アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書2016
48/93

『中期経営方針』の重点課題への取組み職場環境の整備と働き方の最適化価値観の共有と企業風土の可視化アサヒグループでは毎年、国内主要会社約9,000名の従業員を対象とした社員意識調査を実施しています。本調査の目的は、従業員のキャリア意識やダイバーシティ推進、職場環境などの状況を把握し、適切なPDCAサイクルを推進することです。具体的には、組織健康度診断のモデルを活用し、従業員のキャリアやワークライフバランスなどに関する意識や、グループのビジョン・経営方針などの浸透度などを把握するものとなっています。本調査によって会社全体から職場単位における課題抽出や具体的な対策の策定などを実施することにより、人的資本の高度化を強化しています。 意識調査による組織健康度診断アサヒグループでは、従業員一人ひとりの業務が生み出す価値を最大化することを目的に、業務の進め方や職場環境における「働き方改革」を進めています。業務の生産性を高めて時間を創出することにより、従業員のワークライフバランスの向上・健康管理・自己研さんにつなげ、それらを原動力にして従業員一人ひとりが持てる力を最大限発揮していく、という好循環を生み出していきたいと考えています。具体的な取組みについては、グループ会社各社で施策を立案しています。アサヒグループホールディングス(株)では、スーパーフレックスタイムを週1回・在宅勤務制度を月 1回利用することを推奨し、部門ごとに目標を定めて積極的な活用を進めています。さらに、外部シェアオフィスを活用し、テレワークの推進も広げています。また、2017年は各部門が有給休暇の取得目標を設定し、有休の取得促進にも力を入れています。金曜日の有休取得を推奨する「ハッピーフライデー」や、休日と有休を組み合わせることで連休にできる「プラスワン 休暇」を設定するなど、有休を取得しやすい仕組みづくりを行っています。アサヒビール(株)では、休日出勤を行った際に代休を取得できる期間を2ヵ月から6ヵ月に拡大し、それぞれのライフスタイルに合わせて柔軟に運用できるようにしました。アサヒグループは「働き方改革」を終わりなきテーマと捉え、継続して取組みを進めていきます。 働き方改革4345統合報告書 2016

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る