毎週アンケート

【第166回】アンケート結果:2006年12月20日〜12月26日

大晦日に食べるものは?
年越し蕎麦を食べますか?  
イメージ
写真
写真

SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)9,152人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年12月20日〜12月26日
大晦日に食べるものは?

日本の大晦日は、古くから様々な年越し行事が催されてきました。その習慣の1つが「年越し蕎麦」です。細く長く家運、寿命を伸ばすといった理由から、大晦日に食べることがごく一般化したと言われています。が、家庭料理がグローバル化する現代日本において、果たしてどの位の皆さんが「年越し蕎麦」を実際に食しているのでしょうか。中には大晦日の定番グルメは、お蕎麦ではなく、カレー、すき焼き・・・といったご家庭も意外に多いのではないでしょうか。そこで今回は皆さんに、大晦日に必ず食べるものをお尋ねしました。

全体の9割以上が「年越し蕎麦」を食べると回答

家で作る派?外で食べる派?

※SA(単回答)

さて、どの位のご家庭で大晦日に「年越し蕎麦」を習慣があるのでしょうか。「紅白歌合戦が終わってから、ゆく年くる年を見ながら年越し蕎麦を食べる」(男性40代、神奈川県)、「家族揃って、近所の蕎麦屋さんに行くのが恒例行事。お気に入りは月見蕎麦。こだわりの地鶏の卵を使ったとろりとした黄身が絡んだ年越し蕎麦は最高」(女性30代、東京都)など、「食べる」と回答した方は実に全体92.8%に達しました。やはり日本の大晦日には、「年越し蕎麦」が欠かせない存在となっていることを改めて実感させられます。中でも「ここ数年、だし汁付きの蕎麦と海老の天婦羅を買ってくるので、家で蕎麦を茹でるだけ・・・」(女性40代、福岡県)など、「家で乾麺、生麺を茹でる」という回答が全体の77.3%。「家で蕎麦を打つ」が2.3%、さらに「インスタント・カップ麺を食べる」という声も8.4%を数え、「年越し蕎麦」は本格的な蕎麦屋へ足を運ぶよりも、むしろ家で蕎麦を食べるご家庭が大変多いことがうかがえます。その一方、「夕飯を食べ過ぎて(お腹いっぱいになり)、年越しそばをみんな辞退しちゃうので・・・」(女性20代、愛知県)など、そう多くないものの「蕎麦は食べない」(7.2%)という声も寄せられました。

東日本は「つけ汁」派、西日本は「かけ汁」派

年越し蕎麦の食べ方は?

※SA(単回答)

では皆さんは、「年越し蕎麦」を一体どのように食べているのでしょうか。「えび天ののった温かいそばを食べるのが、自宅と実家の習慣」(女性40代、兵庫県)など、「温かいトッピング蕎麦(天ぷら、きつね、たぬき等)」が最も多く61.5%。さらにトッピングなしの「温かいかけ蕎麦」という回答も20.3%を数え、全体の8割以上の皆さんが「温かい蕎麦派」であることが判明しました。とはいえ蕎麦の食べ方は、地域によっても異なり、近畿、四国、中国や九州といった西日本では圧倒的に「温かい蕎麦」の人気が高かったのに対し、北海道(19.0%)、東北(23.3%)、信越(47.1%)、関東(28.2%)など東日本では、もり、ざると言われる「つけ蕎麦」にも高い支持が集まりました。こうした背景には、一般的に東の濃口醤油、西の薄口醤油と言われる、東西の食文化の違いも何らか起因しているのかもしれません。今回の結果を見る限りでは、なんとなく東日本の「つけ汁」文化に、西日本の「かけ汁」文化圏といった傾向が見受けられました。

地域別:年越し蕎麦の食べ方は?

SA(単回答)

「刺身」「寿司」など、新鮮な魚介類が大晦日の食卓を彩る

ここまで「年越し蕎麦」について見てきましたが、各ご家庭や地域によっても大晦日の習慣に違いがあるようです。次に蕎麦以外の大晦日の定番グルメを見ていきましょう。堂々の人気ナンバーワンは「刺身」(19.0%)、続いて2位にも「寿司」(16.5%)挙げられ、大晦日の夕食に「新鮮な魚介類」が欠かせないことがうかがえます。「刺身の盛り合わせ、仲の良いご近所でまとめて大量に買いつけて分け合う」(男性40代、北海道)、「親類で集まって夕飯に蕎麦を食べ、紅白を見ながら寿司をつっつき、その後一緒に年越し念仏と初詣に行く」(女性20代、山形県)など、盆・暮れ・正月とおめでたい席や、何かの節目に刺身や寿司で食卓を彩るご家庭が大変多いようです。また男性陣にとっては「1年間、無事に過ごせた事を祝う意味で、ビールを飲みながらお寿司を頂くと幸せな気持ちになれる」(男性40代、岐阜県)など、食事というよりも、むしろ酒の肴として歓迎されているようです。

■蕎麦以外で、大晦日に必ず食べる定番グルメは?

 
1 刺身  

19.0%

2 寿司   16.5%
3 おせち料理   12.7%
4 天ぷら   10.7%
5 鍋物(寄せ鍋、水炊き、キムチ鍋等々)   9.8%
6 すき焼き   7.0%
7 お餅(いそべ焼き、きなこ、あんこ)   4.7%
7 鶏の唐揚げ   4.7%
9 うどん   4.5%
10 茶碗蒸し   4.4%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

大晦日に「おせち料理」を食べるのは間違い!?

