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青山ハッピー研究所 ハピ研

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あなたが緊張する瞬間は?

卒業、入学、引越し、転職、転勤、単身赴任など、春は新生活が始まるシーズンです。新しい職場や新しい土地での出発は、期待によるワクワク感と同時に不安や緊張もつきまとうもの。緊張のあまりに胃腸の調子を崩したり、吐き気をもよおすなど、身体的なストレスを強く感じている人もきっと多いのでは。そこで今回は、「緊張」「あがり」をテーマにして皆さんにご意見を聞きました。

全体の8割以上が「緊張しやすい」「あがり症」と回答

あなたは緊張しやすいタイプ?

SA(単回答)

さて、皆さんは緊張しやすいタイプ、それともあまり緊張しないタイプですか?「PTAの役員で部長のくじをひいた。そんな柄ではないので、部会で話の進行、総会での発表、1年間緊張しっぱなしでした・・・」(女性30代)など、「とても緊張しやすい」と回答した人が41.2%。「どちらかといえば緊張しやすい」という声も41.6%を数え、全体の8割以上の人が「あがり症」、または「緊張しやすい」タイプであることが明らかとなりました。中には「何に対しても緊張してしまうくらいの小心者。自動改札機に入る時でも、もし閉まったらどうしようと心臓がドキドキとしてしまう」(男性20代)など、極度な緊張症で困っているという声も寄せられました。また「とても緊張しやすい」「どちらかといえば緊張しやすい」という声を世代別で見てみると、20代では82.5%、30代で86.3%、40代で82.6%、50代で84.2%と20〜50代では80%台を推移。ところが定年退職者が増える60代では68.4%、70代以上では62.5%と減少し、社会との接し方の変わる60代を境に「緊張」「あがり症」が次第に改善していることがうかがえます。


その一方で「あまり緊張しない」「ほとんど緊張したことがない」という声も17.2%を数えました。主な理由は「毎日の生活でストレスも飽和状態になれば、緊張する、しないの次元ではなくなってしまう」(女性20代)など、緊張を感じている暇はないという声。「最近は家で子どもと過ごすことが多いので、あまり緊張はしない」(女性30代)など、社会との接点が減少すると同時に、緊張する場面も少なくなったという声。さらに「自分を良く見せようとせず、ありのままの自分をさらけ出す。まあ、開き直りってやつ・・・」(男性40代)など、自らの境遇をあるがままに受け入れ、物事に向き合えば緊張しないという声も寄せられました。

緊張するシーンのナンバーワンは「大勢の前でのスピーチ」

8割以上の人びとが「緊張しやすい」タイプであることが明らかとなりましたが、では皆さんはどんなシーンで緊張するのでしょうか。最も回答が多かったのは「大勢の前で話・スピーチをするとき」(82.2%)でした。「友人の結婚式でお祝いのスピーチの途中で緊張し、頭の中が真っ白になって何を喋っているか分からなくなった」(男性40代)、「小学校の年度始めと終わりの参観日に必ず父兄から一言、挨拶をする。毎年、緊張して思う様に話せず、今年もドジってしまいました・・・」(女性20代)など、結婚式や学校行事等々、かしこまった席での挨拶は、この上ない緊張感が溢れるシチュエーションであることがうかがえます。さらに「社交ダンスで発表会のとき、足が震えていた」(女性60代)など、同様5位に「発表会や演奏会のとき」(26.7%)、6位にも「(仕事で)プレゼンや報告を行うとき」(27.8%)が挙げられ、人前で何かを発表したり、スピーチすることに慣れていない人が大変多いようです。

■どんな時に緊張しますか?

1 大勢の前で話・スピーチをするとき 82.2%
2 初対面の人に会うとき 36.5%
3 新しい職場や仕事をするとき(人事異動など) 35.6%
4 プレゼンや報告を行うとき 27.8%
5 発表会や演奏会のとき 26.7%
6 資格取得、入社試験や面接のとき 26.4%
7 苦手なことを無理にさせられると(カラオケ、料理、運転など) 20.0%
8 経験のないことをしなければならないとき(仕事、一人暮らしなど) 17.7%
9 電話で人と話すとき 16.4%
10 目上の人(上司、社長、年配者など)と話をするとき 13.3%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

「初対面」の人との会話にストレス、緊張を感じる!

