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家族に「ありがとう」伝えていますか?

「阿吽(あうん)の呼吸」など、古くから日本では「言わなくても察すること」を美徳とする文化が根付いています。皆さんの中にも面と向かって感謝を述べるのが苦手という方がきっと多いのでは? 実は11月は、そんな人にぴったりの季節。11月18日は「家族の日」、11月22日は「いい夫婦の日」、さらに11月23日には「勤労感謝の日」を迎え、日ごろ言えない気持ちを相手に伝えるのには、打ってつけの記念日が目白押しです。そこで今回は「家族への感謝」をテーマに皆さんのご意見を聞きました。

全体の半数以上が「(家族に)感謝を伝えている」と回答−特に女性回答に顕著

家族に感謝の気持ちを伝えている?

SA(単回答)

さて、皆さんは普段から家族に「感謝の気持ち」を言葉で伝えているのでしょうか。「旦那の仕事が終わる時間に『今日も1日お疲れ様でした』『家族の為にありがとう』って、毎日メールしている」(女性20代)など、「十分伝えている」と回答した人は12.1%。「十分ではないが、まあまあ伝えられている」という声は40.4%を数え、全体の半数以上の人びとが日常生活の中で「感謝の気持ち」を伝えていることが明らかとなりました。自由回答の中には「食事を作ってもらったとき、お茶を入れてくれたときなど些細なことでも『ありがとう』と言葉にして伝えている」(女性30代)など、「親しき仲にも礼儀あり」、家族とはいえ、何かをしてもらった時には、その都度お礼を言うという人も少なくありませんでした。


性別で「十分伝えている」「十分ではないが、まあまあ伝えられている」という声を見てみると、男性回答は45.1%であったのに対し、女性は男性よりも16%も高い61.0%を数えました。中には「毎日、今一緒に住んでいる父母に心から『ありがとう』と声を出して言う。やはり、声に出して言わないと伝わりにくいので」(女性30代)など、言葉での愛情、感情表現を大事にする女性が多いことがうかがえます。

「顔を見て『ありがとう』と伝えるのは恥ずかしい」など、家族間では照れが先立つ

その一方、「あまり伝えられていない」(31.9%)、「伝えられていない」 (15.6%)という声は残りの4割以上を占めました。その理由を具体的にみていきましょう。最も回答が多かったのは「感謝の気持ちを伝えるのが、気恥しいから」(65.2%)でした。「妻にはいろいろ面倒を掛けているので感謝しても感謝しきれない。でも、なかなか顔を見て『ありがとう』と伝えるのは恥ずかしい」(男性60代)など、存在が近すぎて、改めて気持ちを伝えることに照れを感じるという声。さらに「口で言うのが気恥ずかしいので好物を作ったり、相手の好きなものをさりげなく用意しておく」(女性40代)など、言葉の代わりに態度や行動で示すという声が寄せられ、「ありがとう」のひと言がなかなか言えない人もいました。

■何故、感謝の気持ちを十分に伝えていない?

1 感謝の気持ちを伝えるのが、気恥しいから 65.2%
2 感謝の気持ちは言葉で言わなくても、分かると思うから 27.4%
3 感謝の気持ちを言葉で伝えたりする雰囲気の家庭ではないから 16.3%
4 (離れて暮らしているなど)言いたい相手と顔を合わせる
機会が少なく、言う機会がないから
11.7%
5 相手が恥ずかしがると思うから 9.3%

MA(複数回答)/n=529人(感謝の気持ちを伝えられていない人)

「他人行儀な気がする」など、暗黙のうちに通じ合う日本人ならではの文化も

次に回答が多かったのは「感謝の気持ちは言葉で言わなくても、分かると思うから」(27.4%)。 「言葉で感謝の気持ちを表すのは他人行儀な気がする」(男性50代)、「実の親子なのだから何も言わなくとも大丈夫という甘い気持ちが心の中にある」(女性50代)など、一緒に暮らす家族なら、直接、何も言わずとも「自分の気持ち」を察してくれるはずという声。同様3位にも「感謝の気持ちを言葉で伝えたりする雰囲気の家庭ではないから」(16.3%)が挙げられ、「以心伝心」「ツーカーの仲」など、言葉や文字を使わなくても、お互いの気持ちが暗黙のうちに通じ合うという「日本人ならではのコミュニケーション」の一端がうかがえます。その一方で「『ありがとう』をあえて意識して口にするようにしている。震災後、そのことをとても意識するようになりました」(女性30代)など、いくら親しくても「なあなあ」「なれ合い」はダメと考える人も少なくなく、「感謝の気持ち」を言葉にするかしないかで意見が分かれました。


そのほか、「一緒に住んでいる旦那には、すんなり言えるのですが、実家の母や兄には照れがあってなかなか言えません」(女性30代)など、4位に「(離れて暮らしているなど)言いたい相手と顔を合わせる機会が少なく、言う機会がないから」(11.7%)、5位に「感謝の気持ちを伝えるのが、面倒だから」(9.3%)が続きました。

一番に感謝を伝えたいのは「夫または妻」−苦楽を共にする夫婦がお互いに労い

■感謝を伝えたい家族は?

