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【第131回】アンケート結果:2006年4月12日〜4月18日

立ち呑みは好き?
立ち呑みへ行ったことがある?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)5,332人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年4月12日〜4月18日
立ち呑みは好き?

ひと昔前までは「おじさんの聖地」というイメージの強かった「立ち呑み屋」。ここ最近ではイタリア風のバール(立ち飲みスタイルのカフェ)を取り入れたお洒落な店内、カップ酒、焼酎の種類や創作料理に凝るお店が増えるなど、サラリーマンばかりではなく女性たちにも人気を集めています。そこで今回は、イメージの一新したスタンディング系酒場「立ち呑み屋」についてお尋ねしました。

48.1%が利用経験あり、13.4%が常連さん

どの位の皆さんが「立ち呑み屋」(スタンディング・スタイルの酒場)へ行ったことがあるのでしょうか。「ほぼ毎日、行っている。上司と帰宅前の1杯がうまい」(男性30代)など「昔からよく行っている」と回答した常連は11.2%、また「さっと入ってちょっとだけ飲んだり食べたりするのに最適だから、最近大好きになりました」(女性50代)など「最近、よく行く」と回答した方が2.2%と、全体の13.4%の皆さんが頻繁に「立ち呑み屋」を利用していることが判りました。さらに頻度は多くないというものの「今までに(立ち呑み屋へ)行ったことがある」(34.7%)という回答も含めると48.1%に達し、おおよそ2人に1人が行った経験のあることが分かりました。こうした利用経験は性別、世代でも異なり、男性の64.5%が「行ったことがある」と回答したのに対し、女性は29.1%と半数以下。また20代の利用経験が29.4%であったのに対し、60代以上では71.3%と非常に高く、男性中高年の利用者頻度が目立ちました。

男女別:立ち呑みへ行ったことがある?

※SA(単回答)

女性、若者の憧れの対象となる「立ち呑み屋」

その一方、「柄が悪そう」(女性50代)、「何となく不潔な感じがする」(男性40代)など様々な理由から「行った経験がない」という方も51.9%と半数を超えたものの、中には「まだ行ったことがありません。仕事帰りに、駅前やガード下の『立ち呑み屋』で一杯。なんて…憧れちゃう」(男性30代)など、「経験がないが、行ってみたい」(33.3%)という憧れにも似た声が多数寄せられました。こうした「経験がないが、行ってみたい」(男性=23.1%、女性=45%)という傾向は男性よりも、特に女性、また中高年よりも、20代、30代の若い層に目立ちました。背景には「少し前までオジサン専門なイメージがありましたが、某ドラマで女性グループで会社の帰りに『立ち呑み屋』のシーンが何回もあって、気軽で軽く飲みたい時なんかいいな〜と思いました」(女性30代)など、ここ最近TVや雑誌で取り上げられる機会が増えたことも少なからず影響しているようです。

世代別:「立ち呑み」利用経験

※SA(単回答)

会社帰りに同僚とちょっと一杯が定番。
1人でも隣同士でコミュニケーションが生まれる場所

さて皆さんは「立ち呑み屋」へは何人位で、どんなグループで出かけることが多いのでしょうか。最も多かったのは「2人」(51.4)%、「会社の同僚・仕事関連の仲間」(50.7%)という回答でした。「同僚と一緒に会社等の愚痴を。本当に楽しいひと時が過ごせる」(男性60代)など会社帰りに同僚や後輩を連れて立ち寄り、仕事で溜まったうっぷんを晴らすといった声が多数寄せられました。また性別で見てみると、男性の中には「学生時代から立ち飲みをしているので、生活の一部になっている。一人で好きなもつ焼きを食べながら、飲む酒は私にとっては最高」(男性70代)など「1人」(男性=17.1%、女性=4.2%)で行くという方も珍しくありませんでした。また面白いことに「立ち呑みの楽しみ方は一人でも隣同士と話ができること。肩肘張らず気楽に気持ちが出せ、他人同士話が弾んで楽しい」(男性60代)など、見知らぬ他人同士でちょっとしたコミュニケーションが生まれるのも「立ち呑み屋」の良さかもしれません。一方、女性は「以前から行ってみたいがなかなかチャンスがなかったところ、最近主人が定年退職をして家にいるようになってから、好奇心旺盛な私を連れて行ってくれました。楽しい雰囲気でした。また行きたい・・・」(女性50代)など「夫婦・恋人」(男性=3.2%、女性=21.9%)という回答が目立ち、ご主人や彼氏に連れられて初めて体験した方も少なくないようです。

何人位で行くことが多い?

※SA(単回答)

サクッと飲んで、チャッと帰れるのが「立ち呑み屋」の良さ

続いて、腰を落ち着けるというよりも、サクッと飲んで帰るイメージの強い「立ち呑み屋」ですが、実際のところ皆さんの平均滞在時間、また1回当たりの予算はだいたい幾らぐらいでしょうか。「電車の待ち時間を利用してよく一杯引っ掛ける」(男性50代)など「30分未満」と回答した方が11.2%、「30分〜1時間未満」という方が53.3%と全体の6割以上が1時間以内。「お店で席に着いてしまうと、どうしても長いしてしまうので立ちながら飲むと疲れて早々に退散しようかと思う。自分の酔い具合も座るのと違い分かりやすい」(男性20代)など、立って飲んでいるだけに「疲れ」「酔い」を感じやすく、そのため帰りも早くなると「居酒屋」よりも「立ち呑み屋」をお勧めする声も寄せられました。さらに1回当たりの予算も「1,000〜2,000円未満」という方が39.5%、「2,000〜3,000円未満」が41.9%と8割近くが3000円未満に収まり、「立ち呑み」は「短く」「安く」が鉄則となっていることがうかがえます。とはいえ、中には「安上がりの予算のつもりが、一杯入ると気が大きくなって二次会に行きに・・・」(男性60代)など良い気持ちになって、同僚と一緒に2次会、3次会梯子して、いつの間にか予算オーバーという方もいました。

1回当たりの予算は?

