1. トップページ
    2. 企業情報
    3. 研究活動
    4. ハピ研
    5. 毎週アンケート
    6. 【第240回】アンケート結果

青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える“しあわせ探しの情報サイト”

ハピ研について

毎週アンケート | 生活の中のちょっとした事や、旬な話題をタイムリーに調査

今年もお中元はどうする?

上半期も、残すところあと僅か。そう、そろそろ準備が気になりはじめるのが「お中元」ですね。大手百貨店では、早くもお中元の特設会場が登場したり、インターネット受注をスタートさせたところもあるようです。そこで今回は皆さんに、今年のお中元ギフトについて聞きました。

全体の7割以上が「お中元ギフト」を検討、過去4年間で最も高い贈答意向

まず皆さんは、今夏、「お中元」を贈る予定があるのでしょうか。「いつもおいしい無農薬のお野菜を送ってくれる主人の実家に、お礼の意味を込めて贈る」(女性40代)など、「贈る予定」と回答した人が54.7%。「贈ろうかどうしようか検討中」という声も18.1%を数え、全体の72.8%が今夏の「お中元ギフト」の贈答を前向きに検討していることが明らかとなりました。過去同時期に実施した同調査を振り返ると、「贈る予定」「贈ろうかどうしようか検討中」という声は2005年が64.8%、2006年が62.1%、2007年が63.3%であったことから、過去4年間の中で最も贈答意向が高く、ここ数年、元気がないと言われてきたギフト市場に復調の兆しが見え始めていることがうかがえます。次に世代別で贈答意向を見てみると、20代では58.3%に留まったものの、30代で65.1%、40代で72.1%と世代とともに急増し、60代以上では実に88.0%にも達しました。中には「リタイアして10年弱、儀礼的な中元や歳暮は無くなり、気分的に楽。一方、人間関係の一層の発展を図るには、贈り物は無くせない習慣のひとつでもある」(男性60代)という声も寄せられ、年齢を積み重ねるとともに人との付き合いを大切にする傾向が高いようです。

SA(単回答)


お中元ギフトの良さは「言葉では言い足りない感謝の念」「近況を確認し合う機会」

その一方、虚礼廃止が叫ばれて久しい市場の中で、「贈る予定はない」(27.2%)という声も全体の約4分の1を占めました。そこで、次にお中元ギフトの良い点と、嫌な点について詳しく見ていきましょう。まず、お中元ギフトの長所のトップは「日ごろの感謝やお礼をする良い機会」(60.1%)でした。「子供の担任には、とてもお世話になりました。在学中に御礼を贈るのははばかられましたが、卒業した今、それまでの感謝の気持ちをお中元という形で表せるのがうれしい」(女性40代)など、言葉では言い足りない感謝の念を、お中元のタイミングを利用して伝えたいという声が多数寄せられました。続いて、回答が多かったのは「季節のあいさつ」(36.7%)。「年に一度しか帰らないので、中間のごあいさつ」(女性40代)など、日ごろご無沙汰している人に暑中お見舞い、夏の挨拶としてお中元を贈るという人も多いようです。同様4位にも「自分や家族が元気で過ごしていることを伝える手段」(24.7%)、6位「お礼の電話など、近況を知らせ合うきっかけができる」(13.5%)が挙げられ、お互いの安否や近況を確認し合う機会としても一役買っていることがうかがえます。そのほか、「人間関係を円滑にし、コミュニケーションを深める」(34.2%)、「『親しき仲にも礼儀あり』と日本の古き良き習慣」(20.6%)が続きました。

■「お中元」の良い点は?

