第544回 あなたはテレビが好きですか?

2011年7月に地上デジタル放送に完全移行してから約4年が経ち、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。映像の美しさはもちろんですが、デジタルならではの機能をフル活用している人もきっと多いのではないでしょうか。また一方で、この3〜4年の間にスマホやタブレットの普及も進み、「テレビ離れ」が加速しているとも言われています。そこで今回は「テレビ」をテーマに、現在の皆さんのテレビ視聴の現状を聞きました。
- 9割以上が「テレビ好き」−テレビがついていないと落ち着かないという声も
- 1日の視聴時間は「2〜5時間」に集中−主婦・シニア層にテレビっ子が目立つ
- 5年前よりも「テレビ離れ」と「長時間視聴化」が進み、視聴スタイルが多様化
- 半数近くが「リアルタイム派」−番組内容で録画を使い分ける「ハイブリッド派」も
- シニア層は「リアルタイム派」、30、40代は「録画派」−5年間で「録画派」が増加
- 人気の番組ジャンルは「ニュース番組」−1日の始まり・終わりにチェック
- 女性は「ドラマ」「ワイドショー」、男性は「スポーツ中継」「ドキュメンタリー」
- テレビ視聴のお供に「食事」「晩酌」「デザート」が欠かせない!?
- 「ネット」「新聞」「スマホ」と「テレビ」は競合しない!? 同時に楽しむ人も
- デジタル化に伴う満足度トップは「電子番組表」−新聞ラテ欄不要・見逃しなし
9割以上が「テレビ好き」−テレビがついていないと落ち着かないという声も

SA(単回答)
さて、皆さんはテレビを観るのが好きなのでしょうか。「テレビが大好き。子どもの頃、チャンネル権を大人が握っていて好きな番組が観られなかった。結婚してからは、その反動でテレビばかり観ている」(女性50代、愛知県)など、「とても好き」と回答した人は37.9%。さらに「どちらかといえば、好き」という声も53.5%を数え、実に9割以上の人びとが「テレビ好き」であることが明らかとなりました。ネットなど、新しいメディアが台頭する昨今ですが、テレビの人気は相変わらず健在であることがうかがえます。自由回答の中には「テレビがついていないと、落ち着かない。テレビの音声がBGM代わりになっている」(男性50代、愛知県)など、テレビなしの生活は考えられないという人もいました。
その一方、「どちらかといえば、嫌い」(7.9%)、「大嫌い」(0.7%)という声も約1割を占めました。主な理由は「無駄に時間がとられてしまうから」(男性30代、大阪府)、「面白いと思える番組がない」(男性40代、神奈川県)など、テレビ番組に興味がないという声。さらに「昔は、家にテレビがありましたが、地デジ対応のテレビに買い換える気になれず、今はテレビがありません」(女性40代、岡山県)など、地デジ化に伴い、テレビ視聴を止めたという人もいました。
1日の視聴時間は「2〜5時間」に集中−主婦・シニア層にテレビっ子が目立つ
大多数の人びとが「テレビ好き」であることが判明しましたが、では1日(平日)のテレビの平均の視聴時間(録画視聴を含めて)はどの位でしょうか。「バラエティー中心に家族と一緒に毎日2時間半くらい観ている」(女性30代、愛知県)など、「2〜3時間未満」と回答した人が最も多く24.7%。さらに「3〜5時間未満」(24.1%)が続き、全体の半数近くの人びとが少なくとも「1日2〜5時間」のテレビタイムを過ごしていることが明らかなりました。自由回答の中には「自宅に帰ってきたら、すぐにテレビをつけるほど大好きで、一日8時間くらいは観ている」(女性40代、埼玉県)など、「1日7時間以上」(6.8%)という長時間派も少なくありませんでした。

