毎週アンケート

【第70回】アンケート結果:2005年1月26日〜2月1日

あなたは節分に何をしますか?
 
1 家で豆まき(炒り豆使用)をする
72.2%
2 歳の数だけ豆を食べる
64.8%
3 今年の方向を向いて、太巻きを丸かぶりする
34.9%
4 家で殻つきの落花生を使用して豆まきをする
23.2%
5 歳の数+1個、豆を食べる
13.4%
6 ヒイラギの枝にイワシの頭をさし、魔よけとして玄関に飾る
10.2%
7 近くの神社などへ行って、豆まき大会に参加する
8.9%
8 特に節分の風習はない
7.2%
9 近くの神社に厄除けに出かける
4.8%
10 豆以外の食べ物を投げる
3.5%
 
 
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※MA(複数回答)/n(有効回答数)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)1,660人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2005年1月26日〜2月1日
あなたは節分に何をしますか?

2月3日は「節分」。そもそも「節分」とは、立春、立夏、立秋、立冬の季節の変わり目を指す言葉ですが、旧暦では立春を新年と考えることから、次第に「節分」は1年の初めである立春の前日を指すものになったそうです。この日には、古くから、厄を払い、福を招き入れることを願い「豆まき」が行われてきましたが、皆さんのご家庭では最近、「節分」にどんなことを行っているのでしょうか。

家族イベントとして楽しまれる「豆まき」

まず、地域やご家庭で行われている「節分」の風習について見てみましょう。最も多かった回答は、やはり「家で豆まき(炒り豆使用)をする」(72.2%)でした。「子供が小3と小5になるが、豆まきを必ずする。その日ばかりは夫に早く帰ってきてもらい、鬼として活躍してもらう。子供が小さい頃は、よく泣いていた・・・」(女性40代 神奈川県)、「鬼のお面をかぶって、鬼は外、福は内の掛け声で子供と一緒に豆まきをするのが楽しみ」(男性40代 千葉県)など、「豆まき」が単なる儀式的な伝統行事に終始されず、子供も大人も一緒に楽しめる家族イベントとして定着していることがうかがえます。同時に「豆を力まかせにぶつけられて、当分アザが消えなかった・・・」(男性50代 大阪府)など、家族イベントを盛り上げるため、鬼の面の下で必死に痛さを堪える鬼役のお父さんの姿も垣間見られました。

豆は「歳の数だけ食べる」派?それとも「歳の数+1個食べる」派?

2位には、1位の「豆まき」と同時に行われる風習として「歳の数だけ豆を食べる」(64.8%)があげられました。「歳の数だけ豆を食べる」と無病息災、健康で1年を過ごせるという由来から、実際に行っている方が全体の6割を超えました。中には「娘は福豆が大好きで、いつも節分時に『ママばっかりたくさん食べてずるい』と泣く・・・」(女性40代 埼玉県)と子供から羨ましがられるものの、年齢を重ねる毎にまた1粒増えたかと実際は素直に喜べないというお父さん、お母さんも少なくないようです。また「節分豆を神棚に供えた後に、豆まきをしてから歳の数より1個多く豆をいただく」(男性60代 京都府)と関西ではプラス1個多く豆を食べるという声も寄せられ、地域によって「節分」の風習に違いがあることが分かります。

なぜか北海道、東北、信越、宮崎の豆まきは「落花生」?

次に地域による「節分」の風習の違いを見てみましょう。北海道、東北、信越地方の雪国で目立ったのが、「豆まき」の豆に炒った大豆ではなく、「殻つきの落花生」(北海道=81.8%、東北=78.4%、信越=78.6%)を使うという声でした。「今は一人暮らしなので豆まきはしないが、節分の次の日、雪の上にぽつぽつと殻付き落花生が落ちているのを見ると、少しうらやましくなる」(女性30代 北海道)、「まく豆は落花生を使うことが多い。これは後片付けが楽だからということや、手軽に豆を用意出来るからと言うことらしい」(女性 20代 岩手県)など、本当の理由は定かではありませんが、どうやら豆をまいた後の掃除のしやすさ、人に当たった時の安全性や衛生的に食べられるようにという配慮から次第に落花生を使用するようになった様子。また雪国ではないものの、九州地方の宮崎県では、今回ご回答して頂きました全員が「殻つきの落花生」(宮崎県=100%)を使用しているとの回答でした。なぜ、東と西でこうした傾向が顕著に見られるのかは謎です。

地方別:「豆まき」に使用する豆の違いについて

※MA(複数回答)/n(有効回答数)

近畿地方に顕著な「恵方(えほう)巻き」と「いわし」を食べる習慣

■近畿地方:節分に何をしますか?
 
