でのビールの取り扱い方法に至るまで、あらゆる視点から品質や鮮度を保ち続ける活動です。その結果、たとえば『アサヒスーパードライ』主力品種では、出荷までの年間平均日数が、80年代の20日台から、現在は3日台まで短縮されています。
※ビールは日光など長時間高温にさらされたり、温度変化や振動によって味のバランスがくずれ、臭いや濁りを生じる場合があります。
関連サイト
海外製造会社(ビール・飲料)の品質マネジメント(日本からの技術移転、指導など)
海外出資会社については、各社でISOなどの国際基準を導入して品質保証体制を構築しています。アサヒビールは、品質監査を実施することで各社の管理状況や品質面の課題などについて把握・管理しています。
また、技術者や、生産部に配置した海外生産担当者が現地へ駐在・出張して指導・サポートしています。
今後も、各国のお客様の期待に応えられるよう、品質向上に向けた体制を充実させていきます。