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【第154回】アンケート結果:2006年9月27日〜10月3日

住むなら都会派?それとも田舎派?
住むなら都会?それとも田舎?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)6,558人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年9月27日〜10月3日
住むなら都会派?それとも田舎派?

ロハスな生活スタイルが浸透する昨今、豊かな自然環境を求め田舎生活に憧れを持つ方が多いかもしれません。その一方、仕事、教育面に交通の利便性などを考えると、どうしても都会からは離れられないという方もきっと多いことでしょう。そこで今回は、住むなら都会か、それとも田舎かについてお尋ねしました。

「都会暮らし派」「田舎暮らし派」はほぼ半々、
中には「休日田舎暮らし」を夢見る人も

さて皆さんは住むなら「都会」と考えているのでしょうか、それとも「田舎」でしょうか。「田舎はたまに遊び行くのには、とっても良いところだと思うけれど、毎日の生活を考えるとやっぱり都会の方が便利」(女性20代、東京都)、「都会は人ごみで嫌な面もあるけど、いざというとき何でもあるし安心」(女性30代、神奈川県)など、「住むなら都会派」と回答した方が全体の34.5%。その一方、「精神的に豊かであることが私にとっての『理想的な暮らし』。物質的に豊かなだけの都会には、あまり魅力を感じない」(男性20代、北海道)、「都会は人が多くて疲れる。田舎は何もないけどそれがいい・・・」など、「住むなら田舎派」という声も39.5%を数え、「都会派」と「田舎派」がほぼ半々に分かれる結果となりました。また中には「普段は都会で暮して、週末は田舎で余暇を過ごすというのが理想」(男性60代、静岡県)、「若いうちは都会が便利かな、自分中心で時間を使える。年がいったら、何かと周りの人のお世話にならざるを得なくてはいけなくなるから田舎がいいかも」(女性50代、秋田県)など、都会、田舎のそれぞれの良いところを取り入れたいという欲張りな声も多数寄せられ、「休日田舎暮らし」「定年後の田舎暮らし」を夢見る方も少なくありませんでした。

住めば都!?都会在住者は「都会暮らし」、
田舎在住者は「田舎暮らし」を望む傾向

また「都会暮らし派」と「田舎暮らし派」をもう少し具体的に見てみると、大変面白い傾向が見受けられました。皆さんが現在住んでいる地域を自己申告により「大都会」「どちらかといえば都会」「どちらかといえば田舎」「田舎」の4つに分類したところ、「大都会」に住んでいる人は11.2%、「どちらかといえば都会」は41.5%、「どちらかといえば田舎」は35.5%、「田舎」は11.8%となりました。そこで次に、「現・都会在住者」が「都会暮らし派」か「田舎暮らし派」か、それとも「現・田舎在住者」が「都会暮らし派」か「田舎暮らし派」かを伺ったところ、大変興味深いことに大都会に住む57.0%が「都会暮らし派」を希望し、「田舎暮らし派」は19.8%。その一方、現在、田舎に住む60.4%が「田舎暮らし派」を今後も継続したいと望み、「都会暮らし派」は16.6%に留まりました。つまり、お互いにないものを求めながらも「住めば都」、都会だろうと、田舎であろうと「現在住む地域=理想の地」と考える方が大変多いことがうかがえます。

今住んでいる地域は?いま住んでいる地域×住みたい地域

※SA(単回答)

都会の良さナンバーワンは「交通の便」

では「都会暮らし」、また「田舎暮らし」の良い点について、具体的に見てみることにしましょう。まず「都会暮らし」の良い点について伺ってみたところ、最も回答が多かったのは「交通の便が良い」(86.6%)でした。「都会は暮らしづらいと思われがちですが、電車がくまなく走っているので移動に便利」(女性30代、東京都)など、バス、電車や地下鉄網が所狭しと張り巡らされている都会では、どこへ行くにもアクセスが良く、待ち時間が少なく、また深夜まで交通機関が動いていることから、実質的に自家用車を必要せずとも生活ができる社会と言えます。その一方、田舎暮らしでは「私が住んでいる所は、県庁所在地にも関わらず、夜は電車が1時間に1本なんていうこともある。具合が悪くて1時間も待ってられず、タクシーで帰ったことも。自家用車がないと何もできません・・・」(女性40代、岩手県)など、免許、自家用車がなければ、生活も間々ならないといった回答も少なくありませんでした。

