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コンプライアンス推進の基本的な考え方

(1)アサヒグループは、コンプライアンスを法令及び社内規定等の社内外のルール、さらには社会規範等の遵守も含めて、社会が私たちに対して、当然期待するように行動する、すなわち「ステークホルダーとの信頼関係を決して裏切らないこと」と定義します。
(2)アサヒグループのあらゆる事業活動は、法令等を適切に遵守することを基盤として成り立っています。コンプライアンスは、私たちが永続的に社会に受け入れられ、企業価値を向上させていくための不可欠な取組みといえます。このような観点から、アサヒグループは、すべての役員及び社員の一人ひとりがコンプライアンス推進の主体となり、事業活動のあらゆる局面でコンプライアンスを最優先とする行動を徹底していきます。

また、アサヒグループでは、2019年1月にグループ共通の理念である「Asahi Group Philosophy(AGP)」を制定しました。AGPを実現するために「グループ行動規範・ポリシー」を制定し、すべての役員及び社員がとるべき具体的な行動を周知徹底することで、コンプライアンス最優先の行動の徹底を図っています。

コンプライアンス推進体制

アサヒグループは、AGPの実現とコンプライアンス経営を推進するために「アサヒグループ倫理・コンプライアンス基本規程」を定めています。この規程をもとに、コンプライアンスに関する社内体制や運用を明確化し、法令はもとより、広義でのコンプライアンスに則した、公正で透明性の高い事業活動を推進しています。

アサヒグループでは、コンプライアンスに関する最上位審議機関として、「コンプライアンス委員会」を置いています。この委員会は、アサヒグループホールディングス(株)の取締役、総務法務部門ゼネラルマネジャーおよび委員会が別途任命した者で構成され、「グループ行動規範・ポリシー」や「クリーン・ライン制度」(内部通報制度)の運用およびコンプライアンスの浸透定着・改善状況の評価などを行っています。

また、各組織における推進体制としては、倫理・コンプライアンス実践に関する体制の整備及びその適切な運用について、各社の経営トップが責任を負うことを明確にしております。また、その他の役員、全管理職は、倫理・コンプライアンスの実践に関する推進担当者として、所管する業務又は自己の所属する部門・職制における倫理・コンプライアンスを実践する責任を負っています。このように、総務部門などの特定の組織に駆動力を集中させる体制ではなく、あらゆる組織が、それぞれの使命に従い、総力を結集して全社を牽引する体制としています。

アサヒグループは、これらの推進責任者を中心とした全員参加型のコンプライアンス推進体制において、事業活動のあらゆる局面でコンプライアンスを最優先とする行動を徹底していきます。

モニタリング体制

内部監査

アサヒグループホールディングス(株)の監査部門等が実施する内部監査において、法令・社内規定の遵守状況をチェックしています。

コンプライアンスアンケート

アサヒグループでは、毎年1回、国内のグループ会社を対象として、匿名アンケートを実施しています。コンプライアンスに関する制度、ツールの周知徹底状況や実際に見聞きしたコンプライアンス問題の内容等につき、定点観測を行うことを目的としています。

内部通報制度

アサヒグループは、企業活動に伴うリスクの早期発見を促し、重大な問題を未然に防ぐことをめざして、「クリーン・ライン制度」を設けています。法令違反や社内規定違反に該当する事項、または違反のおそれのある事項について、職制を通じて解決することが困難な場合などにおいて、社内又は社外のいずれかの窓口に通報等を行うことができます。社内にあってはアサヒグループホールディングス(株)の監査役、総務法務部門ゼネラルマネジャーを、社外にあっては外部の弁護士を窓口としています。匿名による通報等も可能です。

通報等のなされた事項は、アサヒグループホールディングス(株)の総務法務部門ゼネラルマネジャー等が十分な調査・検討を行い、適切に処理します。また、「アサヒグループ内部通報制度規程」により、通報等に関する秘密保持と通報等を行った者が不利益な扱いを受けないことが保証されています。

この「クリーン・ライン制度」はイントラネットのトップページに入口を設けており、従業員がアクセスしやすい環境を整えています。また、従業員は常時携帯することが原則とされている「コンプライアンスカード」にも通報窓口を明記し、制度の周知徹底を図っています。

2018年の通報に関してはその大半を年内に調査し、対処を完了しています。

クリーン・ライン通報件数

2015年 2016年 2017年 2018年
通報の分類 ハラスメント・モラル違反 - 13 19 25
労務管理不備 - 1 13 14
社内規程・法令違反 - 0 7 2
公私混同 - 0 1 0
その他 - 1 1 0
合計 35 15 41 41

コンプライアンス研修の実施

アサヒグループでは、「グループ行動規範・ポリシー」や事業活動を取り巻く社内外の重要なルールを周知徹底するとともに、コンプライアンスを推進するために、グループ会社がそれぞれの実状に則した最適な内容と方法で独自にコンプライアンス研修を企画し、実施しております。

グローバルコンプライアンスの取組

アサヒグループでは、事業領域の拡大に伴い、グローバルコンプライアンス推進体制の構築に取り組んでいます。2019年1月にグループ共通で制定した「グループ行動規範・ポリシー」は、海外グループ各社において必要な言語(16か国語)へ翻訳し、周知に努めています。また、世界各国の贈収賄に対する規制強化に伴い、各国・各地域で個別に取り組んでいた贈収賄防止の取り組みを見直し、2018年に「アサヒグループ贈収賄防止基本方針」を定め、グループ全体としての贈収賄防止体制構築に取り組んでいます。その他、2018年には海外グループ各社(5拠点)の法務担当者とグローバル法務会議を開催し、情報交換および各種法務施策への理解浸透を図っています。