毎週アンケート

【第97回】アンケート結果:2005年8月10日〜8月16日

宇宙旅行をしてみたい?
宇宙旅行へ行ってみたい?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)1,692人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2005年8月10日〜8月16日
宇宙旅行をしてみたい?

先週、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー」が無事帰還しました。人類初の有人宇宙飛行に成功したガガーリン少佐の帰還第一声「地球は青かった」の名言から早44年が経過し、一般に向けの「宇宙旅行」も、もはやアニメや映画の世界だけの時代ではなくなりました。そこで今回は皆さんに、夢物語ではなくなった「宇宙旅行」についてお尋ねしました。

最も身近な宇宙は「星」。その先には何もない「無」が無限大に広がる

■宇宙を漢字一文字で表すと?

 
1   18.2%
2     17.4%
3     12.1%
4     7.3%
5     4.8%
5     4.8%
7     4.5%
8     3.2%
9     3.0%
10     2.4%
 

※SA(単回答)

まず皆さんが、「宇宙」と聞いてイメージする事柄を漢字一文字で表現してもらったところ、最も多かった回答が「星」(18.2%)でした。「地球から見た宇宙には星がたくさん見えるから・・・」(女性30代)、「銀河系だけにとどまらない無数の星を想像する」(男性40代)など、空を見上げると見える「星」は、私たちが最も身近に感じることのできる「宇宙」との接点と言えるかもしれません。続いて2位は「無」(17.4%)。「大気も重力も無い、でも無限に続く空間が在る。考えていると背筋に寂寞間が走る」(女性30代)など、普段見ている星空の先に、限りなく広がる「無限大」の空間に神秘を感じるという声が多数寄せられました。さらに3位に「夢」(12.1%)が続き、科学が大きく進歩しているとはいえ、いまだ解明されていない「宇宙」へのワクワクドキドキとしたロマンや好奇心を抱いている方が大変多いことがうかがえます。その一方、5位には「闇」(4.8%)、8位「黒」(3.2%)、10位「暗」(2.4%)が挙げられました。「恐ろしくなるほどの暗黒」(男性30代)など、未知、神秘性の中に見え隠れする「怖さ」「恐ろしさ」のようなものを感じている方もいました。

全体の6割強が「宇宙旅行したい」

では、参加旅費を全く度外視した場合、実際にどの位の皆さんが宇宙旅行へ行ってみたいと思っているのでしょか。「日帰りバスツアーのようにお手軽に宇宙旅行にいけるようになったら・・・」(女性30代)など、「ぜひ行ってみたい」と回答した方44%、「やや行ってみたい」という方は24.1%と、全体の68.1%が「宇宙旅行」への憧れを多かれ少なかれ持っていることが明らかとなりました。性別では、「(宇宙旅行へ)ぜひ行ってみたい」(男性=50.5%、女性=37.3%)という回答は特に男性に目立ちました。こうした背景には「スターウォーズみたいに、自由に宇宙空間に旅立つ時代が来るのだろうか?死ぬまでには一度地球を外から見てみたい」(男性30代)など、幼い時に見た「鉄腕アトム」「スターウォーズ」や「ガンダム」といった宇宙を舞台にした映画やアニメも多かれ少なかれ、「男子」に影響を与えているのかもしれません。そういえば宇宙飛行士・野口聡一さんも、子供の頃の夢を現実にした1人でした。皆さんの中にも幼少時代に「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」と将来の夢を抱いていた方もきっと少なくはないのでは・・・。

性別:宇宙旅行へ行ってみたい?

