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【第160回】アンケート結果:2006年11月8日〜11月14日

本選びのポイントは?
1ヶ月間に何冊本を読む?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)6,452人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年11月8日〜11月14日
本選びのポイントは?

アクティブに過ごした夏とは一転し、集中力の高まるこの季節になると、なぜか無性に本が読みたくなるといったことはありませんか。赤黄に染まる木々が見えるオープンカフェで、お茶を飲みながら読書を楽しむ。中には月見酒をしながら・・・という方も意外に少なくないかもしれませんね。そこで今回は読書の秋にちなみ、皆さんの読書術についてお尋ねしました。

3人に1人が「週1冊」以上は本を読んでいる

さて皆さんは雑誌、マンガなどを除き、1ヶ月間におおよそ何冊の本を読んでいるのでしょうか。「1週1冊をノルマとしているが、通勤の時間だけではなかなか足りない。日曜の夜にまとめ読みするときもある」(男性40代)など、最も多かったのは「(月に)3〜5冊」(20.3%)という声でした。さらに「6〜9冊」が8.2%、中には「ちょっとの時間でも読まないと気が済みません。2〜3日で1冊、早い時は1日1冊ベース読破。買っていたらすごいことになってしまったので、結婚を機に近隣の図書館を書斎代わりにしている」(女性20代)など、「10冊以上」(6.2%)という活字なしでは生きられない「本の虫」も少なくないようです。

ネット普及が読書にも影響!?働き盛りに目立つ本離れ

その一方、「家事、パートや子育てに忙しく、読書の時間は全くとれません」(女性30代)、「以前は通勤電車の中で読むことが多かったのですが、自転車通勤になったため、読めなくなりました」(女性40代)など、仕事や環境の変化に伴い、「全く本を読んでいない」(14.7%)という声も寄せられました。また最近では「インターネットをしていると、本をなかなか読まなくなった」(女性40代)など、ネットで活字を読む機会が増し、本を読む時間が以前よりも減少したという方もいました。特にこうした本離れは20代〜40代に目立ち、子育てや仕事がひと段落し始める50代以上になると、今度は徐々に読書熱が再燃する傾向が見受けられました。

世代別:1ヶ月に読む本の数

※SA(単回答)

読書は、パジャマでのんびりが最高!

■どこで読むことが多い?

 
1 寝る前にベッドや布団の中で

54.8%

2 自宅のソファーの上で 39.5%
3 自分の部屋・書斎で 32.3%
4 通勤、通学の電車・バスの中で 29.9%
5 会社で(昼休みや休憩時間に) 13.5%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

冊数の程度は異なるものの、常に何らかの本を読んでいる人が大変多いことが判明しました。では皆さんは日ごろ、一体どこで本を読んでいるのでしょうか。最も多かったのは「寝る前にベッドや布団の中で」(54.8%)でした。「家事をすませ、風呂に入ってから、布団の中で読む」(女性50代)など、1日のすべての仕事を終え、就寝前の最もリラックスしたひとときに、ゴロゴロしながら読書をすることを一番の楽しみにしている方が大変多いようです。とはいえ、「最近は、疲れていてすぐ寝てしまうのが難点・・・」(女性30代)、「夢中になって読んで寝不足になることも・・・」(女性50代)など、寝ながらの読書もなかなか容易ではないことがうかがえます。

年齢が増すごとに「ベッド」の上から、「ソファー」の上に移動

世代によって、読書場所に違いがあるのでしょうか。20、30代は「寝る前にベッドや布団の中」が比較的に目立った一方、年齢とともに「自宅のソファーの上」という声が増加しました。1人暮らしの多い若い世代と、ファミリーで住む世代との住宅事情の違いによるものかもしれません。また「自分の部屋・書斎」は、20代では多かったものの、既婚と共に自分の部屋が減少するせいか30、40代で落ち込み、さらに50代以降から再度急増する傾向が見受けられました。仕事や育児に追われる世代と、やや時間に余裕が出始めた熟年世代との差が読書場所にも影響を与えているのかもしれません。特に働き盛りの40代は「通勤、通学の電車・バスの中」という声が多く、通勤時が唯一の自分の時間となっている方も少なくないようです。そのほか、ユニークな場所では「半身浴がてらお風呂で読むことが多い。一石二鳥」(女性20代)、「家のトイレが多くミニ書斎化している」(女性30代)、「スポーツクラブで自転車をこぎながら読む」(女性60代)など、浴室、トイレやスポーツ時でも、ちょっとした時間を見つけては本を読むという方が多いようです。中には、ちょっと危ないですが「歩きながらでも読む」(女性30代)という方もいました。

世代別:読書場所

MA(複数回答)/n(有効回答数)

