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青山ハッピー研究所 ハピ研

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今年の忘年会はどうしますか?

先日まで猛暑、酷暑とぼやいていたかと思えば、もう忘年会の計画を立てる時期になりました。早いものです。ここ最近は日本経済も国際問題も今ひとつパッとしませんが、年末を締めくくる忘年会くらいは明るく陽気に過ごしたいもの。そこで今回は、そろそろ予約が気になる「忘年会」のご予定について聞きました。

全体の8割以上の人びとが「忘年会の参加」に前向き

忘年会に参加する?

SA(単回答)

さて、忘年会の参加のご予定はいかがでしょうか。「会社の同僚と、鍋料理を予約している」(男性40代)など、「既に予約した・参加する」と回答した人は58.0%。さらに「まだ決まっていないが、ママ友と毎年行っている」(女性40代)など、参加に前向きながら「まだ決めていない」という声も24.6%を占め、全体の82.6%の人びとが「忘年会への参加」を楽しみにしていることが明らかとなりました。自由回答の中には「旅館泊まりがけで1回目(の忘年会)を済ませた。友達、仲間、その家族で大人から子どもまで20〜30人参加して盛り上がった」(女性30代)など、12月を待たずに既に宴席を設けた人もいました。


過去同時期に実施した同調査では2005年が88.5%、2006年が85.2%、2007年が86.4%、2008年が86.2%、2009年が80.9%であったことから、長引く不況の影響を反映してか2008年以前の活気はないものの、昨年以上の参加意向を示し微増ながらも景気の復調がうかがえます。自由回答の中には「仮装大賞をする。今年はAKBに変身!果たしてどのようなものが出てくるか今から策を練る毎日…」(女性30代)など、宴席の盛り上げに趣向を凝らした余興を考えている人もいました。

全体の7割近くが「2回以上参加する」と回答、公私共に忙しい60代がピーク

忘年会に何回参加する?

SA(単回答、n=2027人
「参加する」と回答した人のみ)

忘年会の参加回数はいかがでしょうか。「1回目は小学校の同級生3人と、2回目は以前勤めていた職場の人たちと」(女性50代)など、「2回」と回答した人は34.3%。さらに「3回以上」という声も33.1%を数え、全体の7割近くの人びとが忘年会に「複数回参加する予定がある」ことが判明しました。中には「今年は6回くらい。友人・知人と自宅で、夫婦ではレストランで、夫側の親族とは居酒屋で。さらにママ友とはカフェ…」(女性30代)など、「5回以上」という声も全体の5.6%を占めました。


次に世代別で「2回以上」の参加意向を見てみると、20代は63.1%であったものの、30代では69.0%と急増。さらに60代ではピークの70.3%を数え、家族、仕事関連の付き合いの多い世代で「複数回参加」が目立ちました。一方、第一線から退いた方も多い70代以上では55.2%に急落し、「1回参加のみ」(44.8%)が増す傾向が見受けられました。

相場は「4,000〜6,000円未満」と「2,000〜4000円未満」の2パターン

1回参加あたりの予算は?

SA(単回答、n=2886人
参加意向の人のみ)

1回当たりの参加費はどのくらいを想定しているのでしょうか。「一回あたり5,000円位で高校時代の悪友と」(男性40代)など、最も回答が多かったのは「4,000〜6,000円未満」(49.6%)。次に「3,000円くらいで飲み放題のついたところを探す」(女性30代)など、「2,000〜4,000円未満」(32.9%)が続き、忘年会の1回当たりの相場は「4,000〜6,000円未満」と「2,000〜4000円未満」の2パターンにほぼ集中。さらに世代別で「4,000〜6,000円未満」と「2,000〜4000円未満」の動きを見てみると、若い20代では「2,000〜4,000円未満」(20代=46.3%)が圧倒的であったものの、30代では「4,000〜6,000円未満」(30代=45.8%)が逆転。さらに60代では「6,000円以上」という声も18.1%を占め、世代と共に1回当たりの参加費用が高まる傾向が見受けられました。中には「ママ友5人と。予算はいつものランチよりリッチに5,000円ぐらいで」(女性30代)など、年内最後だからと財布の紐が緩む人もいました。

世代別:1回あたりの予算の違い

SA(単回答、n=2886人、参加意向の人のみ)

グループは「プライベート系」?それとも「仕事系」?女性は「ママ友」という声も

■どんなグループで行う?

