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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

ハピ研について

ハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート

バングラディシュに
貯水タンクを贈る活動を継続中

村瀬さんが海外で進めるプロジェクトの話を聞かせていただけますか。

コンクリートリングで作った貯水タンクの前で

今、特に力を入れているのがバングラディシュに貯水タンクを設置するプロジェクト。バングラディシュの地下にはヒ素を含む地層があるため、井戸水から健康被害が広がり、死亡する人も少なくありません。しかし水道が整備されていないうえに、川や池の水が汚染されているために、わかっていても地下水を使わざるを得ないんですね。そこで、バングラディシュの人々の生命を救うために、雨水利用の普及に取り組んでいます。といっても、世界の最貧国といわれるこの国では、そのシステムは、材料は現地で調達できるもので、しかも安くなくてはなりません。私たちは、バングラディシュでトイレをつくるのにごく一般的に使われているコンクリートリングに着目し、リングタンクを開発しました。タンクを普及させるやり方は、事業を持続可能なものにしていくために、マイクロクレジットシステムを取り入れています。このシステムを側面から支援するために、地元NGOと組んでハンディクラフト製品の制作を依頼し、それを日本で販売、それで得たお金をマイクロクレジットの利子補給に活用するという好循環を築こうともしています。さらに近い将来には、バングラディシュに雨水利用の地域モデルとなる「雨水村」も作る予定です。また、2008年の北京五輪ではエコロジカルな大会を目指しており、会場に雨水利用の設備が設置されます。そのプロジェクトにも積極的に協力しています。

※マイクロクレジットシステム・・・1983年、経済学者・ムハマド・ユヌス氏がバングラディシュにグラミン銀行を創設し、貧困者の女性を中心に無担保で、低金利の小規模な融資のシステム。貧困者救済とともに、経済復興の画期的なシステムとして注目され、バングラディシュだけでなく、現在、アジア、南米やアフリカなど世界に広がっている。2006年、グラミン銀行とムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞した。

国内外を飛び回って活躍する村瀬さんの考える「幸せ」とは?

自分だけではなく、世界中の人たちがハッピーになれるようにと願い、活動を続けられること自体が私の幸せです。ここで言うハッピーとは、戦争がなく、水も食べ物にも困らずに暮らしていける状態です。今の日本では当たり前のことですが、世界にはそんな最低限の幸せを持たない人たちが大勢いる。日本人にも、もう少し、そのあたりに目を向けてもらえると嬉しいですね。現在の活動は、私一人では、到底、何もできません。だから、日本中、いや世界中の人たちと協力し、大きな目標に向かって前進していく。そのように仲間とともに何かを作り上げていく過程でも、「楽しいな」「幸せだな」と、実感する瞬間が多々ありますね。

インタビュー・文:二宮良太

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プロフィール

村瀬誠(むらせ・まこと)さん

1949年大阪市生まれ。千葉大学大学院薬学研究科修士課程修了後、墨田区内の保健所の職員となる。その在職中、両国国技館に雨水利用設備を設置したのを機に、区内で雨水利用の施策に携わるようになった。1996年に墨田区地域振興部環境保全課へと移り、現在は同課環境啓発主査を務める。雨水利用の研究などで薬学博士の学位取得。2002年、ロレックス賞準入賞を果たして話題に。国際雨水資源化学会副会長、雨水市民の会事務局長も務める。

しあわせタイプ診断

今回の”プロ”のしあわせタイプ

村瀬誠さん

他人の幸せは自分の幸せ あなたのしあわせタイプは?