アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書 2015
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地域別売上高と国際事業営業利益率推移【オセアニア事業】売上高と営業利益率推移(現地通貨ベース)世界の酒類・飲料市場全体は、地域によってバラつきはあるものの新興国を中心に拡大しています。また、各地域の経済成長などに応じて、日本同様に消費の多様化や多価値化が進んでいます。特に先進国を中心として、健康志向の高まりなどを背景に、機能性を訴求した飲料や高付加価値カテゴリーへの需要シフトは継続するものと想定しています。当社の進出地域では、オセアニア市場全体は低成長とこうした機会とリスクを踏まえ、国際事業では「強み」を活かすグローバルな成長基盤を拡大し、グループの持続的な成長を牽引していく方針です。既存事業では、売上高の65%を占めるオセアニアを中心として、市場構造の変化に対応したブランドの強化・育成や統合シナジーの拡大展開で収益性を高めていきます。また、東南アジアや中国を含め、地域別に事業ポートフォリオを再構築し、「強み」を活かした▶事業環境(機会とリスク)なっていますが、飲料ではノンコーラ炭酸飲料やミネラルウォーター、酒類ではサイダー(りんご酒)や輸入ビールなどへの需要シフトが続いています。一方、東南アジアや中国市場の成長鈍化に加えて、グローバル大手企業の寡占化などにより競争が激化するリスクもありますが、さらなる再編などにより成長投資の機会は拡大するものと想定しています。既存事業の成長戦略を加速していきます。さらに、グローバルな合従連衡をチャンスと捉え、国内で培った「ブランド力」「コスト競争力」などの強みを活かす新たな成長基盤の獲得に取り組んでいきます。2016年2月に発表した欧州ビール事業の買収案件もこうした戦略の一環であり、引き続き、既存事業の収益性向上と新たな事業基盤の拡大により、国際事業の成長エンジン化を図っていきます。▶『中期経営方針』(重点課題)『中期経営方針』(重点課題)事業概況:国際事業「強み」を活かすグローバルな成長基盤を拡大し、グループの持続的な成長を牽引する・オセアニア、東南アジアなど、既存事業のブランド強化・育成を軸とした成長戦略の推進・統合シナジーの拡大展開などによる収益構造改革、地域別事業ポートフォリオの再構築・ブランド力やコスト競争力など、日本発の「強み」を活かす新たな成長基盤の獲得Overseas01,0002,0003,000(億円)1,297155108191,52723823271321,6355081621,63261216786861,540673166営業利益率その他中国東南アジアオセアニア2016(予想)20152014201320125.9%6.1%5.4%4.3%4.4%01,0001,5005002,000(百万豪ドル)2016(予想)20152014201320121,5695.3%1,6184.6%1,7146.3%1,7927.0%1,8567.1%営業利益率売上高36

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