- アートと共にお酒を楽しむ「ゴッホと弟テオ」
- 手紙とともに紐解く画家の素顔シリーズ
- 開催日時
- 2014年11月7日(金) 18:30~
- 講師
- キュレイター 林 綾野さん
- このイベントは
終了しました
本日のイベントは、~アートをつまみにお酒を楽しむ~「ゴッホと弟テオ」です
このイベントは、主にアーティストと食の関係を研究されているキュレイターの林 綾野さんをお迎えし、画家の素顔を手紙とともに紐解く3回シリーズです。
第2回目の今夜は、情熱の画家ゴッホ。手紙に見られる兄弟の絆、兄弟が共有していた芸術への思いを読み解きます
キュレイターの林さんから、どんなお話を聞かせていただけるのか、とっても楽しみです
今夜もたくさんの方にお越しいただいています。
まずは年代を追いながらゴッホの生い立ちをご紹介いただきました。
ゴッホはオランダ南部のズンデルトという街に生まれました。お父さんは牧師でしたが、非常に生活は苦しく、実はゴッホの写真はほとんど残っていない・・・という事からも生活に余裕がなかった事がうかがえます。
16才の時から画商や宣教師といった職業に就き、たびたび住まいを移しながら働きますが、21歳の時の大失恋をきっかけに少しモノの見方・考え方が変わって行ったのだそうです。そして27歳のときには画家になることを決心します。
元々絵を学んだ事はなかったゴッホ。しかし4歳下の弟テオに宛てた手紙などには、時々さし絵が素描がかれていたりして子供の頃から絵を描く事が好きだったようです
28歳で絵について本格的に学びますが、最初の頃は貧しい農民の生活を描いた暗い色調の絵が多かったそうです。初期の代表作「ジャガイモを食べる人」は有名ですが、確かに色調は暗いトーンですよね
途中休憩時間をはさんで、後半はゴッホの絵が劇的に色調が変わった時期のお話からスタートです。
休憩時間には、本日のワイン「ミッシェル・リッチ オーガニック・ルージュ」とおつまみを召し上がっていただきました
お味はいかがでしょうか?
ゴッホは33歳の頃弟テオを頼ってパリに渡ります。フェルメールなどの作品に出会ったり、印象派・新印象派の作品、日本の浮世絵にも大変影響を受け、どんどん色調が変わって行ったそうです。
この頃描かれた作品をたくさんスライドで見せていただきましたが、自画像、隣人、風景など本当に明るい色調であまりの違いに驚くぐらいでしたよ
そんな兄を全ての面で支え続けた弟テオとの文通は、同居していた3年間をのぞいて生涯続きました。キレイな字にバランスの取れた文字間隔、さし絵などの配置など、とてもお互いを信頼し合っていた様子がうかがえます。
ゴッホは銃で自殺する37歳までのたった10年間だけの創作活動でしたが、油絵・水彩画・スケッチなどを含めると約2100点以上もの作品を残しています。が、生前に売れたのは、たった一枚だけだったそうです。
画家として大変短い生涯でしたが、林さんは「ゴッホは大変なスピードと密度で生き抜き、画家としてやりきった、一生懸命生きた人」だったのではないか、とおっしゃってました
このイベントは、3回連続シリーズでお届けします
ご興味のある方は次回12月5日の第3回をお楽しみに
抽選となっておりますが、ぜひご応募くださいね~
お酒とともに、一緒に楽しいひとときを過ごしませんか?
◇参考
本日のご試飲ワイン ミッシェル・リンチ・オーガニック・ルージュ
http://www.asahibeer.co.jp/products/wine/brand/jmcazes/michel/