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最近、あなたは『節約』を意識していますか?

ここ数年の不況などの影響から節約志向が定着してきました。特に震災以降、その意識がさらに強まったという人もきっと多いのではないでしょうか。「節約」というと一見ネガティブなイメージも湧きますが、省エネやモノを大事にするという意味では「エコ」にも結びつき、決して暗い話ばかりではありません。そこで今回は「節約」をテーマに、皆さんのご家庭の意識や具体的な対策について聞きました。

9割以上の人びとが「節約を意識している」と回答−女性に意識の高さが目立つ

『節約』を意識している?

SA(単回答)

日ごろ、皆さんは「節約」をどの程度意識して生活しているのでしょうか。「子どもの入園、入学が重なり4月からは毎月5万円程の負担増。どこから捻出するか頭が痛い」(女性40代)など、「強く意識している」と回答した人は30.5%。さらに「まあまあ意識している」という声も61.5%を数え、程度の違いはあるにせよ、全体の9割以上の人びとが「節約」を意識しながら暮らしていることが明らかとなりました。自由回答の中には「タバコを止め、出かける時はお茶を持って行く。スーパーのチラシをまめに見て、賞味期限の範囲でまとめ買いしている」(男性50代)など、徹底した節約生活を送っている人も少なくありませんでした。性別で「強く意識している」という声を見てみると、女性は男性よりも7%以上高い34.3%を占め、家庭を切り盛りする主婦が多いせいか「節約」に関心を抱く女性が大変多いことがうかがえます。


過去同時期に実施した同調査によれば、「強く意識している」という声は2009年1月時に39.1%、8月時に34.6%、2010年1月時に37.5%、2011年1月時に30.2%であったことから、「節約意識」は昨年の数値とほぼ横ばい。不況、震災などの影響から一見、意識が高まっているようにも感じますが、実際は2〜3年前に比べ、数字の上では低下していることが判ります。こうした背景には「趣味とまではいかないが、習慣づいているので、節約を実現できることにやりがいを感じる」(女性30代)など、そう強く意識せずとも、「節約生活」が既に身に付いていると感じている人が意外に多いことがあるのかもしれません。

過去3年間の節約意識の推移

SA(単回答)

主な理由は「経済不況」「老後不安」−「震災を通じ意識が高まった」という声も

全体の9割以上の人びとが「節約を意識している」と回答しましたが、では、どうして皆さんは「節約」をしなければならないのでしょうか。次のその理由を具体的に見ていきましょう。最も回答が多かったのは「長引く経済不況のため」(43.7%)でした。「会社が清算され失業した。希望の職種に再就職出来ず、年収が3割程度になった」(男性50代)、「主人の残業が大幅カットされた」(女性40代)など、不況に伴い、職場環境や待遇が悪化したという声。同様3位に「給与が減少したため」(31.6%)、7位にも「ボーナスの減少またはカットのため」(19.7%)が挙げられ、収入減から家計を切り詰めなければ、生活がままならないという切実な声が目立ちました。

■なぜ、「節約」を意識している?

1 長引く経済不況のため 43.7%
2 老後の生活不安のため 34.1%
3 給与が減少したため 31.6%
4 無駄を排除した「シンプルな生活」を目指しているため 28.8%
5 自然・環境保全のため 25.1%
6 震災経験から節約意識が芽生えたため 21.8%
7 ボーナスの減少またはカットのため 19.7%
8 「節約する」ことが趣味のため 17.2%
9 子どもの教育費のため 14.0%
10 住宅購入または住宅ローンの支払いのため 11.8%

MA(複数回答)/N=785人


次に2位は「老後の生活不安のため」(34.1%)。「老後年金も期待できないし、働けなくなった時のことを考えると不安」(女性40代)、「年金だけでは、生活できないため」(男性50代)など、少子高齢化で年金崩壊が囁かれている昨今、老後の生活に対する不安が高まっていることがうかがえます。自由回答の中には「子どもに老後の面倒をかけたくない」(女性40代)など、子どもや若い世代に負担を押し付けたくないという声も寄せられました。