2位は「初対面の人に会うとき」(36.5%)。「5月からマンションの理事をしないといけなくなった。理事会で新しい人たちと一緒に話したりするので、緊張しそう・・・」(女性50代)、「4月は新人さんと接する機会も多く、新人さんの緊張感がこちらにも伝わってくる」(女性60代)など、気心の知れていない分、初顔合わせに疲れを感じるという声が多数寄せられました。さらに「今までは工場勤務だったのが、転職をして初めて接客業に携わるようになりました。慣れないレジ仕事に緊張!!」(女性20代)など、同様3位にも「新しい職場や仕事をするとき(人事異動など)」(35.6%)が挙げられ、新しい環境や人とのつき合いに慣れるまでに少々時間がかかる人が案外少なくないようです。また見逃せないのは、9位の「電話で人と話すとき」(16.4%)です。「専業主婦をしているのですが再就職したいなと思い、現在就活中。パートの申し込みの電話をかける時にとても緊張した」(女性40代)など、直に顔を合わせずとも、見知らぬ人と話をすることそのものがストレスや緊張を与える要因となっていることがうかがえます。そのほか、6位「資格取得、入社試験や面接のとき」(26.4%)、7位「苦手なことを無理にさせられるとき(カラオケ、料理、運転など)」 (20.0%)、8位「経験のないことをしなければならないとき(仕事、一人暮らしなど)」(17.7%)が続きました。

「心臓のドキドキ」をきっかけに
「汗」「赤面」「震え」などが連鎖する

次に皆さんが緊張したときに出る症状について見ていきましょう。最も回答が多かったのは「心臓がドキドキする・脈拍が上がる」(52.0%)でした。「WBCの優勝戦 9回裏。私がやっているわけではないのにものすごくドキドキ緊張しました!!」(男性20代)、「心臓が5倍くらい大きくなったような気がするくらい・・・」(女性30代)など、心臓の鼓動が速く、大きくなって、落ち着けなくなるという声が多数寄せられました。さらに「心臓がドキドキして、顔が赤くなり、のどが渇く・・・」(女性30代)、「心臓がどきどきし、手が震えてしまう」(女性20代)など、3位「手に汗が出る」(34.5%)、4位「赤面する」(32.4%)、7位「手足に震えが出る」(20.2%)、10位「やたらと喉が渇く」(13.0%)など、心臓のドキドキ、脈拍の上昇をきっかけとして、いくつかの症状が連鎖反応のように次々に起こるという声も目立ちました。

■緊張すると、どんな症状がでますか?

1 心臓がドキドキする・脈拍が上がる 52.0%
2 上手く話せない・声がどもる 36.2%
3 手に汗が出る 34.5%
4 赤面する 32.4%
5 頭の中が真っ白になる 28.4%
6 体中、汗が出る 21.1%
7 手足に震えが出る 20.2%
8 トイレが近くなる 16.1%
9 饒舌・早口になる 15.5%
10 やたらと喉が渇く 13.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

極度の緊張から「言葉に詰まる」、
一方、「早口」「饒舌」になる人も・・・

また目に見えて分かる症状として目立ったのは、2位「上手く話せない・声がどもる」(36.2%)でした。「勤務先の研修でプレゼンテーションをした時、緊張のあまり声が震えて涙声になってしまった」(男性20代)、「声がうわずり、話の内容が支離滅裂になってしまう」(女性40代)など、喉が締め付けられ、普通に話が出来なくなるという声が多数寄せられました。同様5位にも「頭の中が真っ白になる」(28.4%)が挙げられ、緊張状態では平常心を保てなくなり、思考も言葉も止まってしまう人が大変多いことがうかがえます。その一方で、9位には「饒舌・早口になる」(15.5%)が挙げられました。「自分でもわかるくらい、早口になる。早くプレゼンやスピーチを終えたいという、あせった気持ちでそういう状態になるのかも・・・」(男性50代)、「興奮しておしゃべりになる」(女性50代)など、緊張から早口になったり、いつもよりも饒舌になって話し過ぎるという声も寄せられました。中には「困るのは、思ってもいない言葉が出てくる」(女性60代)など、自分の発言に後で後悔する人もいました。

第一に「呼吸のリズム」を整え、
第二に「飲み物を飲む」ことで緊張を和らげる

では緊張したときに、皆さんはそれをどんな方法で抑えたり、和らげているのでしょうか。次に皆さんが実践されている緊張やあがりを緩和させる、具体的なテクニックを見ていきましょう。最も回答が多かったのは「大きく深呼吸する」(55.7%)でした。「下を向いていると視野が狭くなって、マイナスのことばかり考えてしまうので、上を向いて深呼吸する」(女性40代)、「大きく鼻から空気を吸ってゆっくり口から息を吐く、これを3回繰り返す」(男性30代)など、緊張すると過呼吸気味になる人も多く、ゆっくりと鼻から息を吸い込んで、ゆっくりと口から吐き出し、呼吸のリズムを整えてストレスを緩和するという声が多数寄せられました。脈拍や汗、手の震えなどは止めようと思ってもなかなか抑えることは出来ませんが、中でも呼吸は、最もコントロールしやすい体の機能といえ、緊張緩和術としては一番容易な方法と言えるかもしれません。

■緊張を抑える、和らげるためにすることは?