1 日ごろの感謝やお礼をする良い機会 60.1%
2 季節のあいさつ(暑中お見舞い) 36.7%
3 人間関係を円滑にし、コミュニケーションを深める 34.2%
4 自分や家族が元気で過ごしていることを伝える手段 24.7%
5 「親しき仲にも礼儀あり」と日本の古き良き習慣 20.6%

MA(複数回答)/n(有効回答数)


嫌な点は「意味なく贈る儀式」「止めたくても、止められない」

一方、お中元の嫌な点は一体どんなところでしょうか。最も回答が多かったのは「お金が掛る」(45.8%)でした。「喜んでくれるのはうれしいのですが、こう物価が上がる中での負担は大きくて家計に苦しい」(女性30代)など、ボーナスを前に懐が痛むという声が多数寄せられました。続いて、回答が多かったのは「儀式的になっている」(45.7%)。「儀式だけの相手には、アイデアさえ浮かばない」(女性40代)など、相手への感謝や気持ちの一切ない中で、贈らざるを得ないギフトに無意味さを感じているという声が目立ちました。同様4位に「贈るのを止めたくても、止められない」(29.4%)、6位にも「半強制的なところがある」(12.0%)が挙げられ、お中元ギフトの在り方に疑問を持つ人も少なくありませんでした。また3位「ギフト選びに悩む・面倒臭い」(33.6%)、5位「センスが問われる」(17.0%)という点も見逃せません。「相手の気持ちになって考えますが、それでも気に入ってもらえるかどうか心配」(男性50代)など、相手や家族のことを考えすぎて、何を贈って良いものか頭を悩ませている人が意外に多いようです。中には「『やるな〜』と言われたい…」(男性40代)など、人よりも差をつけたい、センスの良さをこの機会にアピールしたい、と考えている人もいました。

■「お中元」の嫌な点は?

1 お金が掛る(予算が苦しい) 45.8%
2 儀式的になっている 45.7%
3 ギフト選びに悩む・面倒臭い 33.6%
4 贈るのを止めたくても、止められない 29.4%
5 センスが問われる 17.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

ギフト選びの準備として、相手のこと、家族のことについて事前調査が重要!

嫌な点として「ギフト選びに悩む・面倒臭い」「センスが問われる」など、ギフト選びに苦労している声が目立ちましたが、では皆さんは「お中元」を選ぶ際に、一体どんなところにポイントを置いているのでしょうか。最も回答が多かったのは「贈り先の趣味や好き嫌い」(51.0%)でした。「相手がお酒を飲むのかどうか・・・」(女性30代)など、普段からさりげなく情報収集をしているという声が多数寄せられ、相手の好みを重視する傾向が見受けられました。同様3位にも「贈り先の家族構成」(25.5%)が挙げられ、相手の好みとともに、相手の家族情報の収集も外せないポイントとなっていることがうかがえます。中には「贈る人の病歴、年齢で選ぶ」(女性20代)など、健康状態や持病に応じたギフト選びをする人もいました。その一方、9位には「自分(贈り主)が好きなもの(気に入っている)」(11.2%)、10位には「自分が住んでいる土地ならではのもの」(9.9%)が挙げられました。「地方に住んでいるので、名産の果物などを食べてもらいたい」(男性30代)など、相手の嗜好よりも贈る側が確かだと確信したものや、贈る側の個性や特徴を重視したギフト選びも目立ちました。

■「お中元」を選ぶ際のポイントは?

1 贈り先の趣味や好き嫌い 51.0%
2 いくらあっても無駄にならない・困らないもの 32.4%
3 贈り先の家族構成 25.5%
4 相手がもらって負担に感じない価格帯のもの 22.9%
5 季節感(夏らしさ・涼しげなもの) 22.0%
6 使って(食べて)しまえば、形、モノが残らないもの 15.6%
7 普段、自分では買わないちょっと高級なもの 13.1%
8 毎年同じものを贈るようにしている 12.2%
9 自分(贈り主)が好きなもの(気に入っている) 11.2%
10 自分が住んでいる土地ならではのもの 9.9%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

