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家庭菜園をしていますか?

厳しかった今冬の寒さもようやく和らぎ、家庭菜園をしている人にとっては「春まき」のシーズンを迎えます。 ここ最近では「農」ブームも後押しをして、「最近、野菜づくりをはじめた!」という人もきっと多いのではないでしょうか。そこで今回は畑仕事が忙しくなる季節を控え、皆さんのご家庭の野菜づくりの様子を聞きました。

全体の6割以上が「家庭菜園をしたことがある」と回答

現在、「家庭菜園(野菜づくり)」をしている人はどの位いるのでしょうか。「見よう見真似で始めた家庭菜園も、もう30年以上。広さは100坪程で、四季それぞれの野菜を作っている」(男性60代)など、「現在、『家庭菜園』をしている」と回答した人は33.1%。さらに「引っ越して庭が無くなったので今はしていません。子供が大きくなったら、また一緒に育てたい」(女性20代)など、「以前は行っていたが、現在はしていない」という声も24.7%を数え、全体の6割近くの人びとが今までに「家庭菜園」の経験を持っていることが明らかとなりました。世代別で「現在、『家庭菜園』をしている」という声を見てみると、若い20代では27.5%と低調でしたが、30代で30.0%、50代で39.1%と年齢と共に次第に上昇。さらに60代ではピークの51.4%に達し、シニア層に「家庭菜園」ファンが大変多いことがうかがえます。

「家庭菜園」をしている?

SA(単回答)

「場所がない」「時間がない」という理由から「家庭菜園」を敬遠する声も

その一方、「『家庭菜園』をしたことがない」と回答した人は42.2%。さらに「以前は行っていたが、現在はしていない」という声も24.7%を数え、いま現在、『家庭菜園』を継続している人は全体の約3割程度に留まりました。では、どうして多くの人は「家庭菜園(野菜づくり)」が出来ない(止めてしまった)のでしょうか。その理由を聞いてみたところ、最も多かったのは「自宅に作るスペースがない」(37.0%)でした。「アパート暮らしのため、場所がない」(女性30代)、「日当たりのよいスペースが確保できない」(男性40代)など、現在の居住空間の中で野菜づくりが出来る環境が整っていないという声が多数寄せられました。次に2位は「仕事で世話が出来ない」(28.5%)。「平日は仕事、休日は掃除、洗濯、一週間分の買い物など、(家庭菜園が)やりたくても時間がない。なので、どうせ枯らしてしまうのなら最初からやらない方がいいと思って」(女性40代)など、仕事や家事に忙しく、菜園の世話をする暇がないという声も目立ちました。

■家庭菜園が出来ない(止めた)理由は?

1 自宅に作るスペースがない 37.0%
2 仕事で世話が出来ない 28.5%
3 害虫や病気になると対策に困るので 19.6%
4 毎日の水遣りを習慣化出来ない 15.0%
5 栽培方法そのものが分からない 14.7%

MA(複数回答)/現在家庭菜園をしていない人(n=1010人)


さらに「家庭菜園」経験者の中には「害虫対策が一番大変。なるべく農薬を使いたくないので、見つけては手で取るのが嫌でした」(女性50代)など、3位に「害虫や病気になると対策に困るので」(19.6%)。中には「以前、市民農園を借りていたが、手間と肥料代がかかるのでやめた」(女性50代)、「大根、聖護院(丸大根)などを作ってみたが、収穫するころにはスーパーの方が形もよく、値段も安いので…」(男性40代)など、種や苗、肥料代のほか収穫までの手間暇を考えると、「買った方が安いのでは」という声も寄せられました。以下、4位に「毎日の水遣りを習慣化出来ない」(15.0%)、5位「栽培方法そのものが分からない」(14.7%)が続きました

マンション・アパートでは「ベランダ」でプランター菜園が主流 

■家庭菜園の場所は?