SA(単回答)
性別で「(1日の視聴時間)3時間以上」という声を見てみると、男性回答では35.0%。一方で、女性は男性よりも17%近く高い51.9%を数えました。こうした背景には、女性の中に専業主婦が多く、自宅に滞在する時間が男性に比べて長いため、必然的にテレビ視聴の時間が増えているものと考えられます。続いて年代別で見てみると、「(1日の視聴時間)3時間以上」という声は、20〜30代で30%台、40〜50代で40%台と徐々に増加。さらに60代ではピークの51.4%を数えました。専業主婦と同じく「自宅に居る時間」が長いシニア層においても、テレビ視聴時間が長くなる傾向にあることがうかがえます。自由回答の中には「若いころはほとんど観ませんでしたが、年を取ると外出が億劫になるので暇つぶしには必須」(女性60代、神奈川県)など、年代を重ねると共にテレビっ子になったという人もいました。

SA(単回答)
5年前よりも「テレビ離れ」と「長時間視聴化」が進み、視聴スタイルが多様化
ちなみに地デジ完全移行前の2010年に実施した同調査と比較してみると、「2〜3時間未満」(2015年=24.7%、2010年=27.4%)、「3〜5時間未満」(2015年=24.1%、2010年=29.1%)という声は5年前よりも数値が3〜5%ダウン。一方で、「2時間未満」(2015年=30.0%、2010年=26.4%)、「一切、テレビは観ない(テレビがない)」(2015年=1.9%、2010年=0.3%)という声はアップする傾向が見られ、全体としてテレビ視聴時間が減っていることが判ります。その反面、「5時間以上」(2015年=19.3%、2010年=16.8%)という声は5年前よりも3%近く増え「テレビ離れ」と同時に「長時間視聴化」も進んでいました。以前よりもテレビとの付き合い方や、視聴スタイルが多様化していることがうかがえます。

SA(単回答)
半数近くが「リアルタイム派」−番組内容で録画を使い分ける「ハイブリッド派」も

SA(単回答)
次に「テレビの視聴スタイル」を見ていきましょう。「新聞のテレビ欄は必ずチェックしてリアルタイムで観ている」(女性50代、鳥取県)など、「ほとんど『リアルタイム視聴派』」という声が最も多く44.9%。主な理由は「ニュースなど旬の情報をリアルタイムで観るのが好き」(女性50代、北海道)、「プロ野球が好きなので、録画では迫力がないので」(男性50代、和歌山県)など、ニュースやスポーツ中継は生放送ならではの臨場感を感じたいという声。さらに「面白くなければチャンネルをザッピングして好みを探す。今は沢山のチャンネルがあるので有難い」(男性50代、秋田県)など、特定番組を録画して楽しむというよりも、頻繁にチャンネルを変えながら番組を探していく人もいました。録画や、見逃した番組をオンデマンドで視聴できる時代とはいえ、リアルタイムを重視する傾向の強さがうかがえます。
その反面、「ほとんど『録画視聴派』」という声は18.5%に留まりました。主な理由は「録画のほうがCMを飛ばせるので録画で海外ドラマを観ている」(女性30代、大阪府)など、スキップ機能を使って効率的に視聴するという声。さらに「育児や家事をしているとリアルタイムではなかなか難しい」(女性40代、奈良県)、「仕事をしているので、ほとんど録画して通勤電車の中で観る」(女性30代、神奈川県)など、仕事や家事に忙しく、録画せざるを得ないという声。昨今では、スマートフォンやタブレットに録画データを転送したり、外から自宅のHDDにリモートアクセスして録画番組を楽しむなど、視聴スタイルの多様化もうかがえます。また、「『リアルタイム視聴』と『録画視聴』はおおよそ半々」というハイブリッド派も36.6%を数えました。「平日はお昼前後のニュース番組、情報番組を1時間程度リアルタイムで、昼食時は録画した報道(経済関係)番組を2倍速でチェック。その後、洗濯物をたたみながら、録画したNHKの英語番組を観る」(女性40代、福岡県)など、生活のリズムに合わせて「リアル」と「録画」を使い分けているという声。さらに「ニュースはリアルタイムで、映画やドラマは録画して落ち着いて観る」(女性50代、岡山県)など、番組ジャンルで視聴スタイルを変えている人もいました。
シニア層は「リアルタイム派」、30、40代は「録画派」−5年間で「録画派」が増加
世代別ではいかがでしょうか。「リアルタイム視聴派」は働き盛りの30、40代で30%台と低調でしたが、60代で一気に57.6%まで上昇。さらに70代以上ではピークの66.7%まで達し、シニア層に「リアルタイム視聴派」が目立ちました。一方、「録画視聴派」は30、40代に多く、仕事、育児などに忙しい世代であるだけに「録画」を上手に活用している人が目立ちました。