相手を思いやり、負担や気を遣わせない「価格」で軽やかに

また注目したいのは、4位「相手がもらって負担に感じない価格帯のもの」(22.9%)という声。「相手に負担を掛けさせないまあまあ安いものを選ぶ。心がこもっていないから安いのではなく、自分が高いものをもらうと委縮して心労が大きいから・・・」(女性20代)など、ギフトというと一見見栄の張り合いのようにも感じますが、実際には高すぎず、お互いに気を遣わずに贈り合える “手軽さ”がキーワードとして重要視されていることがうかがえます。さらに「いくらあっても無駄にならない・困らないもの」(32.4%)、「使って(食べて)しまえば、形、モノが残らないもの」(15.6%)、「毎年同じものを贈るようにしている」(12.2%)が挙げられ、特別なものよりも、普段使いの、消費消耗する生活必需品を念頭において、ギフト選びを心掛けている人が大変多いようです。

お中元ギフトの人気1位は、暑さをうち払う「ビール」

さて今年、皆さんは具体的にどんなギフトを贈る予定なのでしょうか。 堂々のお中元ギフトナンバーワンは「ビール」(62.2%)でした。 「父には、ビールと決めている。お風呂上がりの晩酌の喜ぶ顔を想像している」(女性40代)など、 暑さをうち払って夏を乗り切れるように、お酒好きの相手には「ビール」を贈るという声が多数寄せられました。 過去同時期に実施した調査「贈りたい人気ギフト」を振り返ると、「ビール」は4年連続で一番人気でした。 さらに昨年から支持率も上がっていることから、お中元ギフトとして確固たる地位を築いていることがうかがえます。 同様3位に「ジュース飲料(100%果汁等)」(24.6%)、5位に「コーヒー・お茶」(21.6%)が挙げられ、 渇いた喉を潤す飲料ギフトに人気が集中しました。

■贈りたいギフトは何?

1 ビール 62.2%
2 お菓子・デザート 32.2%
3 ジュース飲料(%果汁等) 24.6%
4 ハム・ソーセージ 21.9%
5 コーヒー・お茶 21.6%
6 産地直送の野菜・果物 19.9%
7 そうめん・冷むぎ 19.6%
8 産地直送の魚介類(かに、鮭等) 19.3%
9 食用油・調味料 16.4%
10 洗剤・石鹸・入浴剤 15.1%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

ビールギフト選びのキーワードは、「銘柄」「高級」「鮮度」「バリエーション」

とはいえ、最近ではビールも、様々な種類やタイプのものが多数出回っています。では皆さんがビールギフトを選ぶ際にこだわっている点とは、どんなことでしょうか。最も回答が多かったのが「贈る相手が好きな銘柄のビールを選ぶ」(53.3%)でした。中には「私の好きな銘柄を知っている知人から、その銘柄のビールをもらえるのはとてもうれしい」(女性30代)という声からもうかがえるように、同じビールとはいえ、好みの銘柄か否かを事前に調査しておくことが重要となっているようです。さらに2位「ちょっと高級なプレミアムビールを選ぶ」(45.5%)、3位「工場直送など、新鮮なものを選ぶ」(15.7%)、5位「ビール種類が色々楽しめるものを選ぶ」(12.4%)が続き、「高級感」「鮮度」「バリエーション」もビールギフト選びのキーワードとなっていました。そのほか、「家族に子供さんがいるとジュースとセットになったものを・・・」(女性30代)、「酒を飲まない奥様のために、おかずになるものも一緒に・・・」(女性30代)など、家族と一緒に楽しめる品をビールとセットにする人も少なくありませんでした。

■ビールギフトを選ぶ時のポイントは?

1 贈る相手が好きな銘柄のビールを選ぶ 53.3%
2 ちょっと高級なプレミアムビールを選ぶ 45.5%
3 工場直送など、新鮮なものを選ぶ 15.7%
4 なるべくビールの本数が多いものを選ぶ 13,2%
5 ビール種類が色々楽しめるものを選ぶ 12.4%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

消費すれば形の残らない「フード・ドリンク」に人気集中!