本選びは、失敗の少ない「好きな作家」「好きなジャンル」

では皆さんは本を選ぶ際に、どんなポイントを重視しているのでしょうか。堂々のナンバーワンは「好きな作家の本を選ぶ」(65.3%)でした。「好きな作家の本は、新作旧作、新品中古品問わず、常にチェックする」(女性30代)など、当たり外れの少ない好みの作家の作品を中心に選ぶという声が多数寄せられ、処女作品から最新まで買い集めている方も珍しくないようです。また「好きな作家が薦めている本も、ジャンルが違っても目を通してみる」(女性40代)、「好きな作家の解説を書いた方の作品を読んでみることもある」(女性30代)など、好きな作家から派生して、新たな作家を開拓する方もいました。次に2位は「好きなジャンルの本を選ぶ」(41.1%)。「時代小説及びサスペンス。自分の日常生活よりかけ離れた空想の世界に入り込めるものを選んでいる」(女性50代)など、飽きずに最後まで読み切れる「好きなジャンル」「好きなシリーズ」の本を選ぶという声が多く、本選びは作家やジャンルにひいきや、偏りが大きいことがうかがえます。また中には「1冊だけだと偏った思想や知識になるので、ノンフィクションや歴史モノは同じテーマのものを何冊か読む」(女性30代)と同じ主題で書かれた本を角度を変え、作家を変えて読み比べて、深く読書を楽しんでいる方もいました。

■本選びのポイントは?

 
1 好きな作家の本を選ぶ  

65.3%

2 好きなジャンルの本を選ぶ   41.1%
3 新聞、雑誌やWEBなどの書評を読んで選ぶ   29.9%
4 本屋さんの店頭で平積みされている話題の本を選ぶ   18.5%
5 タイトルの面白さで選ぶ   18.1%
6 家族や知人などからのオススメや口コミで選ぶ   17.8%
7 本の帯コメントを読んで選ぶ   14.3%
8 自分の仕事に関連したものを中心に選ぶ   14.0%
9 ベストセラーのものを選ぶ   12.4%
10 本屋さんのオススメコメントを読んで選ぶ   7.6%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

本購入の動機は、新聞、ウェブの書評など人からのオススメ

続いて3位は「新聞、雑誌やWEBなどの書評を読んで選ぶ」(29.9%)。「朝のテレビで『BOOKSランキング』をやっている。ランクインされた本ではなく、注目の1冊をメモしておく。後日、書店で確認し、気に入ればそれを買う」(女性40代)など、信頼のおける媒体の書評を参考にするという声が目立ちました。昨今では「ネット書店で読者のお勧めコメントが良いものを選ぶ。結構、一般読者の書評は当たっている」(男性30代)など、プロの書評家のコメントばかりではなく、一般読書の感想を参考に購入決定に至るケースもネットの普及とともに増えているようです。同様に6位「家族や知人などからのオススメや口コミで選ぶ」(17.8%)、10位「本屋さんのオススメコメントを読んで選ぶ」(7.6%)など、人からのオススメが重要なポイントとなっていることがうかがえます。

「映画と原作で2倍楽しむ」「作家が年下なら、読まない」という声も

そのほか、皆さんからユニークな本選びの方法が多数寄せられましたので、その中からいくつかご紹介します。「映画化、ドラマ化された本を読む」(女性40代)など、原作と映像を対比して2倍楽しむという方。「CDを選ぶのと良く似ている。気分によってジャンルを変え、装丁のみで選んだりもする」(女性30代)など、CDやレコードのジャケ買いのように、その日のフィーリングで気になったものを買うという方。また「作者が自分より年下の方の本は読まない。自分より年齢が上の方から何かを得たい、と思うからかもしれない。本当は嫉妬心?」(女性30代)と作家の年齢で決めるという声や、さらには「自分に必要な情報は本の方から呼んでくれている気がするので、直感で決めている」(女性30代)など、本との出会いは偶然なのか、それとも運命なのか、本選びのポイントも十人十色に様々なようです。

人気ジャンルは「サスペンス」、続いて「エッセイ」

■よく読む本のジャンルは?

 
1 ハードボイルド・サスペンス

33.4%

2 エッセー・随筆 32.9%
3 歴史・時代もの 29.1%
4 文芸作品 27.6%
5 SF・ホラー系 18.7%
6 旅行記・紀行・アウトドア 16.9%
7 ラブロマンス 16.6%
8 自己啓発系 11.8%
9 健康・医学系 11.2%
10 ルポ・ノンフィクション 10.3%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