続いて3位には「おせち料理」(12.7%)が挙げられました。「おせちは味見を兼ねて、少しだけ食べている」(女性50代、山梨県)、「元旦に食べる予定でおせちを作りますが、結局、大晦日に若干食べてしまう」(女性20代、神奈川県)など、正月を待ちきれず、作っている傍から「おせち料理」をつまむという方が意外に多いようです。そもそも「おせち料理」の歴史を紐解けば、おせちは新年を迎える料理として、大晦日に食べるのが一般的な慣わしだったそうです。それが、いつしか正月にお客様をもてなす重箱料理へと移り変わり、代わって大晦日に「年越し蕎麦」を食べる習慣が生まれたとされています。つまり、大晦日におせち料理を食べるというのは、むしろ伝統にのっとった正式なものと言えるわけです。面白いことに北海道(36.5%)では、まだこうした習慣を残っているご家庭が非常に多く、今回の調査でも北海道在住者の約3分の1が大晦日に「おせち料理」を食べていることが明らかとなりました。

地域によって「蕎麦」に代わって、「うどん」「ソーキそば」

次に地域による大晦日の定番グルメを具体的に見ていきましょう。「1年間の食材に感謝。さぬき人なので、必ずうどんを食べる」(女性40代、香川県)など、讃岐うどんで有名な四国では「年越し蕎麦」ならぬ、「うどん」(四国=17.2%)で年を越すという声。さらに「昼は沖縄そばを食べ、夜はソーキ汁(大根・結び昆布・ソーキを煮込んだお汁)を食べて翌年へのパワーの元とする」(女性50代、沖縄県)など、沖縄では「ソーキそば(沖縄そば)」(沖縄=48.5%)と同じ麺類といえでも、地域によって様々であることがうかがえます。中には「ガラからダシをとって、あっさりとしたしょうゆベースのラーメンを食べる。とてもおいしく我が家の大晦日の定番」(男性30代、宮城県)など、年越しラーメンというご家庭もありました。また麺類ばかりではなく、東海エリアでは「すき焼き」(15.1%)、関東エリアでは「天ぷら」(18.2%)、北海道エリアでは「刺身」(50.5%)、「寿司」(48.4%)、「茶碗蒸し」(29.5%)が目立ちました。そのほか、「けの汁(味噌味の野菜煮)。昔から津軽に伝わるもので一種の郷土料理。にんじん、こんにゃく、大根、すりつぶした大豆・・・。母が毎年作ってくれるので、これがないと年を越せない」(女性40代、青森県)、「なめたガレイの煮付けを必ず食べている。おそらく子持ちの魚であることとから、縁起の良さが理由だと思う」(男性60代、宮城県)、「ブリの照り焼き。年取り魚と言って、私の地元では食べる家が多いと思う」(男性30代、長野県)など、各地方によって大晦日ならではの郷土料理が多数寄せられました。

なぜかわからないけど・・・、毎年我が家では○○!?

さらに地域による定番グルメのほか、各ご家庭でも様々な特色があるようです。「なぜかよくわからないのですが 鯛は正月でなく 大晦日に食べる事が昔からの我が家のしきたりですね」(女性30代、和歌山県)、「我が家は、昔から大晦日にしか茶碗蒸しを食べられなかった」(女性30代、北海道)、「なぜだか、うちは大晦日から正月にかけて天津甘栗を食べる。紅白や行く年来る年を見ながら、リスのように栗の皮をむきながら食べる」(女性30代、愛知県)、「なぜかわからないけど、いつもすき焼きになっている。嫁いできたこの家は、すき焼きなのに汁がたくさんあって、なんでも入れる。ナスとか人参とか・・・」(女性30代、静岡県)など、地域性でもなく、特に大きな理由は見当たらないけど、なぜか毎年食べているといった各ご家庭ならではのルールや定番は、決して珍しいことではなさそうです。その一方で、「おせちの準備が大変なので、簡単にできるカレー」(男性20代、福岡県)、「おせちをたくさん作るので、お昼ごはんを作っている時間がないので、ピザを頼む」(女性40代、大阪府)など、正月準備に何かと忙しく、大晦日は手間の掛からないもので簡単に済ませているといった方もいました。

今回は正月を目前に控え、今年、最後の締めくくりである大晦日の定番グルメについて、皆さんのご意見を伺ってきました。実に全体の9割以上の皆さんが大晦日に「蕎麦」を食べていることが明らかとなり、「蕎麦」が日本の年越しに欠かせない風物詩であることを再認識させられました。と同時に、「蕎麦」以外にも地域や家庭ごとに様々な定番グルメが多数存在し、東から西に長い日本列島の食の豊かさを実感させられる結果となりました。正直なところ「なぜ食べるかわからないけど・・・」、でも、これを食べなくてはちゃんと正月を迎えられない、ついそんな気持ちにさせられるのが大晦日の定番グルメの魅力なのかもしれません。さて大晦日に美味しい食事とお酒にいただくため、これから数日間は大掃除、おせち料理づくり・・・等々、もうひと頑張りしなければなりませんね!

皆様のご協力に支えられた「毎週アンケート」も、今年はこれが最後となります。1年間ありがとうございました。良いお年をお迎え下さいますよう、心からお祈り申し上げます。

このページの上部へ
お客様生活文化研究所