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りんごポリフェノールを摂取することが美白に繋がることをヒトで確認

りんごから抽出された天然素材であるりんごポリフェノールを摂取することで、紫外線によって作られるシミを抑制する効果があることを、ヒトでの臨床試験で確認しました。このメカニズムはりんごポリフェノールがシミの素であるメラニンが作られるのを抑制するためです。この研究成果について、2008年度日本農芸化学会大会(2008年3月26日〜29日)において学会発表を行いました。

シミができるメカニズムとりんごポリフェノールの効果について

 紫外線が当たると活性酸素が発生し、それが引き金となって肌の細胞であるケラチノサイトに炎症やメラノサイトでメラニンの生成が起こります(図1)。この際、りんごポリフェノールは活性酸素が発生するのを抑制するとともに、メラノサイトでメラニンが合成されるのを抑制することがこれまでの結果からわかりました(図2)。(Shoji T.et al., J. Agric. Food Chem., 53, 6105−6111, 2005)

(図1) シミ発生メカニズムとりんごポリフェノールの効果

図1.シミ発生メカニズムとりんごポリフェノールの効果

(図2)メラノサイトでのメラニン生成とりんごポリフェノールの抑制効果(マウスB16細胞)

図2.メラノサイトでのメラニン生成とりんごポリフェノールの抑制効果(マウスB16細胞)

発表の概要

 りんごポリフェノール(AP)300mgもしくは600mgの錠剤をそれぞれ約22名のヒトに12週間飲用してもらい、紫外線照射によってできたシミの明るさ(L値)とメラニン量(メラニン値)を比較しました。紫外線照射は摂取2週間後に行い、照射前、照射後1・2・3・4・6・10週間後にL値とメラニン値を測定しました。その結果何も有効成分を摂取していない(プラセボ)群に比べてAP300mg、600mg摂取していた方が照射後1週間以降のL値及びメラニン値が有意に改善しました。このことから、りんごポリフェノールを摂取することで紫外線によるシミの生成がヒトでも抑制されることがわかりました

  (*有意とは、統計学的にその現象の差が「偶然に起こったものではない」ことを示しています。グラフ等では値として表現します。)

ヒト臨床試験詳細

 20代〜30代の女性65名を3群に分けて有効成分の入っていない錠剤を飲むプラセボ群とりんごポリフェノール300mg、600mgそれぞれが入った錠剤を飲む群(AP 300mg群、AP 600mg群)に分けました(図3)。それぞれの平均年齢はプラセボ群33.7歳、AP 300mg群34.4歳、AP 600mg群34.9歳。摂取開始2週間後に腕に1.5MEDの紫外線を照射してシミ形成を行いました。照射前と照射後1・2・3・4・6・10週間後にL値とメラニン値をそれぞれ測定し、シミの濃さを比較しました。

  *MED:最小紅班線量(Minimal Erythema Dose)を意味し、皮膚に紫外線を照射後、16〜24時間で照射野のほぼ全域にわずかな紅班が認められる最小紫外線量の単位です。

(図3)ヒト臨床試験 試験デザイン


(図3)ヒト臨床試験 試験デザイン
結果詳細

 紫外線照射後1・2・3・4・6・10週経過時のL値とメラニン値に対して、照射前を0としてそれぞれ変化量を算出しました。また試験終了時のシミの様子を写真で撮影しました。その結果、プラセボと比較してL値では照射後1・2・3・4・6週でまたメラニン値では照射後全ての週でAP 300mg群、AP 600mg群で有意にシミ部分の明るさが改善していました(図4・5)。また写真撮影の結果からもAPを摂取した群でシミが薄くなっていることが観察されました(図6)。

(図4)シミ部分のL値変化量
(図4)シミ部分のL値変化量
(図5)シミ部分のメラニン値変化量
(図5)シミ部分のメラニン値変化量
(図6)試験終了後のシミの撮影画像
(図6)試験終了後のシミの撮影画像
まとめと今後

 今回りんごポリフェノールを摂取することで紫外線によるシミの生成がヒトでも抑制されることがわかりました。また紫外線照射前に摂取することで照射1週目のシミの濃さを抑制することから、事前に摂取することで紫外線によるシミが作られるのを抑えることがわかりました。すなわちりんごポリフェノールは紫外線によってできるシミを予防し、継続的に摂取することで美白に繋がることが期待されます。
 アサヒグループは今後も食と健康に関する研究を続け、お客様の心豊かな健康生活を支援するためのさまざまな活動に取り組んでいきます。

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