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ボランティア活動に関心がありますか?

地域の環境美化活動や身障者、被災地の支援など、地域社会や困っている人びとを支えるボランティア。決して利潤を追求するものではないものの、その活動にやりがいや使命感を感じている人もきっと多いのでは?そこで今回は、日本の中でも増えている「ボランティア活動」をテーマにして、皆さんのご意見を聞きました。

全体の2人に1人が「ボランティア活動」に参加した経験を持つ

ボランティア活動の参加経験は?

SA(単回答)

さて、皆さんは「ボランティア活動」に参加した経験があるのでしょうか。「国際交流として留学生の支援に参加している」(女性40代)など、「現在、参加(主宰)している」と回答した人が9.6%。さらに「過去、参加(主宰含む)したことがある」という声も36.6%を数え、全体の2人に1人は今までに何らかのボランティアに携わった経験を持っていることが明らかとなりました。性別で「現在、参加(主宰)している」「過去、参加(主宰含む)したことがある」という声を見てみると、男性は43.6%であったのに対し、女性はそれよりもやや高い48.7%。中には「区の老人給食ボランティア。ひとり暮らしのお年寄りにお弁当を作って届けている」(女性50代)という声も寄せられ、主婦をはじめ、地域社会に積極的に関わる女性の姿がうかがえます。

学校・サークルを通じて参加、20代に意外に多い「ボランティア経験」

世代別ではいかがでしょうか。まず「現在、参加(主宰)している」という声を見てみると、20代で3.9%、30代で5.6%と低調であったものの、40代では12.2%と急増。さらに70代以上では25.0%に達し、年齢とともにボランティア活動への参加意欲の高さがうかがえます。その一方、「過去、参加(主宰含む)したことがある」という声は70代以上で25.0%に留まったものの、20代では実に44.1%を数え、ボランティア経験のある若者が目立ちました。こうした背景には「高校生の時、クラス全員で募金箱をもって募金活動したり、学園祭で手作りの人形やアクセサリーを売って売上を募金したことがある」(女性20代)など、最近では学生時代に学校やサークルを通じて、ボランティアを経験することが多くなっていることがあるようです。

世代別:ボランティア活動の参加経験は?

SA(単回答)

「仕事が忙しい」「チャンスがなかった」など、
「参加したことはない」という声も全体の半数を占める

一方、「興味はあるものの、参加したことはない」「興味もないし、参加したこともない」という声も全体の53.8%を占めました。「参加しない理由」を聞いてみたところ、最も回答が多かったのは「仕事や家事が忙しくて、ボランティアをしている時間がない」(31.1%)でした。「仕事が忙しくて、ボランティアをしている時間がない。家族との時間を作るだけでも大変」(男性30代)、「介護と家事で余裕がない」(女性40代)など、仕事や家事に追われ、自分と家族のことで手一杯という声が多数寄せられました。同様4位にも「人をサポートするほど余裕がない」(22.0%)が挙げられ、時間的、経済的に余裕がなく、正直なところ「ボランティアどころではない」という現代人の姿が見受けられました。

■今までにボランティア活動に「参加したことがない」のはどうして?

1 仕事や家事が忙しくて、ボランティアをしている時間がない 31.1%
2 今まで参加するチャンス・きっかけがなかった 28.0%
3 どのように参加・活動すれば良いか分からない 25.2%
4 人をサポートするほど余裕がない 22.0%
5 ひとりで参加する勇気がない(一緒に参加する仲間がいない) 19.0%
6 全く興味がない 13.2%
7 自分の体力に自信がない 13.1%
7 人間関係が難しい 13.1%
9 精神的な負担が大きいと思うので 9.7%
10 参加したいと思える活動がない 9.4%

MA(複数回答)/ボランティア活動経験のない人


また見逃せないのが2位の「今まで参加するチャンス・きっかけがなかった」(28.0%)、3位の「どのように参加・活動すれば良いか分からない」(25.2%)です。「周りにボランティア活動している人がいれば参加しやすいが、いないから・・・」(男性40代)、「関東から山形に来て、どんな活動があるのかわからない。また、よそ者はなかなか参加しにくいし、勇気がない」(女性40代)など、興味や関心は持ちつつも、その機会に恵まれなかったという声が多数寄せられました。同様5位にも「ひとりで参加する勇気がない(一緒に参加する仲間がいない)」(19.0%)が挙げられ、ボランティア参加の決め手は「人の薦め」や「後押し」が重要な要因となっていることがうかがえます。そのほか、「知らない人との関わりを持つ自信がない」(男性60代)、「休日はグッタリで体力的にもムリ!」(女性30代)など、「人間関係」や「体力」を理由に挙げる人もいました。

