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ニュースリリース

アサヒグループホールディングスのニュースリリース

ニュースリリース

2014年06月04日
アサヒグループホールディングス株式会社

第14回日本抗加齢医学会総会で発表

りんごポリフェノールを含む抗酸化物質配合処方が
酸化ストレスの高いヒトの疲れや持久力、寝つきなどを改善


 アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 泉谷直木)は、順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座 白澤教授監修の元、りんごポリフェノールを含む抗酸化物質(ビタミン類)配合処方により、酸化ストレスの高いヒトの酸化ストレスが低減することを初めて明らかにしました。この研究成果を、6月6日(金)から8日(日)に大阪府大阪市で開催される第14回日本抗加齢学会総会において発表します。

 りんごは古くから世界中の国々で愛され、多くの人々に食されてきた果物の一つで、豊富な栄養素を含んでいます。ヨーロッパでは古くから"An apple a day keeps the doctor away(一日一個のりんごは医者を遠ざける)"と言われてきました。アサヒグループでは、75年以上前からりんごの研究を始め、25年前から本格的にりんご未熟果に含まれるりんごポリフェノール(Apple polyphenols, AP)に着目し、研究を行ってきました。これまでにAPが、抗アレルギー活性、脂肪蓄積抑制作用、マウスでの寿命延長効果等を持つことを報告してきました。APは高い抗酸化力をもつプロシアニジンを主成分とし、この抗酸化力からさまざまな健康機能を発揮していると考えられます。

 <研究の概要>
 日常的な疲れを感じる酸化ストレスが高い40代〜60代の健常男女を対象に、インフォームドコンセントを行い、自由意志の元で各種検査を実施しました。試験デザインは2重盲検プラセボ対照並行群間試験とし、12週間被験物を摂取頂きました。APを含む抗酸化物質配合処方群には1日あたりの摂取量としてりんごポリフェノール 200mg、ビタミンE 100mg、ビタミンC 30mg、トコトリエノール 3mgを有効成分として配合したカプセルを配布しました。プラセボ群には有効成分を入れないカプセルを配布しました。摂取前と12週間摂取後に、体調の問診、身体計測、生理学的検査、血液生化学的検査、尿検査、抗酸化関連検査、疲労・行動アンケート検査を行って有効性を評価しました。

 抗酸化関連検査のうち、d-ROM※1初期値が中央値より高値の被験者群(以降d-ROM高値被験者群)において、d-ROM・過酸化脂質※2が摂取前に比べAP含有抗酸化物質配合処方群で有意※3に改善し(p<0.05)、d-ROMに関してはプラセボ群と比べてもその差は有意でした(p<0.05)(図1)。
※ 1:d-ROMとは生理的に有機分子(例 : グルコシド、脂質、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、ヌクレオチド、など)が酸化されることで産生される代謝物(ヒドロペルオキシド)を測定する方法。
※ 2:過酸化脂質とはより酸化度の高い脂肪酸。他の物質の酸化にも寄与。生活習慣病である動脈硬化・糖尿病や、痴呆・癌を進展させる。
※ 3:有意とは、統計学上、偶然に起こったものではないという意味。

(図1)d-ROM高値被験者群での抗酸化関連検査の結果
  AP含有抗酸化物質配合処方群は摂取前に比べてd-ROM及び過酸化脂質共に有意に低下し、d-ROMに関してはプラセボと比較しても有意な改善でした。図はd-ROM高値被験者群におけるAP含有抗酸化物質配合処方群(9名)とプラセボ群(9名)の比較です。


 さらにd-ROM高値被験者でのアンケートではAP含有抗酸化物質配合処方群のほうが、酸化ストレス等が起因となると考えられる疲れや睡眠状態がよくなったとする回答数が多く得られました。表の網掛けは摂取前との比較で臨床的に意味がある改善数値を示しています。37項目のうち、改善した項目数はAP含有抗酸化物質配合処方群が15項目、プラセボ群は5項目でした。(表1、次ページ)

(表1)d-ROM高値AP含有抗酸化物質配合処方群での疲労・行動アンケート結果
  摂取期間中で疲れや睡眠、気持ちなど37項目について意識調査し、1:とても当てはまる〜10:まったく当てはまらないで点数化しました。表は各項目の摂取期間中の平均値を示し、摂取前との比較で2ポイント以上の意識変化があり、有意差があったものを臨床的に意味があったとして網掛けにしてあります。表はそれぞれのd-ROM高値被験者群におけるAP含有抗酸化物質配合処方群(9名)とプラセボ摂取群(9名)の結果です。


 図2)d-ROM高値AP含有抗酸化物質配合処方群での疲労・行動アンケート結果代表例抜粋
「疲れやすい」、「寝つきが悪い」、「持久力のなさを感じる」などといった疲れや睡眠状態の項目が、酸化ストレスの高いAP含有抗酸化物質配合処方群で改善しました。


<結果と今後>  りんごポリフェノールを含む抗酸化物質配合処方は、より酸化ストレスの高いヒトに酸化ストレス低減効果を発揮し、疲れや持久力、寝つきなどを改善することが示唆されました。酸化ストレスは老化を促進する1つの因子と知られており、りんごポリフェノールを含む抗酸化物質配合処方が加齢により発生する疲れや体力低下等の症状にも有効である可能性があります。今後もりんごポリフェノールを活用して酸化ストレス蓄積を防ぎ、QOLの低下を抑えるための研究を続けていきます。

 アサヒグループは今後も食と健康に関する研究を続け、お客様の“期待を超える”新たな価値の創出に取り組んでいきます。

<関連情報>
特許4504号  :りんごの搾汁を使って化粧品を製造する方法で特許取得。
           ニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社 竹鶴政孝氏が昭和12年に取得した。
特許第3521155号:りんごの未熟果から高純度のポリフェノールを効率的に抽出・精製する方法で2004年に
              ニッカウヰスキーが特許を取得している(現在はアサヒグループホールディングスが特許を保有)。