2004年もそろそろ終わり。改めて振り返ってみると、イラク人質事件、北朝鮮拉致問題、年金未納問題、相次ぐ少年犯罪や度重なった自然災害等々・・・多くの社会的事件や問題が列島を駈け巡った1年でもありました。そこで今回は、新しい気持ちで新年を迎えるため、皆さんが「元気をもらった2004年の出来事」についてお尋ねしました。
世界で活躍する日本人選手が目立った2004年
元気をもらった社会的な出来事の堂々の1位は「アテネオリンピック金16・銀9・銅12獲得」(66.5%)でした。「何と言っても、オリンピックがNo.1でしょう。毎日、寝不足になりながらも必死になって見ました・・・」(女性30代)など、世界と対等に渡り合う日本人アスリートの勇姿に声をからして応援した方も多かったようで、今夏の感動がいまだ冷めていない様子がうかがえます。続いて2位も、日本人の活躍が世界を席巻した「イチロー、メジャー史上初の最多安打記録達成」(61.3%)。「イチローの安打記録は、仕事中も常にインターネットで確認していた。他人の事で、あんなに興奮することは滅多にない」(男性30代)など、1位同様に日本人スポーツ選手の輝かしい成績に、同じ日本人として自信と誇りを得たという声が多数寄せられました。
男性は、ハンディを乗り越えたアスリートの姿に感動
次に男性、女性のランキングの違いを見てみましょう。まず男性ランキングでは、総合ランキング1位の「オリンピック」と入れ替わり、「イチロー記録達成」(男性=68%)が男性のトップとなりました。続いて3位は「地元である苫小牧が有名になった」(男性40代)など、白河の関を初めて越えた「夏の北海道初優勝旗」(20.6%)。4位には「川口がPKで魅せたスーパーセーブ。あれは観ていて体が震えた・・・」(男性30代)など、アウエーの洗礼の中でつかんだ優勝が感動を与えた「サッカー日本代表、アジアカップ制覇」(20.2%)、また8位には「佐藤琢磨さんF1米国GP3位、14年ぶりの快挙」(13.6%)がランクインするなど、ハンディや苦境の中でも本来の力を出し切り、最高の結果を導いたスポーツ関連の出来事が上位を独占しました。
女性は、同性の朗報に共感
その一方、女性のランキングは、男性同様に1、2位こそ「オリンピックでメダルラッシュ」「イチロー記録達成」がランクインしたものの、3位には「曽我ひとみさん一家帰国」(26.5%)があげられました。「拉致されて以降の年月と、家族と離れての2年間の辛抱を思うと胸が詰まる。よく頑張ったねと誉めてあげたいし、念ずればかなうという希望を得た」(女性30代)など、メディアを通じ、辛抱強く堪え忍ぶ曽我さんの姿を見て、いつも励まされたという女性からの声が目立ちました。続いて4位には「一緒に踊っていた。ダイエット効果もあるみたい・・・(笑)」(女性20代)など、お茶の間に笑いを誘った「全国を席巻したマツケンサンバ!」(19.8%)。また「ご婚約内定ニュースは、30代独身女性の私としては希望を得た」(女性30代)と、つい先日発表された「紀宮さまの婚約内定」(16.2%)が早くも7位に選ばれるなど、スポーツ色の強かった男性に比べ、バラエティに富み、特に同性の朗報に共感した回答が多数寄せられました
2004年の顔は「イチロー」さん
事件・事故の報道が多い中にあっても、前述の通り、皆さんは様々なスポーツイベントや明るいニュースに励まされ、元気を得た方もきっと少なくはないでしょう。さて、そんな2004年を象徴する「皆さんに元気を与えた著名人」とは一体誰でしょうか?圧倒的に高い支持を集めたのは、前人未踏の大記録をうち立てたイチローさん(31%)でした。続いて2位は「チョー気持ち〜」が流行語大賞にも選ばれた北島康介さん(7%)、3位は足を痛めながらも金メダルを獲得した谷亮子さん(5.7%)がそれぞれ選ばれました。こうして2004年に元気を与えたニュース、著名人の顔ぶれを見てみると、体格のハンディや様々な困難を乗り越えながら、世界で活躍する日本人の姿が大変目立った一年であったと改めて実感させられます。こうした中にあって、唯一外国人で名前の挙がった5位のペ・ヨンジュンさん(2.9%)の存在は、日韓関係をより円滑にし、日本人の韓国イメージを大きく変えた立役者と言えるかもしれません。
ビックニュースばかりでない!?家族団らんの中で生まれる「元気の素」
