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この夏、節電対策は成功した?

昨年の東日本大震災以来、電力不足が懸念されています。特に今夏は猛暑などの影響に伴い、「電力供給量」を不安視する声がありましたが、夏終盤を迎える現在、皆さんのご家庭の「この夏の節電対策」はいかがでしたでしょうか。成功しましたか?それとも思ったよりも上手くいきませんでしたか?そこで今回は「節電対策」をテーマに、皆さんのご家庭の状況を聞きました。

半数近くが「今夏の節電対策」に手応えを実感!−「電気代2割以上安く」という声も

今夏の「節電対策」は成功した?

SA(単回答)

これまでのところ、この夏の「節電対策」は成功したと考えている人はどの位いるのでしょうか。「今年の夏は家族各部屋の窓の近くに緑のカーテンを作り、太陽光をシャットダウン。思っていたよりも涼しくて、家族全員、扇風機だけで過ごしている。節電成功!」(女性20代、東京都)など、「大成功した」と回答した人は4.4%。さらに「まずまず成功した」という声も48.7%を数え、全体の半数以上の人びとが「今夏の節電対策」に一定の効果や手応えを実感していることが明らかとなりました。自由回答の中には「日よけに簾を使い、エアコンの温度を設定し、一つの部屋でテレビを観るなど…。昨年より電気代が2割以上安かった」(男性50代、広島県)など、節電が電気料金削減に反映されたと喜ぶ人もいました。

節電失敗の原因は「熱中症予防」−「暑すぎて外出の頻度が減った」「節電より命…」など

その一方、「思ったよりも節電できなかった」(35.1%)、「全く節電できなかった」(4.3%)という声は全体の約4割を占めました。では、なぜ節電が出来なかったのでしょうか。次にその理由を具体的に見ていきましょう。最も回答が多かったのは「熱中症が心配だったため」(37.5%)でした。「ニュースでたびたび熱中症が話題になったので、寝る時にクーラーを設定していました」(女性40代、大阪府)など、35℃以上の「猛暑日」が度々記録されるなど、全国的に猛烈な暑さが襲った今夏は「熱中症が心配」で節電に前向きに取り組めなかったという声。さらに「暑すぎて外にほとんど遊びに行かなかったから」(女性30代、秋田県)など、同様3位にも「レジャーや外出の頻度が少なく家にいることが多かったため」(24.3%)が挙げられ、厳しい暑さが「節電対策」を妨げた大きな要因となったことがうかがえます。自由回答の中には「7月下旬に朝起きたら妻だけ熱中症にかかってしまいました。それ以来、クーラーは朝まで付けている。節電よりも命…」(男性50代、広島県)など、「体調を崩し、節電する余裕がなかった」(9.6%)という声も寄せられました。

■なぜ節電できなかった?しなかった?

1 熱中症が心配だったため 37.5%
2 以前から節電対策をしているため、特に大幅な変化はない 30.2%
3 レジャーや外出の頻度が少なく家にいることが多かったため 24.3%
4 高齢者がいるため 11.4%
4 電力会社の電力供給量が十分と判断したため 11.4%
6 小さい子どもがいるため 10.6%
7 体調を崩し、節電する余裕がなかった 9.6%
8 家族の協力が得られなかったため 9.0%
9 自分の意志の弱さから 8.9%
10 生活リズムが変わったため 6.6%

MA(複数回答)/n=1170人


「高齢の両親がいるので、どうしても熱中症が心配でエアコンは一日中つけっぱなし」(女性40代、大阪府)など、同様4位に「高齢者がいるため」(11.4%)、6位にも「小さい子どもがいるため」(10.6%)が挙げられ、脱水や熱中症にかかりやすい高齢者や子どもを抱えるご家庭では、節電を意識するあまり、かえって健康を害さないように注意したという声も目立ちました。

「オリンピック観戦で夜遅くまで…」など、今夏ならではの理由も

また見逃せないのは、2位の「以前から節電対策をしているため、特に大幅な変化はない」(30.2%)です。「(日ごろから)節電を心掛けているので、これ以上の節電対策もなく、例年通りの夏でした」(女性50代、千葉県)、「震災以来、家族全員が節約の必要性をおぼえた」(女性60代、岩手県)など、この夏限定ではなく、昨年の震災を経験して「節電対策」が体に身に付いたという声。「節電できなかった」というよりは、むしろ「(すでに行っていて)節電できる余地が残っていない」というご家庭も意外に多かったようです。そのほか、「オリンピック観戦で夜遅くまで起きていて、電気やテレビをつけることが多かったので」(女性40代、神奈川県)など、今夏ならではの理由も節電対策に影響を与えていることがうかがえます。

