取組み(不適切飲酒の撲滅) 取組み(不適切飲酒の撲滅)

取組み不適切飲酒の撲滅

アサヒグループは、「酒類を取り扱う企業グループとしての飲酒に関する基本方針」のもと、従業員すべてがアルコールと健康に関する正しい知識・情報を習得できるように各種啓発活動を続けるとともに、社会への啓発活動を広め、不適切な飲酒を撲滅するためのさまざまな取組みを進めています。

また、不適切な飲酒が撲滅されている社会の実現のため、他の酒類事業者や酒類業界団体と連携し、社会全体で課題解決をグローバルレベルで取り組んでいます。

社会や消費者への適正飲酒に向けた教育・啓発の取組み

アサヒグループは、社会や消費者に対して、適正飲酒を推進するために、飲酒についての知識を普及する教育、啓発活動に取り組み、飲酒運転、未成年者飲酒、妊産婦飲酒、大量飲酒などの不適切な飲酒による問題の撲滅と予防に努めています。
グループ各社において、各国・各地域の法規制や文化、習慣などに合わせて、これらの活動や取組みを効果的に展開し、方針の実現に向けてグローカルに取り組んでいます。

未成年者飲酒予防プログラム「Respect 18」の実施

アサヒヨーロッパアンドインターナショナルでは、未成年者の飲酒を減らし、未成年者へのアルコール販売・提供の法的禁止を強化することを目的とした「Respect 18」という予防プログラムを実施しています。本プログラムは、チェコ共和国とスロバキア共和国で事業展開をするプルゼニュスキー プラズドロイ社がNGO、自治体とともに地域の共同プロジェクトとして実施しています。

  • Respect 18の取組みの様子
  • Respect 18の取組みの様子
  • Respect 18の取組みの様子

胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)に対する取組み

アサヒホールディングスオーストラリアは、胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)の撲滅に取り組むために商品に妊娠警告ラベルを自主的に採用しています。またキャンペーンでは、健康的で安全な飲酒文化を実現するために設立されたオーストラリアの社会変革組織「DrinkWise.」と緊密に協力し、取組みを推進しています。

胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)に対する取組み

小学生向け啓発ツール「どうする?どうなる?お酒のこと」の配布

アサヒビール(株)では、20歳未満飲酒防止の啓発活動の一環として、小学生向け啓発ツール「どうする?どうなる?お酒のこと」を2007年7月に制作し、希望者に無償で配布しています。4ページからなる手軽なツールであり、教科書の副教材として学校での啓発活動などに活用できます。
2017年11月に、読みやすさ・分かりやすさの向上を目指し、ツールをリニューアルしました。保護者へのメッセージも増やし、大人と一緒に学べます。
発行以来、小学校のほか中学校・高等学校でも活用され、2020年末までに約82万1,300部(累計送付部数)を配布しました。
なお、同冊子は2008年3月に、(公財)消費者教育支援センターが主催する「第6回消費者教育教材資料表彰」において優秀賞を受賞しました。さらに、2009年には2008年度優秀賞のなかから「特別賞」を受賞しました。

「どうする?どうなる?お酒のこと」発行数

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
32,294部 72,264部 40,124部 31,352部 18,890部

ツールのお申込みはこちらから。

Webサイト「人とお酒のイイ関係」の展開

アサヒビール(株)は、お酒とのつきあいが始まる前の20歳未満の方から、お酒に親しんだ高齢者の方まで、お酒が身近にあるすべての人にお読みいただけるWebサイト「人とお酒のイイ関係」を運営しています。文章とイラストを具体的なデータをもとにした研究事例を織り交ぜながら、危険な飲酒方法を戒め、健康的に楽しくお酒を飲むためのポイントを、わかりやすく紹介しています。

「オンライン飲み会4つのポイント」の策定

アサヒビール(株)では、新しい飲酒文化である「オンライン飲み会」に対応して、適正な飲酒を促すために以下の「オンライン飲み会4つのポイント」を策定しました。2020年4月から5月にかけて合計4回実施したオンライン飲み会イベント「いいかも!オンライン飲み ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」などにおいて訴求しています。

オンライン飲み会4つのポイント

いいお酒を楽しむために

  • 1. 長時間に及ぶ過剰飲酒に気を付けましょう。
  • 2. お互いに思いやりをもって自分のペースで飲みましょう。
  • 3. イッキ飲み、短時間での大量飲酒は禁止です。
  • 4. 食べ物と一緒にゆっくりと飲みましょう。

従業員への啓発強化

アサヒグループでは、多くの方に適正飲酒の大切さを伝え、日常の中で適正飲酒の取組みを実践するために、グローバルスローガン「Responsible Drinking Ambassador」を掲げ、従業員自らが適正飲酒の意識を高めるための取組みを行っています。

