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【第74回】アンケート結果:2005年2月23日〜3月1日

一人で入ってみたいけど、入りづらいお店は?
一人で入ってみたいけど、入りづらいお店は?

SA(単回答)

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調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)6,981人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2005年2月23日〜3月1日
一人で入ってみたいけど、入りづらいお店は?

皆さんは、一人でどんな店でも入ることができますか?例えば「女性一人では妙に緊張してしまい牛丼屋さんに入れない」とか「甘いもの好きな男性が恥ずかしくてケーキ屋さんに入れない」など・・・案外、入ってみたいけど、一人では入れない店があるのではないでしょうか。そこで今回は「一人で入りやすい店」と「入りづらい店」の境界線を皆さんにお尋ねしました。

男性の約3割、女性の半数が1人でランチできない!?

皆さんは、一人で外食することに何らかの抵抗感を感じているものなのでしょうか?性別で見てみましょう。一人の外食ランチが「大好き」(6%)、「まあまあ好き」(26.9%)と、「一人きりのランチ」を楽しんでいる男性は全体の約3割でした。その一方「一人で行くなら、コンビニ弁当を食べたほうがマシ」(男性30代)など、「一人でランチするのに抵抗を感じる」という男性が28.7%、中には「一人ではランチができない」という方も2.1%おり、「好き」と回答したほぼ同じ約3割の男性が「一人きりのランチ」を気楽とは感じていないようです。こうした傾向は男性以上に女性により顕著で、「一人でランチするのに抵抗を感じる」という女性は43.1%、「30代になるまで、お茶も一人で飲めなかった」(女性30代)など、「一人ではランチができない」という方も11.4%おり、2人に一人の女性が「一人きりのランチ」に抵抗感を感じていることが明かとなりました。さらに夕食ともなると、もう一段ハードルが高くなるようで、男性では49.3%と半数近く、女性は実に76.2%にものぼる方が「一人きりの夕食」に否定的でした。こうした背景には「『あの人、一人で可哀想』と他人に思われそう・・・」(女性30代)、「店に入った時に、ジロっと見られる」(女性60代以上)など、他人の視線が気になったり妙な詮索をされるのではという警戒心も働いているようです。

「外国料理」、「ケーキ屋」が苦手の男性たち・・・

■男性回答:1人で入りづらいお店

 
1   フランス料理店
  76.6%
2   ケーキ屋・甘味処
  51.6%
3   寿司屋(回転しない)
  51.0%
4   エスニック料理店
(インド、タイ料理など)
  50.7%
5   イタリア料理店
(スパゲティ屋など)
  47.6%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)


では、実際に一人で入りづらい飲食店は、どのような業態の店なのでしょうか。男性に最も多かった回答は「フランス料理店」(76.6%)でした。「同伴の女性がいないと、他の客の視線が気になる」(男性40代)、「一品一品、食べ終わる頃を見計らって、次の料理が出てくるので、いつも見られている感じがして落ち着かない」(男性20代)など、作法やコスト面もさることながら、何となく緊張して食事が喉を通らない気がするといった声が目立ちました。こうした傾向は男性4位の「エスニック料理」(50.7%)、5位の「イタリア料理」(47.6%)からも同様のことが言え、洋食、外国料理店を苦手とする男性が意外に多いことがうかがえます。

1位に続いて、男性が入りづらい店として挙げたのは「ケーキ屋・甘味処」(51.6%)。「ケーキが大好物なので、仕事の合間に食べたいが、中年男性なのでやはり一人で入店するのは抵抗がある」(男性30代)、「近くの商店街に美味しいケーキ店がある。陳列ケースを見て迷っていると、背中に視線を感じる(気のせいかもしれませんが)・・・。店内をのぞき、女性がいない時に買うようにしている。いる時はスーパーのケーキで我慢!」(男性50代)など、人目をはばかる甘党の中年男性から嘆きの声が多数寄せられました。

グループでないと辛い!女性たちに敬遠される「焼肉屋」「居酒屋」

■女性回答:1人で入りづらいお店

 
1   焼肉屋
  75.7%
2   フランス料理店
  71.0%
3   寿司屋(回転しない)
  67.0%
4   居酒屋
  66.6%
5   焼鳥屋
  63.8%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)


一方、女性が入りづらい店のトップは「焼肉屋」(75.7%)。「焼肉を一人でつつくのは寂しい。2人以上でワイワイしながら食べたい」(女性30代)など、鍋物、お好み焼きなどと同様に、テーブルを囲んでグループで楽しく食べる印象が強い料理だけに、一人で食べても味気ないといった声が目立ちました。中には「以前一度だけ、どうしても焼肉が食べたくて一人で行ったことがあるが、かなり寂しかった。焼肉は2人以上で食べるほうが、楽しく美味しく食べられると痛感した」(女性30代)など、涙の経験談も寄せられました。

また見逃せないのが、女性に目立った4位の「居酒屋」(66.6%)、5位の「焼鳥屋」(63.8%)でした。「一人で飲みたいのに、バーや居酒屋へ一人で入ると、男性から声を掛けられるのを待っているように見られてしまうのがイヤ」(女性30代)、「常連の酔っ払い客が多い居酒屋は、一人では入りにくい。暖簾をくぐり、客層を見ただけで敬遠してしまう」(女性50代)など、酔っ払い客に絡まれたり、言い寄ってくる男性に嫌悪感を抱いている女性も少なくないようで、一人の時は飲み屋に近づかないという声が目立ちました。

