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深夜、早朝営業して欲しいものは?

現代人のライフスタイルが多様化する中、「コンビニエンスストア」や「スーパーマーケット」の深夜営業は決して珍しいものではなくなりました。とはいえ、「この時間にやっていればなぁ〜」なんて、思うこともまだまだ多いのではないでしょうか。そこで今回は、皆さんの日ごろの生活の中で「深夜営業」や「早朝営業」をして欲しいショップや施設について聞きました。

全体の6割以上が「深夜のコンビニ、スーパーを利用する」と回答

深夜に「コンビニ」「スーパー」を利用する?

SA(単回答)

まず、皆さんは22時以降の深夜に「コンビニ」「スーパー」を利用する頻度はどのくらいあるのでしょうか。「会社から帰宅するのが23時前後なので途中にスーパーに寄り、明日のお弁当の食材を購入することが多い」(女性20代)など、「ほぼ日常的に利用している」と回答した人が7.2%。さらに「急に何かが食べたくなった時に、コンビニへアイス等の甘いものを買いに行く」(女性30代)など、「たまに利用している」という声も全体の52.9%を数え、全体の6割以上の人びとが22時以降に「コンビニ」や「スーパー」で買い物をした経験を持っていることが明らかとなりました。次に性別で「ほぼ日常的に利用している」「たまに利用している」という声を見てみると、女性は56.2%であったのに対し、男性は7%以上高い63.9%を占めました。こうした背景には「仕事が交代制なので、深夜に開いてないとかなり困る。(買うのは)お菓子、弁当、コーヒー、お茶・・・」(男性30代)など、仕事で帰宅の遅いサラリーマンが多いことが挙げられ、深夜営業の「スーパー」や「コンビニ」は夕食確保に重宝されていることがうかがえます。


世代別ではいかがでしょうか。「ほぼ日常的に利用している」「たまに利用している」という声を見てみると、20代で69.1%、30代で66.7%と若い層では高い利用頻度を示したものの、40代以上では年齢が増すと共に減少。60代以上では38.8%、70代以上は実に22.0%まで落ち込み、シニア層では深夜に小売店を利用する頻度が極端に少ないことが明らかとなりました。自由回答の中には「22時〜7時は寝ている」(男性70代)、「早寝早起きのため、必要性を感じない」(男性60代)という声が寄せられ、現役層とリタイア層では1日の生活リズムに大きな隔たりがあることがうかがえます。

世代別:深夜に「コンビニ」「スーパー」を利用する?

SA(単回答)

全体の4割以上が「早朝にコンビニ、スーパーを使用する」と回答

早朝に「コンビニ」「スーパー」を利用する?

SA(単回答)

その一方、早朝5〜7時までの時間帯で、「コンビニ」「スーパー」を利用する頻度はどのくらいあるのでしょうか。「朝の出勤が早いので、朝食用のパンと飲み物を購入する」(男性40代)など、「ほぼ日常的に利用している」と回答した人が2.1%。さらに「朝は趣味のウォーキングをして過ごしているが、時々食材など足りないものを思い出すとスーパーに買いに行く。ほとんど人がいないので、ゆっくりできる」(女性40代)など、「たまに利用している」という声が40.2%を数え、全体の半数近くの人びとが早朝に「コンビニ」「スーパー」を利用した経験を持っていることが明らかとなりました。また深夜営業の利用頻度が60.1%であったのに対し、早朝は42.3%に留まり、コンビニやスーパーの需要は今のところ、「早朝」よりも「深夜」に重きが置かれていることがうかがえます。

深夜・早朝営業は、日中忙しいサラリーマンが対象!?