1 友人・知人 51.1%
2 会社・部署 51.0%
3 家族・親族 20.7%
4 サークル・クラブの仲間 18.7%
5 仕事関連のお客さん 9.7%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

では、参加メンバーや規模はいかがでしょうか。まず忘年会開催のグループで最も多かったのは「友人・知人」(51.1%)でした。「学生時代の友人と同窓会がてらに」(女性30代)など、一年間のお互いの奮闘を称え、気の置けない仲間と恒例の忘年会を催すという声。さらに「家族でお疲れ様の意味をこめてどこかに行きたい」(女性40代)など、3位に「家族・親族」(20.7%)、4位に「サークル・クラブの仲間」(18.7%)が挙げられ、上位には形式張らない内輪の宴席が大変多いことがうかがえます。次に「職場全体と部署の宴会」(男性40代)など、2位に「会社・部署」(51.0%)。さらに5位にも「仕事関連のお客さん」(9.7%)が続き、フォーマルな「仕事系忘年会」と、カジュアルな「プライベート系忘年会」の2つに開催グループが分かれていることがうかがえます。


また性別では男性回答に「会社・部署」(男性=63.5%、女性=36.9%)、「仕事関連のお客さん」(男性=13.9%、女性=5.0%)が多かった一方、女性ならではの回答では「ママ友」(男性=0.3%、女性=13.6%)が目立ちました。「ママ友と忘年会。みんな今年出産をしたので、ずっとお酒が飲めず久しぶりの飲み会…」(女性30代)など、日ごろの家事・育児ストレスを発散したいという声も多く、男女間のコミュニティの違いが垣間見られました。

友だち、サークル仲間など、「3〜5人」の小規模な忘年会が主流

次に参加人数の規模を聞いてみたところ、「妻と友人4人で、毎年焼肉忘年会をしている」(男性40代)など、最も回答が多かったのは「3〜5人」(43.6%)。さらに「ママさんバレーチームのメンバー 7人で」(女性40代)など、「6〜10人」(43.0%)が続き、全体の8割以上が「3〜10人」の規模に集中。また自由回答の中には「夫婦でゆっくりと、今年1年の反省と来年の夢を語る」(男性40代)など、「夫婦2人で」「恋人2人で」とごく親しい間柄における最小人数での開催も目立ち、小・中規模の忘年会が主流となっていることがうかがえます。その一方、「勤務先の忘年会は100人以上の参加でけっこう賑やか。会費は0円でゲームやら、お土産あり…」(女性60代)など、会社単位では「51人以上」(4.9%)という大規模な忘年会開催も珍しくありませんでした。

忘年会の規模は?

MA(複数回答)/参加意向の人のみ(n=2886人)

場所選びのトップは、周囲を気にせず語れる「個室・貸切」

ここまで参加意向や予算、メンバーについて聞いてきましたが、では「ぜひ幹事さんにお願いしたい場所選びのポイント」とは一体何でしょうか。最も回答が多かったのは「個室・貸切できるお店」(31.4%)でした。「個室で周りが騒がしくないお店、会話が出来ない位うるさいお店はNG」(男性30代)、「個室もしくは隣との仕切りがあると嬉しい」(女性30代)など、周囲との仕切りに重視するという声。同様5位に「座敷がある」(20.9%)が挙げられ、久々の仲間とくつろいで飲みたいという声が多数寄せられました。

■幹事さんにお願いしたい場所選びのポイントは?

1 個室・貸切できるお店 31.4%
2 食べ放題・飲み放題がある 26.0%
3 値段が安い(質よりも価格重視) 23.8%
4 和食がおいしい 23.2%
5 座敷がある 20.9%
6 自宅に近い(自宅へ帰りやすい) 18.7%
7 時間制限なく、ゆったりできる 17.9%
8 おいしいビールがある 17.1%
9 客層が落ち着いている 15.0%
10 色々なアルコール飲料が楽しめる 14.8%

MA(複数回答)/n(有効回答数)


