グローバルリーダーを目指す高校生をアサヒが応援!

[CSR]

 今年4月から、福岡県にある福岡雙葉高校でユニークな授業が行われている。生徒たちに身近な社会問題について考えてもらい、そこから生まれたアイデアをアサヒグループの研究テーマの立案に活かそうというものだ。このキャリア教育応援プロジェクト「アサヒライフデザインハイスクール」は、子どもたちの教育支援を専門に活動するPLAce(株)の協力のもと、アサヒグループのコアテクノロジー研究所が企画・実行している。なぜ、高校生を対象としたプロジェクトが始まったのか。その背景や実際に行われている授業内容についてご紹介しよう。

高校生のアイデアをアサヒの研究テーマに活用する

 きっかけとなったのは、コアテクノロジー研究所の主任研究員である坂田慎治が、昨年福岡で開かれた「イノベーションスタジオ福岡」というワークショップに参加したことだった。これは新規事業開発や起業に関心のある人たちが集まり、革新的なビジネスの創出を目指すもので、様々な分野や業界から約60人のビジネスパーソンや専門家たちが参加した。
「私も研究者としてイノベーションの創出に取り組んできましたが、どうしてもアサヒグループが持つ従来の技術にこだわってしまい、その枠をなかなか打ち破れずにいました。そこでもっと社外の人と連携し、外部からアイデアや知恵を取り入れたほうがいいと考え、このワークショップに参加したのです。そこで出会ったのがPLAce(株)代表の久保山宏氏でした」

アサヒグループホールディングス(株)
コアテクノロジー研究所 乳酸菌技術部
主任研究員
坂田 慎治

 教育事業を手がけるPLAceは、2015年から福岡雙葉高校で「デザイン思考」を取り入れた授業を行っていた。「デザイン思考」は近年ビジネスの世界で注目を集めている手法で、インタビューや現場観察を通して人の行動から課題を見つけ出し、問題解決につなげるアプローチだ。福岡雙葉高校の授業でも「福岡市が抱える課題を解決する」といったテーマを設定し、生徒たちが地元で働く人たちにヒアリングをするなど、フィールドワークを積極的に取り入れていた。
「高校生の視点から大人たちを観察する」という切り口に興味を持った坂田は、自分たちの研究にも高校生の着眼点や発想を取り入れたら面白いはずだと直感。福岡雙葉高校に対し、アサヒグループが授業を支援したいと提案したところ、快諾された。同校は文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール」に指定され、国際的に活躍できる女性グローバルリーダーの育成に取り組んでいる。そこでリーダーに必要な社会課題を発見・解決する力を伸ばそうと、これまでもさまざまな授業を行ってきたが、あくまで“学習”の域を超えないというジレンマを抱えていた。
「そこにアサヒグループという企業が関われば、『自分のアイデアが実際の商品やサービスに活用されるかもしれない』という期待感やプレッシャーを生徒たちに提供できる。それによって、より真剣に授業に取り組んでくれることを高校側は期待したようです」

PLAceロゴ

授業のテーマは「5年後の女性の働き方と食行動」

 こうして「アサヒライフデザインハイスクール」のプロジェクトが始動した。授業は2年生4クラスの120名を対象に、2016年4月から10月まで全12回実施。授業で扱う課題の提供はアサヒグループが、具体的なカリキュラムの設計や授業運営のサポートはPLAceが担当する。

 ここで坂田が苦心したのが、授業のテーマ設定だ。生徒たちが授業に関心を持って取り組み、企業の研究に役立つだけのアウトプットを出すには、「何を考えさせるか」が重要となる。あれこれ知恵を絞った結果、授業のテーマは「5年後の女性の働き方と食行動」に決まった。高校生が社会に出た自分をイメージし、実際に働いている女性たちへのヒアリングを通して、彼女たちが抱える食や健康の問題を発見し、解決策を考える。アサヒ側からも、自社の女性社員たちの働き方や会社が持つ技術を紹介し、高校生たちが発想を広げるためのサポートをする。 「“働く女性”と聞いて高校生が最初にイメージするのは、『世界を股にかけて活躍する』『男社会でも輝いている』といったものです。でも実際に大人の女性たちに会って話を聞くと、自分たちが憧れるような働き方をしている人は少数なのだと気づくかもしれない。あるいは、男社会だと思っていた業界には意外と女性が多くて、自分たちも働きやすそうだと感じるかもしれない。最終的に期待するのは私たちの研究につながるアイデアを出してくれることですが、こうして高校生たちが想像と現実のギャップを知り、社会に出て行くための心構えができれば、アサヒグループとして女性の社会進出にも貢献できると考えています」

 カリキュラムは6名ずつ20グループに分かれて進め、最終授業で研究成果を発表。優れた発表をした4グループを選出し、11月に茨城県守谷市にあるアサヒグループの研究所で社員たちを前に報告会をする予定だ。坂田は「高校生たちの発表を受け、聞いている社員の半分はそのアイデアの斬新さにポカンとして、半分は『いいね!』とうなるような報告会になれば」と期待している。

 PLAce代表の久保山氏は「ビジネスに役立つと言われている様々な思考法は、単にそのプロセスを覚えても実際には役に立ちません。リアルなテーマでの実践と試行錯誤、そして多様な人との関わりの中でこそ、生きた経験として活用できるようになります。今回、アサヒグループの皆さんのおかげで、高校生たちにそのような貴重な場を提供できることになりました。」と語る。また、福岡雙葉高校の石井先生は「本校はグローバルシティズンの育成を柱にして、日々指導しております。対象の高校2年生は中高6か年の完成期にあたり、社会へと羽ばたいていくための力を養う期間でもあります。本プロジェクトに参加できますことは、生徒の自主性、物事を多角的に見る力を育むという点で大いに期待をよせています。世の中に山積する課題に自ら飛び込んでいき、その解決に尽力していく女性になってほしいです。」と話してくれた。

 実際にビジネスの世界では、高校生のアイデアからイノベーションが生まれた事例は多い。東北の被災地復興事業でも、高校生が地元の食材を使ったお弁当やお菓子を開発し、ヒットにつながったケースもある。企業側は大人からは絶対に出てこないような柔軟な発想を得ることができ、高校生側は将来のキャリア構築につながる学びを得る。「アサヒライフデザインハイスクール」が、双方にとってwin-winなプロジェクトになることを期待したい。

右:福岡雙葉高校 石井先生
左: PLAce代表 久保山さん

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