SA(単回答)

残り3割が「行きたくない」、理由は「宇宙船の安全性に不安」「怖い、危険」等々

一方、旅費に関係なく「あまり行きたいと思わない」(24.3%)、「絶対に行きたくない」(7.6%)という方も全体の3分の1程度を占め、「宇宙旅行」に対し大きく賛否が分かれました。なぜ、行きたくないのでしょうか。その理由を見てみましょう。行きたくない理由のトップは「宇宙船の安全性に不安がある」(48.7%)でした。「今度のシャトル打ち上げ後のNASAの発表には驚いた。無事に帰還できて 本当にほっとした」(女性50代)、「少しの接触でダメージを受けるような断熱材を使用している間は行きたくない」(女性40代)など、2003年のコロンビアの事故、そして今回の飛行時にパネルが剥がれたニュースは、「宇宙」への希望と共に、その「危険性」も同時に世界へ衝撃を与えました。同様に、3位にも「まだ一般の人が宇宙旅行するには時期尚早だと思う」(29.1%)が挙げられました。「安全性をもっともっと高め、100パーセント確実となるように、また今後訓練もいらないようにすることが大事」(男性60)など、飛行機に乗るような感覚でハードな訓練も必要なく、安全に旅できるようになるまで、慎重になった方が良いという声が多数寄せられました。一般向けの宇宙旅行始動には、まず皆さんが安心できる安全性の確保が最優先課題と言えそうです。

■なぜ、行きたくないのですか?

 
1 宇宙船の安全性に不安がある   48.7%
2 未知の世界であるため恐いし、危険がいっぱい   35.0%
3 まだ一般の人が宇宙旅行するには時期尚早だと思う   29.1%
4 体力・健康に自信がなく、無重力生活が心配   28.7%
5 ジェットコースターすら恐いのに、シャトルのスピードには耐えられない   18.7%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

続いて、行きたくない理由2位は「未知の世界であるため恐いし、危険がいっぱい」(35%)でした。「未知の世界も面白いと思うが、変な物が地球に持ち込まれるのは怖い気がする」(男性50代)、「酸素も無く、いろんな事故が起きそうで、怖いイメージがある。無重力を味わってみたいけど、私には無理・・・」(女性20代)など、誰も知らない未知の世界であるため、恐ろしいウイルスや生物が存在するのか否か、事故にあった場合どうすれば良いのか、無重力生活が及ぼす健康への問題はどうかなど、宇宙船の安全性以外にも、二の足を踏む問題が多数ありました。また4位に「体力・健康に自信がなく、無重力生活が心配」(28.7%)、5位に「ジェットコースターすら恐いのに、シャトルのスピードには耐えられない」(18.7%)という理由が続きました。

宇宙旅行の最大目的は「地球見学」、続いて「惑星ツアー」

さて、「行きたい派」は宇宙のどこへ行ったり、または何をしてみたいと考えているのでしょうか。最も多かった回答は「地球を周回しながら、宇宙から地球を眺めたい」(65.3%)でした。「宇宙へ行って自分の足元で回っている地球を見たい。また宇宙飛行士さんの書いた本に、宇宙から自分の家が見えると書いてあると聞きました。そんなバカなと周りは言うが、私は信じている」(女性20代)、「青い地球の映像は本当に感動的だった。それを一人漆黒の闇の中で見ることができたらいいなぁ。自分が地球人だという意識が高まると思う」(女性40代)など、いつも自分が住んでいる「青い地球」を宇宙から眺められれば十分と、意外にも「宇宙旅行」の最大の目的は「地球見学」という方が大変多いようです。

■宇宙のどこへ行きたい? または何をしてみたい?

 
1 地球を周回しながら、宇宙から地球を眺めたい 65.3%
2 惑星(金星、火星、木星、土星・・・)を巡る   33.1%
3 無重力を体験したい   31.0%
4 宇宙遊泳してみたい   26.1%
5 月面を歩いてみたい   21.3%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

2位は「惑星を巡る」(33.1%)。「地球に近い順に惑星を宇宙船から見てみたい。木星は莫大に大きいと聞いているので、その大きさを実感してみたい。地球の周りを回っている月を外から見てみたい」(女性40代)、「写真でしか見れない惑星を肉眼で見たい」(女性50代)など、小学生の時に学んだ太陽系惑星である、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星 を巡るツアーに参加したいという声も目立ちました。中には「太陽系外の恒星と惑星探査、及び他銀河(大マゼラン星雲、小マゼラン星雲など)の探査」(男性60代)など、太陽系以外の銀河系の探索に出掛けたいという冒険精神旺盛な方もいました。

