アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書2016
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事業環境(機会とリスク)セグメント別事業概況こうした機会とリスクを踏まえ、食品事業では、「強み」への集中と食品3社の事業統合を梃にして、グループの次世代の成長基盤を育成していきます。タブレット菓子のNo.1ブランドである『ミンティア』をはじめとして、ベビーフード、フリーズドライ食品など、強みを持つ既存ブランドやカテゴリーに経営資源を集中することにより、ブランド価値の向上と高付加価値化を推進していきます。また、研究開発機能の強化を軸として、機能性表示食品などのイノベーションによる新価値・新需要の創出を目指します。食品3社の事業統合による事業の「選択と集中」に加えて、製造・販売の一体化によるバリューチェーン全般の「コスト競争力」の強化や事業ガバナンスの強化に伴う経営の効率化などにより、収益性をさらに高めていく方針です。国内の食品市場全体は、少子高齢化に伴い縮小傾向が続く中、家族構成やライフスタイルの変化などにより、多種多様な成長カテゴリーが生まれています。酒類・飲料市場同様に、消費の多価値化や食の安全・安心志向の高まりを受けて、高品質や健康機能を訴求する高付加価値カテゴリーが拡大しています。また、当社の主力事業であるタブレット菓子やサプリメントに加えて、ベビーフード、フリーズドライ食品市場などは、主力ブランドの価値向上と「ブランド力」を活かした新価値提案などの推進により安定的に成長しています。カテゴリーの細分化が進む中、競争環境の激化などにより収益性が低下するリスクもありますが、品質や技術力などの「強み」を活かす成長機会は拡大していくものと想定しています。ベビーフードマーケット・データタブレット菓子会社別市場シェアアサヒA社B社C社その他アサヒA社B社C社その他『中期経営方針』(重点課題)2016年52.016.916.93.910.2(%)2016年56.625.68.22.76.9(%)出典: INTAGE食品SRI/キャンディ(錠菓市場)/全国(沖縄除く)/全業態 2016.1–2016.12出典:SDIデータ、全業態69統合報告書 2016

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