アサヒビール(株)の取組み

2016年にアサヒビール(株)の全社員を対象とする「アルコールに関するeラーニング」を開始し、2018年から対象をアサヒビール(株)傘下のグループ会社全11社に拡大。2020年には対象をアサヒ飲料(株)やアサヒグループ食品(株)など、酒類事業以外の全グループ会社へと拡大して実施をしています。日本国内グループ会社のほぼ全従業員にあたる13,500人が受講しています。
eラーニング受講可能な環境の従業員

また、アサヒビール(株)の新卒の新入社員に対しては、オンライン学習システムを利用して適正飲酒の研修を行っています。新社会人としてのお酒とのつきあい方についての講座や、アサヒビール(株)が行っている社会に対する適正飲酒の取組みを紹介し、酒類事業会社に勤務する社員としての理解の促進を図っています。

アサヒヨーロッパアンドインターナショナルの取組み

アサヒヨーロッパアンドインターナショナルでは、新しく雇用された全社員を対象に、責任ある飲酒に関する教育研修を行っており、3年ごとにアップデートの研修を実施しています。またマーケティング関連の業務に従事する社員に対しては、マーケティングポリシーの理解を深めるためのeラーニングも実施しています。

アサヒホールディングスオーストラリアの取組み

アサヒホールディングスオーストラリアでは、全社員を対象とした責任ある飲酒トレーニング教材を開発し、品質の高いトレーニング教材を提供することで、営業やマーケティングチームをサポートしています。

責任あるマーケティング活動

第三者によるモニタリング

日本では、第三者機関である「酒類の広告審査委員会」が定期的に日本の酒類の広告についてモニタリングを行っています。
また欧州各国では、外部モニタリング機関である「各国の広告審査委員会」が広告倫理の維持のため、酒類の広告についてのモニタリングと評価を行っており、年次報告書を発信しています。
アサヒグループは第三者によるモニタリングに基づき、責任あるマーケティング活動を実施しています。

自主基準・方針の策定

アサヒグループでは、適正飲酒を進め、有害な飲酒を撲滅するためのマーケティング活動を進めています。「酒類を取り扱う企業グループとしての飲酒に関する基本方針」に基づき、各事業会社にて、それぞれの地域・国の法規制や文化、習慣に合わせて、方針や自主基準を策定し、責任あるマーケティング活動をグローカルに展開しています。

関連情報

デジタル・マーケティング分野の取組み

アサヒグループでは、利用の広がるデジタル分野において、International Alliance for Responsible Drinking(IARD)のDigital Guiding Principlesに基づき、加盟企業とともにWebサイトや、SNSで、未成年の閲覧防止に取り組んでいます。
WebサイトやSNS(ソーシャルメディア)のブランドサイトで、具体的に次の5つの項目についての対応を進めています。

<IARD Digital Guiding Principlesに基づく5つの取組み>

  1. 年齢認証システム(Age Gate、酒類に関する情報を閲覧する前に、成人であることを確認する)
  2. サイトのブランドオーナー宣言(そのサイトが公式サイトであることを明示する)
  3. 不適切なユーザー書き込み削除警告(UGC - User Generated Contents)
  4. 未成年者への共有を禁止する記述(FAN - Forward Advice Notice)
  5. 適正飲酒メッセージ(RDM - Responsible Drinking Message、「お酒は20歳になってから」のメッセージを入れる)

他の酒類事業者・酒類業界団体との協働

International Alliance for Responsible Drinking(IARD)との協働

アサヒグループでは、かねてから日本のみならず、グローバルな視点からの取組みも必要だと認識していました。2001年から、アサヒビール(株)は国際NPO「International Center for Alcohol Policies(ICAP)」に加盟し、他の酒類事業者や酒類業界団体と連携して、政策提言を行うなど、アルコール関連問題の解決に向けて取り組んできました。

2015年1月、ICAPは、世界の大手酒類製造業者や酒造組合が世界保健機関(WHO)との対話の場を創出するために2005年に設立された任意団体「Global Alcohol Producers Group」と統合し、新たに International Alliance for Responsible Drinking(IARD)となりました。以来、IARDは適正飲酒啓発活動、各国アルコール政策研究調査、出版事業、フォーラム開催などを中心としたプロジェクト事業に取り組んでいます。

アサヒグループは、現在IARDに加盟する世界の酒類製造業者11社とともに「IARD PRODUCERS' COMMITMENTS」にコミットし、実行に取り組んでいます。