入りやすいお店は?男性1位「ラーメン屋」、女性1位「ファストフード」

男性、女性ともに「入りづらい店」がある反面、一人でも「入りやすい店」もあります。男性トップは「ラーメン屋」(97%)、2位「蕎麦屋」(96.1%)、3位「大衆食堂・定食屋」(95.1%)・・・など、麺類、定食や丼ものといった割合早く出てくるメニューと、気取らない雰囲気の店に人気が集中しています。一人の時は長居せず、サクッと空腹を満たせれば、それだけで十分と考えている男性が大変多いことがうかがえます。その一方、女性のトップは「ファストフード」(95.2%)、2位「チェーンのカフェ・喫茶店」(94.8%)、3位「ケーキ屋・甘味処」(88.2%)・・・など、ランチや夕食をしっかりと食べられる飲食店というよりも、軽食やお茶をメインとするカフェタイプの店が上位を占めました。

■男性回答:1人で入りやすいお店

■女性回答:1人で入りやすいお店

 
1   ラーメン屋
  97.0%
2   蕎麦屋
  96.1%
3   大衆食堂・定食屋
  95.1%
4   牛丼屋   94.0%
5   駅の中にある立ち食いの店
  93.5%
 
 
1   ファストフード
  95.2%
2   チェーンのカフェ・喫茶店   94.8%
3   ケーキ屋・甘味処   88.2%
4  

チェーンではない喫茶店

  85.9%
5   蕎麦屋
  80.4%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)

「価格」「メニュー」や「雰囲気」など、予備知識のないお店はパス!

それでは、なぜ「入りづらい店」と「入りやすい店」があるのでしょうか?その理由をもう少し掘り下げてみましょう。男女共に多かったのが「値段が分からない店」(男性=71.5% 女性=75.6%)、「高級そうな店」(男性=71.2%、女性=71.5%)でした。「メニューが外に出ておらず、なおかつ店の相場(だいたいの金額)がわからないのは・・・」(女性30代)など、外観からメニュー、価格が想像しにくい店は、一人で怖くて入れないというのが本音。さらに「料理にお金をかけようとは思わないので、夕食の場合は雰囲気がそこそこ良く、安い所を選ぶ」(女性20代)など、一人の時は極力節約するという声も目立ち、高そうな店は鼻から目に入っていないようです。また上位の回答同様に「一人の場合は値段、味が最初からわかっている、安心感のチェーン店を選んでいる」(女性50代)など、「一度も行ったことのない店」(男性=47.6% 女性=62.6%)、「内装が外から分からない店」(男性=37.7% 女性=57.2%)など、予備知識のない店はどうしても敬遠される傾向にあることがうかがえます。

■男性回答:1人で入りづらい理由

■女性回答:1人で入りづらい理由

 
1   値段が分からない店
  71.5%
2   高級そうな店   71.2%
3   常連が多そうな店   47.7%
4   一度も行ったことがない店
  47.6%
5   グループ客が多い店
  47.4%
6   女性客が多い店   43.6%
7   人が誰も入っていない店
  41.7%
8   視線のやり場に困る店
  37.9%
9   内装が分からない店
  37.7%
10   洒落た店
  31.7%
 
 
1   値段が分からない店
  75.6%
2   高級そうな店   71.5%
3   常連が多そうな店   67.8%
4   男性客が多い店   62.8%
5   一度も行ったことがない店   62.6%
6   グループ客が多い店   61.4%
7   内装が分からない店   57,2%
8   人が誰も入っていない店   55.4%
9   視線のやり場に困る店   52.7%
10   店主が頑固そうな店   50.2%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)

常連が多い、異性が多いお店は、ちょっと怖い〜

さらに「入りづらい店」のポイントとして、皆さんから多数寄せられたのが「客層」でした。「何気なくのぞいたら、中は女性ばかり。一斉に見られると、もう駄目ほうほうのていで逃げ出す、やはり一人でも気楽に行ける行きつけの居酒屋に行ったほうが楽」(男性50代)など、男性は「女性客が多い店」(43.6%)。一方、女性は「牛丼屋さん。男の人ばかりだから。女の癖に牛丼一人で食べていると思われるのが嫌。以前、テイクアウトしようと思って店に入ったら、注目されてしまい思わず2つ買ってしまった」(女性30代)など、「男性客が多い店」(62.8%)を苦手とする方が多く、男女ともに異性の視線が大変気になっていることが分かります。また「家の近くにちゃんこ鍋の店が多いが、どの店も常連さんが多そうでなかなか入れない」(女性30代)など、「常連が多そうな店」(男性=47.7% 女性=67.8%)も一人浮いてしまいそうという声が多く、店の「客層」も、入りやすさ、入りにくさを決定付ける大きな要因となっていることが分かります。

今回は、「一人きりの外食」について皆さんにお話を伺ってきました。最近では、誰にも気兼ねせずに好きな映画を見たり、好きなものを食べたり、場合によって一人で旅行に出掛ける「おひとりさま」も増えているようです。背景には、男女共に進む晩婚化、ストレスの多い現代社会の中で自分の時間、自分のペースを上手に見出し、より日常生活を快適に過ごそうとする方が多いことが挙げられるようです。とはいえ、今回のアンケート結果からも分かるように、「一人きりの外食」に抵抗を感じている方がまだまだ大多数を占めているのも事実です。「安く食べられる定食屋さんが一番ダメ。なんとなく『女のくせに自分で作らずにこんなところに食べに来て・・・』と思われているような気がして恥ずかしいから・・・」(女性30代)など声に代表されるように、どうしても歴史的な背景や文化から、女性が一人で?男性が甘いもの?など、妙な偏見が付きまといがちで、不自由を感じている方が意外と多いのではないでしょうか。女性の社会進出が進む今日、「おひとりさま」ニーズに対応した社会やサービスが求められる余地はまだまだ残されているようです。

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