また性別で「ほぼ日常的に利用している」「たまに利用している」という声を見てみると、女性は40.2%であったのに対し、男性は4%以上高い44.4%を占め、深夜同様に「早朝営業」についても男性の利用者が目立ちました。続いて、世代別ではいかがでしょうか。深夜と同じく、20〜50代までの現役層では40%を超える高い利用度を示したものの、リタイア層が増え始める60代以上では利用頻度が次第に減少。さらに70代以上では現役層の約半分の24.4%に留まりました。現役サラリーマンの中には「朝食時間がないときに、(コンビニなどで買って)通勤時に食べる」(男性30代)など、自宅での朝食時間を惜しみ、通勤途中やオフィスで食事を摂るという人が意外に多いようです。いわば、深夜・早朝帯のコンビニやスーパーは、主婦層やシニア層がメインの昼帯とは異なり、日中仕事で忙しいサラリーマンを対象とした小売店となっていることがうかがえます。そのほか、「ゴルフなどで早く出かけるとき、パンを購入して運転しながら食べる」(男性30代)など、ゴルフや釣り等々、レジャーや旅行時に早朝営業のコンビニやスーパーを利用するという声も寄せられました。

世代別:早朝に「コンビニ」「スーパー」を利用する?

SA(単回答)

深夜・早朝営業を望むナンバーワンは「病院」、2位に「ドラッグストア」が続く

ここまで深夜・早朝営業のコンビニ、スーパーの利用状況について聞いてきましたが、では今後、皆さんが「深夜・早朝営業して欲しい!」と希望するお店やサービスとは何でしょうか。堂々のトップは「病院」(44.8%)でした。「子供がまだ小さく、高齢者もいるために病院は必須」(女性40代)など、急患に備えて、病院の深夜・早朝営業を望む声が多数寄せられました。自由回答の中には「怪我をした時に夜間救急病院を探し、タクシーで行き、クタクタになったことがある。夜間救急病院を探す術も分からず、大変でした」(女性30代)など、深夜の病院探しに右往左往したという苦い経験を持つ人もいました。さらに「急な熱や風邪の時に病院に行くほどでもないが、風邪薬が欲しい時に深夜営業している薬局があれば良いと思う」(男性30代)など、同様2位にも「ドラッグストア・薬局」(42.9%)が続き、人命に関わる医療施設やショップの営業時間拡大が強く望まれていることがうかがえます。その一方で、医者や看護婦不足が社会問題化する今日、ニーズの具現化はそう簡単なことではないかもしれません。

「金融機関」「役所」など、仕事帰りの利用を求める声が目立つ

■深夜・早朝営業を望む
お店やサービスは?

1 病院 44.8%
2 ドラッグストア・薬局 42.9%
3 銀行・ATM 36.9%
4 役所の窓口業務 33.7%
5 郵便局の窓口 31.5%
6 電車運行 26.3%
7 路線バス運行 18.3%
8 免許証更新の窓口 15.6%
9 ファーストフード・カフェ 14.5%
10 図書館 11.6%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

次に3位は「銀行・ATM」(36.9%)、4位に「役所の窓口業務」(33.7%)、5位にも「郵便局の窓口」(31.5%)が挙げられました。「事務的な手続きをしたい場合に、役所や銀行・郵便局は平日の昼間に時間を作って出かけなければならないので、一般的に仕事帰りの人が利用出来るような時間帯でも営業して欲しい」(女性30代)など、私たちの生活を支える「金融機関」や「役所」の窓口業務の利用拡大を求める声が目立ちました。中には「職場で住民票が急遽必要になったとき、帰りにも間に合わず、朝も役所は開いてないので結局知り合いに頼んだ。が、今度は役所が『本人でないとダメ!』と言い出し・・・。電話でやり取りしてなんとかもらった記憶がある」(男性30代)など、ほとほと弱ったエピソードも寄せられました。同様8位にも「免許証更新の窓口」(15.6%)が挙げられました。

昼間を有意義に過ごすため、深夜・早朝の「電車運行」が便利!

