
素材の味で勝負!宅配野菜を使ったシンプルな夕食
Vol.3 磯村 舞さん(41歳) 建築家
2014年10月25日
二子玉川にある設計とデザインの会社(株式会社グラディエ)を夫と共同経営しつつ、他設計事務所の広報業務を週3日程度で受託している。夫と1歳9ヶ月の娘さんと3人暮らし。昨年から職住近接暮らしを実践中。
2週に一度、宅配野菜を取り寄せ、旬の味、素材の味を意識した食事を心がけているという磯村さん。土鍋で炊いたごはん、娘さんの好きな魚が並ぶ食卓。手間をかけるところ、抜くところ。細かな工夫がいっぱいの夕食です!
今回は磯村舞さんのご家庭の【1週間の夕食メニュー】の中から木曜日をピックアップします。

木曜日
18:10 退園合図がママへと切り替わる瞬間
「ピッ」。保育園の退園時にタイムカードを押すと同時に私のママスイッチもオンに。それまではもう必死すぎて・・・。
他事務所の広報をしている日は17時の定時になった瞬間に帰り支度を始め、17時10分に事務所を出て17時25分の電車に乗って……とまさに分刻み。最寄駅についてからは自転車で猛ダッシュ!!なんとしても18時15分までに娘の退園記録を付けないと延長保育になってしまうのです。2つ先の信号も気にする勢いで自転車を飛ばします。
保育園に着いたら娘に見つからないようにこっそり室内に入ります。これ本当に大事ですから!帰り支度が整ってからタイムカードを押すルールなので、子どもに先に見つかるともう大変なんです。よし、今日も延長保育を免れました!さて、今日は何を作ろうかな。あっ今日は宅配野菜の日だ。
18:15 遊び足りない娘とお散歩してから帰宅
さあ、帰って夕飯だ。帰ろうとすると「ヤダ!」と言って歩き出す娘。出ました「ヤダ攻撃」(苦笑)。
イヤイヤ期に入りつつある彼女。仕方ないから手をつないで園のまわりをぐるりと散歩。今日は遊び足りなかったのかな〜。帰宅後の予定もあるので1周したところでうま〜くごまかしつつ自転車に乗せます。雨の日はバギー利用なのですが公園前を通らないようにしています。どうしても通る時は「あっちにお花あるよ♪」と注意をそらしつつさっと通る。お互いが機嫌良く過ごすためのワザですね。
自転車での帰宅途中、いつもは娘の話し声や歌が後方から聞こえてくるのに今日はやけに静か。気になって後ろを向くと…寝てる!!
リビングまで運んでも起きない。ヤッター「魔法の時間」の始まりだ!
18:40 宅配野菜をチェックし調理スタート!
玄関先にある宅配野菜のボックスを整理しつつ今日は何作ろうかと思案。おっ、「高山きゅうり」というのが入ってる。しかも甘酢和えのレシピ付き。今日はこれ作ろうっと。
娘が眠っているため、ゆっくり夕食の準備をスタート。私はこんなポツッとできたひとり時間を「魔法の時間」と呼んでいます。そうだ!たまにはビール飲んじゃえ。こんなときのために、いつもグラスはキンキンに冷やしているんです。あ〜なんて贅沢なんでしょう。
まずは娘が大好きな魚、アジの開きをウォーターオーブンで15分ほど焼きます。これも野菜と同じく宅配の一品です。その間にみそ汁用のお湯をポットで沸かし、ほうれん草を茹でるためのお湯を鍋で沸かします。
お湯が湧くまでに高山きゅうりの甘酢和えで一品つくります。きゅうりをトントン刻み、塩揉み。酢、砂糖、醤油などレシピ通りに調味料を加えよく合えます。はい、ラクラク完成〜。これはボウルのまま食卓へ。
完成する頃にはお湯がグラグラ。ほうれん草の塩昆布和えに取りかかりますか。ちなみに、熱湯をそのまま流すとシンクの痛みに繋がるんですよ。シンクにざるを置いて水を流しながら鍋からひと束ずつザルに上げるのがベスト。そうこうしている内に、ほうれん草が茹で上がりました。水で冷やしてギュッと絞ったほうれん草をザクザクと細か目にカット。子どもが食べやすいように小さめにね。塩昆布と和えたら完成です。シンプルな一品だからこそ盛りつけをていねいに。味わいのある小鉢に高く盛ってすりゴマをパラリとかけて出来上がり。器も季節に合わせて選ぶようにしています。夏だとガラス製で涼し気にしたりね。
週3日の外仕事の時はお弁当を持参しているので、前日の夕食はお弁当のおかずにも適したものを作って調理しながら詰めたり、夫が居る時は中華総菜の元などを使って野菜たっぷりの一品を加えたり。手間はかけられないけど、少しずつ工夫しながら食事作りをしています。
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