また見逃せないのが、6位の「震災経験から節約意識が芽生えたため」(21.8%)です。「震災を通し、それまでの生活に無駄があった事が分かった」(女性40代)など、エネルギーや食糧、水、住宅を含め、あって当たり前と感じていた日常生活のありがたみを改めて実感したという声。さらに「必要な物しか買わない」(女性40代)など、同様4位に「無駄を排除した『シンプルな生活』を目指しているため」(28.8%)、5位にも「自然・環境保全のため」(25.1%)が挙げられ、震災経験などを通じ、以前に増して「エコ志向」や「節約意識」が高まったと感じている人が大変多いようです。以下、8位に「『節約する』ことが趣味のため」(17.2%)、9位に「子どもの教育費のため」(14.0%)が続きました。

節約対策のトップは「節電」−昨年よりも13.6%の伸び

では、具体的にどのような節約対策を講じているのでしょうか。最も回答が多かったのは「節電している」(79.2%)でした。「家族は同じ部屋にいるようにして暖房、照明の節約に心がけている」(男性40代)、「LEDに替えたり、省エネ家電に買い替えた」(男性50代)など、「つけっぱなし」「設定温度」に注意を払い、家庭内の節電対策に前向きに取り組んでいるという声が多数寄せられました。中には「震災後、電力不足を心配してなるべく節電を行った。電気使用量は昨年同時期の30%減を3ヶ月連続で達成した」(男性50代)など、大幅な節電に成功した人もいました。ちなみに昨年同時期に行った同調査では「節電している」という声は65.6%であったことから、昨年よりも13.6%も「節電意識」が高まっていることがうかがえます。震災後の計画停電や、全国的な電力不足の事態を受け、私たち現代人がいかに「電気」に依存した生活を送っていたか、ということを改めて実感した人も多かったのではないでしょうか。

■現在、「節約」していることは?

1 節電している 79.2%
2 節水している 51.9%
3 食費を抑えている(なるべく安いものを探す) 48.5%
4 外食費・飲み代を抑えている 47.5%
5 ファッション・衣類を買い控えている 43.0%
6 節ガスしている 35.4%
7 交通費・ガソリン代を抑えている 32.2%
8 旅行・レジャーを控えている 30.0%
9 家電を買い控えている 22.6%
10 家具・インテリアの購入を控える 18.0%
10 外出を控えている 18.0%

MA(複数回答)/N=824人


2位は「節水している」(51.9%)。「シャワーヘッドを節水型に交換」(男性40代)、「トイレの水は必ず小用で流すようにしている」(男性50代)など、風呂やトイレ、台所、洗面所での「水道使用量」を出来るだけ減らしている声。中には「雨水を溜めて庭の水撒きやトイレに使っている」(男性50代)など、雨水を再利用し、エコ生活を実現している人もいました。さらに「(鍋の大きさから)火がはみ出ないようにしたり、圧力鍋を使って時短調理している」(女性60代)など、同様6位にも「節ガスしている」(35.4%)が挙げられ、3大ライフラインである「電気」「水道」「ガス」の無駄使いを見直し、節約生活を心掛けるご家庭が目立ちました。

「安い食材でも美味しく料理」など、食費削減をポジティブに捉える人も

続いて3位は「食費を抑えている(なるべく安いものを探す)」(48.5%)。「スーパーの半額シールが貼ってある物を会社帰りに買う」(男性30代)など、「タイムセール」「見切り品」を安く手に入れるという声。さらに「外食控え、昼食も弁当持参」(女性40代)など、同様4位にも「外食費・飲み代を抑えている」(47.5%)が挙げられ、自宅で安く食事を作る「内食」傾向が見られます。中には「安い食材でも作り方で美味しくなるので、料理を勉強している」(女性20代)など、食費削減はネガティブなイメージと受け取られがちですが、「料理工夫」にも役立っていることがうかがえます。そのほか、「ここ数年、子どもの進学や教育費にお金を掛けているので、家族旅行はしていません」(女性50代)など、7位に「交通費・ガソリン代を抑えている」(32.2%)、8位に「旅行・レジャーを控えている」(30.0%)、9位に「家電を買い控えている」(22.6%)が続き、しばらくはレジャー、ショッピングを見合わせる人も少なくありませんでした。