「環境美化」「地域行事の手伝い」など、
地域に根ざしたボランティア活動の参加が目立つ

では、皆さんが今までに主宰・参加されたボランティア活動を具体的に見ていきましょう。最も回答が多かったのは「環境美化(清掃、ゴミ拾いなど)」(63.5%)でした。「毎月、(沖縄)美ら海ビーチの清掃活動に参加している!」(男性30代)など、地元の自然や街の環境美化のため、定期的に清掃活動に参加しているという声が多数寄せられました。中には「清掃活動はなるべく親子で参加している。子供にゴミのポイ捨てに対する意識や環境保護、住んでいる町に対して愛着を持って欲しいから・・・」(女性30代)など、環境美化活動を通して、子供の教育に生かしているというご家庭もありました。同様6位にも「自然保護・緑化活動」(18.4%)が挙げられ、エコ志向の高まりから「自然・環境保護」を目的とした活動に高い支持が寄せられました。

■「参加したことがある」人:今までにどんなボランティアに参加した?

1 環境美化(清掃、ゴミ拾いなど) 63.5%
2 祭りなど地域行事の手伝い 38.7%
3 募金・寄付金活動 28.3%
4 小・中学校、公民館などの教育活動 20.1%
5 収集(古切手)ボランティア 19.5%
6 自然保護・緑化活動 18.4%
7 交通安全、防災・防犯活動 13.1%
8 スポーツ指導・レクリエーション活動 11.9%
9 子育て支援・青少年健全育成の活動 11.4%
10 介護サポートなど高齢者サポート 11.0%

MA(複数回答)/「参加したことがある」人


続いて、回答が目立ったのは「祭りなど地域行事の手伝い」(38.7%)。「地元のお祭りの屋台の手伝い」(男性30代)、「町内の体育委員として、町民運動会や子ども神輿の準備と運営」(男性40代)など、年中行事の世話役や手伝い等々、商店街や町内会の盛り上げに一役買ったという声。さらに「小学生の女子のフットベースボールの監督をしている」(男性60代)など、同様4位に「小・中学校、公民館などの教育活動」(20.1%)、8位に「スポーツ指導・レクリエーション活動」(11.9%)、9位にも「子育て支援・青少年健全育成の活動」(11.4%)が挙げられ、まちの活性化や近所の子供たちの育成など、地域に根ざしたボランティア活動に熱心な人が目立ちました。

“参加してみたいボランティア”は「環境美化・自然保護」
さらに「海外支援」や「外国人サポート」に前向きな声も

次に全体の約3割を占めた「興味はあるものの、参加したことはない」という人は、もし参加出来るなら、一体どんなボランティア活動をしてみたいと考えているのでしょうか。一番人気は、実際のボランティア経験同様に「環境美化(清掃、ゴミ拾いなど)」(経験者=63.5%、未経験者=51.3%)。続いて、「自然保護・緑化活動」(経験者=18.4%、未経験者=48.3%)を挙げる声が目立ちました。地球温暖化や異常気象など、「自然環境の保護」は人類の存続に関わる大きな問題であるため、「環境美化・自然保護」は関心・参加意欲の高いボランティアとなっていることがうかがえます。そのほか、未経験者の間では4位の「発展途上国へ古着などの提供」(経験者=10.8%、未経験者=15.7%)、5位の「災害救済・支援活動」(経験者=8.4%、未経験者=14.6%)、8位の「観光案内・外国人ガイド」(経験者=2.6%、未経験者=10.8%)など、貧困、難民や被災者支援や外国人観光客のサポートに注目が集まりました。中には「青年海外協力隊には昔から興味がある・・・」(女性30代)など、地域社会や国内に留まらず、海外や外国人向けのボランティア活動に前向きな声も寄せられました。

■「興味はあるが、参加したことはない」人:どんなボランティアをしたい?

