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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

ハピ研について

ハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート

缶詰の魅力を発信して食べることの幸せを伝えたい タカイチカさん

学生時代にバックパッカーとして各国を歩き回るなかで「缶詰には土地の食文化が詰まっている」と気付き、缶詰の魅力に目覚めたというタカイチカさん。現在は『冒険缶詰』(ワールドフォトプレス)の監修や『缶詰マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)の執筆など、コピーライターとして缶詰の楽しさを伝えるとともに、渋谷のライブハウス「音楽室」ではフードコーディネーターとしてオリジナルの“缶詰料理”を開発しています。タカイさんが取り付かれた、缶詰の中に詰まった幸せの形とは。

これまでに食べた缶詰は
30ヶ国1500種類以上!

缶詰に興味を持ったきっかけは?

左)「Bopis(豚の肺の煮込み)」、中央)「いなごの甘露煮」、右)「富士山の空気」

学生の頃、バックパッカーとしてアジアや中東などを歩き回っていました。その先々で缶詰が売られていて、とくにラベルにお国柄が表れているのを面白く思ったのが、缶詰に興味を抱いたきっかけ。それで缶詰をお土産として買い始めましたが、当初は食品というよりは、雑貨に近い感覚でした。その頃はまだ、缶詰に対して“ジャンクフード”や“代用品”といったマイナスイメージを持っていて、あまり食べたいという気が起こらなかったのです。ところが、ある時、たまたま食べた国産の缶詰の美味しさにびっくり。「なんだ、この美味しさは」と思ってラベルをよく見ると、その缶詰が厳選素材で作られていることが分かりました。それで「缶詰も手間ひまをかけて作られているのか」と、それまでの考えが覆され、その世界の奥深さに気付いて美味しい缶詰を探す生活が始まったのです。

これまでに何種類くらいの缶詰を食べましたか?

最近、入手したという小笠原父島のアオウミガメの缶詰

1500種類は超えていますよ。国産に加え、中国や韓国、タイ、インド、ブラジル、フランス、ロシア……30ヶ国近くに達していると思います。とくに缶詰が充実している国は韓国ですね。それからアジア地域など、気候が暑い国々のほうが沢山の缶詰があるようです。なかには、変り種もありますよ。いまだに勇気が出ずに封を開けられないのが、豚の肺と血を煮込んだフィリピンの缶詰。それから韓国で蚕の缶詰を見つけた時はゲッと思いましたが、日本のイナゴや蜂の子の缶詰と同じようなものなのでしょう。最近では、小笠原諸島の父島産の海ガメ缶詰が印象的でしたが……不思議な味でした(笑)。現在は調査目的で、限定的に獲られた海ガメで作られているようですが、昔は貴重なタンパク源として地元民に食べられていたのでしょう。そのように、その土地の食文化が詰まっているのが缶詰の最も面白いところです。

地方の食文化が詰まった缶詰は、どこで手に入りますか?

コンビニなどで扱われているのは主に大手メーカーの製品ですが、地方には小さな缶詰メーカーがたくさんあります。そういうメーカーの製品は全国的には流通せず、地方のスーパーや食料品店に置かれています。私も旅行で地方に行くと、地元のスーパーには必ず立ち寄りますよ。それから、各地の「道の駅」でも、面白い缶詰が見つかることが多いですね。都内で探したい時は、各県の特産品などを扱うアンテナショップがおすすめです。

ちょっと手を加えるだけで
缶詰は驚くほど美味しくなる

タカイさんがフードコーディネーターをしている「音楽室」が生まれたきっかけは?

以前、私が勤めていた広告や出版物の制作会社で、「ハイエンド」と呼ばれる本格オーディオの音を楽しみながら飲食できる店をオープンしました。ところが、店内で時々、ライブイベントをするうちに、「やっぱり再現音よりライブのほうがいいね」ということになって、ライブハウスに切り替えて今に至ります。料理が大好きで食いしん坊ということもあって(笑)、私がその店の料理を担当していますが、一般的なライブハウスって、あまり料理は充実していませんよね。この店では、音楽だけでなく、料理やお酒でも良い時間を演出したいと考え、料理メニューにも力を入れています。だた、そうは言っても、私はコピーライターとの兼業のため、厨房に立てない日もありますから、別のスタッフでも同じ味を再現できるメニューをと考えるうちに、缶詰を調理して出すことを思い付きました。

お客さんの反応はいかがでしょうか。

満足していただいていますよ。普通、缶詰は調理せずにそのまま食べるものというイメージがありますよね。だから、お中元などで高級な蟹の缶詰などをもらっても、「どう食べれば良いのか分からない」という人も多いようです。でも、火にかけて温めたり、調味料を加えたり、別の食材を添えるなど、ちょっと工夫をするだけでも缶詰はグンと美味しくなるのです。音楽室の缶詰料理を食べていただき、「こんな食べ方があったのか」「缶詰って、こんなに美味しかったんだね」と、驚かれるお客さんは多いですね。

家庭で簡単にできる缶詰料理を教えていただけないでしょうか。

簡単で美味しいのが、オイルサーディンの油を抜いて、代わりに白ワインを入れて温めたもの。ビールのおつまみにも適していますよ。缶詰は常温で食べるものという考え方を捨てて温めてみると、多くは格段に美味しくなります。それから、缶詰は、食材に味を均一に染み込ませるのが得意な反面、変化がなく、平坦な味付けになっている傾向があります。だから、焦げ目を付けたり、調味料やレモンの果汁を加えたりして、味に変化を付けると食べやすくなります。たとえば、シーチキンにマヨネーズと胡椒、それから少量のシナモンを加えると、深みのある味わいになります。「缶詰は味が濃くて苦手」という人は、卵とじにしてみては。基本的には、どの缶詰にも合いますが、とくにサンマの蒲焼には卵とじがぴったり。野菜を添えて皿に盛り付ければ、なかなか本格的な料理になりますよ。

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プロフィール

タカイチカ さん

広告や出版物の制作プロダクション勤務を経て、現在はフリーランスのコピーライター、および渋谷のライブハウス「音楽室」のフードコーディネーターを務める。趣味として世界中の缶詰をコレクションしていた知識と経験を生かし、2005年に『缶詰マニアックス 』(ロコモーションパブリッシング)を出版。さらに音楽室では、選りすぐった缶詰をオリジナルのレシピで調理し、人気を博している。
»ライブ&ダイニングバー 音楽室

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今回の”プロ”のしあわせタイプ

タカイチカさん

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