「無重力体験」が人気。ビールに、ゴルフの宇宙生活にも期待

続いて3位は「無重力を体験したい」(31%)、4位に「宇宙遊泳してみたい」(26.1%)がランクインしました「無重力を体験してみたい。空を飛んでいるような誰でも一度は憧れる感覚を味わってみたい」(女性20代)、「横になったまま宇宙を漂ってみたい」(女性30代)など、ふわふわと浮いた感覚を体験したいと、「無重力」への好奇心が大変高いようです。「今は体重オーバーなので 無重力で軽い自分を体験してみたい」(男性40代)など、この時ばかりは自分の体重を忘れられるという方もいました。その他、「宇宙遊泳しながら、ビールでも飲みたい」(女性30代)、「是非、ボウリングがしたい!」(男性50代)、「惑星でパークゴルフをしてみたい」(女性50代)など、ユニークな試みが多数寄せられました。また「お化粧は出来るのでしょうか?」(女性60代)など、お洒落を気にする女性ならではの声もありました。

7割以上が「100万円未満」なら参加したい!

旅費がいくらなら宇宙旅行へ参加する?

※SA(単回答)

最後に、一体いくらなら「宇宙旅行」へ参加しても良いのかを伺ってみたところ、最安値で1万円、最高値で500億円となり、金額の合計を回答人数で割った平均金額は「1億8,114万円」となりました。また最も多かった価格帯は「50万円以下」が39%、「51万〜100万円以下」が36.5%と、全体の7割以上が「100万円以下」での旅費であれば参加へ前向きであることが判りました。アメリカの旅行会社が2008年に企画している「月旅行」の旅費が、1人当たり日本円で約111億円ということですから、まだまだ庶民には手の届かない高嶺の花どころか、宇宙の花といったところでしょうか。

今回は、野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー」の帰還にちなみ、「宇宙旅行」について伺ってきました。野口さんの今回の任務に対し「機体修理という前代未聞の船外活動をされているのをTVでハラハラしながら見ていたが、絶対に無事に帰還されると信じていた。命をかけて地球のために尽くす姿を見て、本当に強い信念を持った方じゃないとこの任務はできないのだということを改めて感じた」(男性20代)、「図書館で、子ども向けの『宇宙』に関する資料を借りて、子どもたちといろいろなことを勉強できた。ニュースや新聞で、こんな胸がワクワクするような出来事が報道されるのは、とても幸せなことだなと思う。4歳の息子は、スペースシャトル関連のニュースがはじまると『ママ、のぐちさんだよ』と、呼びにきてくれた」(女性30代)など、大勢の皆さんから野口さんへの賛辞と労いの声が寄せられました。きっと同じ日本人として誇らしく感じた方も多いことでしょう。

と同時に、今回の飛行における問題、また今後の宇宙開発に対して厳しい見方をしている方も少なくありませんでした。「宇宙開発には莫大な費用がかかる。夢を追うのはいいけど、その費用を困っている人たちに使うことができないのかと思う」(女性30代)、「宇宙開発が進むのはすばらしい事だけれど、それを兵器とか戦力としては絶対に使わないで欲しい」(女性20代)、「使い古した衛星を放置してることや、宇宙開発自体が環境破壊に繋がらないか・・・」(男性30代)など、人命はもちろん、宇宙におけるゴミ問題、莫大なコストや軍事目的の利用等々を懸念する声も目立ちました。「宇宙開発」に大きな期待がかかる一方、様々な問題にも皆さんの関心が寄せられているようです。野口さんが宇宙から次代を担う子供たちに、夢を持つことへの大切さを訴えた日本語のメッセージのように、素晴らしい人類の未来のために「宇宙開発」が進むことに期待したいものです。

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