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夏の免疫対策 −「L-92乳酸菌」が夏の暑さによる免疫力低下を抑える可能性を確認−

 急激な気温の変化や連日の猛暑は、疲労感や食欲不振といったいわゆる夏バテの症状の他、体内では免疫力の低下も引き起こします。その結果、様々なウィルスが体内に侵入するのを防げず、風邪を引きやすくなってしまいます。アサヒグループの乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」(以下、「L-92 乳酸菌」)は人の体の免疫にはたらきかけ、花粉症やアトピー症状の緩和、インフルエンザ感染を予防する可能性が確認されています。今回新たに確認された、 「L-92 乳酸菌」が夏の暑さによる免疫力低下を抑える可能性について、その研究成果をご紹介します。
※本研究成果は第70回日本栄養・食糧学会大会(2016年5月13日〜15日)で発表した内容です。

1.長引く“夏風邪”にご用心!

 インフルエンザウィルスのように冬の乾燥した環境を好むウィルスがいる一方で、夏には多湿を好むウィルス(アデノウィルスやエンテロウィルスなど)がいます。これらに感染することで下痢や嘔吐など胃腸症状や喉の炎症、発熱などの夏風邪の症状が引き起こされます。夏の暑さで免疫力が低下しやすくなっているため、ウィルスをなかなか排除できず、回復に時間がかかるのも夏風邪の特徴です。
 長引く夏風邪を予防するためには、常日頃から自分自身の免疫力を高めておくことがとても大切です。

2.「L-92乳酸菌」で夏の免疫力をアップ!?

 暑熱ストレス(夏の暑さにより感じるストレス)は、免疫細胞の一つであるナチュラルキラー(NK)細胞の活性を低下させることが報告されています。
 そこで、この暑熱ストレスによるNK細胞の活性の低下に対して「L-92乳酸菌」が与える影響を調べました。


*NK細胞とは
ウィルスに感染した細胞を破壊し、体内でウィルスが増殖・拡散するのを阻止する働きがある免疫細胞です。


<実験方法>
 マウスを3つのグループに分けました(下図参照)。グループAとBは室温35℃で3日間飼育(高温飼育)、さらに、グループBは、高温飼育の前2週間と高温飼育中の計17日間、「L-92乳酸菌」を通常のエサに加えて毎日摂取させました。試験終了後、NK細胞の活性度を調べました。

<結果>
 グループAはグループ@と比べて、NK細胞活性が低下しました。一方、グループBは、NK細胞活性の低下が抑えられました。
 このことから、「L-92乳酸菌」を継続的に摂取することで、夏の暑さによる免疫力低下が抑えられる可能性があることがわかりました。

<「L-92乳酸菌」が高温飼育によるNK細胞活性低下に与える影響>
まとめ

 「L-92乳酸菌」は、アレルギー症状の改善やインフルエンザウィルスへの感染防御が確認されていますが、継続的に摂取することで夏の暑さによる免疫力の低下が抑えられる可能性があることがわかりました。
 アサヒグループでは今後も、乳酸菌や酵母をはじめとした微生物の力を活用して、健康で豊かな社会の実現に貢献する研究を推進してまいります。