SA(単回答)
また、2010年に実施した同調査と比較してみると、「ほとんど『リアルタイム視聴派』」(2015年=44.9%、2010年=52.4%)という声は5年前よりも8%近くダウン。その反面、「ほとんど『録画視聴派』」(2015年=18.5%、2010年=11.9%)という声は7%近くアップし、この5年間で「リアルタイム視聴派」から「録画視聴派」に移行する人が目立ちました。

SA(単回答)
人気の番組ジャンルは「ニュース番組」−1日の始まり・終わりにチェック
日ごろ、皆さんはどんなテレビ番組を観ているのでしょうか。次に人気の番組ジャンルをランキング形式で見ていきましょう。人気のトップは「ニュース・報道番組」(72.5%)でした。「1日の終わりに今日あった出来事などを確認するため、報道番組は欠かせない」(男性50代、愛知県)、「朝早い出勤の時、仕事に行く身支度をしながらニュースを観る」(女性30代、岡山県)など、1日の始まりや終わりにニュース番組を観て、その日の出来事や大きなトピックスをチェックするという声。さらに「話題に乗り遅れないようにニュースやワイドショーを、朝からぼーっとしながら観ている」(男性30代、千葉県)など、8位にも「ワイドショー・情報番組」(23.6%)が挙げられ、ニュースやワイドショー番組を通じて国内外の最新情報を得ている人が多いようです。自由回答の中には「朝は『とくダネ』から『ひるおび』『ミヤネ屋』。夕方からは『Jチャン』」(女性60代、福岡県)など、朝からワイドショーやニュース番組を巡回していくという人もいました。
よく観るTV番組のジャンルは?
1 | ニュース・報道番組 | 72.5% |
---|---|---|
2 | バラエティー・お笑い | 45.8% |
3 | ドラマ | 45.2% |
4 | 旅・グルメ番組 | 28.5% |
5 | 映画 | 28.4% |
6 | スポーツ中継・スポーツニュース(野球、サッカーなど) | 28.0% |
7 | ドキュメンタリー | 24.5% |
8 | ワイドショー・情報番組 | 23.6% |
9 | 音楽・歌番組 | 17.6% |
10 | クイズ番組 | 15.6% |
MA(複数回答)/n=2253人
2位は「バラエティー・お笑い」(45.8%)。「仕事が終わり、家に帰ってバラエティー番組見て笑うとスッキリする」(男性50代、岡山県)、「凹んでいるときでも笑えるから」(女性40代、東京都)など、難しいことを考えず、他愛もなく笑えるバラエティー番組で1日の疲労を癒し、ストレスを発散するという声。さらに「グルメ番組が好きで見ているだけで元気になれる」(女性30代、大阪府)など、4位にも「旅・グルメ番組」(28.5%)が挙げられ、明日への活力や元気を「バラエティー番組」「グルメ番組」から得るという人も少なくないようです。
女性は「ドラマ」「ワイドショー」、男性は「スポーツ中継」「ドキュメンタリー」

