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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

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ハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート

自然が織り成す美しい色は、私たちを幸福感で満たしてくれる 宮内博実さん

色彩学や視覚デザイン学を研究する、静岡文化芸術大学の宮内博実教授は、大学で教鞭をとるかたわら、企業コンサルティングや札幌市の景観保全事業、テレビ出演、講演会と、“色のエキスパート”として多方面に活躍の場を広げている。色は、選び方や組み合わせ方ひとつで、人の心に大きな影響を与える。しかし、その奥深さに気付かずに暮らしている人も多いはず。そこで、宮内教授に、身の回りにあふれる色の魅力と、幸せになるための付き合い方について語ってもらった。

色は自由なもの、
というのは誤解です

色は私たちの暮らしにどのような影響を与えているのですか?

日本人の多くは「色」についてきちんと学習する機会がないまま、大人になっていきます。例えば、小学校の美術の授業で、絵の描き方は習っても、色をどのように組み合わせれば良いのかについては、あまり詳しく教わることはないのでは? そうすると、無限大にある色の組み合わせの中から、自分好みの色だけを好き勝手に配色し、結果としてまとまりのない作品を作ってしまいがちです。色は何をしてもいい、自由なものだと誤解されている。でも実は、色にも秩序があるし、美しい配色は、私たちの暮らしにとって欠かせない存在なのです。例えば、コンビニに行って商品を購入するときにも、キレイだったり商品のイメージとマッチする色使いのものを自然に手にしていたり、街並みをドライブしているときにも、景観が美しいと自然と心が満たされていくような気持ちになるなど、無意識のうちにも、色は、確実に私たちの心理状態に影響を与えています。だからこそ、色の持つ意味を知って、色を上手に組み合わせれば、もっと暮らしも豊かになれるはずです。

色を取り入れた企業戦略とは?

車でも家でも食品でも、商品を生み出すときには必ずコンセプトが必要です。ミーティングなどで、言葉で話し合われたコンセプトは、大抵、全員に共通のイメージを抱かせます。しかし、そのコンセプトが、実際に具体化されて商品として目の前に現れたとき、お互いにイメージしていたものと全く違っていた、という話はよく聞きます。それは、例えば「かわいい」というコンセプトがあったとしても、ある人はネコを思い浮かべるかもしれないし、また別の人はハートを思い浮かべるかもしれない。その差は個性の差で、埋めるのは難しいことなんです。そこで重要なのが、わかりやすい表現で、全員を納得させること。そのために一番良い手段が、“色”を使った表現なのです。

具体的にどのように活用されていますか?

今まで企業のコンサルティング業務なども多数行ってきましたが、実際に、色はマーケティング分野において、かなりの効力を発揮していると実感しています。例えば、ある量販店で売り場の指導をしたところ、商品陳列の配色を美しく整えるだけで、売り上げが前年比180%も伸びたこともありました。また社員研修を長く続けてきた、ある車メーカーが発表した新ブランドで大成功をおさめたのですが、その裏にもやはり「色」が関係していました。それは、デザイナー自らが、一冊丸ごと車体カラーだけのカタログを作成し、それを販売にかかわるすべての人に配布するという試み。ひとつひとつの「カラーデザイン」とその裏にあるコンセプトが一目でわかるもので、数万人という人間すべてが、同じコンセプトを共有できたことが、勝因だったのだと思います。

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プロフィール

宮内博実(みやうち・ひろみ)さん

1948年札幌生まれ。71年武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。(株)日本カラーデザイン研究所、札幌市立高等専門学校視覚デザイン科教授を経て、05年、静岡文化芸術大学デザイン学部メディア造形学科長となり、現職。大学で教鞭をとるかたわら、講演活動、企業コンサルタント、商品開発や能力開発セミナーなど、多方面にわたり活躍。札幌市景観アドバイザーでもある。
»静岡文化芸術大学公式サイト

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