節電対策のトップは「テレビ、照明のつけっぱなし」をストップ!−主電源を落とし待機電力も

全体の半数以上の人びとが「節電に成功した」という回答でしたが、では具体的には、どのような対策を行ったのでしょうか。最も回答が多かったのは「部屋から離れる時は部屋の照明やテレビをこまめに消している」(57.0%)でした。「部屋の照明は時間に合わせて明るさを調整している」(女性20代、山口県)、「テレビをつけっぱなしのままで何かをしている、という『ながらテレビ』やめました」(男性50代、兵庫県)など、誰もいない洗面所や廊下、各部屋の照明やテレビのつけっぱなしを止め、こまめに消す努力を行ったという声。さらに「待機電力を無くすため、スイッチのある電源タップにしました」(女性40代、大阪府)など、8位に「家電の待機電力を抑えるため使用時以外、なるべく主電源を切る(プラグを抜いている)」(28.4%)、10位にも「照明全灯せず、少し明るさを控えている(照明を間引きしている)」(26.6%)が挙げられ、この夏に「電気のムダ使い」を見直したという人が目立ちました。

■実践している「この夏の節電対策」は?

1 部屋から離れる時は部屋の照明やテレビをこまめに消している 57.0%
2 エアコンの設定温度を季節によって上手にコントロールしている 49.4%
3 季節に合った服装に気を遣い、なるべくエアコンは利用しない 40.6%
4 主に電力消費量の少ない扇風機を使っている 40.2%
5 日差しが強い日はカーテンを閉めて冷房効率を上げている 34.7%
6 冷蔵庫の温度調整を「弱」にしたり、
モノを詰め込みすぎないようにしている
33.7%
7 温水洗浄便座の電源をオフにしている 33.6%
8 家電の待機電力を抑えるため使用時以外、
なるべく主電源を切る(プラグを抜いている)
28.4%
9 ひんやり首巻き、枕・マットなど冷感グッズを使っている 28.2%
10 照明全灯せず、少し明るさを控えている(照明を間引きしている) 26.6%

MA(複数回答)/n=2523人

「設定温度」「冷房効率」など、節電成功の鍵は消費電力の大きい「エアコン」

次に2位は「エアコンの設定温度を季節によって上手にコントロールしている」(49.4%)。「冷房は28度に設定し、それ以上下げない。風がある日は窓を開けて空気の流れをよくする」(女性50代、東京都)など、夏場、電力消費が最も高くなるエアコンを温度コントロールしたという声。さらに「服を薄着にし、できるだけエアコンを控えて涼しい朝や夕方に家事をするようにした」(女性20代、東京都)など、同様3位に「季節に合った服装に気を遣い、なるべくエアコンは利用しない」(40.6%)、4位に「主に電力消費量の少ない扇風機を使っている」(38.7%)、5位にも「日差しが強い日はカーテンを閉めて冷房効率を上げている」(40.2%)が挙げられ、消費電力に大きく関わるエアコン、冷房機器の利用法が「節電成功の鍵」となっていることがうかがえます。ちなみに資源エネルギー庁が発表したデータによれば、「エアコンの設定温度を2℃上げれば、電力使用を10%削減」「すだれやカーテンなどで窓から入る日差しを和らげれば、10%削減」「エアコンに代わって扇風機を使えば、50%削減」が可能となるそうです。

「冷蔵庫」「温水洗浄便座」など、夏場は家電の使い方や設定方法も見直しが必要!

エアコン以外の家電の利用法として目立ったのは、6位の「冷蔵庫の温度調整を『弱』にしたり、モノを詰め込みすぎないようにしている」(33.7%)。「冷蔵庫の設定温度を下げた」(女性50代、北海道)、「冷蔵庫にビニールカーテンを取付けたので、以前より冷えがよくなった」(女性30代、埼玉県)など、冷え過ぎの調整、冷気が逃げない工夫をしたという声。さらに「温水洗浄便座はオフにして正解。(夏場は)日中、給水塔が温められているので、夜間でもそれなりのぬるま湯が出てくる」(男性50代、千葉県)など、同様7位にも「温水洗浄便座の電源をオフにしている」(33.6%)が挙げられ、夏に向けて家電製品の使い方や設定の見直しを図ったという声が寄せられました。


そのほか、「ひんやりシーツを使ったら、気持ち良く、朝までぐっすり眠れる」(女性50代、神奈川県)、「ケーキについてくる保冷剤をハンカチに包んで首筋にあてている」(女性60代、愛知県)など、9位に「ひんやり首巻き、枕・マットなど冷感グッズを使っている」(28.2%)。さらに「西日が入る窓に去年はゴーヤー、今年は朝顔を育てている」(男性50代、千葉県)など、ここ数年の「節電意識」の高まりから、電気を使わずに涼しく快適に過ごすための「冷感グッズ」や「グリーンカーテン」など、アナログな工夫や知恵が定番化しつつあることがうかがえます。

9割近くの人びとが「節約を意識している」と回答−年々「節約意識の強さ」は減少傾向

日ごろ「節約」を意識して生活している?