1 夫または妻 60.1%
2 実母 52.4%
3 実父 31.8%
4 娘、息子 22.8%
5 実の兄弟姉妹 16.0%

MA(複数回答)/n=727人

では家族の中で、皆さんが一番に感謝の気持ちを伝えたい相手とは一体誰でしょうか。最も回答が多かったのは「夫または妻」(60.1%)でした。「夫が仕事に行く際、毎日手作り弁当を作って持たせていますが、言葉では感謝の気持ちを伝えられていない。本当は夫が朝仕事に行くときに『毎日、お仕事ご苦労さん、今日も頑張ってね』と伝えたい」(女性60代)など、妻から夫へ。その一方、「結婚40周年の今も、面と向かって『ありがとう』と言ったことがありません。『長年よく尽くしてくれたね。これからも宜しく』と伝えたい」(男性60代)など、夫から妻へという声が目立ち、夫婦生活が長くなるにつれて、心では思っていてもお互いに感謝の言葉を交わす機会がそう多くないことがうかがえます。


2位は「実母」(52.4%)。「私は働いているため、近くに住む母には家事のサポートをしてもらっている。息子の野球ユニフォームの洗濯や、夕食の支度など…。母の支えのありがたさを感じている」(女性40代)など、日ごろ何かと世話になりっぱなしの「実母」へ思いを伝えたいという声。さらに「実の父に『学費のために土日も働いてくれてありがとう』と伝えたい」(女性40代)など、同様3位にも「実父」(31.8%)が挙げられ、自分が子を持つ親世代となり、改めて自分(子)を思う「両親の愛の深さ」を身に染みて感じている人が多いようです。


その反面、4位には「娘、息子」(22.8%)。「娘と二人の母子家庭で、去年娘が結婚して初孫が生まれました。婿が休みの日によく3人で孫の顔を見せに来てくれる。多分一人になった私が寂しいだろうと気遣ってくれているのだと思う」(女性60代)など、孫や子どもの気遣いや優しさに触れ、幸せを噛みしめる親の姿もうかがえます。以下、5位に「実の兄弟姉妹」(16.0%)、6位に「義理の親、義理の兄弟姉妹、義理の祖父母」(9.4%)が続きました。

「両親→夫婦→子ども」へと感謝を伝えたい相手は、世代ごとに変化する

世代別ではいかがでしょうか。20、30代では「実母」(20代=77.8%)、「実父」(20代=64.4%)が圧倒的でしたが、世代とともに減少。子育て世代である40代を境に「実母」「実父」に代わり、「夫または妻」(40代=57.0%、50代=70.8%)を挙げる声が徐々に増加傾向。さらに60代ではピークの78.9%に達し、「両親」から「夫婦」へ対象がシフトしていました。また定年退職を迎えるシニア層では「夫婦」とともに「娘、息子」(60代=42.1%、70代以上=45.2%)を挙げる声が目立ち、各世代ごとに「両親 → 夫婦 → 子ども」へと感謝を伝えたい相手が少しずつ変化していることがうかがえます。

世代別:感謝の気持ちを伝えたい家族は?

MA(複数回答)/n=727人

二人きりの夕食や晩食時は「ありがとう」を伝えるには絶好の機会!

家族に感謝の気持ちを伝えることは、なかなか気恥ずかしいものですが、では思いを伝えるのにふさわしいシチュエーションとはどんなタイミングでしょうか。最も回答が多かったのは「家族との食事・晩酌の時」(39.3%)でした。「一家団らんで和やかに寛ぎ、食事をしている時に」(男性30代)、「夕食時の晩酌。やはりお酒が入ると率直に伝えられる」(男性50代)など、食事や晩酌はリラックスした雰囲気をもたらし、緊張感が解けるという声。さらに「(夫婦)二人でゆっくりできる時に、子どもがいるとなかなか伝えられない」(女性30代)など、3位にも「感謝を伝えたい相手と二人でいる時」(31.4%)が挙げられ、夫婦や親子など、感謝を伝えたい相手と二人きりでの食事や晩酌は「ありがとう」を伝えるには絶好の機会と言えそうです。

■家族に感謝の気持ちを伝えるのにふさわしい場面は?

1 家族との食事・晩酌の時 39.3%
2 母の日、父の日、いい夫婦の日、敬老の日などの公的な記念日 33.0%
3 感謝を伝えたい相手と二人でいる時 31.4%
4 感謝を伝えたい相手の誕生日 30.8%
5 結婚記念日など相手との記念日 25.2%

MA(複数回答)/n=707人

「いい夫婦」「誕生日」など記念日は、シャイな日本人を後押しする

次に2位は「母の日、父の日、いい夫婦の日、敬老の日などの公的な記念日」(33.0%)。「父の日や母の日にプレゼントを渡す時に伝えたい」(女性50代)など、日ごろ感謝の言葉を言いそびれている人にとって「年中行事」は最適なタイミングという声。さらに「誕生日や正月、クリスマスなど、祝い事のときに」(男性30代)など、4位に「感謝を伝えたい相手の誕生日」(30.8%)、5位にも「結婚記念日など相手との記念日」(25.2%)が挙げられ、特別な記念日やお祝い事の席など、いつもとは異なるシチュエーションなら、照れながらも伝えられそうという声が多数寄せられました。しばしばシャイと言われる私たち日本人にとって、こうした非日常的な演出や記念日は、家族間のコミュニケーションづくりに重要な役割を演じていることがうかがえます。

8割以上が「お酒で思いを口に出せる」と回答−「酔ったふりして言う」という声も

気持ちを伝えるのに「お酒」があると伝えやすい?