■都会生活の良い点ベスト10

 
1 交通の便が良い

86.6%

2 医療施設の充実している 47.2%
3 娯楽施設や遊び場所が多い 46.9%
4 情報が多く、何かする時に選択肢が多い 39.6%
5 何でも欲しい物が手に入る 23.2%
6 仕事が多い 19.0%
7 人との煩わしい付き合いがない 17.8%
8 学校・教育環境に優れている 14.1%
9 スピード感を肌で感じることができ、刺激的である 5.3%
10 個性的な人間に出会える 2.3%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

若者は「エンタテイメント」、年齢にともなって「医療施設の充実」を重視

続いて2位は「医療施設の充実している」(47.2%)、3位「娯楽施設や遊び場所が多い」(46.9%)など、医療・公共機関や、様々なエンタテイメントの多さも都会の大きな魅力と言えます。特に「歳がいくにつれ、病気や、一寸した事でつまずき、怪我をする。そういう時、病院がないと困る」(女性50代、東京都)など、年齢が増すほど「医療施設の充実」を求める傾向が高く、20代で34.5%であった声は、60代以上で倍以上の73.8%にまで達しました。その反面、「娯楽施設や遊び場所」「何でも欲しい物が手に入る」「仕事が多い」など、選択肢の多さや、物質的な豊かさを求める声は若い20代、30代に目立ち、年齢が高くなるとともに減少する傾向が見受けられました。

世代別:都会生活の良い点

MA(複数回答)/n(有効回答数)

田舎暮らしの良さは「自然」。
物質的なものよりも、心の充実を求める傾向が目立つ

では次に田舎の良い点について見てみましょう。堂々のナンバーワンは「空気がきれい」(62.0%)、さらに2位に「山、海など自然・緑が多い」(61.5%)が挙げられました。「都会暮らしに憧れはあるが、美味しい空気と緑豊かな自然、自分で作った旬の野菜の味を思うと田舎暮らしでよかったなーと実感する」(女性40代、岐阜県)など、人間も動物、長い月日を自然とともに生きていきたことを考えれば、田舎暮らしは人間本来の姿であり、ごく自然な形と言えるのかもしれません。さらに「今は大都会に住んでいますが、実家はどちらかというと、のどかな田舎。帰省すると、自然に囲まれ心も和やかになる気がする」(女性)と自然に触れることで自分自身の精神状態が安定し、5位「心が落ち着き、自然と優しくなれる」(25.8%)といった声も寄せられました。また6位「大きな家に住める」(21.3%)、7位「物価が安い」(18.6%)など物質的な利点もいくつか挙げられたものの、上位回答には3位「騒がしくなく、静かに過ごせる」(29.0%)、4位」「時間がゆっくりと流れている」(27.1%)など、精神面、心の充実を求める回答の方がより目立ちました。

■田舎生活の良い点ベスト10

 
1 空気がきれい

62.0%

2 山、海など自然・緑が多い 61.5%
3 騒がしくなく、静かに過ごせる 29.0%
4 時間がゆっくりと流れている 27.1%
5 心が落ち着き、自然と優しくなれる 25.8%
6 大きな家に住める 21.3%
7 物価が安い 18.6%
8 のびのびと子育てできる 14.2%
9 人とのコミュニケーションが密である 13.3%
10 畑を耕すなど、自給自足に近い生活が出来る 11.9%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

田舎はのびのびだけど、退屈すぎ
都会は面倒な付き合いないけど、相談者がいない

こうして都会、田舎を比較してみると、それぞれ良い点、悪い点があることがあることが明確になりました。そこで皆さんから寄せられた自由回答の中から、実際に「都会から田舎暮らし」、または「田舎から都会暮らし」を始めたという方の生の声をいくつかご紹介したいと思います。「3年前に田舎暮らしを始めました。30代前半にして、気ぜわしくハードな都会暮らしリタイヤ。周りが思っている程、どっぷり田舎暮らしでもなく、夜遊びする場が近くになくなった以外、普通。家も広いし、景色がよく、猫ものびのびしている」(女性30代、三重県)など、忙しない都会を離れ、田舎暮らしに大満足しているという方。その一方で、「東京で20年間暮らし、2年前にUターンしました。都会での給料の半分以下、人間関係の面倒、駅前に映画館一つ、車がないと生活ができない不便さでうんざり」(男性30代、福島県)など、刺激のない退屈な暮らしに飽き飽きという声も寄せられました。

また反対に、田舎から都会に出てきた方はどうでしょうか。「7月から田舎から都会へ主人の転勤で来ました。田舎の良い所は、やっぱり横のつながりがある事。近所の人とは顔見知り。都会に来て間もないけれど、都会にはいらない付き合いはしなくていいけど、つながりがなさすぎて困る。相談したい時とかに・・・」(女性30代、神奈川県)など、都会の無味乾燥な人間関係や、スピードと煩雑さにストレスを感じるという方。一方、「田舎から都会に就職して都会暮らしの便利さ、情報量の豊かさに慣れてしまっている。もう本当の田舎暮らしには向かないだろう、また出来ないだろうと思っている」(男性60代、神奈川県)など、都会生活の便利さにどっぷりと浸かってしまったという声も寄せられ、「田舎暮らし」と「都会暮らし」の両方を経験した方であっても、どちらかが良いかは人それぞれ賛否が分かれるところのようです。