※SA(単回答)

根強い「サラリーマン」「オヤジ」イメージ

■「立ち呑み屋」のイメージは?

 
1 サラリーマン 63.8%
2 お父さん(オヤジ) 63.4%
3 安い 59.3%
4 焼き鳥 38.9%
5 カップ酒 35.8%
6 生ビール 33.1%
7 下町 31.9%
8 騒がしい 27.5%
9 焼酎 24.1%
10 落ち着かない 23.9%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

では次に、「立ち呑み屋」イメージについて見ていきましょう。堂々のイメージトップはやはり「サラリーマン」(63.8%)、続いて2位にも「お父さん(オヤジ)」(63.4%)が挙げられました。「やっぱり親父サラリーマンが立ち寄るイメージがある」(女性40代)、「昔の印象が強く、サラリーマンや男の人の領域のイメージが強くてなじめません」(女性50代)など、ここ最近変わったと言われる「立ち呑み屋」ですが、まだまだ「オヤジ」「サラリーマン」イメージは色濃く残っているのも確かなようです。中には「女性が行くと、周りのオジサンは優しいので面白い」(女性30代)など、こうしたオジサン文化を楽しむ女性たちもいました。

狭いスペースでも手軽につまめる「串もの」が人気

4位「焼き鳥」(38.9%)、5位「カップ酒」(35.8%)、6位に「生ビール」(33.1%)や11位「枝豆」(23.1%)と、上位イメージには「立ち呑み屋」と切っても切れない縁の「つまみ」「酒」が挙げられました。店内スペースが狭いお店ではカウンターに斜め半身に立ちながら、左手に「ジョッキ」、右手に「焼き鳥」は定番のスタイルと言えそうです。「立ち呑み屋」のメッカと言われる関西では「初めて立ち呑みへ行った時、串カツを注文しソースをつけたら、『二度漬け禁止』と怒られた」(女性30代)など「焼き鳥」のほか「串カツ」も人気のようで、ソースの二度漬け禁止も暗黙了解となっているお店が案外多いようです。関西の「立ち呑み屋」へお立ち寄りの際には、お気をつけ下さい。また居酒屋ではあまり見かけない「カップ酒」も、「ビール、カップ酒や缶詰などの全てがセルフサービスだった・・・」(男性40代)などの声からもうかがえるように、「串もの」同様に「立ち呑み屋」ならではの合理的なメニューの1つと言えそうです。

社会人としてのマナー、ルールを学べる場所

その他、「ソースの二度漬け禁止」のように「立ち呑み屋」にはルールや暗黙の了解がいくつもあるようです。「決まったスペースがあるわけでもないが、混んできたら自然と詰め合うルールがある」(男性50代)など、場所の譲り合いの気持ちが大切という方。「ファミレスのようにウダウダと居座るのはマナー違反」(男性20代)など、チャッと飲んでチャッと帰るのがお店に対しての礼儀という方。「深酒は禁止。愚痴が出れば、早いうちに退散すべし」(男性60代)など悪酔い、他人へ絡む前にさっさと帰るという方など、ある意味、「立ち呑み屋」は大人の社交場となっていることがうかがえます。中には「初めて就職した日、会社の先輩に連れて行かれ色々教わった。またもめたり、失敗して凹んだ時も立ち呑み屋。嬉しいときも悲しいときも、立ち直るときも立ち呑み屋。ああ、熱く語るとも。立ち呑み屋最高!」(男性40代)など、ここで社会人としてのイロハやマナーを学んだというサラリーマンも決して少なくないようです。

今回は皆さんに、若者、女性にも人気が出始めている「立ち呑み屋」の利用についてご意見を伺いました。「立ち呑み屋」利用経験者は全体の48.1%、次第に女性客が増えてきたとはいえ、依然として男性中高年の利用頻度が高く、「サラリーマン」「お父さん(オヤジ)」が集まる飲み屋であることには変わりはありませんでした。しかしながら、「経験がないが、行ってみたい」という声は明らかに女性、若者を中心に広がりを見せ始めており、以前まであったイメージが徐々に払拭され始めているもの確かなようです。こうした背景には「海外の立ち飲み屋やスタンディングバーは、結構おしゃれだった。日本でも最近は、スーツ姿の人が増えて、悪くないと思う」(女性40代)など従来あった日本の立ち呑みスタイルではなく、イギリスのパブや、イタリアのバールといったヨーロッパスタイルの「立ち呑み屋」が増えたこと、また女性客を意識したサービスやメニューを用意するお店が増えるなど、各店が新しい取り組みに努力を始めたことも大きな要因と言えそうです。こうしたイメージ・チェンジは新しい顧客獲得に良い反面、「雰囲気、最近の立ち呑み屋はオシャレになり過ぎている・・・、オヤジとしては・・・」(男性50代)など、本家本元の「サラリーマン」「お父さん(オヤジ)」にとっては、かえって居心地の悪くなる傾向もやや見受けられました。

さてこれから暖かさを増し、ビールが美味しい季節を迎えます。気の置けない仲間と、大人の社交場「立ち呑み屋」へ出掛けてみてはいかがですか。

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