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CSR・環境活動

以下の内容は、『アサヒグループ企業倫理ガイドライン』からの転載です。(2015年1月現在)

アサヒグループ企業倫理ガイドライン(抜粋)

1.さまざまな概念の関係

コンプライアンスの周辺にはさまざまな概念があります。対象とする範囲はそれぞれ違いますが、企業価値向上、ひいては企業が永続的に発展してゆくために不可欠なものという意味で、相互に深い関連があります。

コンプライアンスの周辺にはさまざまな概念があります。それらは混乱しやすいので、ここでその関係を整理してみましょう。

(1)コンプライアンス

一般的には、法令、社内規定、社会規範及び道徳等のさまざまな「ルール」を遵守することを意味します。しかし、私たちはもう一歩踏み込んで、社内外のルール、さらには社会規範等を遵守することを含めて、「ステークホルダーとの信頼関係を決して裏切らないこと」を「コンプライアンス」と定義しました。

(2)CSR

「企業の社会的責任」という意味です。コンプライアンスの遵守はCSRの大前提となります。その意味では、CSRはコンプライアンスを包含するものですが、「社会に対して新たな価値を提供する」という能動的・積極的な意味合いも持つ概念です。

(3)リスクマネジメント

リスクの実現を防止するための日常的活動(狭義のリスクマネジメント)、及びリスクが実現した場合の対応体制(危機管理)を指します。

リスクには自然災害リスク、市場リスク、情報リスク及び財務リスク等のさまざまありますが、コンプライアンスリスクももちろんその重要な要素です。

(4)内部統制

コンプライアンス、リスクマネジメントが確実に実行されるよう、いろいろな人がいろいろな方法で相互に監視する仕組みのことです。一般には業務執行ライン内の監視体制(狭義の内部統制)を指しますが、広義にはライン外からの監視体制(コーポレートガバナンス)を含みます。

(5)コーポレートガバナンス

「企業統治」と訳され、広い意味での内部統制の一部です。株主は企業のオーナーとして、企業価値向上のために経営の健全化・効率化を求めますが、それを株主に代わって業務執行ラインの外にいる機関が監視する体制のことを指します。例えば、取締役会・監査役のあり方の検討と役割強化及び独立性の高い社外取締役の導入等がこの分野となります。

(6)社内規定

内部統制を実行していくでうえで、経営に基本的事項を定めたもの、業務組織を定めたもの、並びに業務処理及び勤労関係事項に関する基本方針、手続を定めたもので、定款を最上位に、処務規程、権限規程、就業規則など会社のルールのことです。この名称を使用していないグループ会社ではこれに類するものを指します。

2.コンプライアンスとは

アサヒグループでは、コンプライアンスを「ステークホルダーとの信頼関係を決して裏切らないこと」と定義します。

アサヒグループのすべての役員・社員には、すべての事業活動において、「コンプライアンス最優先」の行動、ルールの「立法趣旨・精神」に適った行動及び「説明責任」を果たすことができる行動をとることが求められます。

(1)コンプライアンスとは

「コンプライアンス」という言葉のもともとの意味は、「(ルールに)従うこと」だと言われています。「コンプライアンス=法令遵守」との説明をよく目にしますが、それだけでは充分ではありません。「法令遵守」は、企業が市民社会の一員として果たすべき最低限のことだからです。たとえ違法ではなくとも、企業としての姿勢を問われるような行動をとれば、企業を取り巻く「ステークホルダー」(利害関係者⇒消費者、取引先、社員、行政、株主及び地域社会等)からの信頼を一気に失うことにもなります。

そこで私たちは、コンプライアンスとは、法令及び社内規定等の社内外のルール、さらには社会規範等の遵守を含めて、社会が企業に対して、当然期待するように行動する、すなわち「ステークホルダーとの信頼関係を決して裏切らないこと」と定義します。

(2)「コンプライアンス最優先」の行動

まず、私たちに必要なことは、すべての事業活動において、「コンプライアンス最優先」で判断し、行動していくことです。

(3)ルールの「立法趣旨・精神」に適った行動

法令・ルールを守るとは、条文に書かれていることを形式的・表面的に解釈するという意味ではありません。例えば「○○を禁ずる」という法律があった場合、無条件に「○○以外はすべて許される」と解釈し、行動してもよいのでしょうか。

ステークホルダーとの信頼関係を裏切らないためには、「この法令・ルールはそもそも、誰の、どんな利益を守るために作られたのだろう?」と、その立法趣旨・精神に立ち返って考え、行動するようにしなければなりません。

(4)「説明責任」を果たすことができる行動

コンプライアンスの観点からの「正解」は、常に一つに決まるとは限りません。例えば、あるステークホルダーの利益を守ることは、他のステークホルダーの損失につながることがしばしばです。しかし私たちは、いずれかを選ばなくてはなりません。むしろコンプライアンスとは、そのようなジレンマから逃げず、正面から向き合うことであるとも言えます。

その場合の判断基準は、「あなたは、その判断を誰に対しても責任を持って説明できますか?」ということです。コンプライアンスとは、常に「説明責任」を果たせるように行動することです。そして、そのように行動することこそが、私たちの判断によって不利益を受ける人を含むすべてのステークホルダーに対する、唯一の誠実な態度なのです。