1 自宅の庭 57.7%
2 ベランダ・テラス 37.2%
3 玄関先 6.1%
4 市民農園・貸し農園(畑) 5.3%
5 リビング・キッチンスペース 5.0%

MA(複数回答)/家庭菜園経験者(n=873人)

「家庭菜園ができない(止めた)」理由として一番多かったのは「自宅に作るスペースがない」でした。では家庭菜園経験のある皆さんは、一体、家のどこで「野菜づくり」をしているのでしょうか。最も回答が多かったのは「自宅の庭」(57.7%)でした。「庭先に畳2畳ぐらいの広さで小ネギ類を主に、季節の野菜を2〜3種類栽培している」(女性50代)など、庭の一角を耕し、一年を通じて四季折々の野菜を作っているという声が多数寄せられました。続いて2位は「ベランダ・テラス」(37.2%)。「マンションなのでベランダに65cmのプランター3つで栽培。小松菜、ラディッシュ、サニーレタスなど手軽な葉物がメイン」(女性30代)など、庭のないマンションやアパート等の共同住宅に住む人はベランダを利用しているという声が目立ち、プランターで野菜づくりに励む様子がうかがえます。


また見逃せないのが、4位の「市民農園・貸し農園(畑)」(5.3%)です。「地元の農家の一画10坪くらいを借りている。朝取れのトマト・きゅうり・なすを朝食べるのは快感」(男性50代)、「10坪の市民農園を借りている(賃料年間1万円)」(女性60代)など、昨今の「農」ブームも影響してか、自宅の庭やベランダのほか「畑」を借りて本格的に野菜づくりに取り組む人が少なくありませんでした。そのほか、3位に「玄関先」(6.1%)、5位に「リビング・キッチンスペース」(5.0%)などが挙げられました。

「ミニトマト」「きゅうり」「茄子」など、夏野菜づくりが人気

■作っている野菜は?

1 トマト 68.0%
2 きゅうり 37.8%
3 青ネギ・白ネギ 36.4%
4 茄子 31.2%
5 ハーブ類 30.6%
6 ピーマン 28.9%
7 枝豆など豆類 23.3%
8 ベリー系(いちごなど) 22.0%
9 紫蘇 21.9%
10 じゃがいも 21.2%

MA(複数回答)/家庭菜園経験者(n=873人)

さて、皆さんはどんな野菜を作っているのでしょうか。次に「家庭菜園」で人気の高い野菜をランキング形式で見ていきましょう。堂々の人気ナンバーワンは「トマト(ミニトマト含む)」(68.0%)でした。「毎年、ベランダでトマトを植えている。プチトマトはどんどん増えて面白いくらい」(男性40代)など、ちょっとしたスペースで栽培可能な「ミニトマト」を挙げる声が目立ち、初心者でも比較的に育て易い「野菜」と言えそうです。中には「夏はミニトマト。毎日、お弁当をつくるのでそれに使える」(女性30代)など、お弁当やサラダに重宝な食材となっていることがうかがえます。同様2位に「きゅうり」(37.8%)、4位に「茄子」(31.2%)、6位にも「ピーマン」(28.9%)が続き、これからシーズンを迎える夏野菜に人気が集中しました。その一方、「トマトは青い大きな実がなった時点で害虫や病気になり、ショックが大きかった」(女性40代)など、梅雨期から夏にかけて病気や虫が付きやすいのも夏野菜の特徴で、無農薬栽培を目指す「家庭菜園」の一番の難題と言えそうです。

耐寒性、耐暑性のある「ネギ類」は通年楽しめる常備野菜

「トマト」「きゅうり」に続いて人気が高かったのは「青ネギ・白ネギ」(36.4%)でした。「一年を通してなら長ネギ。薬味が大好きだし、冬でも丈夫に育つので楽しみ」(男性30代)など、耐寒性、耐暑性のあるネギ類は冬場でも、夏場でも育てやすく「世話が楽」という声が目立ち、通年収穫が可能な家庭菜園に欠かせない常備野菜となっていました。中には「スーパーで買ってきたネギを使った後、根っこを植木鉢に植えている。すぐに育つのでまた大きくなったら切って使っている」(男性30代)など、ユニークな再生栽培のアイデアも寄せられました。「ベランダでハーブ(紫蘇、バジル、ローズマリー、三つ葉)を育てている。お料理にほんの少し欲しい時にわざわざ買わなくても傍にあると便利」(女性50代)など、同様5位に「ハーブ類(バジル・ミント・レモンバーブなど) 」(30.6%)、9位にも「紫蘇(青紫蘇・赤紫蘇)」(21.9%)が挙げられ、買うほど頻繁に使う野菜類ではないものの、必要なときにあると大変便利な香味野菜は「家庭菜園」の定番と言えます。そのほか、7位「枝豆・そら豆・えんどう豆・落花生など豆類」(23.3%)、8位「ベリー系(いちご、ブルーベリー、クランベリーなど)」(22.0%)が挙げられました。

