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青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

ハピ研について

ハピ”プロ”インタビュー | 「その道のプロ」にインタビュー。そこに在る「しあわせ」をレポート

キン・シオタニという人間を、
薄く広く、存在させたい

店内のペインティングを手掛けた下北沢のカフェ「風知空知」にて

今後の新たな目標があればお聞かせください

アーティストとしての自分の目標は、「そのジャンルのトップになりたい」とか「売れたいとか」ではなくて、「誰かの選択肢のひとつになりたい」ということなんです。要するに、誰かから「Aというアーティストいいよね、Bもいいよね。でもキン・シオタニもありじゃない」って言われれば、僕は成功です。だから、イラストレーターとして大御所になるんじゃなくて、例えば落語の脚本だったり、バンドの作詞だったり、映画の出演だったり…面白い表現ができそうだと思えば、なんでもやってしまいたいんです。それから僕は、自分から何かをやりたいというよりも、第三者から目新しいことを提案してもらって、それを表現するのが向いているんです。それは、僕が常に“初期衝動”に駆り立てられて、作品を生み出すタイプだから。同じことはやれて二度までな気がします。いつも新鮮な気持ちでいろんなことをやりたいので・・・。ジャンルはもちろんのこと、有名だとか無名だとかも関係なく、できるだけこの世界のあらゆる場所に、キン・シオタニという人間を存在させておきたいんですよ。薄く広くでいいから、最終的に僕にひっかかるような釣り糸をいっぱいたらして、誰かがその糸にかかってくれるのを待っているんです。これって実は、放浪の旅をしているときの感覚に似ているんですけどね。

その釣り糸という意味では、井の頭公園での活動も同義ですよね?

最初に井の頭公園でポストカードを売り始めてから約13年経ちますが、あそこへ行くことは完全に習慣化しています。歯を磨くとか水を飲むとか、もはやそういう感覚に近い。僕が井の頭公園に出没することはひとつのウリにもなっていて、全国各地からファンが会いにきてくれるんです。彼らと話したり、生の意見を聞けるのは楽しいし、そこで新しいネタを探しているという部分も、少なからずあります。そもそも、僕が人生で最も幸せを感じる時って、新しい友人に出会って、その人と盛り上がる瞬間なんです。だから井の頭公園でも、次はどんな人に出会って、どんな楽しいことが起こるだろうって、いつもワクワクしています。それから露天で、人から常に見下げられている状態に身を置くことも、自分にとってはとても大切なこと。どんなに売れても天狗になることはないし、逆にいつか自分がまったく売れなくなったとしても、路上を経験しているんだから、なんとも思わないですよ。売れているとか、売れていないとか、そんなことはどうでもいいんです。ただひとつ、これだけは譲れないということがあるとしたら、僕は自分のアートを一種の商業ビジネスだと思ってやっていること。それは、お金儲けといった物質的な話ではなくて、作品を発表するからには、自己満足で終わるのではなくて、常に人を楽しませるものでありたい。だから、どうやったらもっと面白くなるかな、といった工夫を絶えずしているんです。その気持ちは、ポストカードを売り始めた当初からずっと変わらずに持っています。


■キン・シオタニ ポストカード集

※クリックすると拡大画像を見ることができます。

■キン・シオタニ個展「生活詩人」

日時:
2007年10月18日〜11月20日 11:00〜20:00
場所:
B GALLERY 東京都新宿区新宿3-32-6 BEAMS JAPAN 6F
TEL:
03-5368-7309

取材協力:風知空知

インタビュー・文:小宮徳子

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プロフィール

キン・シオタニさん

東京生まれ。イラストレーター・詩人。雑誌、CDジャケット、ショップの内装、教科書の表紙など幅広く手掛ける。また、井の頭公園での「ポストカード売り」は有名で地方から彼を探しに来る人も後を絶たない。作品集に「生まれたついでに生きる」(マガジンハウス)、「沖縄の海の水を北海道に捨てに行く男」(集英社インターナショナル)など多数。また、近年、ライブで絵を描き出すパフォーマンス、ドローイングシアターを確立し、ライブハウスや演芸場などにも出演。そのほか、落語家の立川志の吉、お笑いコンビラーメンズの片桐仁、ロックバンドRIZEのKenkenなどと親交がある。来春公開の映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」では劇中のイラストを手がけるなど、そのマルチな才能を生かし、活躍の場を広げている。
»キン・シオタニ公式サイト

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