また見逃せないのが6位の「電車運行」(26.3%)、7位の「路線バス運行」(18.3%)です。「深夜運行してもらえれば、行動範囲が広がる。出張などで日帰りしなければいけない時に、今だと夕方には飛行機や新幹線に乗らないと帰れないので困る」(男性20代)、「旅行など、もっとゆとりある計画ができるので・・・」(女性40代)など、大晦日に公共交通機関が24時間運行することがありますが、通常の日でも深夜・早朝に運行して欲しいという要望が多数寄せられました。仕事、レジャーともに昼間の活動を有意義にするため、移動はなるべく深夜や早朝に設けたいと考える人が案外少なくないようです。中には「酔っ払って終電車で乗り過ごし、戻る電車もなく、路頭に迷って困ったことがある。深夜でも1時間に1本でも運行してもらえれば、助かる人も多いのでは・・・」(男性20代)という声も寄せられました。ランキング上位を振り返ると「病院」「銀行」「役所」、さらに「電車」「バス」など、いわゆるコンビニやスーパーのような小売店ではなく、私たちの生活の基盤を支える「公共施設・交通」に対するサービス向上を欲する声が目立ちました。この数十年の間に日本人のライフスタイルが大きく様変わりしたものの、意外に公共機関の受付時間や営業時間が、それに追いついていない現状が明らかとなりました。以下、9位に「ファーストフード・カフェ」(14.5%)、10位に「図書館」(11.6%)、11位に「お弁当屋」(10.1%)、12位に「定食屋」(9.1%)、13位に「書店」 (8.7%)が続きました 。

「エコ問題」「治安悪化」「無駄な予算」など、
1割以上が「深夜・早朝営業は必要ない」と回答

その一方、「深夜・早朝営業は一切必要ない」という声も全体の10.4%を占めました。主な理由は「エコが問題になっている折、営業時間延長で電力消費などの増加は望ましくない」(男性60代)など、無駄な電力の廃止でCO2削減に努めるべきという声。「(深夜営業は)治安悪化の原因だと思う」(男性40代)など、青少年の風紀の乱れや、深夜徘徊者がたむろする基点になるのではないかという声。さらに「深夜・早朝営業をあたりまえにすると、日中に行ける人もそれを利用するようになる。税金投入など、それを使わない人にまでしわ寄せが及ぶので・・・」(女性40代)など、国家予算の無駄削減が叫ばれている中、公共機関の深夜・早朝営業はかえって余計なお金が掛かるという厳しい声も寄せられ、賛否判断が分かれました。また世代別で「深夜・早朝営業は一切必要ない」という声を見てみると、20代で5.9%、30代で7.8%と若い世代では低調だったものの、年齢とともに次第に増加。さらにシニア世代の60代では13.2%、70代以上では31.7%に一気に急増し、現役層とリタイア層との間で「深夜・早朝営業」に対する考え方が大きく異なっていることがうかがえます。

世代別:「深夜・早朝営業は一切必要ない」という回答

MA(複数回答)/n(有効回答数)


今回は「深夜・早朝営業」をテーマに皆さんのご意見を聞いてきました。22時以降の深夜営業のコンビニ、スーパーの利用頻度は「ほぼ日常的に利用している」(7.2%)、「たまに利用している」(52.9%)という声が全体の6割以上。さらに朝5〜7時までの早朝営業の利用頻度は「ほぼ日常的に利用している」(2.1%)、「たまに利用している」(40.2%)という声が全体の4割以上を数え、深夜・早朝という特殊な時間帯でありながらも「コンビニ」や「スーパー」の利用者が大変多いことが明らかとなりました。メインターゲットは、昼帯の主婦やシニア層に代わって、平日昼帯に仕事を持つサラリーマンの利用が目立ち、変則的な就業時間や、残業に追われるワーキング層にとって、深夜・早朝営業はなくてはならない存在となりつつあることがうかがえます。特に深夜・早朝営業を望む声が大きかったのは、「病院」「役所」「銀行」「郵便」「電車」など、私たちの生活基盤を形成するインフラを含む公共施設でした。私たちのライフスタイルはどんどん多様化をするものの、その変化に肝心の公共施設の対応が追いついていないという現状が赤裸々となったといえます。とはいえ、その一方で地球環境の悪化に伴うCO2の問題や、経済不況による公共事業への予算の見直しがクローズアップされる中で、単に公共施設の利用時間を延長することが得策とはいえません。大変難しい課題ではありますが、地域性や利用者のニーズを取り入れながら、従来の利用時間に囚われない見直しが必要なのかもしれません。