今回は皆さんに、住むなら「都会派」か、「田舎派」かについてご意見を伺ってきました。結果は、「住むなら都会派」が34.5%、「住むなら田舎派」が39.5%とほぼ半々に分かれ、それぞれに良い点、悪い点があることが明らかとなりました。またこうした傾向は、現在住んでいる地域が「都会」か、または「田舎」かによっても異なり、現在住んでいる地域が都会であれば、これからも都会に住みたいと考える人が多く、反対に現在住んでいる地域が田舎であれば、今後も継続して田舎に住みたいと望む方が多いことが判りました。つまり、私たちの考える住み易さや心地良さは、決して同じ価値観の上に成り立っているわけではなく、生まれ育った環境によっても大きく左右されることがうかがえます。経済的に余裕があり、贅沢をいえば「都会」と「田舎」を行き来しながら、楽しんで生活できるのが一番かもしれませんが・・・、現実はなかなか厳しいものですよね。

■最後に皆さんが住みたいと憧れる「理想の場所」をご紹介します。

沼津
  • 「以前2年程暮らしたことがあるのですが、大好きな海は近いし、意外と商店街が大きくて暮らしやすい。何より静岡県人は太っ腹で気前がよく、街がきれいなところも気に入っている」(男性40代、埼玉県)
バリ島
  • 「3年前に行ってきましたが、色とりどりの花が咲いていて、物価も安くとても過ごし易い。10月から3月までの半年をバリで過ごして、残りの半年を日本で暮らすことを目標に計画を立てている」(男性50代、兵庫県)
別府市
  • わが郷土、大分県別府市。豊かな自然・十分な医療施設・充実した食生活、都会へのアクセスも良くなり、お薦めの場所。特に高齢者にはもってこい、温泉もあるので・・・」(女性40代、大分県)
名古屋
  • 「都会でもあり、偉大なる田舎でもある点。暑くも寒くもなく、東京・大阪にも近く日本の真ん中という地理的条件がいい。美人も多く、食べ物も美味いし、人情に厚い人が多い所。何かの目標に向かって名古屋で勝利と成功をつかめば、全国制覇出来そうな所。日本の社会を動かした人に、名古屋出身者や名古屋で修行を積んだ人が多いように感じる」(男性40代、三重県)
安曇野
  • 「1度訪れてからはまってしまい、1年に最低1回は行っている。田園風景、北アルプスを眺めているといつまでも飽きません。四季それぞれの変化がまた楽しい。田舎だけど、車さえあれば便利な土地」(女性30代、静岡県)
奥多摩町
  • 「東京都とは思えないほど、自然が豊か。その点では檜原村の方が上だが、交通の便はきわめて悪いから、青梅線が奥多摩まで延びている奥多摩町は都会にも出やすい。東京に住みたいが、田舎暮らしがしたいなら、奥多摩町がぴったりである」(男性40代、東京都)
沖縄
  • 「冬あまり寒くないことですね。青森は10月中ごろから5月はじめまで暖房が必要なので・・・」(男性50代、青森県)
京都
  • 「ゴミゴミしていなくて、由緒ある伝統的な寺院がたくさんあり、時間がゆっくりと流れているような感じがする。かといって田舎ではなく、ひととおり様々な店舗が揃っている。また子供を育てるのも、学校が多く、通学に便利な上、たくさんの学校の中から選ぶことができる。保育料等も安い」(女性20代、滋賀県)
仙台市
  • 「政令指定都市であり、公共交通機関も発達しており、衣食住を満たすには十分である。また気仙沼や松島といった海岸沿いでは海と親しむことができ、蔵王や秋保といった山間部では温泉やウインタースポーツが楽しめたりと、自然を満喫できる場所が豊富にある。四季の移り変わりもはっきりしていて、日本のよさを肌で感じながら生きていけると思う」(男性30代、栃木県)
南房総
  • 「山も海もあり自然が豊か、気候が温暖で暮らしやすい。リゾート地なので水族館や植物園等の施設があり余暇を有意義に過ごせる。大きな病院もあるので病気のときも安心。アクアラインを通れば東京まですぐ出られる。東京への路線バスもあるし、特急電車1本で東京駅に到着する」(女性40代、埼玉県)
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