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青山ハッピー研究所 ハピ研

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あなたの家の地震対策は?

新潟県中越沖地震の発生から2ヶ月が過ぎ、まだ多くの皆さんが仮設住宅での生活を余儀なくされています。とはいえ、4つのプレートが接する日本列島では、どこへ行っても地震から逃れることはできないというのが現実だそうです。いわば、日本に住む誰もが地震被害に遭う可能性があるわけです。そこで今回は皆さんに、いつ起きても不思議ではない大地震の準備について聞きました。

2人に1人が「住まいに対する危機感」を抱いている!?

まず、皆さんが今住んでいる家、また近所の地震に対する安全度はいかがでしょうか。「建築会社の方と話す機会があって、この地域で1番地盤が弱いのは私が住んでいる地域だと言っていました。確かに大型車が通ると家が揺れる」(女性40代)、「家が密集し、高層マンションが多い場所で、安心な場所がない」(女性30代)など、「とても危険な場所だと感じている」と回答した方が11.1%。さらに「やや危険な場所だと感じている」という声も37.0%を数え、実に全体の2人に1人が地震時の「住まいに対する危機感」を抱いていることが明らかとなりました。その一方、「免震マンションで、これまでもあまり揺れを感じることが無かったので・・・」(男性40代)、「田舎なので、ビルがないので・・・」(女性30代)など、ここ最近、話題となった耐震構造住宅の普及、しっかりとした地盤や、密集したビル群が近所にないといった理由から、「安全な場所」に住んでいると感じている人も全体の4割いました。

あなたの家、近所は、地震に対して安全な場所?

SA(単回答)

東海地方では「東海大地震」に対する危機感強し、
また被災体験のある「信越」「近畿」も

こうした危機感は、地域によっても差があるようです。「とても危険な場所だと感じている」、また「やや危険な場所だと感じている」という声が最も目立ったのは「東海地方」(62.3%)。「昨今ささやかれている東海大地震の話は、人事ではないと感じているから・・・」(男性30代)など、150年以上の間、この地域に大きな地震が発生しておらず、いつ大地震が起きても不思議ではないと言われ続けている地帯であるだけに居住者の危機意識の高さがうかがえます。次に2位は中越沖地震が記憶に新しい「信越地方」(55.6%)、3位は12年前に阪神淡路大地震に起きた「近畿地方」(51.5%)が続き、地震に対する危機感は被災経験のある地域ほど、より高まる傾向が見受けられました。その一方、北海道(38.1%)、九州地方(40.2%)は、地震に対する危機感がやや希薄であることがうかがえます。こうした背景には地震王国とも呼ばれる日本列島の中にあって北海道、九州は、活断層の集中する本州から離れた島であることも、危機意識に少なからず影響を与えているのかもしれません。

地域別:「居住場所に対する危機感」計

SA(単回答)

地震で一番怖いのは「火災」よりも、「倒壊」による圧死

■地震で一番恐いのは?

1 家屋の倒壊 54.5%
2 爆発・火災 20.8%
3 家具の転倒 17.7%
4 地盤沈下・土砂崩れ 2.7%
5 ガラス・外壁の落下 2.1%

SA(単回答)

全体の2人に1人が危機感を抱いていることが判明しましたが、では実際に地震発生した場合、皆さんが一番恐れていることは何でしょうか。ダントツの第1位は「家屋の倒壊」(54.5%)。「築40年近い家なので、震度6クラスの地震がくればきっと倒壊する」(男性50代)、「5階建ての社宅なのですが、台風が来ても揺れるくらいだから。他の社宅とドミノ倒しみたいになりそうで怖い」(女性50代)など、地盤の緩さや、築年数の古さから倒壊の恐れを感じているという声が目立ちました。事実、1923年の関東大震災では火災による死者が多かったものの、1995年に起きた阪神・淡路大震災では6,400人以上の死者のうち、約9割が木造住宅の下敷きなどによる圧死であったそうです。いわば、現代日本における地震の恐怖は、第2位に挙げられた「爆発・火災」(20.8%)よりも、むしろ「倒壊」「転倒」や「落下」の危険度が高いことがうかがえます。以下3位に「家具の転倒」(17.7%)、4位に「地盤沈下・土砂崩れ」(2.7%)が挙げられました。

全体の6割以上が「『準備をしなければ』と考えているものの、
まだ行っていない」と回答

ここまで地震に対する危機意識について見てきましたが、では実際に皆さんのご家庭では、地震や災害に備えて何か防災準備を行っているのでしょうか。「昔、ガールスカウトに入っていたので、その時使用したグッズが物置においてある。飲食品は家族が5日間程頂ける量を常備し、半年に一度は買い換えている」(女性20代)など、「防災袋や、防災に備える様々な準備をしている」(26.0%)と回答した方は全体の約4分の1程度に留まりました。その一方、残りの大部分の皆さんが「『準備をしなければ』と考えているものの、まだ行っていない」(66.4%)という声でした。また地域別で見てみたところ、最も防災準備をしっかりと行っていたのは「東海地方」(38.2%)。続いて「関東地方」(26.8%)、「信越地方」(26.7%)、「近畿地方」(25.8%)が挙げられ、地震に対して「(居住地域が)危険な場所」と感じている人ほど、「防災準備」に余念がないことが明らかとなりました。

あなたのご家庭の防災準備は?