IARD PRODUCERS' COMMITMENTS

1.未成年者の飲酒削減

2.飲酒運転の削減

3.マーケティング実施基準の強化

4.消費者への情報の提供と責任ある商品イノベーション

5.小売業者との連携

<IARDでの主な取組み>

2018年9月、IARDは、不適切な飲酒の防止と業界での自主基準強化に関する取組みについて、報告書を発行しました。同報告書では、アサヒビール(株)による20歳未満飲酒防止の啓発活動や、アサヒヨーロッパアンドインターナショナルの妊産婦飲酒防止に関する取組みやマーケティング方針も掲載しています。

2019年11月、IARDは、Facebook(Instagramを含む)、Snapchat、YouTubeなどのデジタルプラットフォームとともに、未成年者がアルコールの広告に接触しない仕組みづくりに着手し、ユーザーがアルコールに関する広告表示や中止を選べる仕組みも導入しました。ほかのデジタルプラットフォームにもこうした責任あるマーケティングに賛同し、追随するよう呼び掛けています。

2020年1月、IARD加盟企業12社により「未成年者飲酒の削減を加速するためのアクション(Actions to accelerate reductions in underage drinking)」を発表しました。アサヒグループも、IARDや加盟企業とともに、具体的な5つのアクションに取り組んでいきます。

アクション-Our Actions-

1.2024年までに、すべてのアルコール飲料ブランド(そのブランドで販売されるノンアルコール飲料を含む)の製品に、飲酒の年齢制限に関する表示をする

2.未成年者に対し、アルコール飲料ブランドで販売されるノンアルコール飲料の販売促進をしない

3.未成年者のオンラインでのアルコール飲料ブランドの閲覧防止対策に更に取組む

4.小売業を含めた流通業者の協力を仰ぎ、販売時の年齢確認のベストプラクティスの世界規模での実施に取組む

5.オンライン販売に関するグローバルな基準の策定にあたり、小売業や配送業の協力を仰ぐ

2021年1月には、IARDとしてe-コマース事業者や配送業者とのパートナーシップを通じて「共同声明(New global alliance formed to promote the responsible sale and delivery of alcohol online)」を発表しました。eコマース市場が拡大する中、未成年飲酒問題も増大しており、社会から注目を集めています。未成年者のオンラインでのアルコール購入を防ぎ、有害な飲酒の防止のための強固な責任基準を提供することを目指しています。

関連情報

日本における「ビール酒造組合」との協働

アサヒビール(株)は、日本のビールメーカー5社が会員となっている「ビール酒造組合」にて、適正飲酒の推進など、さまざまな取組みを推進しています。
「ビール酒造組合」では、20歳未満飲酒防止の取組みとして、キャンペーン「STOP!20歳未満飲酒プロジェクト」を2005年から開始し、日本の主要なビールメーカー5社が歩調を合わせて推進しています。
また、女性の適正飲酒啓発キャンペーン「ほど酔い女子PROJECT」を2017年から開始。現代の女性にお酒に対する知識をもっていただき、楽しく、正しく、ほどよいお酒との関係を築いていただくことを目的として、女性の適正飲酒啓発サポートプログラムをキャンペーン賛同企業様へ提供しています。

「STOP!20歳未満飲酒」マーク

欧州における「The Brewers of Europe 」との協働

アサヒヨーロッパアンドインターナショナルは、欧州における酒類業界組織「The Brewers of Europe」の常任理事会のメンバーとして、アルコール乱用という深刻な問題に対し、政府、地方自治体、保健専門家、交通安全機関、市民社会、業界のパートナーと協力して取り組むことを全面的に約束しています。欧州のビールメーカーは、原料やカロリー表示の透明性を高め、消費者が情報に基づいて商品を選ぶことができるようにするために、「#ProudToBeClear」という画期的な取組みを実施しており、アサヒヨーロッパアンドインターナショナルもこれに署名しています。

オーストラリアにおける「Retail Drinks Australia」との協働

アサヒホールディングスオーストラリアは、アルコール飲料を扱う小売店を代表する業界団体である「Retail Drinks Australia」と協力して、オンライン販売規則の維持と遵守、アルコール飲料販売のためのeコマース基準の規制に取り組んでいます。

アルコール研究の発表

アサヒグループでは、飲酒による社会的・健康的諸問題の発生予防と、よりよい飲酒文化の構築を目指して、アルコール代謝やその生理的な影響を明らかにする研究を推進しています。その取組みについてステークホルダーに広く知っていただくとともに、アルコールの生理・医学的な研究を専門に行っている研究者の方々からご理解やご意見をいただくために、研究成果については積極的に社外に発表しています。

個々人のアルコールに対する体質や飲酒に関する諸条件が、アルコールの代謝や生理的な変化にどのように影響するのかを詳しく解析し、その研究成果をもとにしてお客様へ適正飲酒を啓発していきます。

関連情報

CSRマネジメント
環境
コミュニティ
健康
責任ある飲酒
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