続いて、人気が高かったのが3位「ドラマ」(45.2%)。「半年くらい前から韓流ドラマにハマっている。何も考えず、没頭 できる心の薬になっている」(女性60代、千葉県)、「海外ドラマが好きで、今は『メンタリスト』『キャッスル』『BONES』『LAW&ORDER』などを観ている」(男性60代、東京都)など、国内ドラマに限らず、昨今ではBSやWOWOW等で放映する海外ドラマを好んで観ているという声。さらに「映画館が遠くてめったに行けないので映画を録画して観ている」(女性50代、愛媛県)など、同じく5位にも「映画」(28.4%)が続き、身近なエンターテイメントとして「ドラマ」「映画」を楽しんでいる様子がうかがえます。特に「ドラマ」(男性=34.0%、女性=56.7%)は、女性人気の高さが目立ちました。
「ドラマ」同様に女性人気の高いテレビ番組として「ワイドショー・情報番組」(男性=16.7%、女性=30.6%)、「料理番組」(男性=5.3%、女性=15.1%)が挙げられました。一方、男性人気の高い番組は「スポーツ中継・スポーツニュース(野球、サッカーなど)」(男性=39.1%、女性=16.5%)。「ビール片手にプロ野球中継を観る。福岡ソフトバンクを応援している」(男性40代、大分県)など、ナイターやサッカー中継で、ひいきのチームを応援するのが好きという声。さらに「ドキュメンタリーは動物や遺跡、歴史を扱ったものを中心に観ている」(男性40代、秋田県)など、7位にも「ドキュメンタリー」(男性=28.6%、女性=20.4%)が続き、女性はフィクションである「ドラマ」人気が高かった反面、男性は筋書きのない「スポーツ中継」「ドキュメンタリー」に高い支持が寄せられました。
テレビ視聴のお供に「食事」「晩酌」「デザート」が欠かせない!?
次にテレビを観ながら、皆さんが何をしているのかを見ていきましょう。最も回答が多かったのは「食事(朝食・昼食・夕食)を食べながら」(66.9%)でした。「バラエティー・お笑いが好きで、夕食時に主人と2人で観て笑うのが楽しい」(女性40代、鹿児島県)、「朝は『めざましテレビ』を見聞きしながら朝食を食べている」(女性50代、大阪府)など、「食事=テレビ視聴時間」と捉えている人が目立ちました。ひと昔前は、食事中のテレビ視聴をマナー違反と考える風潮も強くありましたが、昨今ではその意識が薄らいでいることがうかがえます。
テレビを観ながら何かしている?
1 | 食事(朝食・昼食・夕食)を食べながら | 66.9% |
---|---|---|
2 | パソコン(インターネット)をしながら | 39.4% |
3 | お酒を飲みながら | 34.1% |
4 | 甘いもの・お菓子(アイスクリーム、スナック…)を食べながら | 26.1% |
5 | 家族とおしゃべりをしながら | 21.4% |
6 | 家事(料理、掃除…)をしながら | 20.3% |
7 | テレビ視聴に集中しているので、他は何もしない | 19.8% |
8 | 身支度しながら(着替え、化粧など) | 15.1% |
9 | 寝ながら(ベッド・布団の中から) | 12.3% |
10 | 新聞を読みながら | 11.2% |
MA(複数回答)/n=2212人
さらに「『ナニコレ珍百景』などバラエティーを観ながら、家族と一緒に晩酌する」(女性50代、山梨県)など、3位に「お酒を飲みながら」(34.1%)。4位に「甘いもの・お菓子(アイスクリーム、スナック…)を食べながら」(26.1%)が続き、「夕食中」「晩酌中」「デザートタイム中」など、飲食時にテレビを観るという声がランキング上位を占めました。自由回答の中には「家族とワイワイ言いながら観ている」(男性50代、大阪府)など、5位にも「家族とおしゃべりしながら…」(21.4%)が挙げられ、食事タイムにテレビを介して家族と会話を弾ませるご家庭も少なくないようです。いわば、テレビは家族団らんを育むコミュニケーションツールの一つとしても機能していることがうかがえます。
「ネット」「新聞」「スマホ」と「テレビ」は競合しない!? 同時に楽しむ人も
続いて、回答が多かったのは「パソコン(インターネット)をしながら」(39.4%)。「テレビをBGMにしながら、パソコンで仕事をしている」(男性40代、大阪府)など、パソコンを主体に使いながら、テレビ番組の気になる場面をチラ見しているという声。また、自由回答の中には「クイズ番組を観ていて理解出来ない事があると、ネットで調べる」(男性50代、徳島県)など、テレビの話題や分からないキーワードを瞬時にネット検索し、内容理解を深めているという声も目立ちました。さらに「朝は新聞のスポーツ欄を読みながら、耳はテレビのニュースを聞いている」(男性70代、兵庫県)など、10位に「新聞を読みながら」(11.2%)、11位にも「ケータイ・スマホ(SNS,メールなど)をしながら」(11.1%)が続き、他のメディアをチェックしながら、同時にテレビを楽しむという器用な人が多いようです。テレビやネット、新聞などは、一見競合するメディアのようにも思われがちですが、互いに情報を補完し合い共存できるメディアであることがうかがえます。
そのほか、「料理しながら、化粧しながら、洗濯物を干しながらたたみながら…、ホントにいろいろしながら観ている」(女性40代、愛知県)など、6位に「家事(料理、掃除…)をしながら」(20.3%)、8位に「身支度しながら(着替え、化粧など)」(15.1%)が挙げられ、日常生活の傍らに常にテレビがあることが判ります。
デジタル化に伴う満足度トップは「電子番組表」−新聞ラテ欄不要・見逃しなし
地上波放送がデジタルに完全移行されてから、早4年。テレビのデジタル化に伴い、皆さんが満足している事は何でしょうか。最も回答が多かったのは「電子番組表(テレビ番組一覧)で番組予約や録画ができる」(53.9%)でした。「わざわざ新聞紙面(ラテ欄)を探したり、色々なチャンネルをザッピングしなくても、番組一覧で好みの番組が探せる」(女性30代、静岡県)、「テレビ番組表がテレビで確認できて録画がしやすくなった。好みの番組を逃さなくなった」(女性40代、北海道)など、新聞のテレビ欄やテレビ情報誌を必要とせず、観たい番組を見逃さなくなったという声。特に電子番組表は、1週間先までの番組が表示されるため、毎朝新聞紙面を見ながらチェックするという手間が掛からず、デジタル化に伴う最大のメリットと言えそうです。
地デジ化に伴い、良かったことは?
1 | 電子番組表(テレビ番組一覧)で番組予約や録画ができる | 53.9% |
---|---|---|
2 | 「d」ボタンでいつでも天気・ニュースのデータ放送が視聴できる | 47.5% |
3 | 美しく、鮮明な(ハイビジョン)映像が観られる | 39.6% |
4 | 番組途中でも「d」ボタンで内容が分かる | 24.8% |
5 | クイズ、アンケートなどテレビ番組と連動した企画が面白い | 18.4% |
MA(複数回答)/n=2171人

