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アサヒ ラボ・ガーデンは2018年2月16日(金)を持ちまして閉館いたしました。皆様の長年にわたるご愛顧に心から感謝申し上げます。

イベントの報告

「アサヒ スーパードライ」開発秘話に迫る!
この味がビールの流れを変えた。
開催日時
2017年4月17日(月)18:30~19:45
講師
アサヒプロマネジメント㈱ 資料室 堀内 昌英講師
このイベントは
終了しました

投稿日:2017年4月17日 20:01 投稿者:みやも カテゴリー: 成人(お酒)

本日のイベントは、今年、発売30周年を迎えました「アサヒ スーパードライ」の開発秘話に迫る!ですひらめき

本日の講師は、アサヒプロマネジメント(株)資料室の、堀内昌英講師です。

本日も、たくさんの方にご参加いただきましたいいね

IMG_9071.JPGまずは、アサヒビール前身の「有限責任大阪麦酒会社」のお話から教えていただきました。

当時の貴重な写真も見せていただき、なぜ吹田に工場を建てたかなどのお話を聞きましたconfident

ひとつは、 千里丘陵の地下の豊富な湧き水ですひらめき

同地の泉殿宮という由緒ある神社の水を、ミュンヘンに送って検査したところ、ビール醸造に適した良水である結果がわかったそう。

そしてもうひとつは、 吹田が交通の要衝にあったことでした。なるほど、近くに流れる神崎川と、吹田には当時すでに鉄道の停車場があったのですね電車

そしていよいよ、アサヒビールのお話です。

1889年(明治22年)11月に創業し、1892年初めて朝日をデザインした「アサヒビール」を発売しましたconfident

その後、大阪麦酒(現アサヒ)、日本麦酒(現エビス)、札幌麦酒(現サッポロ)が、大合同し、大日本麦酒という大変大きな会社になりました。

メーカーシェアが、最高78.8%に上る売上げだったので、1949年(昭和24年)国の命令により、現在のアサヒビールとサッポロビールに分割されました汗1

その後、東日本地区をサッポロビールに譲渡し、販路を大きく失ったアサヒはシェアを落とし続け、一時は夕日ビールと揶揄される時代もありました・・・weep

ここで、早速「アサヒ スーパードライ」で皆さんと乾杯しましたビール

IMG_9075.JPGスーパードライ30周年の感謝をこめて「カンパイsign01

お味はいかがでしょうか。

さて、苦難の時代のお話は続きますconfident

分割後、毎年シェアを落とし続けていたアサヒは、イメージも希薄で存在感もなく、後発のS社に並ばれていました。(昭和60年当時)

ここで戦後のビール業界の流れについてもお聞きしましたライト

ビールは当初高級品でしたが、昭和35~45年頃にかけて、冷蔵庫普及やビアガーデンの人気など、世の中の急速な大衆化の流れにのり、ビールもお中元やお歳暮などで人気NO.1になるなど、昭和30年から比べると約12倍もの消費量に膨らんでいました。

そんな中、アサヒとサッポロが、地域ブランドとして分割した後、唯一全国に販路を持つK社は、家庭用市場への着目も速く、また、当時は「重くて苦い味覚」が大変好まれ、「ラガー」は圧倒的なブランドとなり、「ビールと言えばKビール」、他社の攻勢を全く寄せ付けないほど人気だったそうですwobbly

IMG_9079.JPG当時(昭和50年代)、アサヒの状況はと言うと・・・・。

営業マンが、飲食店様に足しげく訪問し、アサヒを置いて頂くように何十回とお願いを重ねても、全く扱っていただけなかったそうですweep

新しくOPENするお店に、やっとの事でアサヒを置いて頂いても、お客様からのひと言で、瞬く間にKビールに変わってしまったのだとか。

『「Kビール」は無いんか。』

またある時は、熱心に(しつこく?)に訪問すると、塩をまかれる事さえあったそうですweep

そんな苦難の時代に、住友銀行(当時)から、就任された村井 均社長と、4年後の樋口 廣太郎社長の登場で、アサヒは大きな転機を迎えたのだそうですひらめき

この当たりは、前回の「アサヒ スーパードライ」30周年記念イベントのブログで、詳しくご紹介しています。

goo.gl/73vgEP

「アサヒ スーパードライ」発売の1年前、昭和62年に発売した「アサヒ 生ビール(通称コクキレビール)」でシェアを30年ぶりに1%回復sign01

これは、社員の士気を上げるだけでなく、今までなかなか会うこともままならなかった酒販店様や、飲食店様からお問合せの電話が多数入る様になったそうですup

実は、コクキレビール発売の前日から、開発に取りかったという「アサヒ スーパードライ」

当時は、欧米食も根付き、食生活が大きく変化している頃でした。

日本酒・ワインの世界では、甘味が少なくべとつかず、さらりとして、後味が軽快ですっきりした「辛口」がブームになりつつあり、アサヒが実施した大規模な嗜好調査でも、「もっと、キレのいい、もっと爽快なビールが欲しい」という結果を踏まえ、スッキリして飲みやすい、和・洋どんな料理にも合う、飲み飽きないビールを、お客様は求めている!と開発が進みましたライト

「コクキレ」ビールのヒットを経て、とうとう翌年、次世代に向けた新商品、これまでになかった「辛口」というビールの新しいコンセプトを創り出し、1987年3月17日「アサヒ スーパードライ」を発売しましたsign03

今日の堀内講師は、当時宣伝の部門で、スーパードライの新聞広告に携わっていたそうですよconfident

IMG_9093.JPGなんと!毎週末(土曜日中心)3年間(52×3年)=156回、全ページ(一面)広告を続けたそうです。

テレビスポットCM・新聞広告・雑誌を3本柱に、怒涛の宣伝で、一気に知名度を押し上げました。

この頃の新聞広告の原稿なども見せていただきましたよ。

また、「スーパードライの生産が追い付かず、工場で生産していた外国産ビールを緊急空輸し、現在工場は「アサヒスーパードライ」の生産に特化しています!」や、「品薄でご迷惑をおかけして申し訳ございません」と言った「お詫び広告」も見せていただきましたhappy02

本日のイベントいかがでしたでしょうか。

最後に、ちょこっと宣伝にはなりますが・・・、新発売の「アサヒ スーパードライ エクストラハード」、ギフト商品「ジャパン スペシャル」もよろしくお願いしますhappy02

94x40.jpg◇ スーパードライ Webサイト

http://www.asahibeer.co.jp/superdry/