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増税後、家計の支出はどう変わった?

消費税が8%に増税され、早1カ月間半が過ぎました。途中でゴールデンウィークを挟み、何かと出費の増えやすい時期でしたが、皆さんのご家庭の買い物や消費はどう変わったのでしょうか。そこで今回は「増税後の家計」をテーマに、皆さんの消費に関する意識をアンケート調査しました。

半数以上が「(増税後)生活に影響があった」と回答−家計を預かる主婦層の意識が高い

まず、増税前の3月に実施した同アンケート調査によれば、「4月以降、生活は変わる?」という質問に対し、「節約生活を心がける」と回答した人は最も多く43.4%。一方、増税前後で「(生活を)特に変えるつもりはない」が23.7%、さらに「わからない」という声も32.9%を数えました。増税後、各ご家庭の消費生活(お金の使い方)は、何らかの影響があったのでしょうか。皆さんの意識の変化を見ていきましょう。「スーパーの支払いが想像以上に大きい。8パーセントはきつい」(女性30代、埼玉県)など、「かなり影響があった」と回答した人は13.9%。さらに「やや影響があった」という声も41.6%を数え、全体の半数以上の人びとが「(生活に)影響があった」と実感していることが明らかとなりました。自由回答の中には「今までバスや電車で出かけていた近場のところは歩いて出かける。生活用品は何箇所かのチラシを見比べ、広告の品物を購入するよう改めている」(男性60代、東京都)など、4月を境に生活そのものが大きく変わったという人もいました。

増税後、あなたの生活に影響は?

SA(単回答)3月調査(3月12日〜17日)n=2829人/今回調査 n=2118人


性別ではいかがでしょうか。「かなり影響があった」「やや影響があった」という声を見てみると、男性回答では52.1%。一方、女性は男性よりも8%近く高い59.0%を数えました。自由回答の中には「から揚げの時は『もも肉』から『むね肉』にしたり、割引時間帯を狙ってスーパーに行く」(女性30代、福岡県)、「電気代の請求書を見て消費税の影響を痛感する」(女性30代、北海道)など、家計を預かる主婦が多いせいか、増税の影響を肌で実感する女性が目立ちました。

「(増税後、生活は)変わっていない」が約14%アップ−変えようにも変えようがない!?

その反面、「あまり変わっていない」と回答した人は38.0%。ちなみに増税前の同調査によれば、「特に変えるつもりはない」という声は23.7%でしたが、増税後には14%以上も数値を上げる結果となりました。主な理由として「3%は家計では集計誤差の範囲」(男性50代、鳥取県)、「財布の中の小銭が増えたぐらい」(男性30代、埼玉県)など、5%と8%は大同小異、騒ぐほどの違いを感じないという声。さらに「今までと同じように、必要なものを必要なだけ買うことに変わりはない」(女性40代、神奈川県)、「日頃から無駄遣いはしていないので」(女性60代、大阪府)など、もともと増税前に浪費や華美な暮らしをしていた訳でもなく、増税後に「生活スタイル」を変えようにも変えようがないというのが本音かもしれません。

「外食」「趣味・レジャー」を控えるなど、節約意識がより一層高まる

半数以上の人びとが「(家計に)影響があった」と感じていることが判りましたが、では4月以降、消費生活で大きく変わったと思うことは何でしょうか。最も回答が多かったのは「生活必需品以外の買い物はなるべく控える」(65.9%)でした。「生活に直接関係ないものは買わない」(女性30代、青森県)、「食品しか買わない」(男性40代、愛媛県)など、出費は「衣食住」など生きるために必要最小限のモノのみという声。さらに「外食と旅行を減らしました」(女性40代、東京都)など、2位に「外食(飲み代など)を控える」(54.7%)、4位にも「趣味・レジャーの頻度を減らす」(25.0%)が続き、「外食」「趣味・レジャー」を贅沢と見なし極力抑えるなど、節約・倹約意識がより一層高まる傾向が見られます。

■増税後、生活で変わったことは?

1 生活必需品以外の買い物はなるべく控える 65.9%
2 外食(飲み代など)を控える 54.7%
3 光熱費(電気・ガス代など)削減を心がける 38.2%
4 趣味・レジャーの頻度を減らす 25.0%
5 特売商品の買い溜めをする 23.2%
6 クーポン券の活用やポイントを貯める 21.9%
7 自動車のガソリン代の削減 21.2%
8 通信費(携帯・スマホ、PCインターネットなど)の見直し 12.0%
9 お小遣いを減らす 10.9%
10 交通費の削減 8.4%

MA(複数回答)/n=1161人−「影響あり」と回答した人のみ)


また「外食」「趣味・レジャー」の頻度減少に伴い、「ガソリンの価格が高くて本当につらい。ゴールデンウィークは遠出を控えました」(女性40代、静岡県)など、7位に「自動車のガソリン代の削減」(21.2%)。「電車で行っていた場所でも、(最近は)自転車で行くようになった」(男性40代、東京都)など、同様10位にも「交通費の削減」(8.4%)が挙げられ、「動けばお金が掛かる」を意識し、行動範囲を狭めて暮らすご家庭が増えているようです。