サラリーマンは「交通費」「アフター5」の出費削減に励む

性別ではいかがでしょうか。男性回答では2位「外食費・飲み代を抑えている」(男性=45.9%、女性=48.9%)。「外ではあまり飲まず、家飲みをしている」(男性30代)、「経費節減のため居酒屋から立ち飲み屋に変えた」(男性40代)など、減少傾向にある小遣いのやりくりに苦心しているという声。さらに「ガソリン代の節約のため自転車に切り替えた」(男性30代)、「通勤費を浮かすためバスを断ち、バス区間を40分位歩いている」(男性50代)など、6位に「交通費・ガソリン代を抑えている」(男性=32.8%、女性=31.6%)という声も目立ち、交通費やアフター5の出費を削るサラリーマンの姿が垣間見られます。

■男性:現在、「節約」していることは?

1 節電している 76.7%
2 外食費・飲み代を抑えている 45.9%
3 節水している 44.2%
4 食費を抑えている(なるべく安いものを探す) 37.2%
5 ファッション・衣類を買い控えている 35.2%
6 交通費・ガソリン代を抑えている 32.8%
7 節ガスしている 30.5%
8 旅行・レジャーを控えている 28.5%
9 家電を買い控えている 22.3%
10 外出を控えている 15.6%

MA(複数回答)/N=403人

女性は「食費」「ファッション」を節約!−「今ある洋服で我慢」という声も

その一方、女性回答で目立ったのは、2位「食費を抑えている(なるべく安いものを探す)」(男性=37.2%、女性=59.4%)。「スーパーで安くなる時間帯や曜日を把握し、効率よく買い物する」(女性30代)など、財布の紐を緩めず、安く賢く買い物をしている世の女性たちの動向がうかがえます。また女性ならではの回答として、4位には「ファッション・衣類を買い控えている」(男性=35.2%、女性=50.4%)が挙げられました。「洋服が好きな私ですが、今ある洋服で我慢している」(女性20代)など、「ファッションは二の次」という声が目立ち、オシャレや趣味を楽しめる余裕を持ち得ていないことがうかがえます。

■女性:現在、「節約」していることは?

1 節電している 81.7%
2 節水している 59.4%
2 食費を抑えている(なるべく安いものを探す) 59.4%
4 ファッション・衣類を買い控えている 50.4%
5 外食費・飲み代を抑えている 48.9%
6 節ガスしている 40.1%
7 交通費・ガソリン代を抑えている 31.6%
8 旅行・レジャーを控えている 31.4%
9 家電を買い控えている 22.8%
10 家具・インテリアの購入を控える 21.4%

MA(複数回答)/N=421人

全体の17.0%の人が「節約生活は楽しい」と前向き−「達成感にニヤニヤ」など

『節約』を続ける事は苦しい?

SA(単回答、N=808人)

ここまで具体的な「節約術」について聞いてきましたが、「節約、節約…」とばかりに根を詰めると精神的にも苦痛を伴うもの。正直なところ、皆さんは「節約生活」を続けていくことに苦を感じているのか、それとも楽しみながら行っているのでしょうか。「(節約の)工夫を色々考えているうちに楽しくなってきた。思いがけないアイデアが浮かび家族で褒め合っている」(女性50代)など、「むしろ楽しい」と回答した人は17.0%。さらに「苦しいと思ったことがない」という声も35.0%を数え、全体の半数以上の人びとが「節約生活」に苦を感じていないことが明らかとなりました。こうした背景には「慣れるまでが大変だけど、慣れてしまえばそれが当たり前だから」(男性30代)など、すでに「節約慣れ」をしてしまったという声。さらに「電気代が昨年同時期と比べて減っていた時は達成感を得た」(男性50代)、「請求や給料日前の残高を見てニヤニヤ!」(女性20代)など、節約生活をゲーム感覚で捉え、目標クリアに向けて試行錯誤する楽しみを味わっている人もいました。一般的に「節約=苦しいもの」と思われがちですが、想像以上に「節約生活」にやりがいを感じ、前向きに取り組んでいる人が大変多いことがうかがえます。