次に2位は「『d』ボタンでいつでも天気・ニュースのデータ放送が視聴できる」(47.5%)。「天気の状況が時間を追って分かることが良い。旅行先の天気も調べやすくて助かる」(女性60代、福岡県)、「出勤前に電車の遅延をチェックしたり、帰省時に道路状況を確認できるのは便利」(女性40代、神奈川県)など、テレビ番組で天気や交通情報を待つことなく、必要なときにいつでも情報にアクセスできる利便性を支持する声。さらに「マラソンなど途中経過がdボタンで分かる」(女性60代、岡山県)、4位にも「番組途中でも『d』ボタンで内容が分かる」(24.8%)が挙げられ、アナログ放送になかった「d」ボタンが重宝されていることがうかがえます。
また「d」ボタンと同じく、デジタルならではの新機能として見逃せないのが5位「クイズ、アンケートなどテレビ番組と連動した企画が面白い」(18.4%)です。「テレビを観ながら、クイズに答えたりできるのが楽しい。ポイントを貯めてプレゼントをもらうのもいい」(女性40代、奈良県)、「(毎朝)『めざましテレビ』のじゃんけんを楽しんでいる」(女性30代、愛媛県)など、番組参加やプレゼント応募等がリモコン一つで簡単にできるため、デジタル化に伴いテレビとの付き合い方が変わったという人もいました。
その反面、「電波障害などの影響やゴースト、映像の乱れがある」(女性60代、石川県)、「天候で映らないことが多くなり、アナログ時代のように安定して映るように改善してほしい」(男性40代、神奈川県)など、居住地域により、映像の映りが悪いという声。さらに「義母は高齢のため、ボタンがいろいろあって戸惑っている」(女性50代、大阪府)など、高齢者にとっては機能が多すぎて使いづらいという声も少なくなく、ケータイ同様にシルバー向けのシンプルなリモコンを希望する人もいました。
今回は地デジに完全移行されてから4年経て、改めて「テレビ」をテーマに皆さんのご意見を聞いてきました。テレビの視聴時間は「2〜5時間未満」(2015年=48.8%、2010年=56.5%)という声に集中しましたが、地デジ完全移行前の2010年に実施した調査よりも約8%近くダウン。その一方、「一切、テレビは観ない(テレビがない)」(2015年=1.9%、2010年=0.3%)、「2時間未満」(2015年=30.0%、2010年=26.4%)と「5時間以上」(2015年=19.3%、2010年=16.8%)という声は5年前よりも増加し、「テレビ離れ」と「長時間視聴化」が同時に進むというユニークな傾向が明らかとなりました。ネットやスマホなどの台頭に伴い、テレビの視聴スタイルの多様化がより進んでいるものと考えられます。また、「長時間視聴派」増加の主な要因は、録画によるテレビ視聴時間の増加が考えられます。今回の調査でも、地デジ化に伴う電子番組表の対応やHDDの普及に伴い、テレビの視聴スタイルとして「ほとんど『録画視聴派』」(2015年=18.5%、2010年=11.9%)が5年前よりも7%近く増加しており、以前に比べて時間や場所を選ばずにテレビを楽しむ環境が整いつつあることがうかがえます。電車や車での移動中にスマホやタブレットで、録画番組をチェックしているという人も案外多いのではないでしょうか。「身近なエンターテイメント」として、今後、テレビの可能性はますます広がっていきそうです。
最後に皆さんから寄せられた自由回答の中から「今後、テレビに期待する機能」をいくかピックアップしてご紹介します。
今後、テレビに期待する機能は?
緊急時の自動オン機能 |
|
---|---|
時刻表の表示 |
|
音声認識機能 |
|
文字をもっと大きく |
|
バイリンガル機能 |
|
地上波のオンデマンド化 |
|
ジェスチャー認識機能 |
|
音質の向上 |
|
リコメンド機能 |
|
匂い発生機能 |
|
「毎週アンケート」終了のお知らせ