「特売品を買い溜める」「ポイントを貯める」など、「ためる」対策で家計負担を軽減

「控える」「削減」以外の変化では、5位に「特売品の買い溜めをする」(23.2%)がランクイン。「食料品・日用品で日にちがもつような物(缶詰・乾麺・オムツ・洗剤など)は、特売の時に買いだめをして少しでも家計が楽になるようにしている」(女性30代、千葉県)など、日々チラシをチェックして安い時に「まとめ買い」をするという声。さらに「コンビニなどは現金でなく、電子マネーで支払いポイントを貯めるようにしました。外食もクーポン券などを利用している」(男性40代、茨城県)など、6位にも「クーポン券の活用やポイントを貯める」(21.9%)が挙げられました。「控える」「削減」ばかりではなく、「(特売品を買い)溜める」「(ポイントを)貯める」というお得な対策を積極的に取り入れ、増税で増した家計への影響を軽減させる努力を心がける人も少なくありませんでした。

「税抜き価格」「便乗値上げ」「内容量の減少」など、増税後の店頭で戸惑い

消費税アップにより、店頭で不便や戸惑いを感じることはあるのでしょうか。最も回答が多かったのは「店頭で『税抜き表示』と『税込み表示』が混在していて紛らわしい」(65.3%)でした。「『特売』とうたっていても、『税抜き表示』と『税込み表示』が混在していて、本当にお得なのかピンと来ない。買い物をしていても全然楽しくない」(女性50代、神奈川県)など、「税抜き」「税込み」の価格表示の混在に戸惑いを感じるという声。さらに「レジで支払いしてから『こんなに買ったっけ?』と袋に入れながらレシートをもう一度確認してしまう」(女性50代、愛知県)など、同様3位に「消費税の計算がしにくく買い物が大変になったと感じる」(45.5%)、5位にも「レジで価格を見てギョッとする機会が増えた」(17.5%)が挙げられ、増税から1カ月半余りが経ったとはいえ、未だに「税抜き価格に慣れない」という声が寄せられました。自由回答の中には「『税抜き価格』の表示が大きく、『税込み価格』の表示を小さくしている。商売方法とはいえ消費者には不評」(女性70代、千葉県)など、誤解を与えやすい小売店側の価格表示方法の見直しを求める人もいました。

■消費税8%引き上げで不便を感じることは?

1 店頭で「税抜き表示」と「税込み表示」が
混在していて紛らわしい
65.3%
2 便乗値上げでモノの値段が高くなったように感じる 50.3%
3 消費税の計算がしにくく買い物が大変になったと感じる 45.5%
4 価格が据え置きでも、
商品の内容量やサービスが減少した気がする
24.4%
5 レジで価格を見てギョッとする機会が増えた 17.5%

MA(複数回答)/n=2015人


トップに続いて、回答が多かったのは「便乗値上げでモノの値段が高くなったように感じる」(50.3%)。「今まで税込198円だったものが、税抜き198円になったりしていて便乗値上げかなと感じる」(女性20代、愛知県)、「明らかに切り上げで値上げしている」(女性40代、東京都)など、増税を機に便乗値上げする商品価格に不満をもらす声。さらに「いつも買う商品が価格据え置きで喜んで手に取ったら、軽くてビックリ!仕方ないのかもしれませんが、内容量が減っていることに騙された気分」(女性30代、神奈川県)など、4位にも「価格が据え置きでも、商品の内容量やサービスが減少した気がする」(24.4%)が挙げられました。もちろん、原料や流通コスト、人件費など、増税に伴い各段階で課税されていくため、私たち生活者が店頭で手にする価格は、必ずしも8%に留まるものばかりではありません。とはいえ、そのしわ寄せを食う生活者にとっては堪らないというのが正直なところです。

「1円玉が増えた」「8%計算が面倒くさい」など、増税に伴う弊害も様々

そのほか、自由回答で寄せられたコメントの中から、増税で不便を感じることをいくつかご紹介します。「1円玉が増えて困るため、少し大きめの小銭入れを買いました」(男性60代、兵庫県)など、増税で1円単位の端数が飛び出し、以前よりも財布の中の1円玉の量が増えたという声。「映画のレディースデイは1,000円で観る事が出来て良かったが、4月から1,100円と100円付くだけで面倒に感じる」(女性40代、広島県)など、端数が付くだけで購買意欲が削がれるという人もいました。また、中には「税抜き価格の場合、8%で計算するのが面倒なので10%で計算してレジに並ぶようにしている」(男性30代、鹿児島県)など、おおよその価格を計算しやすい10%で暗算し、消費税を瞬時に把握する簡易計算を取り入れている人もいました。


確かに消費税8%の暗算はとても厄介です。正確に計算するなら「X×1.08」しなければいけませんが、もう少し簡単に消費税を把握する方法としては、たとえば980円の商品の消費税を求める場合、まず、切りの良い1,000円と考えれば、すぐに消費税80円と出てきます。次に900円の場合も、すぐに暗算で72円と分かりますね。では950円の場合はどうでしょうか。72円と80円の間の約76円、さらに980円ならその間の約78円とだいたいの消費税を割り出すことが出来ます。ちなみに100円〜1,000円以内なら400円と500円でも、800円と900円…でも差額は8円。また1,000〜10,000円以内なら1,000円と2,000円でも、6,000円と7,000円…でも差額は80円ですから、おおよその消費税を瞬時に把握するのに役立つかもしれません。

2割以上は「駆け込み買いは成功」−「日持ちする食品」など、必需品はお得感あり!