「成長の実感」「自産自消」の喜びこそが家庭菜園の醍醐味

収穫までに手間暇の掛かる「家庭菜園」ですが、その楽しさや魅力は一体どんなところにあるのでしょうか。最も回答が多かったのは「野菜の成長を日々実感できること」(40.8%)でした。「居間からミニトマトが見え、日々成長していくのが嬉しかった。家族の話題も広がった」(女性30代)など、まるで子どもの成長を見守るように野菜を育てたという声が多数寄せられ、毎日の水遣りや世話そのものに楽しみを覚えている人が案外多いようです。次に2位は「収穫した新鮮な野菜を食べられること」(39.2%)。「『これ、ベランダで採れたやつよ〜』と家族に出すと感動してくれる」(女性40代)など、庭やプランターから収穫したばかりの「新鮮野菜」が食卓に上るのは家庭菜園ならではと言えます。同様3位にも「収穫時の達成感」(38.3%)が挙げられ、「地産地消」ならぬ「自産自消」は何よりの幸せと言えるのかもしれません。

■「家庭菜園」の楽しさや魅力は?

1 野菜の成長を日々実感できること 40.8%
2 収穫した新鮮な野菜を食べられること 39.2%
3 収穫時の達成感 38.3%
4 安心・安全な野菜が作れること 26.1%
5 季節感を実感できること 22.1%

MA(複数回答)/家庭菜園経験者(n=873人)

「食の安全」「親子のコミュニケーション」など、
現代社会で問題視される部分を補完する「農の力」 

また最近の「食の安全」が問題視される中で、4位には「安心・安全な野菜が作れること(無農薬野菜など)」(26.1%)が挙げられました。「なんといっても無農薬で育てること。青虫に食べられた跡のあるキャベツ、曲がったきゅうりなど、安心して食すことが出来る」(男性60代)など、八百屋やスーパーで買うような形の整ったきれいな野菜ではないものの、自ら作った野菜はたとえ虫食いであっても愛おしく、安心して食べられるという声が多数寄せられました。と同時に「農薬無しの野菜を作っている農家には頭が下がる」(男性40代)など、「農家」という仕事の厳しさや苦労を身に染みて感じた人も少なくないようです。そのほか、「子どもが嫌いな野菜だったので一緒に育てたところ、食べられる様になりました」(男性40代)など、現代の子どもたちが「野菜づくり」を通して自然と触れ合う機会が生まれると共に、親子のコミュニケーションと情操を育てる場にもなっていることがうかがえます。


今回は「種まきシーズン」である春を迎え、ここ最近の皆さんの「家庭菜園」の様子を聞いてきました。「現在、家庭菜園をしている」(33.1%)という声は全体の3人に1人を占め、多くの人びとが「野菜づくり」を楽しんでいる様子が明らかとなりました。こうした家庭菜園ブームの背景には、不況などストレス過多な現代社会の中で自然に安らぎを求める傾向が高まっていること。さらに、ここ数年問題視された「食品偽装問題」から食に対する疑心暗鬼が進み、自ら「安心・安全な野菜を作りたい」と欲する人びとが増えてきた状況も見受けられます。そういった意味では、単に花や植物を育てるガーデニング(園芸)ではなく、「食べる」喜びを前提としたキッチンガーデン(家庭菜園)に支持が集まるのも頷けます。と同時に病気や虫対策など野菜づくりの大変さが身に染み、改めて農家の人びとの苦労を実感すると共に、形の不揃い、虫食いの野菜たちに愛情すら芽生える自身の気持ちの変化に気付いた人も多かったようです。私たち現代人がいかに自然に対する「愛情」や食に対する「感謝の気持ち」を忘れていたのか、ということを「家庭菜園」が今更ながら教えてくれます。天気のこと、自然のことを考えながら暮らす、人間本来の「幸せの根源」がそこにあるようにも感じる今回のアンケート結果となりました。


さて、気温の上昇とともに畑仕事の忙しくなる時期を迎えます。夏の収穫に向け、そろそろ今シーズンも本格始動といきますか。