- アートをつまみにお酒を楽しむ 「パウル・クレー 暮らしと絵」
- ~ビールの国の芸術家 シリーズ ドイツ~
- 開催日時
- 2017年6月20日(火)18:30~20:00
- 講師
- キュレーター 林 綾野 講師
- このイベントは
終了しました
本日は、「アサヒ スーパードライ」発売30周年を記念し、ビールの美味しい国に生まれた芸術家に注目するアートレクチャーを3回シリーズで開催します
最終回の今回は、スイス生まれのドイツ人画家、パウル・クレーに、スポットをあてていきます。
美しい色彩と、幻想的な趣きを湛える彼の絵は、多くの人に愛され、その後の芸術家たちにも多大な影響を与え
ました。
さて、今日も多くの方にお越しいただいています~
講師は、ラボ・ガーデンのアートイベントには欠かせない、TV番組「情熱大陸」にも出演経験のある、キュレイター 林 綾野さんです
林 綾野さんは、クレーの展覧会の企画に関わったこともあり、個人的にもクレーが大好きだそうです。
まずは、パウル・クレーの生い立ちからお話が始まりました。
パウル・クレーは、1879年にスイスの首都ベルン市郊外に生まれました。
父親が、音楽教師だったこともあり、小さい時からヴァイオリンを学んだそうです
小さいころは、音楽少年だったんですね
(ちなみに、1906年に結婚した、奥さんのリリーもピアニストだったんですよ)
1898年に当時はパリと並ぶ芸術の都だったミュンヘンに出て、2年後に美術学校に入学しました
クレーは絵に専念することを決めた後も、音楽や文学への関心は薄れることがなく、一日にヴァイオリンを何時間も
演奏したり、また詩を作って日記に記したりもしていたそうです
18歳の頃から書き始めた日記は、日々の出来事や創作した詩を書くだけのものに留まらず、クレーの絵画及び芸術に対する考えや方向性を鍛え上げていく場となりました。
1906年に、ピアニスト・リリーと結婚します。
しかし無名のクレーには収入がなく、ピアノ教師のリリーに助けられながら長い無名時代を過ごしました。
そしてその困難な時期に、長男フェリックスが生まれ、ますます生活が困難を極めます
そんな時代を、主夫・クレーとなり、何とか切り盛りしていったそうです。
その時、フェリックスのために、人形劇を演じていますよ。
その人形は、手を入れて演ずる人形だったのですが、多数残されています。
今流行りの、イクメンだったんですね
そして、1914年のチュニジアへの旅行が、クレーの画家としての転機となります
この旅行でクレーは色彩を手に入れたといわれています。
それまでは、ペンや墨を使って、モノクロームの絵ばかり描いていたんだそうです~
スライドでは初期からの絵や、貴重な写真を、たくさん紹介していただきましたよ
休憩時間を利用して、「アサヒ スーパードライ」と、おつまみを召し上がっていただきました
おつまみは、ドイツ人のクレーにちなんで、ソーセージとポテトフライを準備しました。
スーパードライとの相性はピッタリなんじゃないでしょうか?
クレーの書いた、メモをもとにクレーの食いしん坊ぶりもご紹介していただきました。
林さんも編集・執筆に関わった、講談社「クレーの食卓」より、代表的なレシピもご紹介いただきました。
ご興味がありましたら、ラボ・ガーデンにも「クレーの食卓」がありますので、一度ご覧くださいね
ビールの国の芸術家シリーズ、3回シリーズが終了しました!
林 綾野さんのイベントは、大変人気イベントですので、再演を望まれるお声も多いんですよ~
来年あたり?再び登壇していただけることを願って~
ご興味のある方は、時々ラボ・ガーデンのホームページをチェックしておいてくださいね