次に2位は「食べ放題・飲み放題がある」 (26.0%)、3位は「値段が安い(質よりも価格重視)」(23.8%)でした。「追加料金が発生しないこと」(男性40代)など、予算にビクビクせずに快く飲み食いしたいという声。さらに「飲み放題、時間制限なし」(男性50代)、「飲み放題があって酒の種類が充実している」(男性40代)など、同様7位に「時間制限なく、ゆったりできる」(17.9%)、10位にも「色々なアルコール飲料が楽しめる」(14.8%)が挙げられ、単に料金が安いだけではなく、「時間」「種類」などの制限がないお店を求める人が大変多いことがうかがえます。そのほか、4位に「和食がおいしい」(23.2%)、6位に「自宅に近い(自宅へ帰りやすい) 」(18.7%)、8位に「おいしいビールがある」(17.1%)、9位に「客層が落ち着いている」 (15.0%)が続きました

男性は「ビール」&「鍋料理」、女性はバラエティに富んだ「和食」&「自宅に近い」

性別ではいかがしょうか。まず男性回答で目立ったのは「おいしいビールがある」(男性=19.5%、女性=14.5%)でした。「生ビールがあるところ」(男性30代)、「プレミアムビールがあったら最高!」(男性20代)など、「ビールの味」にこだわる声。さらに「冬はやはり鍋料理が一番、新鮮な魚を希望する」(男性60代)など、「鍋料理がうまい」 (男性=16.5%、女性=10.2%)が挙げられ、男性陣にとっては「ビール」&「鍋」が忘年会のお店選びを左右する大きなポイントとなっていることがうかがえます。そのほか、足を伸ばして寛げる「座敷がある」(男性=25.2%、女性=16.4%)という条件も男性回答に目立ちました。

■男性:場所選びのポイント

1 個室・貸切できるお店 31.2%
2 食べ放題・飲み放題がある 29.0%
3 値段が安い(質よりも価格重視) 25.7%
4 座敷がある 25.2%
5 和食がおいしい 20.9%
6 おいしいビールがある 19.5%
7 鍋料理がうまい 16.5%
8 時間制限なく、ゆったりできる 14.5%
9 客層が落ち着いている 14.2%
10 自宅に近い(自宅へ帰りやすい) 13.9%

MA(複数回答)/n(有効回答数)


その反面、女性回答では「和食がおいしい」(男性=20.9%、女性=25.5%)が目立ちました。「食べ物はやっぱり和食!!」(女性40代)など、イタリアンでも、アジアンでもなく、忘年会は食べ慣れた「和食」で落ち着きたいという声。さらに「色々なアルコール飲料が楽しめる」(男性=12.4%、女性=17.3%)が挙げられ、女性はバラエティに富んだ「和食&飲料メニュー」の数々を楽しみにしている様子がうかがえます。そのほか、女性ならではの回答では「自宅に近い(自宅へ帰りやすい)」(男性=13.9%、女性=23.7%)。「仕事の帰りにそのまま行く事が多いので、自宅に近いほうが代行代が安くなるので嬉しい」(女性30代)など、「運転代行サービス代」「タクシー代」を少しでも浮かせたいという声が寄せられ、帰りの足を気にする女性が目立ちました。

■女性:場所選びのポイント

1 個室・貸切できるお店 31.6%
2 和食がおいしい 25.5%
3 自宅に近い(自宅へ帰りやすい) 23.7%
4 食べ放題・飲み放題がある 22.8%
5 値段が安い(質よりも価格重視) 21.8%
6 時間制限なく、ゆったりできる 21.3%
7 色々なアルコール飲料が楽しめる 17.3%
8 座敷がある 16.4%
9 客層が落ち着いている 15.9%
10 おいしいビールがある 14.5%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

「ビール」「ハイボール」など、「炭酸系アルコール」に高い支持!
ドライバーでもカジュアルに参加できる「ノンアルコール飲料」を希望する声も

■忘年会のお店に欲しいお酒は?

1 ビール 74.6%
2 チューハイ、サワー 43.0%
3 焼酎 34.9%
4 ワイン 31.7%
5 カクテル 27.0%
6 梅酒など果実酒 26.7%
7 日本酒 25.5%
8 ノンアルコールビール 17.4%
9 ハイボール 16.9%
10 ノンアルコールカクテル 12.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