皆さんの身近で感動や元気得た出来事について伺ってみたところ、家族に関するエピソードが多数寄せられました。「4歳の子供が、私が風邪をひいた時に、覚えたての字で手紙を書いてくれたのがうれしく、元気が出た」(女性20代)、「幼稚園に通いだした息子が『かあちゃんのお弁当、美味しい』と言ってくれる事。たいした物も作れない母なのに、落ち込んでいる時は特に元気が沸いてくる」(女性30代)など、目の中に入れても痛くない我が子の成長や何気ない一言に、元気をもらったというお父さん、お母さんの声が目立ち、どんな社会ニュースにも負けない嬉しい話題となっていることがうかがえます。一方、「父と初の映画デートに行ってきた。二人きりは初めてで、お酒を飲みに行く時でも母と3人だったが今回は2人。大人同士の会話が出来るようになったんだなって感じた」(女性20代)など、両親や家族とのコミュニケーションを通じ元気をもらったという子供からの回答も寄せられ、「元気の素」が意外にも日常生活の中にある事を気付かせてくれます。
今回は皆さんの「元気をもらった出来事」を通して、2004年を総括してきました。プロ野球の再編問題を筆頭に日本におけるプロスポーツの在り方が問題視されている昨今ですが、アンケートを通じて、私たちがスポーツから得る「喜び」「感動」「元気」は、計り知れないものがある事を改めて実感させられました。
来年の挑戦は「スポーツへの挑戦」17%
さらに、皆さんに「今年2004年に達成できなかったものの、来年2005年こそ挑戦してみたいこと」を伺ってみると、「ゴルフで100を切る」(男性50代)、「フルマラソンで完走したい」(男性30代)など、全体の17%の方が「スポーツへの挑戦」を目標に掲げる方が多く、やはりここでも「スポーツの力」の大きさを感じずにはいられない結果となりました。ちなみに、2005年に挑戦したいことの2位は「転職・仕事への挑戦」(12%)、3位は「資格への挑戦」(8.3%)・・・と続きました。最後に、皆さんから寄せられた「2005年に挑戦したい事」をいくつかご紹介します。
1位:スポーツ(17%) |
- 水泳で1年間に365km泳ぐ(男性50代)
- パラグライダーで大空を飛んでみたい(男性40代)
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2位:仕事(12%) |
- 転職に挑戦したい(男性50代)
- 新規事業の立ち上げ(男性50代)
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3位:資格(8.3%) |
- 大型バイク運転免許を取得したい(男性50代)
- ヘルパーの仕事をしているので、ステップアップの介護福祉士を取得したい(女性30代)
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4位:ダイエット(7.1%) |
- 5kg減量(男性30代)
- 煙草をやめて3年、体重が10kg増加したので減量を目指したい(男性40代)
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5位:心のもちよう(6.7%) |
- 一日一回どのような小さな事にでも感動するように意識して心に余裕を持ちたい(男性50代)
- 「継続すること!」。飽きっぽいので、今年始めた事を来年も継続したい(女性30代)
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6位:スキルアップ(5.2%) |
- 中途半端でやめてしまった手話の勉強を、もう一度やり直したい(女性30代)
- パソコンのレベルアップで、ホームページを開設したい(男性50代)
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6位:語学(5.2%) |
- 英語を習得して、海外を自由に旅行してまわりたいと心に期している(女性60代)
- イタリアへ語学留学したい(女性30代)
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その他 |
- 全国バラ展で入賞できるようになバラを咲かせること(女性50代)
- マイホームを手に入れたい(女性40代)
- 富士山頂上で日の出を見る(男性40代)
- 心が乱れない恋愛をすること、異性を好きになっても心が穏やかでいたい(男性30代)
- 来年は念願の赤ちゃんを授かりたい(女性30代)
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