アサヒビール女性社員が語る「仕事のやりがい」

[グループ会社の取り組み]
アサヒビール

伊勢丹新宿店様×アサヒビールの"女性による、女性のための"イベント企画で彼女たちが経験したこととは?

日本を代表する百貨店として、さまざまなトレンドを発信している伊勢丹新宿店。その本館地下1階にて、2015年2月25日〜3月3日までの7日間に渡り、「Cheers!Cheers!!Cheers!!〜伊勢丹で見つける春のパーティスタイル」と銘打ったイベントが開催された。これは伊勢丹新宿店とアサヒビールの共同プロジェクトで、双方から選抜された15名の女性社員によって企画立案されたもの。30代〜40代の女性客をターゲットに、パーティの手みやげにぴったりなアルコールやフード、雑貨などを紹介し、新しいスタイルのギフトを提案した。
 このプロジェクトにアサヒビールから参加した女性社員は7名。そのうちの2名に、異業種の人たちと仕事をして得たものや女性だけで仕事を進める面白さについて話を聞いた。

―今回のプロジェクトは、どのように進められたのですか。

村田 プロジェクトが立ち上がったのは、2014年10月頃です。最初に伊勢丹様にお会いした際にお伺いしたのは、「地下一階の食品フロアのご利用が少ない30代から40代の女性のお客様を呼び込みたい」というターゲット層と、「新しいギフト需要を創出したい」というコンセプト。そこから伊勢丹様のメンバーと話し合いを重ねて、具体的な企画内容を決めていきました。

松本 その中で伊勢丹様から、「イギリスには古くからハンパーバッグというものがあり、それにフードやドリンクを詰めてピクニックに行ったり、クリスマスに贈り合う風習がある。この"ハンパースタイル"をイベントで提案したらどうか」というアイデアが出されたことで、私たちも改めて「ギフトって何だろう?」と考えたんです。それで、「愛する人に贈るギフトもあれば、自分に贈るギフトもあるし、女子会で友達みんなと楽しむギフトもありますよね」といった話し合いをして......。

村田 その中で、「女性の友人同士のつながり」が生まれるようなギフトがあってもいいのではという意見が出て。それで、ターゲットの30代から40代の女性たちが、ホームパーティに手みやげとして持ち寄れるオシャレなギフトとしてお酒やお惣菜を、ハンパーバッグと一緒に提案することになりました。

松本 伊勢丹様のメンバーには、普段はファッションや雑貨のフロアを担当している方もいて、食品以外の分野からも幅広く人が集まっていました。だから自由な発想で話し合いができたのかも。全員がすぐに打ち解けて、和気あいあいとした雰囲気でしたよね。

村田 全員が女性だから、感覚が同じなんです。誰かが「これってかわいいよね」と言ったら、他の人たちも「うんうん、かわいいよね!」と一緒に盛り上がれる。もし男性がいたら、何がどうかわいいのかを説明するところから始める必要がありますが、そこを飛ばして話が進むので、物事が決まるのも早かったです。そこは女性同士で仕事をするメリットだと感じました。

アサヒビール(株)
マーケティング本部 マーケティング第一部
副課長 村田佳奈子
アサヒビール(株)
マーケティング本部 マーケティング第二部
主任 松本麻弥

―プロジェクトを進める中で、お二人はどんな役割を任されたのですか。

村田 私は、イートインコーナーや売り場全体の作り込みを担当しました。今回売り場に並べるメイン商材は、ターゲットに合わせオシャレでかわいいピンク色に統一しました。ピンク色のハンパーバックの他に、弊社の商品であれば、ピンク色のデザインの、春限定「アサヒスーパードライ スペシャルパッケージ」や、ピンク色のラベルのロゼシャンパンです。ピンクが引き立つように売り場は白を基調にして。イートインコーナーに設置するアサヒエクストラコールドバー(*1)も、黒ではなくシルバーを基調にすることで、売り場の雰囲気にマッチさせる工夫をしました。

松本 私は物販で扱うワインのセレクトを担当したのですが、伊勢丹様は感度の高いお客様が多く、生半可なものを提案するわけにはいかないというプレッシャーがありました。伊勢丹様が今回のターゲット層を、「普段は家事や仕事をバリバリこなしながら、自分らしさをも忘れない女性」というイメージで思い描いていたので、その女性像に合わせて「エレガントさもありつつ、力強いブルゴーニュ」とか「しっかりした味わいのイタリアワイン」といったものを選びました。

初日、伊勢丹新宿店売り場にて
(上段右:食品・レストラン営業部
グランドカーヴ 販売 東木場 由衣さん
下段左:紳士・スポーツ営業部
メンズアクセサリー アシスタントセールス
マネージャー 眞木 さおりさん)

―実際にイベントをやってみての手応えは?

村田 初日の開店と同時にお客様がどっと入ってきて、ハンパーバッグが次々と売れていくのを見て驚きました。「飛ぶように売れる」とは、こういうことなのかと。

松本 初日だけで約500個のハンパーバッグがほぼ完売でしたね。

村田 酒類の物販も好調で、60ケース納品した「アサヒスーパードライ スペシャルパッケージ」が完売になりました。最終的には売り場全体で前年度を上回る売上げを達成して、伊勢丹様にも評価して頂きました。

松本 私の担当でワインのセミナーも開催したのですが、参加したお客様が熱心に聞いてくださる様子を見て、「やってよかった」と嬉しくなりました。

村田 今回のプロジェクトでは、たくさんの気づきや学びがありました。例えば今回設置したエクストラコールドバーでは、マダム風の女性が一人でビールを楽しむ姿も見られて、今までとは違う客層にも魅力を伝えられたのかもしれないと感じました。そして改めて実感したのが、伊勢丹様の持つ販売力のすごさ。世の中の最先端商品を扱う伊勢丹新宿店様で扱って頂くだけで、"勢いのある商品"と見てもらえるのかもしれないと。こうして"場"と組み合わせてブランドを作る方法もあるのだと勉強になりました。

松本 販売のプロである伊勢丹様の担当者は、ターゲットも細かく設定しているし、売上げのイメージも非常に具体的でした。私はマーケティング本部に異動してまだ1年なので、その姿から学ぶことは本当に多かったです。

村田 それに女性だけのプロジェクトを経験したことで、"女性だからできること"はたくさんあるのだという自信もつきました。

松本 酒類を購入するお客様は男性だけではないので、メーカー側にも女性の視点は必要だと思います。スーパーマーケットでビールを購入するのも、ほとんどが主婦の方です。だからビール会社でも、実は女性の力が重宝されるんですよね。

村田 そうですね、女性が活躍する機会はとても多いと思います。これからもっと女性の後輩たちが増えてくれるなら、私たちは大歓迎です!

(*1)氷点下に冷やしたスーパードライを楽しめるスタンディングバー

初日でほぼ完売したハンパーバッグ
細かい部分に、女性目線の工夫が
凝らされている。
伊勢丹新宿店様メンバーと。