毎週アンケート

【第79回】アンケート結果:2005年3月30日〜4月5日

仕事に満足していますか?
■あなたにとって仕事とは?
 
1 お金を得るため 81.5%
2 家族に対する責任 28.6%
3 社会人としての義務 21.7%
4 社会や人との繋がりを実感する 19.4%
5 生きがいを得るため 19.2%
6 規則正しい生活リズムを保つため 7.6%
7 能力アップ、ノウハウ会得のため 6.1%
8 健康・体力維持のため 2.4%
9 趣味として 2.0%
10 その他 1.8%
 
 
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※MA(複数回答)/n(有効回答数)

属性:職業
会社員=43.8%、仕事をしていない=24.5%、アルバイト・パート=11.6%、自営業=6.5%、公務員=4.4%、専門職(医師、会計士など)=2.7%、会社経営・役員=1.4%、農林漁業=0.4%、その他=4.8%

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)1.759人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2005年3月30日〜4月5日
仕事に満足していますか?

個人にとって「仕事」とは一体何でしょうか。お金のため、生きがい、中には趣味という方もいらっしゃるかもしれません。かつて高度経済成長期のサラリーマンが、家庭よりも仕事を優先していた時代に比べると、最近では仕事とプライベートのバランスを考える方が多くなっているようにも感じられます。時代と共に、「仕事」に対するスタンスにも変化が生まれているようです。今回は、上向きとはいえ、まだまだ厳しさが残る経済環境を背景に、皆さんの「仕事」についてお尋ねしました。

8割以上が「仕事=お金を得るため」と現実的

ズバリ、皆さんにとって「仕事」とは一体何でしょうか。断トツのトップは「お金を得るため」(81.5%)でした。「いくらやりがいがあっても、今の賃金の半分ではどんな仕事もやりたくない」(男性30代)、「仕事とは、やはり収入を得るもの。自分のやりたいことと仕事が合っていれば、ものすごく嬉しいことだが現実は難しい」(女性30代)など、仕事内容へのこだわり以上に、まずは生きるため、お金を得るための手段として「仕事」を捉えている現実的な回答が多数寄せられました。

男性は「家族への責任」、女性は「社会や人との繋がりを実感」

続いて2位は「家族に対する責任」(28.6%)、3位には「社会人としての義務」(21.7%)が挙げられました。「社会人である以上、また家族がある以上、職に就き収入を得る責任がある」(男性50代)など、家族のいる既婚者、特に一家の大黒柱となっている男性からは妻子を養わなければならないという使命感、あるいは社会人の責任として当然であるといった声が目立ちました。一方、女性に多かったのが「社会や人との繋がりを実感する」(女性=28.3% 男性=11.5%)でした。「家に閉じこもって、社会との接触がないことが寂しい」(女性50代)、「出産で1年間休業した時に、まるで社会から隔離された気分になった」(女性20代)など、主婦業の重要性を理解しながらも、外での「仕事」を通じ、世間の風を感じたいと考えている女性が大変多いようです。また「定年後の再雇用で継続勤務をしているが、働く事は健康にも良い」(男性60代)など、定年退職者の多い60代以上では他世代よりも「お金を得るため」(60代=58.2%)という回答が低く、反面「生きがいを得るため」(24.8%)、「健康・体力維持のため」(14.2%)、「規則正しい生活リズムをつくる」(14.2%)という回答が高くなっていました。

■男性:あなとにとって仕事とは?

■女性:あなたにとって仕事とは?

 
1   お金を得るため   78.9%
2   家族に対する責任   41.5%
3   社会人としての義務   25.6%
4   生きがいを得るため   16.3%
5   社会との繋がりを実感   11.5%
 
 
1   お金を得るため   84.4%
2   社会との繋がりを実感   28.3%
3   生きがいを得るため   22.4%
4  

社会人としての義務

  17.2%
5   家族に対する責任   14.0%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)

理想は「やりがい」、現実は「お金」のジレンマ

■理想の仕事とは?

 
1   ヤリガイがある   64.6%
2   収入が高い   48.0%
3   人間関係が良い   32.2%
4   能力が生かせる
  24.4%
5   安定した経営状態   22.2%
6   残業が少ない   18.1%
7   福利厚生の充実   17.5%
8   立地が良い   12.9%
9   やり方が反映できる   12.3%
10   将来性がある   11.0%
 

※MA(複数回答)/n(有効回答数)


では、どんな事柄が満たされれば理想的な仕事と言えるのでしょうか。皆さんが仕事に求めることを次に見ていきましょう。1位は「ヤリガイのある仕事内容(面白い、好きな仕事)」(64.6%)でした。「ヤリガイがない。与えられるだけ、自分の考えが反映されない」(女性40代)、「公務員なので安定はしているが、達成感・満足度がなく面白みがない」(男性40代)など、2位にランクインした「収入が高いこと」(48%)以上に、「ヤリガイ」や「面白い仕事」を求める声が目立ち、「仕事=お金を得るため」という現実とのギャップがうかがえます。中には「自分の希望の仕事をすれば、収入が伴わない。かと言って、いつまでも希望していない仕事を続けることは虚しい・・・」(男性30代)など、現実と理想の狭間で悩んでいる方も少なくないようです。

女性は「仕事」よりも「人間関係」にひと苦労

続いて3位は「人間関係(上司、同僚)が良い」(32.2%)。「仕事は多少嫌な事でも我慢できるが、人間関係は精神的にかなりこたえ、ストレスの原因となる」(女性30代)、「いろんな人間がいるから仕方のないことだが、人間関係がとにかく大変。時が経つごとに皆の自己主張が出てきて、まとめるのにひと苦労・・・」(女性20代)など、社内における人間関係に悩む方が予想以上に多く、特にこうした声は女性から多数寄せられました。またランク外ですが、女性に目立った回答で見逃せないのが「男女隔たりのない機会均等」(女性=8.2%、男性=1.3%)でした。「面接を受けるのも億劫になってしまう。必ず『結婚の予定はありますか?』って聞かれる」(女性30代)、「女性が一生懸命頑張っても認めてもらえないケースが多い。結婚しているからとか、女性だからという理由で昇給してもらえない時期があった」(女性40代)など、男女雇用機会均等法という言葉も久しく感じますが、女性たちが働く環境は欧米と比べても、まだまだ未成熟であることがうかがえます。

男女別:理想の仕事は?