SA(単回答)

ここまで「節電対策」について聞いてきましたが、ここからはムダを省いて切り詰める「節約」について見ていきたいと思います。日ごろ「節約」を意識して生活している人は、一体どの位いるのでしょうか。「給料が減ったので食費を削っている。スーパーのタイムセールにあわせて買物をして食費を浮かせている」(女性40代、神奈川県)など、「強く意識している」と回答した人は20.3%。さらに「まあまあ意識している」という声も69.0%を数え、全体の9割近くの人びとが「節約生活」を意識していることが明らかとなりました。主な目的は「医療費などでまとまった出費があるため、光熱費や食費など切り詰められるものは少しでも切り詰めないと…」(女性30代、東京都)など、家計費の削減をメインに考える声。その一方、「エコバックを使う。水筒を持ち歩く。ゴミの減量化に貢献したい」(女性40代、福岡県)、「震災以前の電気依存のあり方が異常。そこからの脱却が必要不可欠と感じているから」(男性50代、新潟県)など、エコや省エネを重視する声も目立ち、同じ節約でも人によって目的が異なっていることがうかがえます。


また過去3年間に実施した同調査によれば、「(節約を)強く意識している」という声は、2009年1月〜2012年2月まで30%以上をキープしていましたが、今回の調査では20.3%まで減少。こうした背景には「普段から節電が当たり前になっているから、昼間は電気を付けないし、クーラーは必要な時しか付けないようにしている」(女性40代、神奈川県)、「普段から節約を心掛けた生活をしているので、特にこれ以上は改まって意識していない」(男性60代、兵庫県)など、昨今の電力危機に伴う節電対策などが徐々に身に付き、「節約を強く意識する」ことなく、自然体で前向きに対策に取り組める状態が生まれつつあるのかもしれません。

過去3年間の「節約意識」の推移?

SA(単回答)

半数以上が「節約生活は楽しい」と回答−節約の喜びは「ダイエットに似ている」という声も

「節約」は苦しい?楽しい?

SA(単回答)

節約とは「ムダ遣いをやめて切りつめること」を意味しますが、どうも我慢や忍耐を必要とする倹約生活を思い浮かべてしまいがち。では節約生活を送る多くの人びとは、正直なところ苦痛を感じているのでしょうか。皆さんの本音を聞いてみたところ、「エコ活動は最初、とてもつらいなと思っていましたが、やってみるとどんどん楽しく、快感になってきました。本来の人間のあるべき姿を改めて実感することが出来て、これからもずっと続けたいなと思う」(女性30代)など、「むしろ楽しい」と回答した人は12.2%。さらに「苦しいと思ったことがない」という声も36.0%を数え、意外にも全体の半数近くの人びとが「節約生活」を楽しみながら実践していることが明らかとなりました。


主な理由では「ダイエットの感覚で電気やガスの料金が昨年の金額より安くなっているとうれしいから」(女性40代、神奈川県)、「光熱費が少なかったことを請求書で実感できる」(女性40代、東京都)など、目に見えて効果を実感できる喜びはダイエットに似ているという声。さらに「料金が減った分、家族のレジャー費用に回せるから」(女性40代、福岡県)、「普段は節約して、たまに外食や旅行に出かけることを『楽しみ』にしている」(女性50代、兵庫県)など、「時々家族や自分にご褒美を送る」という声も多く、節約にメリハリや娯楽性を取り入れ、楽しみながら活動を持続させている人もいました。大変なことでも楽しみに変える力は、日本人らしい気質の一つと言えそうです。


今回は「電力供給量」が不安視された今夏を振り返り、皆さんのご家庭の節電対策の状況を聞きました。「(節電に)大成功した」(4.4%)、「まずまず成功した」(48.7%)という声は全体の半数以上を占め、「節電対策」に対する一定の効果を実感したご家庭が大変多かったことが明らかとなりました。夏場の節電対策で最も重要なのは消費電力の大きい「エアコン」の利用法で、設定温度のコントロールや扇風機との併用によって「電気料金を大幅に削減した」という人もいました。とはいえ、今夏は全国的に猛烈な暑さに襲われる日も多かったため、「熱中症対策」と「節電対策」を同時に考えなければならず、何かと辛抱の多い夏であったことを改めて実感させられます。暦の上では「処暑」を過ぎ、本来なら暑さがだんだんと収まる時期ですが、気象庁の予測では9月以降もしばらくは厳しい残暑が続くそうです。「夏疲れ」や「節電疲れ」が出やすい時期でもありますので、くれぐれも体調管理にはご注意を!