1 大きく深呼吸する 55.7%
2 水や飲み物を飲む 19.2%
3 自己暗示をかける 18.8%
4 まめにトイレに行く 13.1%
5 人と話をして気を紛らわせる 10.6%
6 目をつぶる(瞑想する) 9.4%
7 お酒を飲む 5.1%
8 音楽を聴く 4.3%
9 手に人という文字を書いて飲み込む 3.5%
10 顔や体を叩く 3.4%

MA(複数回答)/n(有効回答数)


続いて回答が多かったのは2位「水や飲み物を飲む」(19.2%)、7位に「お酒を飲む」(5.1%)が挙げられました。「お水を少しずつ数回に分けて飲む」(女性60代)、「カラオケ大会などの発表会の時は、ビールを飲む」(女性50代)など、何か飲み物を飲むことで、心の緊張を解きほぐし、体をリラックスさせるという人も少なくありませんでした。その反面、「とにかくトイレに行きたくなる。用を足したあと、すぐまた行きたくなったり・・・」(女性40代)、「腹痛がおこり、下痢になる」(女性30代)など、胃腸の調子が悪くなって、トイレが近くなるという声も目立ち、緊張時はあえて水分を控える人もいました。

呪文や魔法のように「お決まりの言葉」を唱える

また、ユニークな回答として3位に「自己暗示をかける」(18.8%)が挙げられました。「たくさんの人の前で話をするときは『カボチャだ』と言い聞かせ、面接のときは『取って食われるわけではない』と言い聞かせる」(男性40代)、「緊張した時は『わくわくする!わくわくする!!これでまた私は成長するんだ!』と心の中で繰り返し、良い方向のドキドキ感なんだと頭に思い込ますようにする」(女性30代)など、まるで呪文や魔法のように自分自身に言い聞かせ、そして安心させる「お決まりの言葉」を唱えるという人が多いようです。同様9位にも「手に人という文字を書いて飲み込む」(3.5%)が挙げられ、科学や医学が進歩する現代においても、意外に自己暗示やおまじないが緊張を和らげる特効薬となっていることがうかがえます。


そのほか、「明らかに緊張すると思ったときは、事前にコンタクトレンズをはずす」(女性40代)など、景色がぼやけて緊張が解けるという声。「こんなの出産に比べたらたいしたことない、と自分に言い聞かせる」(女性30代)、「昔、緊張のあまり大失敗した事を思い浮かべる」(女性30代)など、以前経験した辛さや失敗を思い起こし、それよりもマシだと前向きに考えるという声。さらには「ペットの写真を見る」(女性20代)や、「柔らかい手触りの小さなぬいぐるみやタオルを触る」(女性40代)という声まで、様々な緊張緩和術が多数寄せられました。


今回は春の新生活シーズンを迎え、「緊張」をテーマに皆さんのご意見を聞いてきました。「とても緊張しやすい」「どちらかといえば緊張しやすい」という声は全体の8割以上を数え、大多数の皆さんが「あがり症」、または「緊張しやすい」タイプであることが明らかとなりました。では、なぜ私たちは「緊張する」のでしょうか。本来、「緊張」とは人間という生き物が生き残るために必要な反応で、万が一、生命の危機が訪れたときに「戦う」か否かを瞬時に判断し、次の行動を移すための準備と言われています。いわば、程度に違いはあれど、人間は誰でも緊張するものと言えます。とはいえ、現代においては、この生命危機回避のプログラムが働くことで、かえって本来の力を出し切れないということも少なくありません。そこで私たちは、緊張する場面に遭遇したときに「これは生命の危機ではない!」と体に言い聞かせる必要があるわけです。そういった意味では、今回のアンケート結果の中でも目立った「自己暗示」は、あながち馬鹿に出来ない対策の一つと言えそうです。


さぁ、緊張する場面が至るところで待ち構えている春、「自分は出来る!」と言い聞かせ、むしろ緊張を楽しむつもりで臨んでみてはいかがでしょうか。