食を通じて世界を元気にしたい人たちをアサヒが応援

[サステナビリティ]

9月8日、アサヒグループとクラウドファンディング「READYFOR?」が"食"に関するプロジェクトを募集した共同企画「食の力で世界を元気に」の表彰式が行われた。果たしてどんな思いや目標を持った人たちが受賞したのか。当日の様子と受賞者の声をお届けしよう。

―クラウドファンディングで目標金額を達成した実行者を表彰

2013年から、アサヒグループはクラウドファンディング「READYFOR?」において「アサヒ・マッチングギフトサービス」に取り組んでいる。新しいことに挑戦したい人や社会の中にある課題を解決したいと考える人たちが立ち上げたプロジェクトについて、その実行に必要な目標金額のうち半分は一般の人たちから、半分をアサヒビールから支援する仕組みだ。この取り組みを通じて、昨年は2件のプロジェクトが実行に至った。

そこで今年は、「食の力で世界を元気に」と題して新たな共同企画を実施。「食」に関するプロジェクトを募集し、目標金額を達成したプロジェクトを招待して、アサヒグループが表彰することに。さらに、その中から次回「アサヒ・マッチングギフトサービス」の支援先を決定することになった。この企画に全国各地から意欲的なプロジェクトが数多く名乗りを上げ、最終的に16件が一般の人たちからの支持を集めて目標金額を達成した。

こうして迎えた9月8日の表彰式。まずは開会の挨拶として、アサヒグループホールディングス常務取締役の池田史郎から、会場に集まった16プロジェクトの実行者や関係者にお祝いの言葉が贈られた。続いて、「アサヒ・マッチングギフトサービス」の対象候補となるプロジェクトの発表へ。

見事選ばれたのは、太田みのりさんによる「奄美大島の黒糖シフォンケーキを本場ロサンゼルスで広めたい!」と西田誠治さんによる「地産地消のタイ料理『ご当地グリーンカレー』で日本を元気に!」の2つのプロジェクト。前者は、「無添加のシフォンケーキを販売することで、アメリカの貧困層の食の問題や肥満・糖尿病といった健康問題の解消につなげたい」というチャレンジ精神が評価されての受賞。後者は「海外事業に力を入れるアサヒグループとして、食を通じて日本とタイの距離を縮めていきたいという思いに共感した」という受賞理由がアサヒグループから述べられた。

―食という共通項でアサヒとつながれたら嬉しい

 大きな拍手が送られる中、名前を呼ばれた実行者たちは前に進み出て、表彰状を受け取り喜びの笑顔を見せた。表彰式の後、受賞者に改めて今後の抱負を聞いた。

「昨今、子どもにも糖尿病や肥満が増加しているといいます。私は神戸から奄美大島に移住して素晴らしい地元の食材にたくさん出会い、そういった食材をもっと積極的に摂取すれば日本人の健康問題も改善が望めるのではないかと思っていました。そんな時、アメリカに住む知人から現地の食習慣の乱れを聞いて、奄美を含む日本の抱える問題と重なり、体に優しい食べ物を海外や日本に広く伝えたいと思ったのです。個人の活動にアサヒグループのような大きな企業が関わってくだされば、すごいことができる可能性が生まれると思う。今回の企画でアサヒという会社を身近に感じられるようになったし、食という共通項を通じてこれからもつながる機会があれば嬉しいですね」(太田さん)

「アサヒグループの「長期ビジョン2020」で使われている"食の感動"や、アサヒグループが掲げるブランドステートメント『その感動を、わかちあう。』というキーワードにはとても共感しています。私は今、NPO法人として独自コンセプトにより食に関する活動を行っています。具体的には、47都道府県の旬の地場食材を使ってタイ料理を作るという地域活性化イベントを、行政・民間双方の賛同を得ながら全国各地で行っており、今後はタイの地場食材を使って寿司を握るという日タイ交流プロジェクトを計画中です。アサヒグループのようにお酒からベビーフードまであらゆる世代の人に届く商品を世界中で扱っている会社に双方の活動を応援してもらえたら、『様々な食の問題への理解を深めてもらいたい』という私の思いも国内外を問わず幅広い世代の人たちにより届きやすくなるでしょうし、お互いに良い関係を築けるのではと期待しています」(西田さん)

―個人と企業の思いが重なれば、もっと社会に貢献できる

 「READYFOR?」との共同企画においてアサヒグループの責任者を務めるCSR部門ゼネラルマネジャーの佐田朋彦は、今回の企画にかける思いをこう話す。
「社会の中にある課題を解決したいと思っても、一つの企業が単独でやれることはどうしても限られるし、その課題について世の中の人たちがどれだけ問題意識を共有しているのかを客観的に証明するのは難しい。でもクラウドファンディングの仕組みを使えば、どのプロジェクトをどれだけ多くの人が応援したいと思っているかが明確にわかりますし、個人の活動だからこそ、企業がなかなかできないような思い切ったアイデアを実現する可能性も見出すことができます。その活動を応援するという形なら、私たち企業ができることも広がるし、個人と企業の思いが重なれば、より一層社会に貢献できるようになるはずです」

「食」を共通のキーワードに、個人と企業が一緒になって世界を元気にしようという今回の取り組み。社会貢献の新たな形として、今後も幅広い課題を解決していくことが期待される。