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アサヒの森でオオサンショウウオのDNAを検出!

2022.05.17

アサヒの森でオオサンショウウオのDNAを検出!

オオサンショウウオという生き物をご存じでしょうか。
国の特別天然記念物であるオオサンショウウオは、世界最大の両生類といわれるオオサンショウウオの仲間の一種で、日本固有の種です。三千万年前の化石と姿がほとんど変わっていないことから、生きた化石と呼ばれる事もあります。

そんな生きた化石オオサンショウウオのDNAがアサヒの森で検出されました。

※写真はアサヒの森で撮影されたものではございません

【国の特別天然記念物「生きた化石」オオサンショウウオ】

これまでアサヒの森では、森で生きる生物の調査を実施してきました。植物と鳥類の調査が中心ですが、痕跡や自動撮影カメラの結果からは、キツネ、ツキノワグマ、ムササビといった哺乳類、モリアオガエル、アカハライモリなどの両生類や複数の爬虫類の生息が確認されています。一方で、アサヒの森に流れる川にも生物多様性を保全する機能があり、川に生きる生物の調査も必要だと考えていました。従来の方法である捕獲や目視といった水域の生物調査は、時間も費用も大きくなってしまうので、2021年、効率的な生物調査の方法として注目されている環境DNA調査を実施し、アサヒの森を流れる川の生物多様性の把握をしました。

環境DNA調査とは?

環境DNA調査は、水や土壌に含まれる生物由来のDNAを、最新のDNA解析技術を使って検出し、生息状況を把握する手法です。捕獲が不要であるので生物を傷つけず、迅速かつ安価に生息状況が把握できることから、さまざまな生物調査への活用が期待されています。
※いであ株式会社が有する解析技術

【環境DNA分析の流れ】

アサヒの森を流れる5地点の河川で採取した水を分析した結果、合計7種の魚類のDNAが検出されたほか、1地点ではオオサンショウウオのDNAが検出されました。この結果から、アサヒの森の適切な森林管理によって、途切れることのない水の流れ、自然の渓流、餌となる魚類の生息など、オオサンショウウオの生息に適した健全な水域生態系が維持されていると言えます。

国の特別天然記念物で「生きた化石」とも呼ばれるオオサンショウウオ。 アサヒの森では、これからも森林整備の際にオオサンショウウオの生息環境に配慮し、健全な森林の維持に努め、オオサンショウウオの生息を適切な森林管理の指標の1つとして重視していきます。

【環境DNA調査結果】(2021年9月28日調査実施)

和名 学名 調査地点
A山 B山 C山 D山 E山
魚類
カワムツ Candidia temminckii
タカハヤ Rhynchocypris oxycephalus jouyi
ウグイ Pseudaspius hakonensis
ムギツク Pungtungia herzi
サクラマス(ヤマメ) / サツキマス(アマゴ) Oncorhynchus masou masou /
Oncorhynchus masou ishikawae
アメマス / ニッコウイワナ / ヤマトイワナ / ゴギ Salvelinus leucomaenis leucomaenis /
Salvelinus leucomaenis pluvius /
Salvelinus leucomaenis japonicus /
Salvelinus leucomaenis imbrius
カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
両生類
オオサンショウウオ Andrias japonicus
確認種類数 0 2 3 2 6

2021年9月28日調査実施