SA(単回答)

防災グッズのナンバーワンは、停電や夜間に備え「懐中電灯・ロウソク」

では災害に備えて、皆さんは具体的にどんなグッズを準備しているのでしょうか。堂々の人気ナンバーワンは「懐中電灯・ロウソク」(79.3%)でした。「夜間の移動には、懐中電灯は必須」(男性20代)、「以前、台風のときに停電して非常に困ったため・・・」(女性40代)など、停電や、夜間の震災に備えて、安全を確保する意味でも「灯り」は欠かせないアイテムの1つと言えそうです。2位は「飲料水(ペットボトル、缶など)」(66.6%)。「飲み終わった2Lペットボトルに水を汲みベランダに置いてある。常時30〜40本。植木の水遣りなどに使っているが、いざと言う時には生活用水で流用」(男性50代)など、水は生命の危機にも関わるため、水の確保を重視する声が多数寄せられました。ちなみに1人1日3リットルが目安と言われ、4人家族で3日間過ごす場合、トータル36リットルにも達します。また中には「トイレ用に、常に風呂には水をはっている」(女性40代)など、飲料水ばかりではなく、断水時の水洗トイレ用の水を確保しているご家庭も少なくありませんでした。

■災害に備えて、日ごろから準備しているグッズは?

1 懐中電灯・ロウソク 79.3%
2 飲料水(ペットボトル、缶など) 66.6%
3 携帯ラジオ・テレビ 57.4%
4 非常用の食料(缶詰、カンパンなど) 53.1%
5 軍手・安全靴 33.6%
6 ライター・マッチ 31.4%
7 医療品・薬 28.5%
8 レジャーシート 21.7%
9 衣服・下着類 18.2%
10 カイロ 12.8%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

現代の避難に必要不可欠な「ラジオ・テレビ」での正しい情報収集

また見逃せないのが、3位「携帯ラジオ・テレビ」(57.4%)です。「とりあえず正確な情報を得ることが一番大事だと思う。ラジオは絶対に必要。手回しで発電してラジオが聴けて懐中電灯にもなるものを用意している」(女性30代)など、大地震の後には余震の危険もあるため、デマに注意してラジオ、テレビから正しい情報を入手することが、現代の震災時には必要不可欠なようです。事実、中越沖地震を体験した人の中には「携帯ラジオをいつでも聴けるようにしていた。被害状況を把握でき、安心感、気持ちに余裕が生まれた」(男性40代)という声も寄せられました。以下、4位は救援物資が届くまでの「非常用の食料(缶詰、カンパンなど)」(53.1%)、5位は「軍手・安全靴」(33.6%)が続きました。こうした防災グッズの準備のほか、家具や本棚の転倒防止、ガラスの飛散を防ぐフィルムの貼り付けや、観音扉タイプの食器棚に止め金具をするなど、家の中における様々な地震対策も多数寄せられました。

意外に便利だった「食品用のラップ」、赤ちゃんのいるご家庭では「紙おむつ」も

また実際に阪神・淡路大震災や、中越沖地震に遭った被災者からもユニークなグッズや、有用な情報が多数寄せられましたのでいくつかご紹介します。「ラップはお皿の上にひいて汚れないように出来るし、止血や傷の保護になる」(女性30代)など、意外に食品用のラップフィルムの利用価値が高かったという声。「割れたガラスが道路に散乱しているので、底が厚くて丈夫なスニーカー」(女性40代)など、枕元や防災袋にシューズの準備が役立ったという方や、また「阪神最震災で被災した経験上から学んだ結果、簡易トイレとトイレットペーパー、そして女性は生理用品、赤ちゃんのいる家庭では紙おむつが必要」(女性30代)など、被災者ならではのエピソードも寄せられました。さらに「3年前の中越地震は10月後半だったため、かなり寒くて困りました。車の中に軍手、ウィンドブレーカーくらいは入れておくといいなと思った」(女性30代)など、通年一緒ではなく、季節によって防災袋の中身を見直す必要もありそうです。


そこで今回は、来月からスタートする気象庁の「緊急地震速報」の一般向け運用を前に、皆さんのご家庭の地震対策についてご意見を聞いてきました。いま住んでいる居住場所に対する安全度を聞いたところ、全体の2人に1人が危機感を抱いており、いつ起こっても不思議ではない大地震の遭遇に不安を募らせている人が大変多いことが明らかとなりました。とはいえ、実際に「防災準備をしている」という人は全体の約4分の1に留まり、危機感を持ちながらも現実味を帯びていないのか、重い腰が上がらないというのが正直なところのようです。また今回は、自宅における防災準備についてご意見を聞いてきましたが、地震は家にいる時ばかりに起こるとは限りません。仕事の時、どこかへ外出際に遭遇する可能性も十分あります。家、近所周辺の危険地域の把握はもちろん、勤め先の周辺や、通勤、通学時のルートの過程も確認する必要があります。特に大地震の発生直後は、バス、電車などの公共交通機関が停止し、通勤途中で足止めされ、帰宅できなくなることも考えられます。そうした場合の徒歩帰宅ルートが分かるマップの準備や、家族との連絡手段、集合場所の事前確認も大切なことです。この機会に、ご家族で地震に遭った場合の様々なシチュエーションを想定して、その対策方法や準備を話し合ってみてはいかがでしょうか。