次に皆さんが好きな本のジャンルをランキング形式で見ていきましょう。人気ナンバーワンは「ハードボイルド・サスペンス」(33.4%)でした。「東野圭吾の『容疑者Xの献身』。主人公が緻密に計算されたトリックで、最後まで好意を抱く女性への愛を貫く話。うまいですね。ぐんぐん引き込まれていく」(女性40代)、「宮部みゆきさんの『名もなき毒』。サスペンス的な要素を含んでいる中に、複雑な人間関係と心の奥深くに潜む闇をうまく表現してあるので、とても読み応えがありました」(女性20代)など、事件、事故、殺人や裏切り等々、非日常では味わえないスリルと緊張をもたらす「ハードボイルド・サスペンス」は、時間を忘れ一気読みさせるとの理由から人気が集中しました。続いて2位は「エッセー・随筆」(32.9%)。「池波正太郎さんの本は、エッセイも含め全て好きでほとんど読んでいる。先生の生き方、考え方、趣味に至るまで好き。男のバイブル」(女性30代)など、普段の小説とは異なる作家の考え方や、人となりが垣間見られることから、その作家のことをより深く知りたいと思うファンには堪らないものとなっているようです。また比較的に文章が短いものが多いことから、通勤などのちょっとした時間でも1つのテーマを読みきれるも、人気の秘密かもしれません。以下、「歴史・時代もの」(29.1%)、「文芸作品」(27.6%)などが挙げられました。

今回は読書の秋にちなみ、皆さんの日ごろの読書術についていろいろお話を伺ってきました。活字離れ、ネット時代と言われる昨今ですが、個人によって読破する冊数、読書にあてる時間は異なるものの、実に全体の8割以上の皆さんが常に何らかの本を読んでいることが明らかとなりました。こうした背景には「布団の中」「ソファーの上」「通勤電車の中」、さらに「浴室」「トイレ」などの読書場所からも伺えるように、私たちは「読書」から知識を得る以上に実は「リラックス」を求めているのではないでしょうか。いわば、忙しい現代人にとって「読書」は、そういった寛ぎの時間を自然と作る役割を演じているとも言えます。「ここ最近、忙しくて本も読めないよ・・・」という方は、要注意といえるかもしれません。1つの本との出会い、1人の作家との出会いが新たな興味を創出し、それが連鎖して、新しい本、新しい作家との出会いを広げる。読書にはそんな魅力が溢れています。最後に皆さんが今年読んだ中で、オススメする本をいくつかご紹介します。皆さんの声を参考に、あなたに合う1冊を見つけてくださいね。

■2006年、読んで心に残ったオススメの本は?

「佐賀のがばい
ばあちゃん」
島田洋七著
  • 「作者が書かれた時代風景が自分の小さい頃に重なって、懐かしさを感じた。励まされて元気が出る本」(女性40代)
「チーム・バチスタの
栄光」
海堂尊著
  • 「医学用語満載にもかかわらず、それが全然苦にならないほどストーリー、登場人物のキャラクターに引き込まれた。実際には存在するわけの無いようなキャラクターが実在しているような錯覚に陥るほど・・・」(男性40代)
「ローマ人の物語」
塩野七生著
  • 「何巻も出ているのでまだ読破していませんが、少しずつ読み進めている。単なる歴史書ではなく、人間味のある空気感と詳細な記述が気に入っている」(女性20代)
「陰日向に咲く」
劇団ひとり著
  • 「予想以上に良かった。何だか人間ってあったかいなあと感じました。それぞれ別の物語がどこかで次につながっているという構成も私は好き」(女性50代)
「鏡の法則
人生のどんな問題も
解決する魔法のルール」
野口嘉則著
  • 「45歳になり、これからの人生設計の参考になるかなと思う」(男性40代)
「子育てハッピー
アドバイス」
明橋大二著
  • 「ありきたりの育児書ではなく、母親の気持ちにも触れている本で、何度もうんうん!と頷きながら読みました。やっぱり教育やしつけは学校ではなく、家庭なんだと痛感した一冊」(女性30代)
「手紙」
東野圭吾著
  • 「加害者側の家族から見た加害者、その後の加害者とその家族の人生を手紙を通してみる点が面白い。被害者やその家族という話はよく聞くが、その逆はあまり聞かない。その点も興味深かった」(男性30代)
「夜のピクニック」
恩田陸著
  • 「高校生の揺れ動く心模様、友人との絆、大人になる前の大事な思い出がさらりとした文体ですっと心にしみてくる。青春時代を思い出したり、高校生の娘にもこんな思い出を作って欲しいと思いながら・・・」(女性50代)
「ミーナの行進」
小川洋子著
  • 「この、不思議で、親密な世界観。どこにもない場所に誘ってくれる」(女性40代)
「東京タワー
〜オカンとボクと、
時々、オトン〜」
リリー・フランキー著
  • 「そんな泣くことはないだろうと思っていましたが、途中から涙をふきながら一気に3時間で読みました。読み終わってもしばらく涙が止まりませんでした。愛があふれている本」(男性30代)
「水滸伝」
北方謙三著
「戦国ものですが、軍規模の戦闘シーンのほかに、組織の中での個人の役割人の使い方などでも読ませる本。文体の読みやすさ、ストーリーの持っていきかたが絶妙に上手い」(女性30代)
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