忘年会のお店選びのポイントとして、10位に「色々なアルコール飲料が楽しめる」が挙げられましたが、ではお店に揃っていて欲しいお酒とは何でしょうか。堂々の1位は「ビール」(74.6%)でした。「おいしいビールがあったらそれだけで満足」(男性40代)、「発泡酒じゃなくて、ビール!!」(女性30代)など、ビールなくして宴が始まらないという声が目立ち、ある意味、「ビール」は忘年会の主役といっても過言ではないかもしれません。次に「フレッシュジュース系のサワーやカクテルもうれしい」(女性40代)など、2位に「チューハイ、サワー」(43.0%)。さらに9位にも「ハイボール」(16.9%)が挙げられ、喉越しの良い「炭酸系アルコール飲料」に高い支持が寄せられました。そのほか、3位に「焼酎」(34.9%)、4位に「ワイン」(31.7%)、5位に「カクテル」(27.0%)が続きました。


また見逃せないのが8位の「ノンアルコールビール」(17.4%)、10位の「ノンアルコールカクテル」(12.0%)が挙げられた点です。「運転手も兼ねるのでノンアルコール飲料があること」(男性40代)、「お酒の飲めない人もいるので、ノンアルコールビールがあるといい」(女性50代)など、「ドライバー」「お酒が弱い人」でも一緒に場の雰囲気を楽しめるという声が多数寄せられ、「ノンアルコール飲料」は忘年会へのカジュアルな参加を促進する重要なポイントとなっていることがうかがえます。

条件に合うお店を探すなら、「1ヶ月間前」からの本格始動が重要!

とはいえ、混雑が予想される忘年会シーズン。なかなか条件に合う場所探しがなかなか難しいものでしが、さて皆さんは忘年会の予約を一体いつ頃からスタートしているのでしょうか。最も回答が多かったのは「1ヶ月前」(33.6%)。忘年会が集中する12月1、2週目あたりの日程を押さえるためには、11月初旬からお店探しを始動する人が多いようです。さらに「2週間前」(14.2%)、「3週間前」(9.9%)、「2ヶ月前」(6.0%)が続き、全体の6割以上が最低でも「2週間前」までにお店の予約が完了していることがうかがえます。

予約はどれくらい前にする?

SA(単回答、n=2886人、参加意向の人のみ)

「お酒が入って打ち解けやすくなっている」など、
半数近くが「2次会に参加する」と回答

2次会に参加する?

SA(単回答、n=2886人
参加意向の人のみ)

忘年会は1次会のみならず、2次会、3次会へ…と参加する人も案外多いのではないでしょうか。そこで皆さんの「2次会」への参加意向を見ていきましょう。「2次会の方が盛り上がって楽しいので」(女性30代)、「お酒が入って打ち解けやすくなっていますし…」(女性20代)など、「必ず参加する」と回答した人は9.3%。さらに「たぶん参加する」という声も38.7%を数え、全体の半数近くが「2次会」参加に前向きであることが明らかとなりました。自由回答の中には「1次会は全般で、2次会は気心の知れた同僚だけになることが多いので」(男性30代)など、1次会よりも、むしろ小じんまりとした2次会を好む人も少なくありませんでした。


その一方、「たぶん参加しない」(39.7%)、「絶対参加しない」(6.8%)という声も約半数近くを占めました。主な理由は「若い頃は参加するのが当たり前でしたけど、疲れるので参加しません」(女性40代)など、体力がもたないという声。さらに「2次会はカラオケが多く、あまり好きじゃないので」(女性40代)など、「2次会不参加」の理由は様々でした。


今回は今年も残すところ1ヶ月間を切り、年末を締めくくるイベント「忘年会」の参加意向について、皆さんご意見を聞いてきました。「(忘年会に)参加する」(58.0%)、「まだ決めていない(ものの前向きに検討)」(24.6%)という声は全体の8割以上を占め、「忘年会」参加は昨年以上。長引く不況から外食全般が落ち込む中で、まずますの参加意向と言えそうです。「忘年会」は1年間のお互いの苦労を労い、嫌なことは忘れ(年忘れ)、そして新しい年に備えるための会。とはいえ日ごろの苦労、ストレスがあまりに多すぎて、「忘年会」のはずがいつの間にか「暴燃会」となって、愚痴や文句がエスカレートなんてことも少なくなさそう…。「終わり良ければ全て良し」という言葉もありますが、今年のことはキレイさっぱりと水に流し、折角の宴席を恨み酒や涙酒ではなく楽しく過ごしたいものです。そして、最後には来年、未来に希望が持てる「望年会」となれば最高!今年のピークは12月10日、17日前後の見通し、混雑が予想されますのでご計画は早めに…。