2003年9月10日に第1回アンケートを開始してから15年間にわたって実施してきました「毎週アンケ−ト」は、今回をもって終了させていただきます。
毎週、皆さまからのご協力を得てアンケートを積み重ね、今までに計682回ものレポートを発表して参りました。皆さまの暮らしに少しでもお役立ていただけ、楽しんでいただけていたなら幸いでございます。
長い間、ご協力ご愛読いただきました皆様に厚く感謝申し上げます。
『お楽しみ商品詰め合わせ』をプレゼント アンケート謝礼
「毎週アンケート」ではアンケートのご協力頂いた皆様へ、アンケート謝礼をご用意させていただいております。1回のアンケートご協力を一口として、締切の後にその期間の総口数を対象に抽選を行い謝礼品をお送り致しております。
抽選で30名様
アサヒスーパードライ
缶350ml×1ケース(24本)

【 抽選・当選発表 】
厳正な抽選の上、賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます。
賞品発送は2018年7月中旬頃を予定しております。
※都合により賞品の発送が多少遅れる場合もございますので、あらかじめご了承願います。
※ご当選者の住所、転居先不明・長期滞在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※賞品発送以前に「アサヒWebサービス」を退会された場合、ご当選の権利は無効となります。予めご了承ください。
【 アンケート参加について 】
アンケートへのご参加は「アサヒWebサービス」を使用して受付いたしております。
「アンケートに答える」のボタンをクリックされますと、まずメールアドレスの入力欄になります。
すでに「アサヒWebサービス」をご利用になられているお客様は、メールアドレス入力後にパスワードを入力するだけでお客様の情報が入力済みのページが表示されます。
初めてご利用になられるお客様の場合は、メールアドレス入力後に「ご利用規約」画面となりますので、ご同意いただき、画面の指示にしたがって必要事項をご記入の上お進みください。
※アサヒWebサービスとは( http://www.asahibeer.co.jp/web-service/common/index.html )
© Copyright HAPIKEN. All rights reserved.