続いて、贈りたいギフトの2位は「お菓子・デザート」(32.2%)。「夏なのでアイス、ゼリーのような冷たいデザートを選んでいる」(女性30代)など、飲料のほかに冷たい涼菓子も人気ギフトの1つとなっていました。さらに4位「ハム・ソーセージ」(21.9%)、6位「産地直送の野菜・果物」(19.9%)、7位「そうめん・ひやむぎ」(19.6%)、8位「産地直送の魚介類(かに、鮭等)」(19.3%)、9位「食用油・調味料」(16.4%)など、ベスト10圏内のうち、1〜9位までが「食」に関連したギフトであることから、大半の皆さんが「お中元ギフト=フード・ドリンク」と捉えていることがうかがえます。

「プレミアムビールだと超うれしい〜」、贈られてうれしいギフトのトップも「ビール」

一方、ご自分が贈られる立場である場合はいかがでしょうか。贈られるとうれしいギフトのトップは、贈りたいギフトの1位と同じく「ビール」(63.5%)でした。「もらってうれしいのはビールで、とくにプレミアムビールだと超うれしいですね」(男性30代)など、自分ではあまり買わないプレミアムビールは、もらってうれしいギフトとなっていることがうかがえます。また、仮にお酒を飲まないご家庭でも「ビールは来客にも出せるので、もらうとうれしい」(女性20代)という声が寄せられるなど、決して邪魔にならないものと言えそうです。

■もらいたいギフトは何?

1 ビール 63.5%
2 各種商品券 29.5%
3 お菓子・デザート 29.1%
4 ハム・ソーセージ 25.0%
5 産地直送の魚介類(かに、鮭等) 22.0%
6 ジュース飲料(100%果汁等) 21.1%
7 コーヒー・お茶 20.7%
8 産地直送の野菜・果物 20.3%
9 地酒(日本酒、焼酎) 16.7%
10 食用油・調味料 16.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

贈る側がためらう「商品券」や「生もの」は、意外に喜ばれるギフト

うれしいギフトの2位は「各種商品券」(29.5%)。「もらってうれしいのは『使える場所が多い商品券』。旅行とかホテルの宿泊券なんてもらえるとうれしいだろうなぁ。そんなアテはありませんけど・・・」(女性40代)、「贈るのは失礼かと思って商品券は避けるが、欲しいのは現実的に商品券」(女性30代)など、贈りたいギフトでは9.5%と低調でしたが、贈られるとうれしいギフトでは一気に29.5%にまで急増し、商品券は金額があからさまであるため敬遠されがちであるものの、実は贈られるととてもうれしいギフトとなっていることがうかがえます。気心の知れた人には悪くない選択肢と言えます。同様に「贈りたいギフトランキング」よりも、ポイントが増えた「贈られるとうれしいギフト」では、5位「産地直送の魚介類(かに、鮭等)」(贈りたい=19.3%、贈られるとうれしい=22.0%)、9位「地酒(日本酒、焼酎)」(贈りたい=13.3%、贈られるとうれしい=16.7%)が挙げられました。一般的に夏のギフトでは、傷みの早い生ものを避ける傾向が高いと思われがちですが、贈られる立場からすれば、「産地直送の魚介類」もうれしいギフトであるようです。


今回は夏の訪れとともに思い出す「お中元」について、皆さんのご意見を聞いてきました。全体の72.8%が今夏の「お中元ギフト」の贈答を前向きに検討していることが判明し、過去4年間の中で最も高い贈答意向となりました。ここ数年、虚礼廃止、景気後退の懸念が続き、さらに食の安全・信頼が叫ばれている最中だけにギフト市場の落ち込みが心配されましたが、その思いとは裏腹に今夏のお中元は活況が予測される結果となりました。お中元の在り方は、この5、10年で大きく変化を遂げてきましたが、お中元ギフトの長所を見てみると、意外に「日ごろの感謝やお礼をする良い機会」「自分や家族が元気で過ごしていることを伝える手段」という声が多数寄せられました。現代日本では人とのコミュニケ-ション不足が指摘され、暑中見舞いの手紙のやり取りでさえ失われつつある中で、お中元は、親類や友人、知人、恩師と自然と連絡を取り合えるタイミングを与えてくれているのかもしれません。もちろん、「止めるにも、止められない」「儀式的」といった問題も抱えているものの、お中元、そのものの役割はそう捨てたものでもないのではないでしょうか。