1 環境美化(清掃、ゴミ拾いなど) 51.3%
2 自然保護・緑化活動 48.3%
3 祭りなど地域行事の手伝い 25.0%
4 発展途上国へ古着などの提供 15.7%
5 災害救済・支援活動 14.6%
6 収集(古切手)ボランティア 14.2%
7 交通安全、防災・防犯活動 11.9%
8 観光案内・外国人ガイド 10.8%
9 小・中学校、公民館などの教育活動 10.2%
10 子育て支援・青少年健全育成の活動 9.7%

MA(複数回答)/「興味はあるが参加したことはない」人

一番の魅力は「新しい経験が出来る」、そして「人の役に立てる喜び」

最後に経験者の皆さんに「ボランティアに参加して良かった点」について聞いてみたところ、最も回答が多かったのは「新しい経験が出来た」(42.0%)でした。「貧困の国のことは教科書に載ってなかったので、実態を知らなかった。活動する上で勉強し、日本は恵まれていて自分たちは文句を言う資格がないなと思い、自分の甘さを考え直すきっかけになった」(女性20代)、「やっているときは大変なのですが、終わってみれば、まるで知らなかった世界を垣間見ることがあり、地域と子供たちの関わりについて多くのことを学べる」(女性40代)など、普段の生活では知り得ない、社会の実情を学ぶ機会に恵まれたという声が多数寄せられました。同様4位に「視野が広がり、物事の捉え方が変わった」(24.5%)、10位にも「新しい知識や技術を習得できた」(14.8%)が挙げられ、ボランティアは今まで形成してきた価値観を一変させる、大きな経験となっていることがうかがえます。

■実際にボランティアに参加して良かった点は?

1 新しい経験が出来た 42.0%
2 友だちが増えた(多くの人々との出会い) 28.5%
3 社会の役に立てることに喜びを感じた 27.9%
4 視野が広がり、物事の捉え方が変わった 24.5%
5 人に対して思いやりが持てるようになった 22.8%
6 人から感謝される幸せを感じた 21.0%
7 今までの自分の経験や知識が生かせた 18.4%
8 生き甲斐ややり甲斐を感じた 17.8%
9 人との協調性が身に付いた 15.8%
10 新しい知識や技術を習得できた 14.8%

MA(複数回答)/「参加したことがある」人


続いて、2位は「友だちが増えた(多くの人々との出会い)」(28.5%)。「地域の清掃活動通じて、友人が出来たことも大きな収穫」(男性60代)など、性別、年齢や職業などを超えて、様々な人びととの新しい交流が生まれることも「ボランティアの魅力」のひとつとなっていることがうかがえます。同様9位にも「人との協調性が身に付いた」(15.8%)が挙げられました。そのほか、「こんな自分でも、他人の役に立つことが出来て良かった」(男性30代)など、「社会の役に立てることに喜びを感じた」(27.9%)。さらに6位に「人から感謝される幸せを感じた」(21.0%)、8位に「生き甲斐ややり甲斐を感じた」(17.8%)が挙げられ、人助けのつもりが、実は自分自身の心の充実感や喜びを満たす存在となっていた、という人が意外に多いようです。いわば、ボランティアは「GIVE(=与える)」ばかりではなく、「TAKE(=得る)」部分が多いものなのかもしれません。


今回は、皆さんに日本国内でも次第に注目を集めつつある「ボランティア活動」に関して、ご意見を聞いてきました。「今までにボランティアに参加したことがある」という声は46.2%を数え、全体の2人に1人が何らかの「ボランティア活動」に携わった経験を持つことが明らかとなりました。特に若い20代では、学校教育の中で「ボランティアや社会奉仕活動を体験した」という声が目立ち、時代とともにボランティア活動に対する理解が確実に高まっていることがうかがえます。とはいえ、昔の日本人が薄情であったというわけではありません。古くから日本では「情けは人の為ならず 巡り巡って己が為」という諺が頻繁に使われてきました。確かに「ボランティア」という言葉はここ最近のものですが、「情けは他人のためではなく、いずれ自分に返ってくるものだから、困っている人は助けよう」というボランティア的な精神は、日本人の気質の中に自然と身に付いているものではないでしょうか。「見て見ぬ振り」「他人事」という言葉は、どうも日本人には似合わないもの。まずは小さなことでも、地域社会や世界との自分なりの接点を見つけてみてはいかがでしょうか。