その一方、「少し収入に余裕があっての節約であれば、それなりに楽しくできるのでしょうけど、生活がかかっているので本当に苦しい」(女性50代)など、「大変苦しい」(5.3%)、「まあまあ苦しい」(24.3%)という声は全体の約3割を占めました。主な回答として「娯楽が無くなった」(男性40代)、「我慢を重ねている割に節約効果があまり実感出来ない」(女性30代)など、我慢と忍耐の日々にストレスを溜めている人も少なくありませんでした。


今回は「節約」に対する意識と、各ご家庭における対策法について聞いてきました。「(節約を)強く意識している」(30.5%)、「まあまあ意識している」(61.5%)という声は全体の9割以上を数え、大多数の人びとが「節約」を意識しながら日々暮らしていることが明らかとなりました。とはいえ、「強く意識している」という声は昨年同時期の数値とほぼ変わらず、さらに過去3年間の数字の推移だけをみれば、「節約意識」は年々弱まる傾向にあることがうかがえます。これは、「節約意識」の定着と同時に、節約目標のクリアに「達成感」や「やりがい」すら感じるという人もいたように、楽しく節約生活を送っている傾向のあらわれでもあるのでしょう。長引く経済不況、震災などの影響を考えれば、その背景は必ずしも明るいものばかりではありませんが、そこは忍耐強い日本人ならではの気質というべきか、上手に節約生活を送っている人が多いように感じます。歴史を通じ、あらゆる逆境から何度となく立ち直ってきた、「日本人の底力」のようなものを改めて感じたアンケート結果となりました。


最後に皆さんから寄せられた自由回答の中から、いくつかユニークな節約対策をご紹介します。ご意見を参考に、ぜひご自身の節約術にお役立てください。


■ユニークな節約対策について

1週間分のメニュー作成
  • 「買い物はメモを持って。チラシなどを見ながら安い物を調べ、そこから1週間分のメニューをおおまかに決めてメモを作成。メモを見ながら買い物することで買い忘れず、衝動買いも抑えられる」(女性40代)
冷蔵庫を使用しない
  • 「冷蔵庫を使わないようにしてから、無駄な買い物をしなくなった」(男性40代)
ペットボトルを窓辺に
  • 「ペットボトルに水を入れて窓辺の日の当たる場所において置く。結構温かくなって(湯を沸かすときに)ガス代が助かる」(男性30代)
野菜の皮でポタージュ
  • 「くず野菜(にんじんやジャガイモの皮、キャベツの芯など)を冷凍しておく。ある程度溜まったら、ポタージュスープやカレーを作っている」(女性30代)
休みの日は図書館へ
  • 「家にいると灯油代や電気代がかかるので、休みの日は歩いて図書館まで行く。気分転換にもなるし、ウォーキングにもなる」(女性30代)
ソファーに毛布
  • 「居間のソファーの上にひざ掛けや毛布などを用意しておき、一人でいるときにはストーブをできるだけ点けない」(男性50代)

野菜の種を育てる
  • 「雨水を貯めて作物にあげている。料理に使った野菜の種を植えて育てている」(女性40代)
30Aから15Aへ
  • 「電気のブレーカーを30Aから15Aに変えて、月400円の節約」(男性60代)
発泡スチロールで節ガス
  • 「カレーやシチューなど煮込み料理のときは、鍋を新聞紙で包み、発泡スチロールの箱に入れて節ガスしている。5時間経っても熱く、煮崩れもないのでおすすめ」(女性30代)
照明にアルミホイル
  • 「照明の電気を一つ減らして、その周りにアルミホイルを巻き、電気代を浮かす」(女性20代)