1 家で豆まき(炒り豆使用)をする   78.4%
2   今年の方向を向いて、
太巻きを丸かぶりする
  72.7%
3   歳の数だけ豆を食べる   51.6%
4   歳の数+1個、豆を食べる   30.8%
5   ヒイラギの枝にイワシの頭をさし
魔よけとして玄関に飾る
  16.5%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)

続いて目立ったのは、近畿地方に住んでいる方から多数寄せられた「今年の方向を向いて、太巻きを丸かぶりする」(近畿=72.7%)でした。「恵方(えほう)巻きをその年の方角を向いて黙って食べる習慣がある。もちろん豆まきもする」(男性30代 大阪府)、「巻き寿司を、切らずに、しかも、食べ終わるまで、話をしてはいけないのが毎年苦痛」(男性40代 大阪府)など、もともとは海苔業界のキャンペーンとして行われたというのが起源らしいと言われていますが、その年の歳徳神(としとくじん)の方角「恵方(えほう)」に向かって太巻きを黙って丸かぶりすると、その1年を幸せに過ごせるという願いが込められ、近畿地方ではごく当たり前の風習となっているようです。さらに「いわしを食べる」という習慣も近畿地方に目立った回答でした。これは、いわしを焼く激しい煙と臭いで邪気を追い払うということに由来しているそうです。

メディア、小売店の影響で、急速に全国に広がりつつある「恵方巻き」人気

ここ最近、近畿地方で始まった「恵方(えほう)巻き」を全国区の風習にしようと、日本各地のスーパーやコンビニでも太巻き寿司の販売を積極的に始めています。では「恵方(えほう)巻き」について、近畿以外にお住まいの皆さんはどの程度ご存知なのでしょうか?「名古屋でも『丸かぶり寿司』を販売しているが、以前は全くこのような習慣はなく、はじめてきいた時は冗談かお笑いだと思いました」(女性40代 愛知県)など、ここ最近のメディアや小売店の広告の影響から「食べた経験はないものの、太巻きを食べる習慣は知っている」(37.1%)という方が増えていることが分かります。もちろん、今回の当アンケートを通じて「太巻きを食べる習慣があることを初めて知った」という方も24.9%いました。噂や流行の伝播が加速する今日の情報化社会において、こうした未知の風習に触れた時の驚きや感動はひとしおのようで、中には「太巻き丸かぶりは、3年ほど前からするようになった。美味しいので、家族にも好評。この時期はあまり行事がないので、今後も節分はグルメの日として、大いに盛り上げようと思っている」(女性50代 神奈川県)など、新しい習慣として積極的に取り入れたいという声も多数寄せられました。このように「もともと食べる習慣はなかったものの、数年前から始めた」(22.9%)という家庭も次第に増えており、一部地域の風習が全国的な広がりを見せ始めていることがよく分かります。ちなみに今年の恵方(えほう)は西南西とのことです。「節分」の新しい家族イベントとして試してみてはいかがでしょうか?

「恵方巻き」の風習について〜近畿地方とその他の地方を比較

※SA(単回答)

子供がいないと恥ずかしい「福は内、鬼は外」

さて、全国の「節分」の風習について見てきましたが、こうした伝統行事を毎年続けている家庭はどのくらいあるのでしょうか?「小さい頃から家族で豆まきをしている。大人になって一人暮らしを始めた自分や、結婚して独立した兄も今でも節分の日には実家に帰り、家族全員で豆まきするのが恒例」(女性30代 神奈川県)など、幼い頃から継続して「毎年、楽しんでいる」と回答した方が37.5%、「たまに忘れる年もあるが、だいたいしている」という方が20.3%と、過半数以上の方が「節分」の伝統行事を継続していることが分かりました。

ここ最近、節分してる?

※SA(単回答)


とはいえ、「子供の頃は一軒家に住んでいたので、毎年豆まきをしていた。高学年になると、窓を開けて『鬼は〜外、福は〜内』と声を出すのはとても恥ずかしくて出来ず、親が大声で豆まきをしていた」(女性30代 東京都)など、「子供の頃は家族としていたが、最近はしていない」と回答した方が20.1%。その一方で「豆まきは、子供が居ないと恥ずかしくて大きな声で窓を開けてやれなくなった」(女性50代 三重県)など、「子供が大きくなってからはしていない」というお父さん、お母さんも8.7%おり、「豆まき」の風習が親子イベントとして定着していることも改めて実感します。昨今では、「子供の頃は大きな声を出して豆まきをしたが、今は集合住宅でひっそりしている。あまり他の家からも声は聞こえてこない」(女性30代 千葉県)、「一人暮らしを始めてからはしなくなった」(女性20代 東京都)、「最近は家族が揃わないこともあり、ここ2〜3年は豆まきをしなくなってしまった」(男性40代 東京都)と住宅事情、核家族化など様々な社会的な要因から「節分」を行っていないという声も約半数近くあげられ、「恵方(えほう)巻き」などの新しい習慣が広がりを見せる一方で、「豆まき」などの古い風習が次第に縮小傾向にあることが分かります。

今回は「節分」にまつわるエピソードや風習について、皆さんからお話を伺ってきました。「自分の年の数に一つ足した豆を紙に包み、自分の体の悪い所が良くなる様にと、紙包みを背中の後ろに落とし左手で拾う。おまじないをして紙包みを神社に納めにお参りに行く」(男性50代 京都府)、「豆だけではなく、お菓子やらミカンやら落花生などもまく。しかも真っ暗にした部屋の中で、音を頼りにここぞとばかりかき集める」(男性40代 静岡県)など、地域や家族によっても様々な習慣があり、大変興味深い結果となりました。中には「福はうちを繰り返し、鬼は外とは叫ばない」(男性60代 千葉県)など、地名に鬼が付く場所や、鬼を祭った神社では「福は内、鬼も内」と叫ぶ地域もあるそうです。いつまでも、絶やさずにこうした日本の古き良き伝統行事を大事にしていきたいものです。久しぶりに童心にかえって「福は内・・・」と大声を出してみてはいかがでしょうか。

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