SA(単回答)

感謝を伝えやすいきっかけとして「夕食・晩酌時」という声がトップでしたが、「お酒」が入ると感謝を言葉に出しやすくなるのでしょうか。「お酒があると雰囲気も和んで話しやすい」(女性60代)、「お酒を飲みながらだと、照れが少なくなり、気持ちを伝える勇気が出る」(女性40代)など、「伝えやすいと思う」と回答した人は34.5%。さらに「どちらかと言えば伝えやすいと思う」という声も46.5%を数え、全体の8割以上の人びとが「お酒で思いを口に出せる」を実感していることが明らかとなりました。自由回答の中には「酔ったふりして言う」(女性20代)など、照れ隠しに「お酒の力」を借りるという人もいました。


「お酒で思いを口に出せる」派が目立った一方、「どちらかと言えば伝えやすくないと思う」(11.6%)、「伝えやすくないと思う」(7.4%)という声も約2割近くを占めました。主な理由は「妻はお酒に弱いので、飲むと憶えてなさそうなので…」(男性30代)など、折角、勇気を振り絞って感謝を伝えても、相手が酔ってしまっては仕方がないという声も寄せられました。

「いつもありがとう」など、6割以上が「家族からの感謝の言葉」を実感

家族から感謝の気持ちを伝えられている?

SA(単回答)

ここまで家族に「感謝の気持ち」を直接伝えているかどうかを見てきましたが、その一方で、皆さんは家族から「ありがとう」など感謝の言葉を掛けてもらっているのでしょうか。「弁当箱をキッチンの流しに置きながら『おいしかったよ、ありがとう』と必ず言ってくれる」(女性30代)など、「十分伝えられている」と回答した人は19.0%。さらに「十分ではないが、まあまあ伝えられている」という声も43.1%を数え、6割以上の人びとが家族からの「感謝の言葉」を大なり小なり受け止めていることが明らかとなりました。


また先に述べたように「(家族に感謝を)十分に伝えている」「十分ではないが、まあまあ伝えられている」という声は52.5%であったことから、自分が家族に伝える以上に、家族から感謝の言葉を十分に得ていることがうかがえます。自由回答の中には「主人は『いつもありがとう、感謝しているよ』とニコッと笑顔で言ってくれる。30年間、長く夫婦生活を共にしていると色々とあるが、本当にたったひとことの感謝の気持ちで、私の気持ちも穏やかにやさしい気持ちに変わる」(女性40代)など、ちょっとした気遣いが夫婦円満の秘訣という声。さらに「夕飯の支度中に4歳の娘から『いつも美味しいご飯やお弁当を作ってくれてありがとうね♪』と不意に言われた時は、うれしすぎて抱きしめました」(女性30代)など、子どもからの何気ない感謝の言葉に幸せを噛みしめている人もいました。


その一方、「夫は口べたなので、感謝の気持ちをあまり言葉に出してもらったことはない」(女性40代)など、「あまり伝えてもらっていない」(25.5%)、「伝えてもらっていない」(12.4%)という声は全体の4割近くを占めました。中には「家族に家事は母親がやるのが当たり前と思われている節があるので…」(女性40代)など、家族の感謝の気持ちが見えず、やや不満を感じている人もいました。


今回は家族への「感謝の気持ち」をテーマに、皆さんのご意見を聞いてきました。「(家族に感謝を)十分伝えている」「十分ではないが、まあまあ伝えられている」という声は全体の52.5%に留まりました。家族は余りにも近しい関係であるがゆえ、「やってくれて当然!」と思いがちで、ついつい感謝の気持ちが薄れがちなもの。また一方で「ありがとう」を伝えたいという気持ちを持ちつつも、照れが先立ち、面と向かって御礼や感謝を言葉で表現できないという人も多くいました。「黙っていても分かり合える」という日本人の「察する文化」は、人を思いやる意味では大変素晴らしいものですが、その反面、「なあなあ」になりがちな家族間では、会話を失いコミュニケーション不足に陥る可能性も否めません。「いつもありがとう」「美味しかったよ」など、ちょっとしたひと言ですが、家族だからこそ、尚更、守るべきマナーや感謝の気持ちがとても大事になってくるように感じます。これから「家族の日」(11/18)、「いい夫婦の日」(11/22)、「勤労感謝の日」(11/23)など、夫婦・家族をテーマとした年中行事が続きます。久々に夫婦や家族水入らずで過ごす時間を設け、美味しい食事、美味しいお酒と共に「あなたの思い」を伝えてみてはいかがでしょうか。