さて増税前の3月に実施した同調査によれば、「3月中に買いたいものがある?」という質問に対し、「すでに買った」(30.3%)、「買いたいものがある」(23.2%)という声は半数以上を占め、増税前後の差額で少しでも安く商品を得るために「駆け込み買い」に走った人が多かったことがうかがえます。そこで増税から1カ月半を過ぎた現在、増税前の「駆け込み買い」に意味があったか否かを検証してみたいと思います。「いつも使っている醤油、みりん、料理酒などの消耗品は買い溜めして正解だった」(女性60代、山口県)など、「増税前に購入してだいぶ得したと思う」と回答した人は23.3%。主な理由は「お米、ペットフードを増税前に買い溜めした」(男性50代、大阪府)、「酒、タバコを買い溜めして良かった」(男性60代、宮城県)など、日持ちする必需品や嗜好品は増税前に買い溜めし、増税分だけお得感があったという声が目立ちました。


増税前の「駆け込み買い」で損した?得した?

SA(単回答)3月調査(3月12日〜17日)n=2829人/今回調査 n=2118人

その反面、「正直、駆け込み買いをして後悔している」という声は僅か3.9%。自由回答の中には「駆け込みで掃除機を買ったが、その後、同じ掃除機が10,000円も安く売っていた。がっかりしました」(女性50代、北海道)、「増税前のセールで清涼飲料水を10ケースも買ってしまった。消費期限内に飲み切れるかな」(女性40代、東京都)など、後先考えずに衝動的に買いすぎたという声。さらに「整理整頓が苦手なうえ、買い溜め商品を収納できなくなって困っている」(女性50代、愛知県)など、限られたスペースでの保管や収納に手を焼いているという声も寄せられました。結果、「増税前に購入してだいぶ得したと思う」(24.6%)と、「正直、駆け込み買いをして後悔している」(3.5%)という回答を比較してみれば、圧倒的な大差で「増税前に購入してだいぶ得したと思う」に軍配が上がりました。中には失敗談もありますが、おおよそ「駆け込み買いで成功した」と感じている人が多いことがうかがえます。

4割以上は「駆け込み買いしなかった」−「便乗上げで、買っておけば」と後悔も

また、「(増税前の駆け込み買いで)得した」「損した」のほか、最も回答が多かったのは「特に増税前後で消費活動を変えなかった(駆け込み買いしなかった)」(45.4%)でした。「増税前の駆け込み買いをしたくなったが、わが家では一切しませんでした。買い溜めで逆に収納スペースを取ってしまったり、管理が行き届かなくなって無駄にしてしまうことも。増税しても無駄の無い生活を心掛ければ問題がないように思う」(女性50代、北海道)など、マスコミや情報に躍らされず、無駄のない節約生活をキープし続けているという声。その一方で、自由回答の中には「(増税後)便乗値上げしているものもあり、特にペット用品は(増税前に)買っておいた方が良かったと後悔している」(女性50代、愛知県)など、買い控えた結果、機を逃してだいぶ損したという人もいました。増税後に「値上げしたもの」や「値下げしたもの」、さらに「値段が変わらないもの」など、商品カテゴリーなどによっても損得は異なり、どちらが正解だったか否かは各家庭で判断が分かれるところと言えそうです。


今回は消費税8%導入から1カ月間半を経て、「増税後の影響」をテーマに皆さんの率直な意見を聞いてきました。「(増税で)かなり影響があった」(13.9%)、「やや影響があった」という声は41.6%を占め、半数近くのご家庭で大なり小なりの増税の影響を受けていることが明らかとなりました。手取りが増えず、支出ばかりがかさむ家計に頭を悩ませるご家庭もきっと多いことでしょう。1回当たりの買い物における増税は数十円、多くても数百円レベルであるため、そう気になるほどの金額ではありません。ただ、月や年単位で徐々に支出が積み重なっていった場合、一般家庭で年間5〜10万円くらいの負担増が見込まれると言います。増税前の調査に比べ、「(増税後、生活は)変わっていない」(38.0%)という声が意外に多かったのは、増税からまだ1カ月間余りで、まだその実感が湧かないというのが本音かもしれません。今後、時間が経つにつれてボディーブローのようにじわじわとダメージが効いてきそうです。また、今回のアンケート結果から小売店における「税抜き表示」「便乗値上げ」などを指摘する声も目立ち、生活者に誤解や勘違いを与えない店頭表示の見直しも必要であることが明らかとなりました。


引き続き、ハピ研では「増税」「節約」などをテーマに定期的に調査を実施して参りたいと思います。