※MA(複数回答)/(総回答数)

男性は雇用制度の変化で、将来不安が広がる

一方、男性に目立ったのは5位の「安定した経営状態」(男性=23.8%、女性=20.5%)、10位の「将来のある仕事」(男性=13.2%、女性=8.5%)など仕事、会社の存続や発展を求める回答でした。「いわれのない理由で、リストラに遭う事が一番の不安」(男性30代)、「安心できる職場で、雇用についての不安を感じないことが大切。人間関係よりも、まずは仕事」(男性30代)など、現実的には終身雇用制が崩壊しているとはいえ、突然、職を失うことへの恐怖や不安を抱えている男性が大変多いことが明らかとなりました。年功序列・終身雇用といった旧雇用制度から能力主義へと移行し始めている昨今、こうした不安は拡大の一途にあるようです。それでは、会社組織に属さずに独立して「好きな仕事」をした方はどうでしょう?自営業を営んでいる方の声も聞いてみましょう。「自営業という点で先行きに対する不安は、常に抱えている。最近では大手も出現しており、私たち個人店は毎日必死で生きている」(男性30代)、「自分で建築事務所を開設し23年。やりがいがあり、素晴らしい仕事だと感じているが、今後のことを考えると不安だらけ」(男性50代)など、好きな仕事とはいえ、将来の生活に不安を感じている自営業者が大変多いのも事実のようです。

満足が低くても、「転職」に二の足

こうして見ると、理想的な仕事とは「やりがいある仕事」「給与」に、プラスして女性では「人間関係」、男性では「安定性」「将来性」といった要因が重視されているようです。では、現状の仕事にどの程度満足しているのでしょうか。「大満足している」と回答した方は3.6%、「まあまあ満足している」という方が38.2%と、仕事への満足度は全体の41.8%に止まり、残りの半数以上は「どちらとも言えない」(27.8%)、「やや不満・不安がある」(18.5%)、「かなり不満・不安がある」(11%)と、何らかの形で現状に満足していないことが明らかとなりました。とはいえ、今すぐ仕事を辞めたい、転職したいと真剣に考えている方は、そのうちの約2割未満にしかすぎず、全体の半数以上もの方が「今のところその気はないが、良い話があれば転職したい」(51.1%)と消極的な回答に止まりました。こうした背景には「新しい職場に慣れるまでの大変さを考えると、現状維持が得策」(女性40代)、「首都圏と違い地方は企業の数が少なく規模も小さいため、雇用状況はとても厳しい」(男性30代)など、転職しても条件の合う仕事に巡り会えるかどうか定かではなく、現状には満足していないものの、仕方なく我慢せざるを得ないというのが正直なところでしょう。

有識者回答:仕事に満足してる?転職したい?

※SA(単回答)

子供を持つ主婦が働きやすい環境づくりが求められる

専業主婦・定年退職者他:再び仕事したい?

※SA(単回答)

一方、「専業主婦」「定年退職者」など、今、仕事をしていない方はどうでしょう。再び仕事をしたいと考えているのでしょうか?「フルタイムでバリバリ働きたい」(13.1%)、「パートやアルバイトでほどほど働きたい」(34.2%)と、ほぼ2人に1人が再び「仕事」がしたいと前向きな回答が目立ちました。しかし「仕事をしたいが子供に目が行き届きにくくなりそうで・・・」(女性40代)、「主婦業も、子育ても立派な仕事だと思っている。主婦業をおろそかにして、外で働けない」(女性40代)など、育児と両立が難しいとの理由から「仕事」が持てないという主婦も案外多いようです。また「結婚して仕事を辞めていたので、自分が浦島太郎になったような気がして少し怖い」(女性20代)など、働きたいと思いながらも、積極的に動けないという女性も21.7%いました。少子化が問題視される日本では、育児室、ベビーシッターの充実や女性の社会復帰の支援など、働くお母さんのための環境づくりが、まだまだ追いついていないというのが現実のようです。

今回は「仕事」について皆さんにご意見を伺ってきました。終身雇用、年功序列など日本的な旧雇用制度の排除は、効率アップにつながる反面、労働者にとっては常に自分を磨き、成果をあげ続けていかなければならないという非常に厳しい社会とも言えそうです。今回のアンケートでも「満足している仕事」をしている方は全体の半数におよばなかったものの、真剣に「転職」をしようと考えている方は2割にも満たず、景気、年金保障など様々な問題が山積している日本社会において、積極的な「転職」活動に二の足を踏んでいる社会人も多いようです。「良い話があれば、いつでも・・・」は、今の時代を的確に捉えた表現と言えるかもしれません。増税、年金など国民への負担も止む得ないことかもしれませんが、サラリーマン、女性、主婦、60代以上の方がもっと働きやすい環境を作ることも望まれ、そこに日本を元気にする源があるように思われます。

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